ホーム 芸能ニュース・ゴシップ 亡くなった人にかける言葉は?遺族へのお悔やみと故人へのメッセージを徹底解説【2026年版】

亡くなった人にかける言葉は?遺族へのお悔やみと故人へのメッセージを徹底解説【2026年版】

園田 薫 園田 薫 • 更新: • 公開: • 読了約 27 分
目次

大切な人が亡くなったとき、遺族にどのような言葉をかければよいのか、あるいは故人にどのようなメッセージを贈ればよいのか、迷う人は少なくありません。「お悔やみ申し上げます」「ご冥福をお祈りします」といった定番の表現にも、それぞれ意味や使い方の違いがあります。相手との関係や宗教・宗派によって適切な言葉も変わるため、何気ない一言が相手の負担にならないか心配になることもあるでしょう。

2026年現在、お悔やみを伝える方法は、葬儀での直接の挨拶だけでなく、LINEやメール、手紙、SNSなどにも広がっています。大切なのは、形式的に正しい言葉を並べることだけではありません。遺族の悲しみに寄り添う言葉と、亡くなった人への感謝や思い出を伝える言葉を区別し、その場面に合った表現を選ぶことです。関係性別の例文から、忌み言葉、宗教別の注意点、葬儀後のメッセージまで詳しく紹介します。

【まず知っておきたい】亡くなった人にかける言葉と遺族へのお悔やみは何が違う?

亡くなった人にかける言葉

「亡くなった人にかける言葉」という表現には、大きく分けて2つの意味があります。

1つは、故人を亡くした家族や友人に対して、悲しみに寄り添うために伝えるお悔やみの言葉。もう1つは、亡くなった本人に向けて、生前の感謝や思い出、別れの気持ちを伝えるメッセージです。

この2つは似ているようで、言葉を届ける相手も目的も異なります。まずは違いを理解しておきましょう。

遺族に伝える言葉は「悲しみに寄り添うこと」が目的

遺族に伝えるお悔やみは、大切な人を失った相手の悲しみを思いやり、哀悼の気持ちを示すためのものです。

代表的な表現には、次のようなものがあります。

  • この度は心よりお悔やみ申し上げます。
  • 突然のことで、何と申し上げてよいか分かりません。
  • さぞお力落としのことと存じます。
  • どうかご無理なさらず、お身体を大切になさってください。
  • ご家族の皆様に、心よりお悔やみ申し上げます。

こうした言葉は、故人ではなく、悲しみの中にいる遺族に向けたものです。葬儀の受付や弔問、電話、メールなどで使用できます。

故人に贈る言葉は「感謝や思い出」を伝えるもの

一方、故人に贈るメッセージは、生前の関係を振り返り、伝えられなかった感謝や別れの気持ちを表すものです。

例えば、次のような言葉があります。

  • 今まで本当にありがとう。あなたと過ごした時間は忘れません。
  • たくさんの笑顔と思い出をありがとう。
  • あなたから教えてもらったことを、これからも大切にしていきます。
  • 一緒に過ごせた時間は、私にとってかけがえのない宝物です。
  • どうか安らかにお眠りください。

故人への言葉には、決まった形式はありません。親しい友人には普段の呼び方で語りかけてもよく、恩師や仕事でお世話になった人には、敬意や感謝を込めた表現が適しています。

「お悔やみ申し上げます」と「ご冥福をお祈りします」の違い

特に混同されやすいのが、この2つの表現です。

「お悔やみ申し上げます」は、亡くなった人を失った遺族に向けて、悲しみや哀悼の気持ちを伝える言葉です。

それに対して「ご冥福をお祈りします」は、故人が死後の世界で幸せに過ごせるよう願う意味を持つ表現です。つまり、主な対象は遺族ではなく故人になります。

また、「ご冥福をお祈りします」は文章で使用されることが多く、口頭での挨拶では「心よりお悔やみ申し上げます」と伝えるほうが自然です。加えて、浄土真宗やキリスト教などでは使用を避ける必要があります。

