2024年3月3日(日)に開催された第17回東京マラソン2024では、男子のベンソン・キプルト(ケニア)が2時間02分16秒、女子のストゥメ・アセファ・ケベデ(エチオピア)が2時間15分55秒で優勝した。男女とも大会記録を更新する圧巻の走りとなり、世界トップクラスの選手が集まる大会のレベルの高さを改めて示した。
日本勢では男子の西山雄介が2時間06分31秒で9位に入り、日本人トップを獲得。女子は新谷仁美が2時間21分50秒で6位となり、日本人トップでフィニッシュした。車いす男子では鈴木朋樹が1時間23分05秒で優勝。大会全体ではマラソンの完走者が35,443人、完走率は96.6%に達した。2026年時点の歴代大会記録の変化も含め、主要結果を詳しく振り返る。
【大会概要】東京マラソン2024は3月3日開催!男女とも大会新記録

東京マラソン2024は、2024年3月3日に東京都内で開催された第17回大会だ。
世界の主要マラソン大会で構成されるアボット・ワールドマラソンメジャーズの一つとして、国内外の有力選手が集結。男子にはエリウド・キプチョゲ、女子にはシファン・ハッサンといった世界的な実力者も出場した。
大会公式エリートレースレポートによると、スタート時の天候は晴れ。気温は9.6度、湿度は22%だった。気温が大きく上昇しない条件のなか、男女ともに高速レースが展開された。
この大会で特筆すべきなのは、男女両方で大会記録が更新されたことだ。
男子はベンソン・キプルトが従来の2時間02分40秒を24秒短縮。女子はストゥメ・アセファ・ケベデが従来の2時間16分02秒を7秒上回った。
両記録は、当時の東京マラソンにおける男女の新しいコース記録となった。
【男子結果】ベンソン・キプルトが2時間02分16秒で優勝!
男子マラソンでは、ケニアのベンソン・キプルトが2時間02分16秒で優勝した。
レース序盤から非常に速い展開となり、5kmを14分16秒、10kmを28分30秒で通過。キプルト、ティモシー・キプラガト、ヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ、エリウド・キプチョゲらが先頭集団を形成した。
20km手前でキプチョゲが先頭集団から離れ、優勝争いは3人に絞られる。27km過ぎにはキプラガトが先頭に立ち、30km地点までは世界記録を上回るペースでレースが進んだ。
その後、キプルトとキプラガトが再び先頭を争い、35km以降は2人の一騎打ちとなった。
勝負を決めたのは38km過ぎ。キプルトがスパートを仕掛け、そのままトップを守り切った。
男子上位5人の結果| 順位 | 選手 | 国籍 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ベンソン・キプルト | ケニア | 2:02:16 |
| 2位 | ティモシー・キプラガト | ケニア | 2:02:55 |
| 3位 | ヴィンセント・キプケモイ・ゲティッチ | ケニア | 2:04:18 |
| 4位 | ハイレマリアム・キロス | エチオピア | 2:05:43 |
| 5位 | ツェガエ・ゲタチョウ | エチオピア | 2:06:25 |
2位のティモシー・キプラガトも2時間02分55秒という驚異的な記録を残した。優勝したキプルトとの差はわずか39秒だった。
また、注目を集めたエリウド・キプチョゲは2時間06分50秒で10位。序盤は先頭集団に加わったものの、中盤以降にペースを落とした。
キプルトにとって東京マラソンは、ボストンマラソン2021、シカゴマラソン2022に続くワールドマラソンメジャーズでの3勝目となった。
【女子結果】ストゥメ・アセファ・ケベデが2時間15分55秒で大会新!
