2026年11月2日現在、ボートレース界では2025年に続き、2026年も複数の選手が現役生活に別れを告げています。2025年には女子ボートレース界を長年牽引した日高逸子選手や、養成所の実技教官に転身した川上昇平元選手など、さまざまな形で水面を去った選手がいました。2026年には谷村啓司選手の引退も話題となっています。
気になるのは、誰がいつ引退したのかだけではありません。成績不振による引退勧告の仕組み、自主引退との違い、最後に出走したレース、そして引退後の生活も注目されています。特に谷村啓司元選手と峰竜太選手・西山貴浩選手が関係する北九州市のBAR「MONKEY DOG」は、ボートレースファンの関心を集める話題です。
この記事では、2025年と2026年の引退・登録削除選手一覧を整理し、引退理由や制度の変更、最終出走からセカンドキャリアまでを詳しく解説します。
【2026年最新】ボートレーサーの引退一覧と2025年の主な退場者

最初に、読者が最も気になる2025年・2026年の引退選手を整理します。
選手の登録削除情報を集計した競艇情報サイトの一覧では、2025年は33名、2026年は10月17日時点で21名が掲載されています。
ただし、登録削除は必ずしも自主引退を意味しません。再登録された選手や、死亡によって登録が消除された選手も含まれるため、単純な引退者数とは区別する必要があります。
2025年に引退・登録削除された選手一覧2025年の一覧に掲載された主な選手は次のとおりです。
1月~3月
- 一色雅昭
- 檀将太
- 倉谷和信
- 池田なな
- 船越健吾
- マイケル田代
- 坂本徳克
- 川上昇平
- 切田潤二
- 岸恵子
- 大賀広幸
- 矢後剛
- 浦上拓也
- 別府正幸
- 斎藤凜
- 高塚清一
4月~6月
- 秋山直之
- 横井光弘
- 勝野竜司
- 平池仁志
- 貞兼淳二
- 冨田祥
7月~12月
- 森岡まき
- 石田豪
- 大熊辰弥
- 渡辺史之
- 日高逸子
- 竹上真司
- 金子七海
- 瀬川公則
- 原田智和
- 加瀬智宏
- 玄馬徹
出典:舟ラブ「2025年に登録削除および引退した競艇選手一覧」。掲載上の登録削除日と、本人の引退発表日・実際の最終出走日は必ずしも一致しない。
この一覧で特に注目したいのが、日高逸子選手、川上昇平元選手、秋山直之選手です。
日高選手は長年女子ボートレース界を代表する存在として活躍し、川上元選手は選手生活を終えた後に後進の育成を担う道を選びました。
なお、高塚清一選手については重要な区別があります。高塚選手は2025年3月1日に77歳で亡くなりました。約60年間の選手生活で13,461走、通算2,398勝を記録したレジェンドです。通常の自主引退と同じ扱いにすることはできません。BOAT RACE公式サイトも3月3日に訃報を発表しています。
2026年に登録削除された選手一覧2026年については、10月17日更新の登録削除一覧に21名が掲載されています。
| 登録削除日 | 選手名 | 支部 |
|---|---|---|
| 1月14日 | 常盤海心 | 徳島 |
| 1月30日 | 宮本裕之 | 兵庫 |
| 1月30日 | 小西英輝 | 福井 |
| 3月18日 | 谷村啓司 | 福岡 |
| 3月18日 | 土性雅也 | 三重 |
| 3月18日 | 中山雄太 | 愛知 |
| 3月23日 | 森田昭彦 | 福岡 |
| 3月26日 | 長谷川巌 | 山口 |
| 3月30日 | 宮崎つぐみ | 大阪 |
| 3月30日 | 中山鷹輔 | 福岡 |
| 5月12日 | 本多宏和 | 愛知 |
| 5月19日 | 小川広大 | 福岡 |
| 5月25日 | 樫葉次郎 | 徳島 |
| 6月12日 | 星野政彦 | 兵庫 |
| 6月12日 | 和合俊介 | 福岡 |
| 7月9日 | 太田潮 | 愛知 |
| 8月13日 | 岡本慎治 | 山口 |
| 9月15日 | 中岡正彦 | 香川 |
| 9月19日 | 清水沙樹 | 東京 |
| 10月7日 | 田添康介 | 長崎 |
| 10月15日 | 川合理司 | 静岡 |
出典:舟ラブ「2026年に登録削除および引退した競艇選手一覧」。
ここで注意したいのが、次の3選手です。
- 常盤海心選手:1月14日登録削除、1月28日再登録
- 土性雅也選手:3月18日登録削除、5月13日再登録
- 中山雄太選手:3月18日登録削除、8月13日再登録
つまり、2026年の21名全員がそのまま引退したわけではありません。
一時的な登録削除と、現役生活を終える正式な引退は別のものです。選手一覧を調べる際には、再登録の有無まで確認することが大切です。
【引退理由を解説】成績不振・引退勧告・自主引退の違い
ボートレーサーが引退する理由は、大きく分けると次のようになります。
1. 成績不振による退会勧告
