2026年11月現在、小池百合子氏は東京都知事として3期目を務めている。2016年の初当選から2024年の3選まで、都政改革、子育て支援、防災、環境政策など幅広い分野で政策を展開してきた。現在の任期満了日は2028年7月30日。3期目の都政では、従来の「東京大改革」を発展させた「2050東京戦略」を軸に、子供・若者への支援、首都直下地震への備え、デジタル行政、脱炭素社会の実現などを進めている。
2026年の東京都の動きを見ると、18歳以下への経済的支援やTOKYO強靭化プロジェクト、水素エネルギーの普及など、長期的な都市政策が具体化する一方、行政サービスのデジタル化に伴う格差や人口構造の変化への対応も課題として浮かび上がる。東京都の公式プロフィール、選挙管理委員会の記録、2026年度の政策資料、直近の知事記者会見をもとに、小池都政の現在地を整理する。
【2026年最新】小池百合子東京都知事は3期目で何を進めているのか

2026年の小池都政を理解するうえで重要なのが、東京都の長期政策の指針となる「2050東京戦略」である。
この戦略は、2050年代に実現したい東京の将来像を描き、2035年に向けて取り組む政策を体系化したものだ。2025年3月に策定され、2026年1月には令和8年度版の政策資料と2026~2028年度の3か年アクションプランが公表された。加えて、2026年7月には政策レビューが更新されている。
目指す都市像は、単に経済規模を拡大する東京ではない。人々が安心して暮らせる安全性と、産業・技術・文化を発展させる成長力を両立させる都市である。政策は大きく次の3分野に整理できる。
1.ダイバーシティ:人を中心に据えた社会づくり子供・子育て支援、教育、女性の活躍、高齢者の社会参加、障害者との共生などが中心となる。小池氏が掲げてきた「チルドレンファースト」も、この方向性に位置付けられる。
2.スマートシティ:東京の産業と都市機能の進化行政のデジタル化、スタートアップ支援、国際金融、観光、文化、交通インフラなどを強化する分野だ。東京アプリの普及も、行政と都民をデジタルでつなぐ取り組みの一つである。
3.セーフシティ:災害や社会的リスクへの備え地震や風水害への対策に加え、エネルギーの安定供給、感染症対策、都市インフラの強靭化などを進める。首都防衛という考え方が政策の中心にある。
2026年度の東京都一般会計当初予算は9兆6,530億円。都税収入は7兆3,856億円となっている。巨額の予算をどの政策に配分し、都民の生活改善につなげるかが、3期目の重要な評価ポイントになる。
東京都政策企画局が2026年8月に公表した政策レビューでは、2025年度の事業実施状況と政策の成果を整理している。計画を発表する段階から、実際にどのような効果が生まれたかを検証する段階へ移っていることが分かる。
【経歴年表】カイロ大学卒業から環境大臣・防衛大臣、東京都知事へ
小池百合子氏は1952年7月15日、兵庫県に生まれた。政治家としてのキャリアを始める以前には、テレビ局のキャスターとして活動していた経歴も持つ。
東京都の公式プロフィールによると、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業。その後、1992年に参議院議員、1993年に衆議院議員となり、国政で経験を積んだ。
特に注目されるのは、環境大臣と防衛大臣という異なる分野の閣僚を経験している点だ。環境政策と安全保障の双方に関わった経験は、現在の東京都政におけるエネルギー政策や防災政策にもつながる経歴といえる。
小池百合子氏の主な経歴一覧| 時期 | 関係する人物・組織と出来事 | 主な実績・意味 |
|---|---|---|
| 1952年7月 | 兵庫県で誕生 | 7月15日生まれ |
| 1976年10月 | カイロ大学 | 文学部社会学科卒業と東京都公式プロフィールに記載 |
| 1979年 | 日本テレビ | キャスターとして活動 |
| 1985年 | テレビ東京 | キャスターとして活動 |
| 1992年7月 | 参議院 | 参議院議員に就任 |
| 1993年7月 | 衆議院 | 衆議院議員に転身 |