女子マラソンでは、エチオピアのストゥメ・アセファ・ケベデが2時間15分55秒で優勝した。
レース序盤から有力選手が好ペースで進み、25km以降はケベデ、前回大会優勝者のローズマリー・ワンジル、アマネ・ベリソ・シャンクレの3人による争いとなった。
その後、シャンクレが先頭争いから脱落。40km以降にケベデがスパートをかけ、ワンジルを振り切って優勝を決めた。
従来の大会記録は、ブリジッド・コスゲイが2022年大会で記録した2時間16分02秒。ケベデはこれを7秒更新した。
女子上位5人の結果| 順位 | 選手 | 国籍 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ストゥメ・アセファ・ケベデ | エチオピア | 2:15:55 |
| 2位 | ローズマリー・ワンジル | ケニア | 2:16:14 |
| 3位 | アマネ・ベリソ・シャンクレ | エチオピア | 2:16:58 |
| 4位 | シファン・ハッサン | オランダ | 2:18:05 |
| 5位 | ベッツィ・サイナ | アメリカ | 2:19:17 |
2位のワンジルも2時間16分14秒でフィニッシュ。前年の自身の記録2時間16分28秒を更新する好走だった。
世界的な実力者であるシファン・ハッサンは2時間18分05秒で4位。優勝候補の一人として注目されたものの、上位3人には届かなかった。
女子レースは終盤まで優勝争いが続き、40km以降の勝負強さがケベデの勝利につながった。
【日本人トップ】西山雄介は男子9位、新谷仁美は女子6位
東京マラソン2024では、海外のトップ選手による高速レースだけでなく、日本人選手の走りにも注目が集まった。
男子日本人トップは西山雄介西山雄介(トヨタ自動車)は2時間06分31秒で9位に入った。
日本人選手のトップであり、自己ベストを1分16秒更新する結果となった。
この大会は、パリ2024オリンピック男子マラソン代表の残り1枠を懸けたMGCファイナルチャレンジの対象レースでもあった。
設定記録は2時間05分50秒。西山は33km付近で、それまで日本勢の先頭を走っていた浦野雄平を捉え、代表入りを目指して走り続けた。
しかし、最終的な記録は2時間06分31秒。設定記録には41秒届かなかった。
大会公式レポートによれば、西山は自己ベストを更新した一方、レース後にはオリンピック出場を逃した悔しさを語っている。
記録だけを見れば日本人トップの好成績だが、本人にとっては代表入りという大きな目標が懸かったレースだった。
女子日本人トップは新谷仁美女子では新谷仁美(積水化学)が2時間21分50秒で6位に入った。
海外勢が上位を占めるなか、日本人トップでフィニッシュしたことは評価できる結果だ。
新谷は日本記録の更新を目標にレースへ臨んだ。しかし、30km以降にペースが落ち、目標としていた記録には届かなかった。
女子上位6人のうち、5人が海外選手で、新谷はその直後に続く6位。世界の強豪が集まる東京マラソンで、日本人トップを確保した。
主要選手・種目別の結果一覧東京マラソン2024の主要な記録と選手の関係を整理すると、次のとおりだ。
| 種目・区分 | 選手 | 順位 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 男子優勝 | ベンソン・キプルト | 1位 | 2:02:16 |
| 男子2位 | ティモシー・キプラガト | 2位 | 2:02:55 |
| 男子日本人トップ | 西山雄介 | 9位 | 2:06:31 |
| 女子優勝 | ストゥメ・アセファ・ケベデ | 1位 | 2:15:55 |
| 女子2位 | ローズマリー・ワンジル | 2位 | 2:16:14 |
| 女子日本人トップ | 新谷仁美 | 6位 | 2:21:50 |
| 車いす男子優勝 | 鈴木朋樹 | 1位 | 1:23:05 |
| 車いす女子優勝 | マニュエラ・シャー | 1位 | 1:40:10 |
| マラソン完走者 | 全参加者 | ― | 35,443人 |
この一覧からも分かるように、東京マラソン2024は男女の優勝記録だけでなく、日本人選手や車いす競技の結果にも見どころがあった大会だ。
【車いす結果】鈴木朋樹が1時間23分05秒で男子優勝!
東京マラソン2024では、車いすマラソンでも世界レベルの競争が繰り広げられた。
男子はトヨタ自動車所属の鈴木朋樹が1時間23分05秒で優勝。2020年大会以来、2度目の東京マラソン制覇となった。
車いす男子上位3人| 順位 | 選手 | 国籍 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 鈴木朋樹 | 日本 | 1:23:05 |
| 2位 | ダニエル・ロマンチュク | アメリカ | 1:28:33 |
| 3位 | 渡辺勝 | 日本 | 1:31:03 |
鈴木は18km過ぎに並走していたロマンチュクを振り切り、その後は独走状態となった。
ロマンチュクは世界的な強豪として知られる選手であり、その相手を引き離しての勝利は大きな意味を持つ。
一方、女子はスイスのマニュエラ・シャーが1時間40分10秒で優勝した。
車いす女子上位3人| 順位 | 選手 | 国籍 | 記録 |
|---|---|---|---|
| 1位 | マニュエラ・シャー | スイス | 1:40:10 |
| 2位 | イーデン・レインボー・クーパー | イギリス | 1:40:28 |
| 3位 | スザンナ・スカロニ | アメリカ | 1:41:35 |
シャーは前回大会に続く2大会連続の優勝。2位のレインボー・クーパーとの差は18秒だった。
なお、車いすマラソンには男子29人、女子10人の合計39人が出場した。男女とも国際的な強豪がそろい、見応えのある競技となった。
【完走者数・歴代記録】35,443人が完走!2026年時点の大会記録は?