宗教や宗派が分からない場合は、「心よりお悔やみ申し上げます」を選ぶと、宗教的な考え方に踏み込まずに弔意を伝えられます。

【関係性別】友人・親族・上司・同僚に伝えるお悔やみの言葉と例文

お悔やみの言葉は、相手との関係性によって適切な距離感が変わります。親しい友人に対する言葉と、職場の上司や取引先に対する言葉を同じように使う必要はありません。

大切なのは、相手との関係に応じて敬語を調整しながら、遺族の負担にならない長さで伝えることです。

友人へのお悔やみの言葉

親しい友人の家族が亡くなった場合は、形式的な挨拶だけでなく、相手を気遣う気持ちを伝えるとよいでしょう。

丁寧に伝えたい場合

この度は、お父様のご逝去を知り、大変驚いています。心よりお悔やみ申し上げます。今はとても大変な時期だと思いますので、どうか無理をしないでくださいね。

親しい友人に伝える場合

突然のことで、本当に驚いています。今は何も考えられないかもしれないけれど、何か手伝えることがあればいつでも連絡してね。返信は気にしなくて大丈夫だよ。

友人の親が亡くなった場合

お父様のことを聞いて、とても悲しく思っています。心からお悔やみ申し上げます。以前お会いしたときの優しい笑顔を覚えています。どうかご家族も無理をせず過ごしてください。

友人だからといって、無理に明るく振る舞ったり、励ましたりする必要はありません。相手が話したいときに話を聞き、必要なときに手を差し伸べる姿勢が大切です。

親族へのお悔やみの言葉

親族の場合、故人との関係が深く、自分自身も悲しみを抱えていることがあります。そのため、形式的な敬語よりも、家族としての思いや感謝を伝える表現が自然です。

叔父・叔母が亡くなった場合

突然のことで、まだ信じられない気持ちです。小さい頃からたくさん優しくしてもらったことを、今でも覚えています。本当にありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。

祖父・祖母が亡くなった場合

おじいちゃん、今まで本当にありがとう。一緒に過ごした時間も、教えてもらったことも、ずっと忘れません。これからも家族みんなで思い出を大切にしていきます。

親族の遺族に伝える場合

この度は本当に残念でなりません。まだ気持ちの整理もつかないと思いますが、どうか一人で抱え込まないでください。私にできることがあれば、いつでも声をかけてください。

親族の場合は、言葉だけでなく、食事の準備や手続き、家事など具体的な手助けを申し出ることも支えになります。

上司へのお悔やみの言葉

上司本人や上司の家族が亡くなった場合は、敬意を保ちつつ、仕事上の負担を気遣う言葉を添えるとよいでしょう。

上司のご家族が亡くなった場合

この度はご尊父様のご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます。ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。どうかご無理なさらず、お身体を大切になさってください。

上司本人が亡くなった場合

〇〇様のご逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。生前にいただいたご指導と温かいお心遣いに、深く感謝申し上げます。

同僚へのお悔やみの言葉

同僚の場合は、相手の仕事上の負担を軽減する気遣いも重要です。

ご家族のことを伺い、心よりお悔やみ申し上げます。大変な時期だと思いますので、仕事のことはこちらでできる限り調整します。どうかご家族との時間を大切になさってください。返信は不要です。

仕事の引き継ぎや連絡事項については、相手が対応できる状態になるまで催促しないことも大切です。

関係性を問わず使える短いお悔やみの言葉

長い文章を考える余裕がないときは、短い言葉でも十分に弔意を伝えられます。

  • 心よりお悔やみ申し上げます。
  • 謹んで哀悼の意を表します。
  • この度は誠に残念でなりません。
  • 突然のことで、言葉もありません。
  • どうかご無理なさらないでください。
  • ご家族の皆様に心よりお悔やみ申し上げます。