2. 年齢や体力面を考慮した自主引退
3. ケガや病気など身体的な事情
4. 家庭や個人的な事情
5. 不祥事や競技規則違反
6. 指導者や別の職業への転身
特に検索されることが多いのが、成績不振による引退勧告です。
成績不振による引退勧告とは?競艇では、選手会が定める規程に基づいて退会勧告が行われる仕組みがあります。
一般に「クビ」「引退勧告」と呼ばれていますが、正式には選手会からの退会勧告という位置付けです。
従来の制度では、主に次のような条件が問題となっていました。
- 直近4期通算勝率が3.80未満
- 4期通算事故率が0.70以上
- 私傷病や自己都合などによる4期通算出走回数の不足
4期とは通常、6か月を1期として約2年間を指します。
ただし、これらの基準をすべて現在も一律に適用していると考えるのは正確ではありません。
2025年に引退勧告制度が見直された2025年3月8日、スポーツ報知は日本モーターボート選手会による退会勧告ルールの一部見直しを報じました。
大きな変更点は、選手数の上限を従来の1,600人から1,630人に引き上げたことです。
これに伴い、期末の算定会員数が1,630人を超えない間は、4期通算勝率3.80未満による退会勧告が猶予される仕組みとなりました。
一方、4期通算事故率0.70以上や、一定の出走回数不足に関する基準は別扱いで、従来の勧告対象として残されました。
制度変更の背景には、選手の途中帰郷などによってレースに出場できる選手が不足し、追加のあっせんが難しくなるという運営上の問題がありました。
成績だけを見て選手を入れ替えるのではなく、開催を支える選手数を確保する必要があったわけです。
2026年は引退勧告制度が復活するのか?2026年9月25日には、選手数の増加によって4期通算制度が再び適用される可能性を指摘する分析記事も公開されました。
同記事では、139期生25名の登録などを踏まえ、選手数が約1,660名に達するとの独自試算が紹介されています。
ただし、単純な登録人数と、制度上の算定会員数は同じとは限りません。選手会による正式な適用判断も必要です。
したがって、2026年11月現在、勝率3.80未満の選手が一律に引退勧告を受ける制度が復活したと断定することはできません。
成績不振なら必ず引退するわけではないここは誤解されやすい部分です。
B2級に降格した選手が、すぐに引退するわけではありません。
B2級でも現役を続ける選手はいますし、成績が低迷していても自主的に引退するとは限りません。
また、選手登録の消除については、選手本人からの申請、登録更新手続きの不履行、死亡、身体機能上の問題など、法律上の異なる事由が定められています。
競艇選手の登録に関する基本的な仕組みは、e-Gov法令検索の「ボート、モーター、選手、審判員及び検査員登録規則」第19条・第20条で確認できます。
【引退発表から最終出走まで】注目選手3人の経緯
引退を理解するうえで重要なのが、発表日、最後にレースへ出場した日、登録削除日を分けて考えることです。
この3つは必ずしも同じ日ではありません。
2025年から2026年にかけての代表的な事例を見てみましょう。
川上昇平:大村での最終出走から養成所教官へ登録番号3501・長崎支部・67期
川上昇平元選手は2025年1月24日のボートレース大村一般競走を最後に現役を退き、1月30日に選手登録を消除しました。
その後、日本モーターボート競走会は1月31日、川上元選手が2025年3月からボートレーサー養成所の実技教官に就任すると発表しています。
川上元選手は1990年にデビューし、34年以上にわたって活躍しました。
公式発表によると、その実績は次のとおりです。
- 通算出走回数:8,316回
- 通算1着回数:1,881回
- 通算優勝回数:36回
- 通算優出回数:200回
- 生涯獲得賞金:約7億9,262万円
28期連続を含む47期にわたりA級として活躍した実績もあります。
引退後は養成所で新人の指導に携わることになりました。単に競技生活を終えるのではなく、長年培った経験を次世代に伝える立場へ移った事例です。
日高逸子:63歳で決断した引退登録番号3188・福岡支部・56期
2025年の引退ニュースで大きな注目を集めたのが、日高逸子選手です。
日高選手は1985年5月にデビューし、女子ボートレース界を代表するレーサーとして長年活躍しました。
主な実績は以下のとおりです。
- 1989年:女子王座決定戦優勝
- 2005年:女子王座決定戦優勝
- 2014年:賞金女王決定戦競走優勝
- 通算勝利数:2,539勝
- 通算優勝回数:76回
- 生涯獲得賞金:約11億4,400万円
2025年8月19日付で現役を引退し、8月22日にBOAT RACE公式サイトが発表しました。
本人が語った引退理由は、身体的な負担と、自分自身が納得できるところまで走り切ったという思いでした。