| 2003年9月 | 環境省 | 環境大臣に就任 |
| 2006年9月 | 内閣総理大臣官邸 | 国家安全保障問題担当の総理大臣補佐官 |
| 2007年7月 | 防衛省 | 防衛大臣に就任 |
| 2010年9月 | 自由民主党 | 総務会長に就任 |
| 2016年7月 | 東京都知事選挙 | 初当選。都政改革を掲げて都知事に就任 |
| 2020年7月 | 東京都知事選挙 | 再選し2期目へ |
| 2024年7月 | 東京都知事選挙 | 再選し3期目へ |
| 2026年11月 | 東京都知事 | 3期目の都政を運営中 |
出典は東京都の「知事の部屋」に掲載された公式プロフィールと、全国知事会の知事プロフィールである。
カイロ大学卒業をめぐる議論はどうなっている?小池氏の経歴で検索されることが多いのが、カイロ大学卒業をめぐる問題だ。
東京都の公式プロフィールには、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したと記載されている。2020年にはカイロ大学側が、在日エジプト大使館を通じて小池氏の卒業を認める声明を公表した。
一方、2024年4月には元側近による卒業証明の作成経緯に関する主張が月刊誌で報じられ、学歴をめぐる議論が再燃した。小池氏は同月の記者会見で疑惑を否定し、大学が卒業を認めていると説明している。
したがって、現在の経歴を確認する際には、東京都の公式プロフィールに記載された学歴と、2024年に報じられた疑義・本人の反論を区別して理解する必要がある。
なお、2026年現在も東京都の公式プロフィールにはカイロ大学卒業という経歴が掲載されている。
【子育て・人口政策】チルドレンファーストの実績と少子高齢化への対応
小池都政の代表的な政策の一つが、子供を中心に据えた「チルドレンファースト」である。
東京都は、子育て世帯の経済的負担を軽減し、子供の成長を社会全体で支えるという方針を掲げてきた。その具体的な取り組みとして知られているのが、018サポートだ。
018サポートは2026年度も継続018サポートは、都内在住の18歳以下の子供を対象に、1人当たり月額5,000円、年間最大6万円を支給する東京都独自の制度である。
2026年度も継続されており、所得制限は設けられていない。都内に住所を有することなどの要件を満たす子供が対象となる。
この制度の特徴は、所得によって対象者を限定せず、幅広い子育て世帯を支援する点にある。継続的な現金給付であるため、食費、衣類、学用品、習い事など、家庭ごとに異なる支出に対応しやすい。
また、2026年度には、東京アプリ生活応援事業の対象外となる0歳から14歳までの子供を対象に、1人当たり11,000円を1回支給する「子育て応援+(プラス)」も実施されている。
東京都の人口は減っているのか?2026年の実態東京都の人口政策を考える際には、現在の人口動向と将来予測を分けて見ることが重要だ。
東京都総務局が2026年10月29日に公表した推計によると、10月1日現在の東京都の人口は1,428万8,867人。前年同月と比較して5万2,240人増加している。
つまり、2026年現在の東京都は、すでに人口が減少している状態ではない。国内外から人が集まる都市として、人口規模は依然として大きい。
ただし、高齢化は確実に進んでいる。2026年9月15日時点の推計では、65歳以上の高齢者人口は313万3,000人で過去最多となった。高齢化率は23.5%で、75歳以上の人口も186万6,000人に達している。
加えて、東京都の従来の将来人口推計では、総人口は2030年ごろに約1,424万人でピークを迎え、その後は減少に転じる見通しが示されている。将来的な人口減少と高齢化の同時進行が、東京都にとって大きな政策課題となる。
子育て支援の本当の評価ポイント給付金の支給は、子育て世帯にとって分かりやすい支援策だ。しかし、出生数の増加や若年世代の定住につなげるには、給付金だけでは十分ではない。
住宅価格や家賃の負担、保育サービスの利用しやすさ、教育費、長時間労働、共働き世帯の生活環境など、複数の要素が子育ての判断に関係するからだ。