宗教や宗派が分からない場合にも、「心よりお悔やみ申し上げます」は使いやすい表現です。

【失礼にならないために】避けるべき言葉・忌み言葉と相手を傷つけない選び方

お悔やみの場面では、普段は何気なく使っている言葉でも、避けたほうがよい場合があります。代表的なのが「忌み言葉」と呼ばれる表現です。

忌み言葉とは、不幸が繰り返されることや、死や苦しみを連想させる言葉を指します。葬儀の挨拶だけでなく、メールや手紙、LINEでも配慮したいポイントです。

1. 重ね言葉・繰り返しを連想させる言葉

不幸が重なることを連想させるため、次のような表現は避けるのが一般的です。

  • 重ね重ね
  • たびたび
  • くれぐれも
  • ますます
  • 再び
  • 追って
  • 次々
  • 続いて

例えば、「重ね重ねお悔やみ申し上げます」は、通常のビジネスメールでは丁寧に感じられる表現ですが、弔事では避けるのが無難です。

代わりに「心よりお悔やみ申し上げます」「謹んで哀悼の意を表します」と簡潔に伝えましょう。

2. 死や苦しみを直接連想させる言葉

「死ぬ」「死亡」「四」「九」など、死や苦しみを直接連想させる言葉も弔事では避けられます。

文章では、次のように言い換える方法があります。

  • 死亡した → ご逝去された
  • 死んだ → 亡くなられた
  • 生きていた頃 → ご生前
  • 生きている間 → ご存命中

また、「大往生でした」「天寿を全うされました」という言葉も、第三者が遺族に向けて使うのは慎重にしたい表現です。故人の生涯をどう受け止めるかは遺族の気持ちに関わるため、こちらから評価するような言い方は避けましょう。

3. 相手を傷つける可能性がある励ましの言葉

忌み言葉ではなくても、悲しみの中にいる人にとって負担になる言葉があります。

  • 早く元気になってね。
  • いつまでも悲しんでいてはいけないよ。
  • 頑張って乗り越えてね。
  • もっと長生きしてほしかったね。
  • 天国で幸せになっているから大丈夫だよ。
  • 私も気持ちはよく分かるよ。

これらの言葉は、相手を励ましたい気持ちから出ることもあります。しかし、悲しみの深さや受け止め方は人それぞれです。立ち直る時期を決めつけたり、故人の死を前向きに解釈したりすると、遺族が自分の感情を抑えなければならないと感じることがあります。

代わりに、次のような表現がおすすめです。

今は無理に元気を出さなくても大丈夫です。

話したくなったときは、いつでも話を聞きます。

何かできることがあれば、遠慮なく声をかけてください。

4. 死因や最期の状況を詳しく尋ねない

親しい間柄でも、亡くなった経緯や病名、最期の様子などを不用意に尋ねるのは控えましょう。

遺族が自分から話してくれた場合は、話を遮らずに聞くことが大切です。しかし、こちらから詳しい説明を求めたり、他人と比較したりする必要はありません。

また、「まだ若かったのに」「もっと早く気づけたのでは」といった言葉も、遺族の後悔や自責の念を強める可能性があります。

相手を傷つけない言葉選びの基本は、故人の死について評価せず、遺族の感情を決めつけず、相手が話したい範囲を尊重することです。

【宗教・宗派別】お悔やみの言葉はどう違う?仏教・浄土真宗・神道・キリスト教

お悔やみの言葉で見落としやすいのが、宗教や宗派による違いです。

日本では「ご冥福をお祈りします」という表現が広く知られていますが、すべての宗教や宗派で適切というわけではありません。

特に浄土真宗、神道、キリスト教では、死後の考え方や使用する言葉が異なります。

宗教・宗派別の適切な表現一覧
宗教・宗派 適切なお悔やみ表現 避けたい表現・注意点
一般的な仏式 心よりお悔やみ申し上げます。ご冥福をお祈りいたします。 宗派による違いに注意する。
浄土真宗 心よりお悔やみ申し上げます。謹んで哀悼の意を表します。 「ご冥福」「成仏」などは使用しない。
神道 謹んで哀悼の意を表します。御霊のご平安をお祈り申し上げます。 「ご冥福」「供養」「成仏」などの仏教用語を避ける。
キリスト教 安らかな眠りをお祈りいたします。神様のお慰めがありますように。 「ご冥福」「供養」「成仏」などの仏教用語を避ける。
宗教・宗派が不明 心よりお悔やみ申し上げます。謹んで哀悼の意を表します。 特定の宗教観を前提とする表現を控える。
仏教では「ご冥福をお祈りします」が一般的

一般的な仏式の葬儀では、「ご冥福をお祈りいたします」という言葉が広く使用されています。

これは、故人が死後の世界で幸せに過ごせるよう願う表現です。ただし、仏教であればすべての宗派で使用できるわけではありません。

浄土真宗では「ご冥福」を使わない

浄土真宗では、亡くなった人は阿弥陀如来の力によって極楽浄土に往生し、仏になると考えられています。

そのため、死後の世界で幸福を願うという意味を持つ「ご冥福をお祈りします」は、教義に合わない表現とされています。

浄土真宗の葬儀では、次のような言葉を選ぶとよいでしょう。

  • 心よりお悔やみ申し上げます。
  • 謹んで哀悼の意を表します。
  • ご生前のお姿を偲び、心よりお悔やみ申し上げます。
神道では「御霊」や「平安」という表現を使う

