2026年の則本昂大の推定年俸は、3億円です。楽天時代から維持してきた年俸水準で、巨人移籍によって基本年俸が4億円以上に引き上げられたわけではありません。
一方、2026年1月16日に報じられた巨人との契約は、3年総額13億円という大型契約でした。
3億円と13億円は何が違う?この2つの数字は、対象としている金額が異なります。
- 3億円: 2026年の推定年俸として報じられている単年の金額。
- 13億円: 巨人との3年間の契約総額として報じられた推定額。
- 出来高払い: 成績などに応じた追加報酬を含む契約総額として報道されている。
高校野球ドットコムの2026年1月16日の報道でも、3年総額13億円には出来高が含まれると説明されています。
単純に3億円を3年間掛けると9億円ですが、13億円という契約総額には出来高などの要素が加わります。したがって、差額の4億円を固定年俸として扱うことはできません。具体的な出来高の発生条件や金額配分も公表されていません。
3年間の契約で注目されるポイント
2026年の推定年俸3億円

巨人との契約期間3年間
契約総額(推定)13億円
出来高込みと報じられた金額
背番号43
この契約で重要なのは、巨人が則本を単なる中継ぎ投手としてではなく、先発陣を支える経験豊富な投手として評価した点です。
巨人は2025年シーズンに先発投手の不足に苦しみました。阿部慎之助監督も先発ローテーションへの期待を示し、抑えの経験もチームの選択肢になると説明しています。
【歴代年俸一覧】則本昂大の2013年から2026年までの推移
則本昂大の年俸推移を振り返ると、プロ入りから2018年までの6年間で大幅に上昇し、2019年には3億円に到達しています。
その後は楽天で長期契約を維持し、2026年の巨人移籍後も推定年俸3億円を維持しました。
年度別の年俸推移と主な出来事以下は、報道などで公表された推定年俸を整理したものです。
出典:NPBデータストアの年俸推移、日刊スポーツなどの契約更改報道。金額は推定で、出来高払いを含まない基本年俸ベースの整理。
年俸が急上昇した3つのタイミング1. 2013年の新人王獲得
プロ1年目から15勝8敗、防御率3.34を記録。楽天のリーグ優勝と日本一にも貢献し、新人王を獲得しました。
1,200万円だった年俸は翌2014年に6,000万円へと上昇しています。
2. 2015年の1億円突破
2014年は14勝10敗、204奪三振。2015年には年俸が1億2,000万円となり、プロ入りから3年目で1億円の大台に乗りました。
2014年から2018年まで5年連続で最多奪三振のタイトルを獲得したことも、評価を押し上げた大きな要素です。
3. 2019年の3億円到達
2018年の2億5,000万円から、2019年には3億円へ上昇しました。
この時期に結ばれた長期契約が、その後の年俸安定につながっています。
【2019年の7年契約】則本昂大が楽天で3億円を維持できた理由
2019年は則本のキャリアにおける契約上の大きな転換点です。
当初は3年契約の最終年を迎える予定でしたが、楽天は開幕前の3月に契約を見直し、新たに7年契約を結びました。
2019年7月、石井一久GMが契約の見直しを認め、長期契約の存在が報道されています。
7年契約の内容当時の報道を整理すると、次のようになります。
- 契約期間:2019年からの7年間
- 年俸ベース:3億円
- 出来高払い:あり
- 契約総額:球団から正式な確定額は公表されていない
日刊スポーツは2019年12月の契約更改時に、則本が7年契約の2年目を現状維持の3億円で更改したと報じています。
また、2019年の契約見直しでは年俸3億円に出来高を加えた契約だったことも伝えられました。
なぜ楽天は7年契約を提示したのか背景には、則本が楽天の投手陣を支える中心選手だったことがあります。
2013年の入団以来、先発ローテーションの柱として活躍。2014年から2018年まで5年連続で最多奪三振を記録し、2013年の日本一を知る選手としてもチームに欠かせない存在でした。
当時の石井GMは、長期契約について則本の実績を高く評価する趣旨の説明をしています。