公式発表には、次の言葉が掲載されています。
「満身創痍で、もう走るのが嫌になってしまった。」
また、日刊スポーツの報道によると、日高さんは2025年3月に亡くなった高塚清一さんの存在も、引退を決断するきっかけの一つになったと明かしています。
長く現役を続けたトップレーサーであっても、引退を決める理由は勝率だけではありません。
谷村啓司:住之江での最終出走から約11か月後に引退登録番号4046・福岡支部・85期
2026年の引退選手の中で、特に注目されているのが谷村啓司元選手です。
谷村元選手は2025年4月5日のボートレース住之江での出走を最後に、レースから離れていました。
その後、2026年3月18日付で選手登録が削除されています。
登録番号4046、福岡支部所属の85期生として長く活動してきた選手です。
競艇情報サイトでは、治療に専念していたことや、闘病・体力面の事情が引退につながったと紹介されています。
この事例で注目したいのは、最後に出走した日と正式な引退日が大きく離れていることです。
2025年4月にレースを離れたからといって、その時点で正式に引退したわけではありません。実際の登録削除は約11か月後でした。
つまり、出走予定がなくなった選手を見つけただけで、引退が確定したと判断することはできないのです。
【人物・関係性を整理】峰竜太・西山貴浩・谷村啓司とMONKEY DOG
2026年のボートレース引退関連で、もう一つ注目されているのが北九州市のBAR「MONKEY DOG」です。
この店は、現役ボートレーサーとして知られる峰竜太選手と西山貴浩選手がタッグを組んでプロデュースしています。
MONKEY DOGに関係する人物と出来事| 人物・施設 | 登録番号・所在地 | 関係・役割 |
|---|---|---|
| 谷村啓司 | 4046・福岡支部 | 2026年3月に引退。専門誌の掲載情報でMONKEY DOGでの勤務が紹介された |
| 峰竜太 | 4320 | MONKEY DOGを西山選手とプロデュース |
| 西山貴浩 | 4371 | MONKEY DOGを峰選手とプロデュース |
| MONKEY DOG | 福岡県北九州市八幡西区 | ボートレースファン向けのBAR |
MONKEY DOGは、福岡県北九州市八幡西区の黒崎エリアにあるBARです。
公式サイトでは、峰竜太選手と西山貴浩選手がタッグを組んだ店舗として紹介されています。
主な特徴は次のとおりです。
- ボートレースのパブリックビューイング
- カラオケ
- オリジナルカクテル
- 店舗限定グッズ
- オリジナルシャンパン
- 選手の来店イベント
公式サイトに記載された所在地は、福岡県北九州市八幡西区熊手1-1-37 麻生ビル505です。JR黒崎駅から徒歩約5分と案内されています。
グランドオープン日は2026年3月21日です。
なお、店舗公式サイトの表現は、峰選手と西山選手がプロデュースするBARというものです。両者の共同オーナーという表現とは区別して理解する必要があります。
谷村啓司はMONKEY DOGで何をしている?谷村元選手については、競艇専門誌『マクール』の2026年6月号に関連する掲載情報で、引退後にMONKEY DOGで働いていることが紹介されています。
この情報は、引退したボートレーサーが競技とは異なる場所でファンや関係者とつながり続ける事例として興味深いものです。
選手としてのキャリアが終わっても、ボートレースとの縁が完全になくなるわけではありません。
現役時代に培った知識や人脈を生かし、ファンと交流する仕事へ進むことも、一つのセカンドキャリアになっています。
【引退選手の現在】ボートレーサー引退後の仕事とセカンドキャリア
引退した選手は、その後どのような生活を送っているのでしょうか。
ボートレーサーは高度な操縦技術やレース経験を持つ専門職です。そのため、引退後の進路も一般的な会社員の転職とは異なる特徴があります。
代表的な進路を紹介します。
1. ボートレーサー養成所の教官代表例が川上昇平元選手です。
34年以上の選手経験を生かし、2025年3月からボートレーサー養成所の実技教官に就任しました。
新人選手にとって、実際のレースで長年戦ってきた元選手から指導を受けられることは大きな意味があります。
技術だけではなく、競技に臨む姿勢や安全意識など、現場で身につけた知識を伝えられるからです。
2. 飲食店やBARなどの経営・店舗運営谷村啓司元選手とMONKEY DOGの関係は、引退後の新しい働き方として注目されます。
特に、ボートレース関係者が関わる店舗では、ファンとの交流やレース観戦など、現役時代の経験を生かせる場面があります。
3. ボートレース関連の仕事元選手が経験を生かせる分野は飲食店だけではありません。
例えば、次のような仕事も考えられます。
- ボートレース関連の解説や執筆