今後の評価では、支給額だけでなく、子育て世帯の可処分所得が改善したか、保育や教育へのアクセスが向上したか、若い世代が東京で生活設計を描きやすくなったかという点まで確認する必要がある。
【首都防衛・防災政策】TOKYO強靭化プロジェクトの現在地
小池氏が3期目に掲げる重要な政策テーマが「首都防衛」だ。
東京には人口と企業、行政機関、交通網、金融機能などが集中している。大規模災害が発生した場合、被害は都内だけにとどまらず、日本全体の経済活動や社会機能にも影響する。
小池知事は東京都の公式プロフィールに掲載されたメッセージで、次のように述べている。
TOKYO強靭化プロジェクトとは都民の皆様の命を守る、暮らしを守る、経済を守る、そして東京の未来を守り切り拓く、いわば首都防衛です。
東京都は2022年12月にTOKYO強靭化プロジェクトを策定し、2040年代に強靭で持続可能な東京を実現することを目標に掲げている。
対象となる危機は、次の5分野だ。
- 風水害:台風、豪雨、河川氾濫、高潮などへの対策。
- 地震:建物の耐震化、木造住宅密集地域の不燃化、避難経路の確保。
- 火山噴火:富士山噴火による降灰や島しょ地域の火山災害への対応。
- 電力・通信の途絶:非常用電源、蓄電、通信手段の多重化。
- 感染症:感染症の流行時にも都市機能を維持できる環境づくり。
2026年4月時点の事業一覧では、各分野の具体的な事業が整理されている。さらに「TOKYO強靭化プロジェクト upgrade I」によって、2040年代の目標に向けた施策の強化も進められている。
マンション防災と無電柱化も重要テーマ東京の防災では、戸建て住宅だけでなく、マンションに住む人々への対応も欠かせない。
高層マンションでは、地震後にエレベーターが停止した場合の移動、断水時の生活用水、停電時の電力確保など、戸建て住宅とは異なる問題が発生する。
また、電柱や電線の存在は、災害時の道路閉塞や避難・復旧活動にも関係する。東京都は無電柱化を推進しており、2026年10月30日の記者会見では、11月10日の無電柱化の日に合わせた「S.O.R.A.サミット」の開催を発表した。
加えて、宅地開発の無電柱化を進める条例は2026年10月31日に施行された。
こうした政策の意義は大きい。ただし、実際の防災力を判断するには、計画や条例の数ではなく、耐震化率、避難場所の確保、停電・断水への対応能力、地域住民の防災訓練への参加など、現場の成果を確認する必要がある。
【環境・エネルギー政策】再生可能エネルギーと水素戦略の進展
環境大臣を経験した小池氏は、東京都知事としても環境政策を重視している。
東京都が掲げる大きな目標は、2030年までに温室効果ガス排出量を2000年比で50%削減する「カーボンハーフ」と、2050年の脱炭素社会の実現だ。
2025年から始まった新築住宅への太陽光パネル設置制度東京都では2025年4月から、建築物環境報告書制度が施行された。
この制度では、年間の都内供給延床面積が合計2万平方メートル以上となる大手住宅供給事業者などを対象に、新築住宅等への太陽光発電設備の設置や断熱・省エネ性能の確保を求めている。
ただし、すべての住宅に一律で太陽光パネルの設置を義務付けているわけではない。既存住宅は対象外であり、対象事業者が供給する新築住宅でも、屋根の形状や立地条件などを踏まえて設置を判断する仕組みとなっている。
この点は誤解されやすい。制度の対象は一般の住宅所有者全員ではなく、一定規模以上の住宅供給事業者である。
水素エネルギーの普及と東京水素ビジョン東京都は再生可能エネルギーと並んで、水素エネルギーの普及にも力を入れている。
「東京水素ビジョン」では、2030年のカーボンハーフと2050年の脱炭素社会を見据え、水素の製造、供給、利用を拡大する方向性を示している。
特に注目されるのは、製造段階でもCO2を排出しないグリーン水素の普及である。水素製造拠点の整備、輸送・供給網の構築、燃料電池バスなどのモビリティ分野での利用拡大が進められている。
2026年9月には、水素エネルギーの普及と社会実装をテーマとした国際会議「HENCA Tokyo 2026」の開催も発表された。
