平安ステークスは、1994年に創設されたJRAのダート重賞競走です。4歳以上の競走馬を対象とし、現在は5月の京都競馬場でダート1900mを舞台に行われています。
2026年の公式競走条件は次のとおりです。
- 主催者:日本中央競馬会(JRA)
- 格付け:GIII
- 競走名:第33回平安ステークス
- 開催日:2026年5月23日(土)
- 競馬場:京都競馬場
- コース:ダート1900m・右回り
- 出走資格:4歳以上
- 競走条件:オープン・国際・指定・別定
- 正賞:地方競馬全国協会理事長賞
- 2026年の1着本賞金:4000万円
これらはJRAの2026年度競馬番組および競走結果に掲載されている公式情報です。なお、地方競馬全国協会理事長賞は正賞であり、JRAが競走を主催することとは別の位置づけです。
競走名の由来は794年の平安京
「平安」という名称は、京都に置かれていた平安京の略称に由来します。
平安京は、794年(延暦13年)に桓武天皇によって長岡京から遷都された都です。東西約4.5km、南北約5.2kmの長方形に区画されていました。
JRAの特別レース名解説にも、この歴史的背景が記されています。
平安遷都1100年を記念して1895年に建立された平安神宮も、競走名の由来を理解するうえで関係の深い京都の歴史的施設です。
平安ステークスの歴史と開催条件の変化創設当初から現在の開催条件だったわけではありません。
1994年の第1回は京都競馬場の改修工事に伴い、阪神競馬場のダート1800mで開催されました。翌1995年からは京都競馬場のダート1800mが舞台となっています。
加えて、2013年のダート路線見直しによって開催時期が1月から5月に移り、距離も1800mから1900mに変更されました。
この変更は、過去の成績を比較する際に見逃せないポイントです。
【過去10年のレース結果】歴代優勝馬と上位入線馬を一覧で紹介

2026年を含む過去10開催、つまり2017~2026年の歴代優勝馬を整理します。
2017~2022年のJRA年度別記録、2023~2025年のJRA歴史・コース資料、2026年の公式レース結果などを基に整理。
過去10年の勝ち馬には、ダート路線で実績を残してきた競走馬が並びます。
特に注目したいのが、次の馬たちです。
テーオーケインズ(2022年)
ダート路線を代表する実力馬の一頭です。2022年は中京競馬場で行われた平安ステークスを制しました。1番人気の支持に応え、1分57秒0で優勝しています。
オメガパフューム(2020年)
地方競馬の大舞台でも実績を積んだ競走馬です。2020年の平安ステークスでは3番人気から勝利し、1分56秒0を記録しました。
チュウワウィザード(2019年)
2019年は1番人気で優勝。2着に12番人気のモズアトラクションが入り、馬連2万1830円、3連単21万8430円という高配当になりました。
グレイトパール(2017年)
1番人気で勝利した一方、3着には15番人気のマイネルバイカが入線。3連単23万6010円の波乱を演出しました。
これらの結果から、実績上位馬が勝利しても、2着・3着には伏兵が食い込むケースがあることが分かります。
2026年のレース結果を詳しく確認
優勝:ロードクロンヌ
1:56.9
騎手:横山和生/調教師:四位洋文
2026年5月23日に行われた第33回平安ステークスは、稍重のダート1900mで争われました。
ロードクロンヌは道中2番手を追走し、直線でも力強く伸びて優勝。2着のヴァルツァーシャルに3馬身半差をつけました。
3着には後方から追い込んだタイトニットが入りました。
上位3頭の人気は1番人気、8番人気、4番人気。人気馬の勝利ながら、2着に伏兵が入ったレースでした。
【払戻金・配当】過去10年で高配当になったレースは?