東京マラソン2024はエリート選手の記録だけでなく、市民ランナーの参加規模でも大きな大会となった。
東京マラソン財団が公表した大会結果によると、マラソンの出走者は36,697人、完走者は35,443人だった。
完走者数と完走率| 項目 | 人数・割合 |
|---|---|
| マラソン出走者 | 36,697人 |
| マラソン完走者 | 35,443人 |
| マラソン完走率 | 96.6% |
| 10.7km出走者 | 268人 |
| 10.7km完走者 | 267人 |
| 10.7km完走率 | 99.6% |
| 全種目の出走者合計 | 36,965人 |
| 全種目の完走者合計 | 35,710人 |
ここで注意したいのは、35,443人という数字がフルマラソンの完走者数であることだ。
10.7km種目を含めた大会全体の完走者数は35,710人となる。
また、96.6%という完走率もフルマラソンの数値だ。大会全体の完走者数と混同しないようにしたい。
東京マラソン2024の大会記録は現在も残っている?2024年大会で男女ともに更新された大会記録は、その後の大会によって変化している。
2026年11月時点の公式コース記録を確認すると、次のような状況だ。
男子:ベンソン・キプルトの2時間02分16秒が歴代トップ
2024年3月3日にキプルトが樹立した2時間02分16秒は、2026年大会終了後も東京マラソンの男子最速記録として残っている。
2022年大会でエリウド・キプチョゲが記録した2時間02分40秒を上回り、2024年大会以降も破られていない。
女子:2026年にブリジッド・コスゲイが新記録
女子は2026年3月1日の大会で、ケニアのブリジッド・コスゲイが2時間14分29秒を記録して優勝した。
これにより、ケベデが2024年に樹立した2時間15分55秒は、東京マラソンの歴代女子2位の記録となった。
つまり、2024年大会の男女記録は、男子では現在も歴代1位、女子では歴代2位という位置づけになっている。
この違いは、過去大会の結果を調べる際に押さえておきたいポイントだ。
記録を確認するときに間違えやすい3つのポイント東京マラソンの結果を調べる場合、次の3点を区別すると情報を正確に理解できる。
1. 大会記録と日本記録は別物: キプルトとケベデの記録は日本国内で行われた大会での最高記録であり、日本人選手の日本記録ではない。
2. 完走者数と出走者数は別物: 35,443人は完走者数であり、出走者数は36,697人。
3. 当時の大会記録と現在の大会記録は別物: 2024年女子の記録は2026年に更新されているが、男子の記録は維持されている。
公式記録を調べる場合は、東京マラソン公式サイトの過去大会結果、エリート男女別リザルト、車いす部門の記録、完走者統計を照合するのが確実だ。
【東京マラソン結果2024】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京マラソン2024はいつ開催されましたか?
A1:2024年3月3日(日)に開催されました。第17回大会にあたり、男女ともに大会記録が更新されました。
Q2:東京マラソン2024の男子優勝者と記録は?
A2:ケニアのベンソン・キプルトです。記録は2時間02分16秒で、当時の大会新記録を樹立しました。
Q3:女子の優勝者と記録は?
A3:エチオピアのストゥメ・アセファ・ケベデです。2時間15分55秒で優勝し、女子の大会記録を更新しました。
Q4:日本人トップは誰でしたか?
A4:男子は西山雄介が2時間06分31秒で9位、女子は新谷仁美が2時間21分50秒で6位となり、それぞれ日本人トップでした。
Q5:車いすマラソンの優勝者は誰ですか?
A5:男子は鈴木朋樹が1時間23分05秒、女子はマニュエラ・シャーが1時間40分10秒で優勝しました。
Q6:東京マラソン2024の完走者数と完走率は?
A6:フルマラソンの完走者は35,443人、完走率は96.6%です。10.7km種目を含めた全種目の完走者数は35,710人でした。
Q7:2024年の女子大会記録は2026年現在も残っていますか?
A7:現在の女子大会記録ではありません。2026年3月1日にブリジッド・コスゲイが2時間14分29秒を記録し、ケベデの2時間15分55秒を更新しました。ケベデの記録は現在、歴代2位です。
Q8:東京マラソン2024の公式リザルトはどこで確認できますか?
A8:東京マラソン財団の公式サイトにある2024年大会の結果・記録ページで確認できます。男子・女子エリート、車いすマラソン、準エリート、10.7kmなど、種目別の記録資料も公開されています。
東京マラソン2024は、2024年3月3日に開催され、男子のベンソン・キプルトが2時間02分16秒、女子のストゥメ・アセファ・ケベデが2時間15分55秒で優勝した大会だ。
男子2位のティモシー・キプラガト、女子2位のローズマリー・ワンジルも世界トップクラスの記録を残し、男女ともにハイレベルなレースとなった。
日本勢では西山雄介が男子9位、新谷仁美が女子6位でそれぞれ日本人トップ。車いす男子では鈴木朋樹が1時間23分05秒で優勝し、2度目の東京マラソン制覇を果たした。
市民ランナーを含めた大会全体にも目を向けると、フルマラソンの完走者は35,443人、完走率は96.6%。トップ選手の記録だけでは語り尽くせない規模の大会だった。
2026年現在、男子のキプルトの記録は依然として歴代トップに君臨する一方、女子はコスゲイが新たな大会記録を打ち立てている。
東京マラソン2024を振り返る際は、当時の大会新記録、日本人選手の順位、車いす部門の結果、そして2026年までの歴代記録の変化を分けて見ることが大切だ。 それぞれの記録を比較することで、この大会が持つ競技的な価値をより深く理解できる。