もっとも、水素は製造コストや輸送インフラ、安定供給などの課題を抱える。技術開発や国際会議の開催だけで脱炭素化が達成されるわけではない。
太陽光発電、水素、蓄電池、燃料電池などを組み合わせ、実際にどれだけ化石燃料への依存を減らせるか。今後は導入量や費用対効果を含めた検証が重要になる。
【実績と課題・評判】小池都政はどのように評価されているのか
小池都政の評価を考える際には、選挙結果、政策の進捗、都民生活への影響を分けて考える必要がある。
2024年東京都知事選挙で3選を果たす2024年7月7日に行われた東京都知事選挙で、小池百合子氏は再選を果たした。
東京都選挙管理委員会の開票結果によると、小池氏の得票数は291万8,015票。投票率は60.62%で、2020年の55.00%を上回った。
主な対立候補には石丸伸二氏らがおり、候補者が多数立候補した選挙としても注目を集めた。
3選という結果は、小池氏が引き続き都政を担う政治的な信任を得たことを示す。ただし、当選したことと、すべての政策が都民から高く評価されていることは同じではない。
公約の進捗と政策評価の違い小池氏の公式サイトでは、2016年と2020年の都知事選挙で掲げた公約を「未来の東京」戦略の政策目標に盛り込み、164項目のうち139項目を推進していると説明している。
これは本人側が公表している政策の進捗状況であり、139項目すべてが達成済みという意味ではない。政策が進んでいることと、都民が実際に効果を実感していることには違いがある。
例えば、待機児童対策、子育て支援、防災、環境政策などは、制度を整備しただけでは成果を判断できない。利用者数、サービスの質、経済的負担の変化、災害への対応力などを確認する必要がある。
2026年に浮上した東京アプリのデジタル格差問題2026年の小池都政を評価するうえで、見逃せないのが東京都公式アプリを使った生活応援事業だ。
この事業は、東京都民に11,000東京ポイントを付与するもので、東京アプリとマイナンバーカードを利用して申請する仕組みとなっている。
2026年10月23日の知事記者会見では、同事業の参加者が580万人を超えたことが説明された。一方、スマートフォンの操作が難しい高齢者や障害のある人などから、申請の難しさを指摘する声も出ていた。
10月28日には、アプリ限定のポイント給付は不公平だとして、都内の男女13人が東京都を相手取り提訴した。原告側は、スマートフォンやマイナンバーカードを利用できない人への対応を問題視している。
10月30日の記者会見で小池知事は、裁判所から書面が届いていないとして、内容を確認したうえで適切に対応する考えを示した。
東京都はすでに対面サポートを実施しており、10月30日には東京アプリをリニューアル。ボタンを大きくするなど操作性を改善し、顔認証や指紋認証によるパスキーにも対応した。
加えて、2026年11月4日から代理申請の受付を開始する。障害や認知症などで本人によるスマートフォン操作が難しい人を対象に、一定の条件を満たす家族や法定代理人などが手続きを代行できるようにする仕組みだ。
この問題は、デジタル行政の利便性と、誰もが行政サービスを利用できる公平性をどう両立するかという課題を示している。
小池都政の評価で注目したい4つの判断基準- 政策の実行力:公約や長期計画が予算化され、実際の事業として実施されているか。
- 生活への効果:子育て世帯、高齢者、働く世代の負担が具体的に軽減されているか。
- 公平性:デジタルを利用できる人だけでなく、利用が難しい人にも行政サービスが届いているか。
- 持続可能性:将来の人口構造や財政負担、環境負荷を考慮した政策になっているか。
2026年の小池都政には、長期的な政策を実行に移す力が求められている。同時に、政策から取り残される人がいないかを検証することも、3期目の重要な責任となる。
【2026年10月最新】小池百合子知事の記者会見と直近の発信
小池氏の現在の考え方を把握するには、東京都の公式サイトで公開されている知事記者会見が参考になる。
東京都では原則として毎週金曜日の午後2時から知事記者会見を開催しており、映像と発言内容を公開している。2026年11月1日時点で確認できる直近の会見は、10月30日と10月23日のものだ。