平安ステークスの過去の配当を調べると、比較的落ち着いた決着と大きく荒れた決着の両方が確認できます。
特に注目したいのが3連単の払戻金です。
3連単の過去10年の配当ランキング- 2017年:236,010円
- 2019年:218,430円
- 2018年:168,500円
- 2024年:161,560円
- 2025年:83,590円
- 2026年:33,730円
- 2020年:17,870円
- 2022年:11,340円
- 2021年:7,670円
- 2023年:3,030円
いずれも100円購入時の払戻金。
この10開催では、3連単10万円以上の決着が4回ありました。一方、1万円未満の決着も2回あります。
単純平均は94,173円ですが、2017~2019年や2024年の高配当が平均値を押し上げています。中央値は58,660円です。
平均だけを見て「毎年大荒れするレース」と判断するのは適切ではありません。
2026年の払戻金一覧2026年の主な払戻金は次のとおりです。
| 券種 | 組み合わせ | 払戻金 |
|---|---|---|
| 単勝 | 14 | 250円 |
| 複勝 | 14 | 120円 |
| 枠連 | 3-7 | 1,360円 |
| 馬連 | 5-14 | 3,150円 |
| ワイド | 5-14 | 1,050円 |
| 馬単 | 14-5 | 4,840円 |
| 3連複 | 5-11-14 | 7,770円 |
| 3連単 | 14-5-11 | 33,730円 |
出典はJRAの2026年5月23日京都11R公式レース結果です。
単勝250円という結果だけを見ると順当な決着ですが、3連単は3万3730円。2着に8番人気のヴァルツァーシャルが入ったことで、組み合わせによって払戻金に差が生まれました。
平安ステークスでは、勝ち馬の人気だけでなく、相手候補の評価が配当を左右するという点を押さえておきたいところです。
【人気別・枠順別成績】過去10年のデータから分かる傾向
過去の結果を予想材料として利用するなら、優勝馬の名前だけでなく、人気と枠順を集計することも有効です。
ここでは2017~2026年の10開催、延べ158頭の出走データを対象にします。
人気別成績:1番人気は勝率50%| 人気 | 1着-2着-3着-着外 | 勝率 | 複勝率 |
|---|---|---|---|
| 1番人気 | 5-1-0-4 | 50.0% | 60.0% |
| 2番人気 | 1-2-1-6 | 10.0% | 40.0% |
| 3番人気 | 1-2-4-3 | 10.0% | 70.0% |
| 4~6番人気 | 2-2-2-24 | 6.7% | 20.0% |
| 7~9番人気 | 1-2-0-27 | 3.3% | 10.0% |
| 10番人気以下 | 0-1-3-64 | 0% | 5.9% |
特に目立つのは、1番人気の勝率50%です。
10開催で5勝しているため、上位人気馬の信頼度は一定程度あります。
一方、複勝率では3番人気が70%と最も高い数字を示しています。1着だけでなく、2着・3着まで含めると3番人気も有力な存在です。
また、10番人気以下の馬は勝利こそありませんが、2着1回、3着3回を記録しています。
2017年のマイネルバイカ、2019年のモズアトラクション、2024年と2025年の3着馬など、人気薄の好走例もあります。
したがって、人気薄をすべて切り捨てる判断には注意が必要です。
枠順別成績:4枠と1枠に注目2017~2026年の枠番別成績は次のようになっています。
| 枠番 | 1着-2着-3着-着外 | 勝率 |
|---|---|---|
| 1枠 | 2-0-2-15 | 10.5% |
| 2枠 | 1-2-0-16 | 5.3% |
| 3枠 | 1-4-1-14 | 5.0% |
| 4枠 | 3-0-0-17 | 15.0% |
| 5枠 | 2-0-2-16 | 10.0% |
| 6枠 | 0-1-4-15 | 0% |
| 7枠 | 1-2-0-17 | 5.0% |
| 8枠 | 0-1-1-18 | 0% |
