気象庁の「歴代全国ランキング」によると、2026年11月現在の日本の最高気温は群馬県伊勢崎の41.8℃です。
ここで注意したいのは、気象庁のランキングが単純に特定の日の全国最高気温を並べたものではないことです。各観測地点で記録された観測史上1位の最高気温を比較したランキングになっています。
日本の歴代最高気温一覧| 順位 | 都道府県・観測地点 | 最高気温 | 観測日 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 群馬県・伊勢崎 | 41.8℃ | 2025年8月5日 |
| 2位 | 静岡県・静岡 | 41.4℃ | 2025年8月6日 |
| 2位 | 埼玉県・鳩山 | 41.4℃ | 2025年8月5日 |
| 4位 | 群馬県・桐生 | 41.2℃ | 2025年8月5日 |
| 4位 | 兵庫県・柏原 | 41.2℃ | 2025年7月30日 |
| 6位 | 静岡県・佐久間 | 41.1℃ | 2026年7月23日 |
| 6位 | 静岡県・浜松 | 41.1℃ | 2020年8月17日 |
| 6位 | 埼玉県・熊谷 | 41.1℃ | 2018年7月23日 |
| 9位 | 群馬県・前橋 | 41.0℃ | 2025年8月5日 |
| 9位 | 栃木県・佐野 | 41.0℃ | 2024年7月29日 |
| 9位 | 岐阜県・美濃 | 41.0℃ | 2018年8月8日 |
| 9位 | 岐阜県・金山 | 41.0℃ | 2018年8月6日 |
| 9位 | 高知県・江川崎 | 41.0℃ | 2013年8月12日 |
出典:気象庁「歴代全国ランキング」。2026年11月1日現在の掲載記録。順位は同じ観測値の場合、同順位。
ランキングから読み取れる特徴は3つあります。
- 41℃以上の記録が複数の地域に集中している。 群馬、静岡、埼玉など関東・東海地方の内陸部が目立つ。
- 2025年8月5日の記録更新が際立つ。 伊勢崎、鳩山、桐生、前橋など複数地点で歴史的な高温を記録した。
- 2026年にも上位記録が追加された。 静岡県佐久間の41.1℃が歴代6位タイに入った。
なお、静岡市の41.4℃と静岡県佐久間の41.1℃は別の観測地点、別の日の記録です。混同しないように整理しておきましょう。
【記録更新の経緯】41.8℃に到達するまで日本の暑さはどう変わった?

日本の最高気温の歴史を振り返ると、40℃を超える記録が更新されるたびに、従来の国内記録が塗り替えられてきました。
2025年7月30日、兵庫県柏原で41.2℃2025年7月30日、兵庫県丹波市の柏原で41.2℃を観測しました。
それまでの国内最高記録だった41.1℃を上回り、日本の観測史上最高気温が更新されます。
しかし、この記録が国内トップにとどまった期間は長くありませんでした。
2025年8月5日、群馬県伊勢崎で41.8℃2025年8月5日、群馬県伊勢崎市のアメダス観測所で、日最高気温41.8℃を記録しました。
気象庁の過去の気象データによると、最高気温を観測した時刻は14時26分です。
この日は伊勢崎だけでなく、周辺地域でも記録的な高温が相次ぎました。
- 伊勢崎:41.8℃
- 鳩山:41.4℃
- 桐生:41.2℃
- 前橋:41.0℃
関東甲信地方の各地で40℃を超え、国内最高記録が一気に更新される結果となりました。
2025年8月6日、静岡市でも41.4℃翌6日には、静岡県静岡市で41.4℃を観測しました。
伊勢崎の41.8℃には届かなかったものの、国内歴代2位タイとなる非常に高い記録です。
前日には埼玉県鳩山でも41.4℃が観測されており、異なる地域で同じ最高気温が記録されたことも注目されました。
2026年7月23日、静岡県佐久間で41.1℃2026年7月23日には、静岡県浜松市天竜区の佐久間で41.1℃を観測しました。
観測時刻は午後2時17分ごろ。2026年の国内最高気温を更新し、歴代ランキングでも6位タイに入りました。
この日は東海地方を中心に40℃以上の地点が相次ぎ、40℃以上を観測した地点は全国で7地点に達しました。
ウェザーニュースやFNNプライムオンラインも、この記録的な暑さを報じています。
重要なのは、2026年に41.1℃が記録されたからといって、2025年の41.8℃が更新されたわけではないという点です。
2026年の年内最高記録と、日本の観測史上最高記録は別の数字です。
【猛暑日と酷暑日の違い】40℃以上は何と呼ばれる?