また、契約変更によって、従来のポスティングシステムによるメジャー移籍について協議する条項も削除されたと報じられました。楽天に長く在籍する意思を示す契約だったことがうかがえます。
ただし、2019年の7年契約と2026年の巨人との3年契約は別の契約です。
前者は楽天との長期契約、後者は海外FA権を行使した後に結んだ新契約であり、両者の契約総額を混同しないことが大切です。
【巨人移籍の真相】海外FA権を行使して楽天から新天地へ
2025年オフ、則本は海外FA権を行使しました。
当初はメジャーリーグ移籍を視野に入れており、米国球団からのオファーもあったと報じられています。
しかし、条件や環境面などを総合的に判断し、最終的に日本国内でのプレーを選択しました。
2026年の移籍までの流れ- 2025年11月: 海外FA権の行使を宣言。
- 2025年オフ: メジャーリーグを含む国内外の球団からのオファーを検討。
- 2026年1月16日: 巨人との契約合意が発表される。
- 2026年1月19日: 巨人の入団会見に出席。
- 2026年シーズン: 背番号43で新天地のマウンドに立つ。
この移籍では、楽天時代にチームメートだった田中将大との再共闘も話題になりました。
楽天と巨人で評価されたポイント楽天と巨人では、則本に期待する役割に違いがあります。
楽天では長年にわたって先発の柱を務めた後、2024年から抑えに転向。32セーブを記録し、最多セーブのタイトルを獲得しました。
巨人は先発投手の補強を急いでおり、則本の先発経験と救援経験の両方を評価しました。
つまり、巨人が獲得したのは単なるセーブ数の多い投手ではなく、先発・中継ぎ・抑えを経験したベテラン右腕だったのです。
| 比較項目 | 楽天時代 | 巨人時代 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 先発・抑え | 先発を中心に期待 |
| 年俸水準 | 3億円 | 3億円 |
| 背番号 | 14 | 43 |
| 契約 | 2019年からの7年契約 | 3年総額13億円 |
| 評価の軸 | 長年の実績と救援能力 | 先発補強と経験値 |
【年俸と成績を比較】2025年の実績は2026年の評価にどう影響した?
則本昂大の年俸を評価する際には、金額だけでなく、その年にどのような役割を担い、どの程度の成績を残したのかを見る必要があります。
特に2024年から2026年は、投手としての役割が変化した重要な期間です。
2024年:抑え転向で32セーブ2024年は54試合に登板し、3勝4敗、32セーブ、防御率3.46を記録しました。
先発投手として長く活躍してきた則本にとって、抑えへの転向は大きな役割変更でした。
しかし、結果として32セーブを挙げ、最多セーブのタイトルを獲得。新しい役割でも実績を残しました。
2025年:56試合に登板して16セーブ2025年は56試合に登板し、3勝4敗、16セーブ、10ホールド、防御率3.05でした。
2024年と比較するとセーブ数は減少していますが、救援投手として50試合以上に登板し、防御率も改善しています。
この実績は、巨人が獲得を検討するうえでも重要な評価材料になったと考えられます。
2026年:巨人での成績と課題NPB公式の2026年シーズン終了時の記録では、則本の成績は次のとおりです。
2026年・読売ジャイアンツ
登板18試合
勝敗3勝4敗
防御率4.72
投球回61回
奪三振43
ホールド1
出典:日本野球機構(NPB)個人年度別成績。
2025年の防御率3.05と比較すると、2026年は4.72に上昇しています。
この数字だけを見ると、巨人移籍後のシーズンは課題が残ったと評価できます。
ただし、2025年は救援中心、2026年は先発を中心に期待されたシーズンです。登板数だけでは投手としての負担や役割の違いを十分に比較できません。
評価すべきなのは、投球回数、失点、奪三振、登板時の役割などを総合した内容です。
3億円という年俸を考えれば、今後は防御率の改善と先発としての安定したイニング消化が重要な評価基準になります。
【生涯年俸を検証】則本昂大はプロ入りからいくら稼いだ?
