2026年の発表スケジュールを考えるうえで、最も参考になるのが前年の開催実績と『現代用語の基礎知識2027』の発売予定日です。
2026年の発表日・予想スケジュール
ノミネート30語11月5日前後

正式な発表日時は未確定
年間大賞・トップテン
12月1日(火)
2025年の開催日を踏まえた予想。2026年の公式日程は未確定
選考対象となる言葉
2025年12月から2026年11月までの世相を反映する新語・流行語
2025年は11月5日にノミネート30語が発表されました。同日には、自由国民社から『現代用語の基礎知識2026』も発売されています。
2026年版に当たる『現代用語の基礎知識2027』も、書店の商品情報では2026年11月5日発売予定となっています。
同書は2026年の言葉と世相を記録する年鑑です。前年と同様のスケジュールになるなら、11月5日前後は候補発表の有力なタイミングです。
ただし、書籍の発売日とノミネート発表日は別の予定です。11月5日に必ず同時発表されると決まったわけではありません。
年間大賞は12月1日になる?こちらも前年の実績が参考になります。
- 2024年:12月2日(月)
- 2025年:12月1日(月)
- 2026年:12月1日(火)
2024年は12月1日が日曜日だったため、翌日の12月2日に表彰式が開催されました。
2025年は12月1日に年間大賞とトップテンが発表されています。
2026年の12月1日は火曜日です。過去の開催傾向を踏まえると、2026年12月1日(火)が年間大賞の発表日として有力な予想になります。
ただし、正式な開催日時や表彰式の詳細は主催者の発表が基準です。
【ノミネート30語はどう決まる?】選考基準と一般投票の仕組み
新語・流行語大賞には、毎年「なぜこの言葉が選ばれたのか」「本当に世間で広く使われたのか」という疑問が寄せられます。
この疑問を解くには、候補の集め方と選考委員会の役割を理解する必要があります。
選考対象は前年12月から当年11月まで選考対象となるのは、前年12月からその年の11月までに話題になった新語・流行語です。
単に新しく生まれた言葉だけが対象ではありません。
以前から存在していた言葉でも、社会的な出来事やテレビ番組、SNSなどをきっかけに広く浸透すれば候補になり得ます。
例えば2025年の「ミャクミャク」は、大阪・関西万博の開催を通じて改めて広く親しまれた言葉です。
また「薬膳」のように以前から存在する言葉も、その年の話題性や浸透度によって評価されます。
ノミネートから年間大賞までの選考の流れ文春オンラインが2025年に掲載した選考過程の取材記事や、選考委員を務める辛酸なめ子氏の説明によると、選考はおおむね次のように進みます。
候補となる言葉を収集
『現代用語の基礎知識』に収録された用語を中心に、編集部が候補を整理します。
選考委員による追加・採点
委員が候補を確認し、必要な言葉を追加。それぞれの視点で評価します。
会議で30語に絞り込む
事前の採点を参考に議論し、ノミネート語を決定します。
トップテンと年間大賞を選出
ノミネート30語を対象に、選考委員会が議論を重ねて最終的な受賞語を決定します。
12月に表彰式・結果発表
年間大賞とトップテン、受賞者が公表されます。
出典:文春オンライン、選考委員への取材記事。選考の概要を整理。
選考委員の辛酸なめ子氏は、言葉がどの程度の層に広がったか、ネガティブすぎる言葉を残すことへの配慮、将来の歴史に残る言葉かどうかなどを判断材料として挙げています。
主な評価要点は次の3つです。
1. 社会への浸透度
特定のコミュニティだけで使われている言葉なのか、幅広い世代や分野に広がっている言葉なのかがポイントになります。
2. その年の世相を象徴しているか
政治、経済、スポーツ、文化、エンターテインメントなど、その年の出来事を象徴する力が大切です。
3. 言葉としての印象や記録性
単に一時的に話題になっただけでなく、後から振り返ったときに、その年の社会を思い出せる言葉かどうかも重要です。