集計上、最も勝率が高いのは4枠です。20頭中3頭が勝利しており、勝率15%となっています。
1枠も19頭中2勝で、3着以内が4回あります。
ただし、6枠と8枠に勝ち馬がいないからといって、外枠が不利だと断定することはできません。
出走頭数や馬の能力、展開、開催競馬場などの条件が異なるためです。
枠順は単独で評価するのではなく、先行力やコース適性と合わせて考える必要があります。
【京都競馬場のコース特徴】平安ステークスのレース傾向を分析
平安ステークスを理解するうえで欠かせないのが、京都競馬場のダート1900mというコース設定です。
JRAのコース解説によると、京都ダート1900mはスタンド前から発走しますが、1800mとはゲート位置が異なり、1コーナーまでの距離は約380mです。
その後、バックストレッチは約400m続き、3コーナー付近にかけて緩やかな上り坂があります。
3コーナー付近から下りに入るため、馬群は加速しやすくなります。
加えて、ゴール前の直線は329.1mと短いのが特徴です。
先行力と持続的なスピードが重要このコースでは、単純な瞬発力だけでなく、早めに加速して長く脚を使える能力も求められます。
特に、バックストレッチでポジションを上げられるかどうかは、後方待機馬にとって要点です。
JRAのコース解説でも、ペースが落ち着いた場合には後方の馬がバックストレッチで位置を上げる必要性が説明されています。
過去10開催の脚質別集計を見ると、次のような結果です。
| 脚質 | 1着-2着-3着 | 勝率 |
|---|---|---|
| 逃げ | 2-1-1 | 18.2% |
| 先行 | 6-2-2 | 16.2% |
| 差し | 1-5-6 | 1.8% |
| 追込 | 1-2-1 | 1.9% |
逃げ・先行タイプが10開催中8勝している点は見逃せません。
ただし、差し馬も2着・3着に入っており、展開次第では後方からの浮上もあります。
2026年のレースでも、ロードクロンヌが2番手から勝利した一方、3着のタイトニットは後方から追い込んでいます。
前に行ける能力を重視しながらも、差し馬の末脚を軽視しないことが大切です。
2021年・2022年は京都ではなく中京開催過去データを分析するときに、特に注意したいのが開催競馬場です。
2021年と2022年の平安ステークスは、中京競馬場のダート1900mで開催されました。
| 年 | 開催競馬場 | 優勝馬 |
|---|---|---|
| 2021年 | 中京 | オーヴェルニュ |
| 2022年 | 中京 | テーオーケインズ |
| 2023年 | 京都 | グロリアムンディ |
| 2024年 | 京都 | ミトノオー |
| 2025年 | 京都 | アウトレンジ |
| 2026年 | 京都 | ロードクロンヌ |
この2年間は京都競馬場の改修に伴う開催変更があった時期です。
同じダート1900mでも、京都は右回り、中京は左回りです。コーナー形状や直線の特徴も異なります。
したがって、京都開催の平安ステークスを分析する場合、2021年と2022年の結果をそのまま京都のコース傾向として扱うのは適切ではありません。
過去10年の全体集計と京都開催だけの成績は、分けて考える必要があります。
【過去データの調べ方】JRA公式記録で確認すべきポイント
平安ステークスの過去のレース結果を詳しく調べる場合、最も基本となる資料はJRAの公式競走記録です。
JRAでは1986年以降のレース結果を掲載しており、2002年以降の重賞競走については「レース成績データ」でも確認できます。
ただし、2000年以前の記録は一部が不完全で、現在とは表示形式が異なる場合があります。
確認しておきたい5つの項目1. 着順・優勝馬:歴代優勝馬や上位入線馬を確認する。
2. 開催競馬場:京都と中京の違いを確認する。
3. 馬場状態:良・稍重・重・不良による条件の違いを見る。
4. 人気・枠順:上位人気馬の成績と伏兵の好走を調べる。
5. 払戻金:単勝、馬連、3連複、3連単などを比較する。
特に重要なのは、レース結果と払戻金を同じ年度で照合することです。
例えば、2026年の単勝250円という結果だけを確認しても、2着のヴァルツァーシャルが8番人気だったことや、3連単が33,730円だったことまでは分かりません。