神道では、亡くなった人の御霊に関する考え方が仏教とは異なります。

そのため、「成仏」「供養」「冥福」などの仏教用語は避けるのが基本です。

例えば、「御霊のご平安をお祈り申し上げます」「謹んで哀悼の意を捧げます」といった表現が使われます。

キリスト教では「天に召される」という表現もある

キリスト教では、死を神のもとへ召されることとして捉える考え方があります。

そのため、仏教的な「冥福」や「成仏」といった表現ではなく、神の平安や慰めを願う言葉が適しています。

例えば、次のような表現があります。

  • 神様のお慰めがありますように。
  • 安らかな眠りをお祈りいたします。
  • 天に召された故人の平安をお祈りいたします。

なお、キリスト教でもカトリックとプロテスタントでは用語が異なり、カトリックでは「帰天」、プロテスタントでは「召天」という言葉が一般的に使われます。

宗教・宗派が分からない場合は、無理に専門用語を使う必要はありません。「心よりお悔やみ申し上げます」という表現を選ぶのが無難です。

【伝えるタイミングと方法】LINE・メール・手紙で送るお悔やみの例文

お悔やみの言葉は、何を伝えるかだけでなく、いつ、どのような方法で伝えるかも大切です。

2026年現在、LINEやメールで訃報を受け取る機会もあります。対面での挨拶が難しい場合には、デジタルメッセージを活用することもできますが、相手との関係や連絡手段に合わせた配慮が必要です。

お悔やみを伝える適切なタイミング

基本的には、訃報を受け取ったら、相手の状況に配慮しながら早めに弔意を伝えます。

  • 訃報を受けた直後:驚きや悲しみを伝え、簡潔にお悔やみを述べる。
  • 通夜・葬儀当日:受付や弔問時に短い言葉で哀悼の意を示す。
  • 葬儀に参列できない場合:メールや手紙、弔電などで気持ちを伝える。
  • 葬儀後:改めて故人との思い出や感謝を伝える。
  • 四十九日や一周忌:法要などの機会に故人を偲び、遺族を気遣う。

ただし、訃報を受け取った時間帯や相手の状況によっては、電話を控えてメールにするなどの判断も必要です。遺族が連絡を控えてほしいと希望している場合は、その意向を尊重しましょう。

LINEで送るお悔やみメッセージ

LINEは、普段からやり取りしている友人や親しい知人に対して使いやすい方法です。

ただし、訃報を知ったからといって、必ずしもLINEで連絡するのが適切とは限りません。相手が普段からLINEを利用しているか、どのような関係性なのかを考えましょう。

友人に送るLINEの例文

突然のことで、本当に驚いています。心からお悔やみ申し上げます。今は大変なときだと思うので、返信は気にしないでね。何かできることがあれば、いつでも連絡してください。

友人の親が亡くなった場合

お父様のことを聞きました。心よりお悔やみ申し上げます。今は無理をせず、ご家族との時間を大切にしてください。必要なことがあれば、いつでも力になります。返信は不要です。

葬儀後に送るLINE

ご葬儀を終えられたばかりで、まだ落ち着かない日々だと思います。本当にお疲れさまでした。どうかゆっくり休んでくださいね。何かあればいつでも連絡してください。

LINEでは、長文を避け、絵文字やスタンプも使用しないのが無難です。また、グループLINEで訃報を知った場合は、個別にメッセージを送るほうが相手への配慮になります。

手紙・メールで伝えるお悔やみの例文

目上の人や仕事関係者、直接会うことが難しい相手には、メールや手紙が適しています。

メールの場合、件名は内容が分かるように簡潔にします。

メールの件名例

  • 〇〇様のご逝去に際して
  • 訃報に接し、謹んでお悔やみ申し上げます
  • 心よりお悔やみ申し上げます

メール本文の例文

〇〇様

この度は、〇〇様のご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。

突然のことで、ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかとお察しいたします。

どうかご無理なさらず、お身体を大切になさってください。

なお、ご返信には及びません。

謹んで哀悼の意を表します。

〇〇

メールでは、前置きの時候の挨拶を省き、すぐにお悔やみの言葉から書き始めるのが基本です。返信を求めない場合は、「ご返信には及びません」と添えると、相手の負担を減らせます。