最高気温のニュースで頻繁に登場するのが「真夏日」「猛暑日」「酷暑日」という言葉です。
2026年には、気象庁が40℃以上の日に新しい名称を正式採用したことで、暑さの区分にも変化がありました。
気温による4つの区分| 名称 | 日最高気温 | 意味 |
|---|---|---|
| 夏日 | 25℃以上 | 夏の暑さを感じる日 |
| 真夏日 | 30℃以上 | 厳しい暑さになる日 |
| 猛暑日 | 35℃以上 | 非常に厳しい暑さの日 |
| 酷暑日 | 40℃以上 | 極めて顕著な高温の日 |
出典:気象庁「気温、湿度」「最高気温が40℃以上の日の名称を『酷暑日』に決定」。
2026年4月、気象庁が「酷暑日」を正式決定2026年4月17日、気象庁は日最高気温が40℃以上の日について「酷暑日」と呼ぶことを正式に決定しました。
決定に先立ち、2月27日から3月29日まで、気象庁のホームページで名称に関するアンケートを実施。有識者の意見も踏まえて名称が選ばれました。
気象庁によると、40℃を超える気温が毎年のように観測される状況を受け、従来の猛暑日とは区別して注意を呼びかける必要性が高まっていました。
ここで覚えておきたいのは、次の違いです。
- 35℃以上なら猛暑日
- 40℃以上なら酷暑日
- 41.8℃は酷暑日の範囲に含まれる
40℃を超えた日は、単に気温が高いというだけではありません。屋外での活動や運動、長時間の移動などに大きな健康リスクが伴うため、熱中症への警戒が必要です。
【なぜ日本の最高気温は更新される?】地球温暖化と2つの高気圧
日本で40℃を超える気温が頻繁に観測される背景には、地球温暖化と夏の気圧配置があります。
特に重要なのが、太平洋高気圧とチベット高気圧です。
1.地球温暖化によって気温の土台が上昇まず押さえておきたいのが、日本全体の気温の長期的な変化です。
気象庁の観測によると、1898年から2025年までの日本の年平均気温は、100年あたり1.44℃の割合で上昇しています。
2025年の日本の年平均気温偏差は、1991~2020年の平均を基準にするとプラス1.23℃でした。統計開始以降、3番目に高い値です。
また、2024年、2023年、2025年がそれぞれ上位を占めています。
この変化は、日々の最高気温にも影響する重要な背景です。
もちろん、ある特定の日に41.8℃になった原因を地球温暖化だけで説明することはできません。実際の最高気温は、その日の風向き、日射、湿度、雲の量、地形などにも左右されます。
2.太平洋高気圧が強い日差しをもたらす太平洋高気圧は、日本の夏の天候を左右する重要な存在です。
日本列島付近に張り出すと、下降気流によって雲ができにくくなり、晴天が続きやすくなります。
その結果、地表面が強い日射を受け、地上付近の気温が上昇します。
2025年の夏について気象庁が公表した異常気象分析では、太平洋高気圧の張り出しが強まり、日本付近が高温になったことが指摘されています。
3.チベット高気圧が重なると暑さが強まるもう一つ重要なのが、上空に広がるチベット高気圧です。
太平洋高気圧が主に下層の大気に影響するのに対し、チベット高気圧は上層の大気に関係します。
この2つの高気圧が重なると、背の高い高気圧に覆われる状態になり、下降気流が強まりやすくなります。
下降した空気は圧縮されて温度が上昇します。これを断熱昇温と呼びます。
気象庁が2025年9月に公表した分析でも、チベット高気圧と太平洋高気圧が重なり、暖かい高気圧に覆われたことが記録的な高温の要因として挙げられました。
4.2026年も偏西風の蛇行などが高温に影響2026年の夏も、気象庁は記録的な高温について分析しています。
9月1日に公表された2026年夏の異常気象分析では、偏西風が平年より北側を流れやすくなり、西日本付近でチベット高気圧を含む背の高い高気圧に覆われたことが説明されています。
また、地球温暖化による大気全体の気温上昇も、高温に影響したとされています。
2026年の夏の平均気温は、北日本と西日本でかなり高く、東日本でも高い水準となりました。
つまり、最高気温の記録更新には、長期的な気候変動と、その日の気象条件が重なって作用しています。
【プロの結論】最高気温ランキングから読み取るべき3つの事実