着順、人気、払戻金を組み合わせることで、その年のレース展開や配当の特徴をより具体的に理解できます。
【プロの結論】平安ステークスの過去データをどう活用するべきか
過去10年の結果を整理すると、平安ステークスにはいくつかの明確な特徴があります。
第一に、1番人気の実績は比較的安定しています。
10開催中5勝という数字は、上位人気馬の能力を評価する際の参考になります。ただし、3番人気の複勝率も70%あるため、人気順位だけで能力を判断するのは早計です。
第二に、配当には大きな振れ幅があります。
2017年には3連単23万6010円、2019年には21万8430円という高配当が出ました。一方、2023年には3030円で決着しています。
毎年同じような配当になるわけではなく、上位人気馬の組み合わせや伏兵の食い込みによって結果が変わります。
第三に、京都開催と中京開催を区別が必要です。
2021年と2022年の成績を含めた10年集計は、レース全体の傾向を知るには便利です。しかし、京都ダート1900mのコース適性を分析するなら、京都開催のデータを優先する必要があります。
過去データが役立つ人・注意したい人| 読者の目的 | データの活用方法 |
|---|---|
| 歴代優勝馬を知りたい | 年度別の1~3着を確認 |
| 配当傾向を調べたい | 3連単と人気の関係を比較 |
| 人気馬の信頼度を知りたい | 人気別の勝率・複勝率を確認 |
| 枠順の傾向を知りたい | 枠番別の成績と出走頭数を比較 |
| 京都適性を判断したい | 京都開催だけを抽出して分析 |
| 初めて予想する | コース形態と脚質を優先して理解 |
過去成績は今後の着順を保証するものではありません。特に出走馬の能力、斤量、馬場状態、展開が異なれば、同じ人気や枠順でも結果は変わります。
過去の数字を絶対的な法則として扱うのではなく、競走馬の能力を評価するための補助材料として使うことが重要です。
【平安ステークスの過去】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:平安ステークスの2026年の優勝馬は誰ですか?
A1:2026年5月23日に京都競馬場で行われた第33回平安ステークスは、横山和生騎手が騎乗したロードクロンヌが優勝しました。勝ちタイムは1分56秒9です。
Q2:平安ステークスは毎年京都競馬場で開催されますか?
A2:通常は京都競馬場で開催されますが、2021年と2022年は中京競馬場で行われました。過去の結果を比較するときは開催場所の違いに注意が必要です。
Q3:平安ステークスの競走名は何に由来していますか?
A3:京都に置かれていた平安京に由来しています。平安京は794年(延暦13年)に長岡京から遷都された都です。
Q4:平安ステークスの正賞は何ですか?
A4:地方競馬全国協会理事長賞です。2026年度のJRA競馬番組にも正式に記載されています。
Q5:平安ステークスの過去の払戻金はどこで確認できますか?
A5:JRAの公式レース結果で確認できます。単勝や複勝だけでなく、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単などの払戻金も掲載されています。
平安ステークスは1994年に創設されたJRAのGIII競走で、現在は京都競馬場のダート1900mを舞台に開催されています。
競走名は794年に遷都された平安京に由来し、正賞には地方競馬全国協会理事長賞が設定されています。
2026年はロードクロンヌが優勝し、3連単は33,730円でした。
過去10年のデータでは1番人気が5勝、3番人気の複勝率が70%という結果が見られる一方、2017年や2019年には20万円を超える3連単も出ています。
今後のレースを分析する際には、人気や枠順だけでなく、京都ダート1900mのコース形態、馬場状態、脚質、開催競馬場の違いを総合的に確認することが大切です。
平安ステークスの過去を正しく読み解く鍵は、歴代優勝馬・配当・人気別成績を単独で見るのではなく、開催条件と結び付けて比較することにあります。