手紙で伝える場合のマナー

手紙は、より丁寧に弔意を伝えたい場合や、葬儀に参列できなかった場合に適しています。

お悔やみの手紙では、一般的な季節の挨拶を省き、最初からお悔やみの言葉を書きます。

手紙の例文

この度は〇〇様のご逝去を知り、心よりお悔やみ申し上げます。

本来であれば直接お伺いしてお悔やみを申し上げるべきところ、参列できず誠に申し訳ございません。

生前の〇〇様には温かく接していただき、感謝の気持ちでいっぱいです。楽しかった思い出は、これからも大切にしてまいります。

ご家族の皆様も、どうかお身体を大切にお過ごしください。

謹んで哀悼の意を表します。

伝統的なお悔やみの手紙では、句読点を使わずに書く慣習もあります。また、便箋は白無地など落ち着いたものを選び、封筒は二重封筒を避けるのが一般的です。ただし、最も大切なのは読みやすさと相手への配慮です。

葬儀に参列できないときは弔電という方法もある

仕事や遠方への移動などで葬儀に参列できない場合は、弔電を利用する方法もあります。

日本郵便の弔事に関する案内では、弔電は通夜の日までに届くように送り、遅くとも葬儀開始の数時間前までに届くよう手配することが案内されています。実際の配達日時は、会場の受け取り体制も含めて確認しましょう。

また、弔電は基本的に喪主宛てに送り、喪主と故人との関係に合わせて故人の敬称を使います。

【故人への感謝と葬儀後の言葉】亡くなった人に贈るメッセージと遺族への寄り添い方

葬儀が終わった後も、故人を思い出す機会は続きます。むしろ、葬儀や法要などの慌ただしい時間が過ぎた後に、寂しさを強く感じる遺族もいます。

そのため、葬儀当日にお悔やみを伝えて終わりにするのではなく、時間が経ってからも相手を気遣う姿勢が大切です。

亡くなった人への感謝の言葉

故人へのメッセージは、形式よりも、その人との関係や思い出が伝わることが大切です。

親しい友人へのメッセージ

一緒に笑った時間も、何気ない会話も、今では大切な思い出です。出会ってくれて本当にありがとう。あなたからもらった優しさを、これからも忘れません。どうか安らかに。

祖父母へのメッセージ

おじいちゃん、今まで本当にありがとう。いつも温かく見守ってくれたこと、優しく声をかけてくれたことを忘れません。教えてもらったことを胸に、これからも頑張っていきます。

恩師・お世話になった人へのメッセージ

これまでたくさんのことを教えていただき、本当にありがとうございました。いただいた言葉や教えは、今も私の心に残っています。これからもその教えを大切に歩んでいきます。

親へのメッセージ

今まで育ててくれてありがとう。伝えきれなかった感謝の気持ちは、これからもずっと心の中にあります。あなたの子どもとして生きてこられたことを幸せに思います。どうか安らかに。

こうした言葉は、葬儀の弔辞や追悼文、手紙、メモリアルメッセージなどにも使えます。SNSに投稿する場合は、遺族の意向や故人のプライバシーにも配慮し、写真や個人的な情報を無断で公開しないようにしましょう。

葬儀後に遺族へかける言葉

葬儀後に改めて連絡する場合は、相手の生活や心身の状態を気遣う表現が適しています。

葬儀後すぐに伝える場合

ご葬儀を終えられたばかりで、心身ともにお疲れのことと思います。まだ大変な日々が続くと思いますので、どうかご無理なさらないでください。

しばらく時間が経ってから伝える場合

その後、お変わりありませんか。ふと〇〇さんのことを思い出し、ご連絡しました。まだ寂しさもあると思いますが、何か話したいことがあればいつでも聞きます。

故人との思い出を伝える場合

先日、〇〇さんとの思い出をふと思い出しました。あのときにかけていただいた言葉は、今でも心に残っています。素敵な方と出会えたことに感謝しています。

遺族にとって本当に助けになる言葉とは

お悔やみの場面では、立派な文章や特別な言葉を伝えなければならないと思いがちです。しかし、遺族にとって必要なのは、必ずしも長いメッセージではありません。

「返信はしなくて大丈夫」「必要なときは手伝うよ」「いつでも話を聞くよ」といった言葉のほうが、状況によっては具体的な支えになります。

また、「何かあったら言ってね」だけでは、相手が助けを求めにくいこともあります。親しい関係であれば、「買い物に行くときに必要なものがあれば届けるよ」「食事を作って持っていこうか」など、具体的に申し出る方法もあります。