日本の最高気温を調べる際、数字だけを比較すると見落としやすいポイントがあります。
観測地点の記録と全国の最高記録を区別する気象庁の歴代全国ランキングは、各地点の観測史上最高値を比較するものです。
そのため、ランキングに載っている地点がすべて同じ日に41℃を記録したわけではありません。
例えば、静岡市の41.4℃は2025年8月6日、鳩山の41.4℃はその前日の8月5日です。
また、佐久間の41.1℃は2026年7月23日の記録です。
観測日を確認すれば、記録がどのように積み重なってきたのかが見えてきます。
アスファルトの表面温度と気温は別物もう一つの誤解が、道路や車のボンネットで測った温度と気象庁の最高気温を同じものとして扱うことです。
気象庁では、気温を風通しや日当たりのよい場所の芝生の上1.5mで観測することを標準としています。
温度計は直射日光に当たらないよう通風筒に格納され、外気を取り入れて測定します。
つまり、伊勢崎の41.8℃はアスファルトの表面温度ではなく、標準化された方法で測定された気温です。
最高気温だけで暑さの危険度を判断しない日最高気温が同じ40℃でも、湿度や風、日射の強さによって人体への負担は異なります。
熱中症の危険性を判断するときは、気温だけでなく暑さ指数(WBGT)や熱中症警戒情報も確認する必要があります。
特に高齢者、子ども、屋外作業者などは、気温が40℃に達する前から十分な対策が必要です。
記録の高さを知ることと、実際の暑さから身を守ることは別の問題です。 数字の比較だけでなく、生活に直結する気象情報も併せて確認することが大切です。
【日本の最高気温】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本の歴代最高気温は何度ですか?
A1:2026年11月現在、群馬県伊勢崎市で2025年8月5日に観測された41.8℃です。気象庁の歴代全国ランキングで1位となっています。
Q2:2026年に日本の最高気温は更新されましたか?
A2:2026年7月23日に静岡県佐久間で41.1℃を観測し、2026年の国内最高気温を更新しました。ただし、観測史上最高の41.8℃は更新されていません。
Q3:静岡市の最高気温41.4℃はいつ記録されましたか?
A3:2025年8月6日です。埼玉県鳩山でも2025年8月5日に同じ41.4℃を観測しており、どちらも歴代2位タイです。
Q4:日本で40℃以上の日は何と呼ばれますか?
A4:気象庁は2026年4月17日、日最高気温40℃以上の日を「酷暑日」と命名しました。35℃以上の日は従来どおり「猛暑日」です。
Q5:日本で41℃以上を記録した場所はどこですか?
A5:2026年11月現在、伊勢崎、静岡、鳩山、桐生、柏原、佐久間、浜松、熊谷などが41℃以上の観測記録を持っています。最高は伊勢崎の41.8℃です。
Q6:日本の最高気温が高くなっているのはなぜですか?
A6:地球温暖化による気温の底上げに加え、太平洋高気圧やチベット高気圧の勢力、偏西風の位置、フェーン現象などが関係しています。特定の日の記録には複数の気象条件が重なっています。
2026年11月現在、日本の観測史上最高気温は群馬県伊勢崎市の41.8℃です。2025年8月5日に記録され、現在も国内トップの座を維持しています。
2026年7月23日には静岡県佐久間で41.1℃を観測し、歴代6位タイにランクインしました。2025年の伊勢崎や静岡市、鳩山の記録と合わせて見ると、国内の高温記録が短期間に大きく変化していることが分かります。
また、2026年4月には気象庁が40℃以上の日を「酷暑日」と正式に命名しました。猛暑日と酷暑日の区別は、夏の気象情報を理解するうえでも要点です。
今後も日本の最高気温を確認するときは、次の3点を意識してください。
- 気象庁の歴代全国ランキングで観測史上最高値を確認する。
- 観測地点と観測日を照らし合わせ、記録更新の経緯を把握する。
- 気温だけでなく、湿度や暑さ指数、熱中症警戒情報も確認する。
41.8℃という数字は、日本の夏の暑さを象徴する記録です。地球温暖化や気圧配置の変化を継続的に見守りながら、最新の観測データと日々の防暑対策の両方に目を向ける必要があります。