一般投票で決まるというのは本当?ここは誤解されやすい部分です。
新語・流行語大賞は、現在、一般の人が投票して最多得票の言葉を年間大賞に選ぶ仕組みではありません。
過去には『現代用語の基礎知識』の読者アンケートなどを通じて一般から意見を募っていた時期もありました。しかし、現在は同書に収録された用語を中心に、編集部と選考委員会が選考する方式です。
つまり、SNSのトレンドランキングやネット投票で1位になった言葉が、そのまま年間大賞になるわけではありません。
この違いを理解しておくと、ネット上の人気ランキングと実際の受賞結果が異なる理由も分かります。
【主催者・スポンサー・選考委員】新語流行語大賞を支える関係者
新語・流行語大賞を理解するうえでは、主催者と協賛企業、選考委員会の役割を区別することが大切です。
自由国民社とT&D保険グループの関係主催者は、時事用語事典『現代用語の基礎知識』を発行する自由国民社です。
2025年10月には、T&D保険グループが特別協賛を開始しました。これに伴い、長年「ユーキャン新語・流行語大賞」として親しまれてきた大会の名称も変更されています。
それぞれの役割を整理すると、次のようになります。
| 関係する組織・名称 | 役割・関係 |
|---|---|
| 自由国民社 | 大会の主催者。『現代用語の基礎知識』を発行 |
| 現代用語の基礎知識 | 新語や時事用語を記録する年鑑。候補選定の基礎資料 |
| T&D保険グループ | 2025年から特別協賛を担当 |
| 新語・流行語大賞選考委員会 | ノミネート語や年間大賞、トップテンを選定 |
| 一般読者・SNS利用者 | 社会で使われる言葉を生み出し、広める存在。現在の年間大賞を直接決める投票者ではない |
T&D保険グループの公式説明でも、受賞ワードの選定は自由国民社主催のもと、選考委員会が行うとされています。
つまり、スポンサーと選考主体は別の役割です。特別協賛企業が直接受賞語を決める仕組みではありません。
2025年の選考委員メンバー2025年の受賞発表時に公表された選考委員は、次の6人です。
講談師
漫画家・コラムニスト
お笑い芸人
俳優・エッセイスト
漫画家
大塚陽子
『現代用語の基礎知識』編集長
なお、これは2025年の公表メンバーです。2026年の選考委員構成については、同じ顔ぶれが継続するかも含め、当年の公式発表が基準になります。
【2025年の年間大賞とトップテン一覧】受賞した10語を振り返る
2025年12月1日に発表された第42回の年間大賞は、高市早苗首相の発言をもとにした言葉でした。
働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相
受賞者:内閣総理大臣・高市早苗氏
2025年の社会を象徴したポイント
日本初の女性首相となった高市氏の言葉が、政治と働き方をめぐる社会的な議論を呼び、年間大賞に選ばれました。
2025年トップテン全10語2025年のトップテンは以下のとおりです。
1. 働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相
政治・働き方
2. トランプ関税
国際政治・経済
3. エッホエッホ
SNS・ネットミーム
4. 緊急銃猟/クマ被害
社会問題・自然災害
5. 国宝(観た)
映画・エンターテインメント
6. 古古古米
食料・物価問題
7. 戦後80年/昭和100年
歴史・社会
8. 二季
気候変動・環境
9. ミャクミャク
大阪・関西万博・キャラクター
10. オールドメディア
報道・情報環境
2025年のトップテンは、政治・経済からSNS、映画、気候変動まで、非常に幅広いジャンルで構成されました。
特に興味深いのは、言葉の広まり方が異なる点です。
- 「トランプ関税」「古古古米」は、政治や経済の動きから生まれた社会的な言葉。
- 「エッホエッホ」は、SNSで広がったネットミーム。
- 「国宝(観た)」は、映画の人気と観客の体験が結びついた言葉。