ただし、相手が望んでいない訪問や連絡を繰り返すことは避けましょう。支える側の気持ちを押し付けず、遺族が必要とする距離感を尊重することが大切です。

【亡くなった人にかける言葉】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:亡くなった人にかける言葉で、最も無難な表現は何ですか?
A1:遺族に対しては「この度は心よりお悔やみ申し上げます」が使いやすい表現です。宗教や宗派が分からない場合にも、特定の宗教的な考え方を前提とせずに弔意を伝えられます。

Q2:亡くなった人本人に「ありがとう」と伝えてもよいですか?
A2:問題ありません。故人へのメッセージでは、生前の感謝や思い出を自分の言葉で伝えることができます。「今までありがとう」「あなたと過ごした時間を忘れません」といった表現が適しています。

Q3:「ご冥福をお祈りします」と「お悔やみ申し上げます」はどう違いますか?
A3:「お悔やみ申し上げます」は遺族に向けた言葉で、「ご冥福をお祈りします」は故人の死後の幸福を願う言葉です。浄土真宗やキリスト教では「ご冥福」を避けるため、宗教が分からない場合は「お悔やみ申し上げます」が無難です。

Q4:LINEでお悔やみの言葉を送っても失礼ではありませんか?
A4:普段からLINEで連絡を取り合っている親しい友人などであれば、LINEで伝えても問題ありません。ただし、目上の人や関係が薄い相手には慎重に判断し、短い文章にまとめて「返信不要です」と添えると配慮が伝わります。

Q5:葬儀が終わった後にお悔やみを伝えてもよいですか?
A5:問題ありません。葬儀後に訃報を知った場合や、参列できなかった場合は、改めてメールや手紙で弔意を伝えられます。故人との思い出や感謝、遺族を気遣う言葉を添えるとよいでしょう。

Q6:お悔やみの言葉に「頑張って」と伝えてもよいですか?
A6:避けたほうが無難です。遺族はすでに精神的な負担を抱えている可能性があり、励ましがプレッシャーになることもあります。「無理をしないでください」「いつでも話を聞きます」など、相手の気持ちを尊重する言葉がおすすめです。

Q7:短いお悔やみの言葉だけでも気持ちは伝わりますか?
A7:十分に伝わります。「心よりお悔やみ申し上げます」「突然のことで言葉もありません」など、短い言葉でも丁寧に伝えれば問題ありません。長い文章を書くことよりも、相手に負担をかけないことを優先しましょう。

亡くなった人にかける言葉には、遺族に伝えるお悔やみと、故人に贈る感謝や別れのメッセージがあります。まずは誰に向けて伝える言葉なのかを整理すると、適切な表現を選びやすくなります。

遺族に対しては「心よりお悔やみ申し上げます」「どうかご無理なさらないでください」といった言葉が基本です。友人、親族、上司、同僚など、相手との関係性に合わせて敬語や文章の長さを調整しましょう。

また、重ね言葉や忌み言葉を避けることに加え、宗教や宗派による表現の違いにも注意が必要です。特に「ご冥福をお祈りします」は、浄土真宗やキリスト教では適切でない場合があります。

LINEやメール、手紙で伝える場合は、相手が返信を負担に感じないように配慮し、必要に応じて「返信不要です」と添えることも大切です。

何より大切なのは、正しい言葉を完璧に使うことよりも、亡くなった人を大切に思う気持ちと、悲しみの中にいる人を気遣う姿勢です。

言葉がすぐに見つからないときは、無理に長い文章を考える必要はありません。「心よりお悔やみ申し上げます」という一言でも、心を込めて伝えれば十分です。故人への感謝を忘れず、遺族の気持ちに寄り添いながら、自分らしい言葉で思いを届けましょう。

参考情報:全日本葬祭業協同組合連合会「お悔やみの言葉・状況に応じた正しい言葉遣いの基本とマナー」(2026年2月4日更新)、「お悔やみの言葉・メールやLINEの例文」、日本郵便「Webレタックス 弔電・弔事のマナー」、NTT東日本「弔電のマナーについて」、東京博善「ひとたび」の葬儀におけるお悔やみの挨拶と宗教別マナー(2026年8月24日掲載)。