2026年10月30日の記者会見で発表された主な内容10月30日の会見では、次のような7つのテーマが取り上げられた。
- 「TOKYO八結び」による結婚応援キャンペーン
- 食品ロス削減に向けたキャンペーン
- 特殊詐欺被害防止強化月間
- 薬剤耐性菌に関する啓発活動
- 障害のある人もない人も暮らしやすい共生社会の実現
- 無電柱化をテーマとするS.O.R.A.サミット
- 多摩都市モノレール延伸部のまちづくり体験プログラム
特に注目したいのが、サイバーセキュリティに関する冒頭発言だ。小池知事は、サイバー攻撃を一過性の事故ではなく、災害と同様に備えるべきリスクとして捉える考えを示した。
これは従来の地震や風水害を中心とした防災の考え方を、デジタル社会のリスクにまで広げる動きといえる。
東京アプリの改善とデジタル行政の課題10月23日の記者会見でも、東京アプリのリニューアルが主要テーマとして取り上げられた。
東京都は、利用者が操作しやすい画面への変更や本人認証機能の改善を進めている。また、本人による操作が困難な人への代理申請についても説明した。
このように、2026年秋の小池知事の発信では、長期的な都市戦略だけでなく、都民が日常生活で利用する行政サービスの改善も目立っている。
今後は、東京アプリの利用者数だけでなく、申請を完了できない人への支援が十分に機能しているかも注目点になる。
【小池百合子東京都知事の現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:小池百合子東京都知事は2026年現在、何期目ですか?
A1:2026年11月現在、3期目です。2016年に初当選し、2020年と2024年の東京都知事選挙で再選しています。
Q2:小池百合子東京都知事の任期満了日はいつですか?
A2:東京都選挙管理委員会の任期満了日一覧によると、2028年7月30日です。通常の任期満了を前提とした日付であり、次の都知事選挙の投票日そのものを示すものではありません。
Q3:小池百合子氏はカイロ大学を卒業していますか?
A3:東京都の公式プロフィールには、1976年10月にカイロ大学文学部社会学科を卒業したと記載されています。2020年にはカイロ大学側が卒業を認める声明を公表しました。一方、2024年には卒業証明の経緯をめぐる疑義が報じられ、小池氏は記者会見で否定しています。
Q4:小池百合子知事の代表的な政策は何ですか?
A4:018サポートなどの子育て支援、TOKYO強靭化プロジェクトによる防災対策、太陽光発電や水素エネルギーの普及、2050東京戦略などが代表的です。
Q5:2026年現在、小池都政の最大の課題は何ですか?
A5:少子高齢化と将来的な人口減少への対応、災害に強い都市づくり、政策の費用対効果、デジタル行政の公平性などが重要な課題です。特に、政策の実施だけでなく、都民の生活にどの程度の成果が生まれたかが問われています。
小池百合子氏は2026年現在、東京都知事として3期目を務めている。2016年の初当選から都政改革を掲げ、環境、子育て、防災、デジタル行政など、幅広い分野で政策を進めてきた。
現在の都政の中心には、2050東京戦略がある。018サポートによる子育て世帯への支援、TOKYO強靭化プロジェクトによる災害対策、太陽光発電や水素エネルギーの普及など、東京の将来を見据えた政策が展開されている。
一方、東京都の高齢者人口は過去最多を更新し、将来的には人口減少も見込まれる。行政のデジタル化についても、東京アプリをめぐる訴訟が示すように、利便性だけでなく利用機会の公平性が問われている。
小池都政を評価するうえで大切なのは、掲げた公約や予算の規模だけで判断しないことだ。子育て世帯の負担は軽減されたのか、災害に対する備えは強化されたのか、環境政策は実際の排出削減につながっているのか。そして、行政サービスを必要とするすべての都民に支援が届いているのか。
任期満了日は2028年7月30日。3期目の残りの期間は、これまで積み重ねてきた計画を具体的な成果へ結び付ける重要な時間となる。2026年以降の東京都政は、政策の発信力だけでなく、実行力と検証可能な成果によって評価されることになる。