- 「二季」は、気候の変化を簡潔に表現する言葉。
- 「ミャクミャク」は、万博という大規模イベントを象徴する存在。
この結果からも、テレビ発の言葉だけでなく、ネット発の言葉や社会問題を表す表現まで、選考対象が広がっていることが分かります。
なお、2025年には選考委員特別賞として、長嶋茂雄氏の愛称「ミスタープロ野球」も選ばれています。これはトップテンとは別の賞です。
【歴代年間大賞一覧】1984年から2025年までの受賞語の変遷
新語・流行語大賞は1984年に始まりました。
ただし、初期と現在では賞の区分が異なります。
1984年から1990年までは「新語」と「流行語」のそれぞれに金賞などを設けており、現在の「年間大賞」という形になったのは1991年からです。
1991年~2000年:政治・スポーツ・テレビが世相を映す- 1991年:「…じゃあ〜りませんか」
- 1992年:「うれしいような、かなしいような」「はだかのおつきあい」
- 1993年:「Jリーグ」
- 1994年:「すったもんだがありました」「イチロー(効果)」「同情するならカネをくれ」
- 1995年:「無党派」「NOMO」「がんばろうKOBE」
- 1996年:「自分で自分をほめたい」「友愛」「排除の論理」「メークドラマ」
- 1997年:「失楽園(する)」
- 1998年:「ハマの大魔神」「だっちゅーの」
- 1999年:「ブッチホン」「リベンジ」「雑草魂」
- 2000年:「おっはー」「IT革命」
- 2001年:「小泉語録」
- 2002年:「タマちゃん」「W杯(中津江村)」
- 2003年:「毒まんじゅう」「なんでだろ~」「マニフェスト」
- 2004年:「チョー気持ちいい」
- 2005年:「小泉劇場」「想定内(外)」
- 2006年:「イナバウアー」「品格」
- 2007年:「(宮崎を)どげんかせんといかん」「ハニカミ王子」
- 2008年:「グ~!」「アラフォー」
- 2009年:「政権交代」
- 2010年:「ゲゲゲの~」
- 2011年:「なでしこジャパン」
- 2012年:「ワイルドだろぉ」
- 2013年:「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「じぇじぇじぇ」「倍返し」
- 2014年:「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」
- 2015年:「爆買い」「トリプルスリー」
- 2016年:「神ってる」
- 2017年:「インスタ映え」「忖度」
- 2018年:「そだねー」
- 2019年:「ONE TEAM」
- 2020年:「3密」
- 2021年:「リアル二刀流/ショータイム」
- 2022年:「村神様」
- 2023年:「アレ(A.R.E.)」
- 2024年:「ふてほど」
- 2025年:「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」
1. スポーツ関連の言葉は長年の定番
「なでしこジャパン」「リアル二刀流/ショータイム」「村神様」「アレ」など、スポーツ界の活躍は繰り返し大賞に選ばれています。
競技の結果だけでなく、選手や監督の言葉、ファンの間で共有された表現が社会全体に広がる点が特徴です。
2. 政治・経済の言葉は、その年の社会状況を強く反映する
「政権交代」「忖度」「裏金問題」など、政治や社会への関心を表す言葉も多く登場しました。
こうした言葉は、単なる流行ではなく、その時代の人々が何に関心を持っていたかを記録する役割も担っています。
3. SNSの普及で流行の発生源が多様化
以前はテレビ番組や新聞、芸能人の発言から広がる言葉が目立ちました。
現在はTikTok、X、YouTubeなどのSNSを通じて、短期間で全国的に知られる言葉も増えています。
2025年の「エッホエッホ」は、その変化を象徴する受賞語の一つです。
【2026年の注目点】年間大賞の行方を左右するポイントとは?