- レースイベントへの出演
- 後進の指導
- ボートレース関連施設での業務
- 競技経験を生かした講習やイベント活動
ただし、引退選手全員がこうした仕事に就くわけではありません。
日高逸子さんのように、競技から離れて別の人生を楽しむ選択もあります。
引退選手の現在を調べるときの注意点選手の引退後については、インターネット上でさまざまな情報が流れます。
しかし、引退後の勤務先や職業は本人が公表していない場合もあります。
選手登録が削除されたことだけで、現在の職業や生活状況まで推測することはできません。
公式発表、本人の発信、競艇専門誌や報道機関の情報を区別して確認することが大切です。
【プロの結論】ボートレース引退情報で見落としてはいけない5つのポイント
ボートレースの引退情報を調べるとき、単純な選手一覧だけでは見えてこない要点があります。
特に次の5点は押さえておきたいところです。
① 登録削除と自主引退を混同しない
登録削除には自主引退だけでなく、死亡、登録更新の不履行、身体機能上の問題なども含まれます。
② 最終出走日と引退日を分ける
谷村啓司元選手のように、最後のレースから正式な登録削除まで長期間空くケースがあります。
③ B2級への降格は引退を意味しない
B2級でも現役を続ける選手はいます。級別だけで引退を予測するのは適切ではありません。
④ 引退勧告制度の変更を把握する
2025年の選手数上限変更によって、4期通算勝率による退会勧告は猶予される仕組みとなりました。2026年の制度適用についても、選手数と正式な判断を分けて見る必要があります。
⑤ 引退後の活動にも注目する
川上昇平元選手の教官就任や、谷村啓司元選手とMONKEY DOGの関係は、引退後にもボートレースとの接点が続くことを示しています。
選手の現役生活は、勝率や優勝回数だけで評価できるものではありません。
長年走り続けたベテランが自分の意思で引退することもあれば、身体的な事情で競技を離れることもあります。加えて、経験を後進の育成やファンとの交流に生かす道もあります。
引退という出来事を単なる成績の問題として捉えず、選手のキャリア全体から考えることが、ボートレースをより深く理解するための視点です。
【ボートレースの引退】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2025年に引退したボートレーサーは何人ですか?
2025年の登録削除一覧には33名が掲載されています。ただし、高塚清一選手のように死亡による登録削除も含まれるため、33名全員を自主引退した選手と数えることはできません。
Q2:2026年に引退した競艇選手は誰ですか?
2026年10月17日更新の一覧では、21名の登録削除が掲載されています。谷村啓司、宮本裕之、小西英輝、土性雅也、中山雄太、森田昭彦などが含まれます。ただし、常盤海心、土性雅也、中山雄太は再登録されています。
Q3:競艇選手は成績不振になると必ず引退勧告を受けますか?
必ずではありません。退会勧告には選手会の規程が関係しますが、2025年には4期通算勝率による勧告が猶予される制度変更もありました。B2級への降格と引退勧告も別の問題です。
Q4:ボートレーサーの最終出走日はどこで確認できますか?
BOAT RACE公式サイトの選手データや過去の出走表、レース結果などで確認できます。登録削除日や引退発表日とは別に調べる必要があります。
Q5:引退したボートレーサーはその後何をしていますか?
進路は人それぞれです。川上昇平元選手はボートレーサー養成所の実技教官に就任し、谷村啓司元選手はMONKEY DOGでの勤務が専門誌で紹介されています。別の仕事に就く人や、競技から離れて生活する人もいます。
2025年から2026年にかけてのボートレース界では、多くの選手が現役生活に区切りをつけています。
2025年の一覧では33名、2026年は10月17日時点で21名の登録削除が掲載されました。ただし、再登録や死亡による登録削除などが含まれるため、数字だけで引退者数を判断することはできません。
特に注目したい選手は次の3人です。
- 日高逸子さん: 女子ボートレース界を牽引し、63歳で現役生活に幕を下ろしたレジェンド。
- 川上昇平元選手: 34年以上の選手経験を生かし、養成所の実技教官に転身。
- 谷村啓司元選手: 住之江での最終出走を経て2026年3月に引退し、MONKEY DOGで新たな活動を始めた人物。
ボートレーサーの引退は、必ずしも敗北や成績不振を意味するものではありません。
選手それぞれに競技人生があり、引退を決める理由も、その後に歩む道も異なります。
2026年後半から今後にかけても、退会勧告制度の動向や新たな引退発表、元選手のセカンドキャリアは注目すべきテーマです。長年にわたって水面を駆け抜けた選手たちの功績と、次の人生にも引き続き注目したいところです。