2026年の候補を考える際には、単にSNSで話題になった言葉を追うだけでは不十分です。
過去の選考結果から見ると、重要なのは言葉の話題性と社会的な広がりの両方です。
SNS発の言葉がどこまで広がるかネット上で一時的に流行した言葉と、世代を超えて日常会話に定着した言葉には違いがあります。
例えば、特定の動画や投稿で爆発的に拡散した表現でも、数週間後には使われなくなることがあります。
一方、SNSから広まった言葉がテレビや雑誌、一般の会話にまで浸透すれば、ノミネート候補として存在感を持ちます。
2025年の「エッホエッホ」は、ネットミームがトップテンに入った代表例です。
政治・経済・生活に直結する言葉過去の受賞語を見ると、社会の変化を端的に表現した言葉が選ばれる傾向があります。
2025年の「トランプ関税」「古古古米」「二季」は、それぞれ国際経済、食料問題、気候変動という異なる分野を象徴しました。
2026年も、政治・経済のニュースが生活者の実感と結びついた言葉になるかが注目点です。
映画・ドラマ・スポーツのヒットも重要「ふてほど」「国宝(観た)」「村神様」「リアル二刀流/ショータイム」など、エンターテインメントやスポーツに関連する言葉も歴代の大賞・トップテンを彩ってきました。
作品名や選手名そのものだけでなく、作品を見た人が使うようになった表現、競技の熱狂から生まれた言葉も選考対象になり得ます。
2026年に注目したい判断基準ノミネート発表後に候補を比較するときは、次の視点が役立ちます。
- 認知度: 特定のファン層以外にも知られているか。
- 使用頻度: SNSだけでなく日常会話でも使われているか。
- 社会性: 2026年の出来事や世相を象徴しているか。
- 持続性: 一時的な話題で終わらず、年を振り返る際に思い出されるか。
ただし、これらは過去の選考傾向を読み解くための判断材料であり、公式の点数配分や確定的な採点基準ではありません。
2026年の候補が公表されたら、これらの観点から比較すると、年間大賞の有力候補を考えやすくなります。
【新語・流行語大賞2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:新語・流行語大賞2026のノミネート30語はいつ発表されますか?
A1:2026年11月上旬が有力です。前年は11月5日に発表され、『現代用語の基礎知識2027』も11月5日発売予定です。ただし、2026年の正式な発表日時は未確定です。
Q2:2026年の年間大賞とトップテンはいつ発表されますか?
A2:2025年の発表日が12月1日だったことから、2026年も12月1日(火)が有力な予想日です。正式な日程は自由国民社の発表を確認してください。
Q3:2026年のノミネート30語はどこで確認できますか?
A3:主催者の自由国民社が運営する新語・流行語大賞の公式特設サイトや公式発表資料が確認先になります。報道各社でも一覧や言葉の意味が紹介されます。
Q4:新語・流行語大賞は一般投票で決まりますか?
A4:現在は一般の人気投票で年間大賞を決める方式ではありません。『現代用語の基礎知識』に収録された言葉を中心に、編集部と選考委員会が候補を絞り込み、最終的な受賞語を決定します。
Q5:2026年の選考委員は誰ですか?
A5:2025年の選考委員は神田伯山、辛酸なめ子、パトリック・ハーラン、室井滋、やくみつる、大塚陽子の6人でした。2026年の正式なメンバー構成については当年の公表資料を確認する必要があります。
Q6:ユーキャン新語・流行語大賞とT&D保険グループ新語・流行語大賞は別の賞ですか?
A6:別の賞ではありません。2025年から特別協賛企業が変更されたことに伴う名称変更です。主催者の自由国民社は変わっていません。
Q7:2025年の年間大賞は何でしたか?
A7:「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」です。高市早苗首相の言葉が年間大賞に選ばれ、トップテンには「エッホエッホ」「ミャクミャク」「国宝(観た)」「トランプ関税」などが入りました。
新語・流行語大賞2026は、11月上旬にノミネート30語、12月1日(火)に年間大賞とトップテンが発表されるスケジュールが有力です。ただし、いずれも2026年11月1日時点では正式決定として扱えません。
2025年の年間大賞は「働いて働いて働いて働いて働いてまいります/女性首相」でした。トップテンには政治・経済、SNS、映画、環境など幅広いジャンルの言葉が選ばれています。
また、この賞は単純な一般投票ではなく、『現代用語の基礎知識』を基礎資料として、自由国民社と選考委員会が候補を選び、議論を重ねて受賞語を決定する仕組みです。
2026年の結果を楽しむうえでは、単に話題になった言葉を追うだけでなく、その言葉がどのような社会背景から生まれ、どの世代に広がり、どんな時代の記憶を残すのかにも注目したいところです。
11月上旬のノミネート発表から12月の年間大賞発表まで、今年の日本社会を象徴する言葉がどのように選ばれるのか、引き続き注目です。