則本昂大の生涯年俸を考える場合、まずは2013年から2026年までの推定基本年俸を合計すると、約31億9,200万円になります。
2013~2026年の推定基本年俸合計31億9,200万円
推定年俸の単純合計・出来高払いを除く
楽天時代・2013~2025年
28億9,200万円
巨人時代・2026年
3億円
この金額は、年度別に報じられた基本年俸を合計した推定値です。2025年までの楽天時代の合計28億9,200万円に、2026年の推定年俸3億円を加えています。
生涯年俸と実際の収入は同じではないここで注意したいのが、生涯年俸と実際に受け取った収入の違いです。
今回の約31億9,200万円には、次のような金額は含まれていません。
- 契約に付随する出来高払い
- スポンサー契約や広告収入
- その他の副収入
また、税金や社会保険料、必要経費などを差し引いた手取り額でもありません。
したがって、約31億9,200万円は、あくまでも公表された推定基本年俸を合計した参考値です。
加えて、2026年の巨人との3年総額13億円を、そのまま31億9,200万円に加えることもできません。2026年分の基本年俸3億円はすでに計上しているためです。
則本昂大の年俸最高額は?基本年俸の推定最高額は、3億円です。
2019年に3億円へ到達して以降、2026年まで同水準を維持しています。
ただし、2026年の巨人との契約総額13億円を3年間で割ると、年間平均は約4億3,333万円になります。
これは出来高込みの契約総額を単純に年数で割った数字であり、固定年俸としての最高額とは別物です。
この違いを理解しておくと、則本の年俸をめぐる報道を正確に読み取れます。
【プロの結論】則本昂大の年俸は実績と契約内容の両面から見るべき
則本昂大の年俸推移には、プロ野球選手の市場価値がどのように形成されるかを理解するための要点があります。
1. 長期契約は安定した評価の表れ2019年の7年契約は、楽天が則本を長期的な戦力として評価していたことを示します。
単年の成績だけでなく、先発投手として積み重ねた実績や、チームへの貢献度も契約に反映されたと考えられます。
2. 投手の役割変更は年俸評価にも影響する則本は先発から抑えへ、さらに巨人移籍後は先発を中心とする起用へと役割を変えてきました。
先発投手と救援投手では評価される指標が異なります。
先発なら投球回数やQS、救援ならセーブ数やホールド、防御率などが重要です。
そのため、単純な勝敗や登板数だけで年俸に見合う活躍だったかを判断するのは適切ではありません。
3. 巨人との13億円契約は期待値も反映したもの3年総額13億円という契約は、過去の実績に加えて、今後3年間の働きに対する球団の期待を示すものです。
一方で、2026年の防御率4.72という結果を踏まえると、今後は契約に見合った安定感を取り戻せるかが注目されます。
則本の評価は、過去のタイトル数だけでなく、巨人での実際の投球内容によって更新されていくことになります。
【則本昂大の年俸】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:則本昂大の2026年の年俸はいくらですか?
A1:2026年の推定年俸は3億円です。巨人との契約は3年総額13億円(推定)で、出来高込みの契約総額と単年の基本年俸は区別する必要があります。
Q2:則本昂大の年俸は最高いくらですか?
A2:推定基本年俸の最高額は3億円です。2019年に到達してから2026年まで同水準を維持しています。
Q3:則本昂大の生涯年俸はいくらですか?
A3:2013年から2026年までの推定基本年俸を単純合計すると約31億9,200万円です。出来高払いやスポンサー収入などは含まれていません。
Q4:則本昂大の2019年の7年契約はいくらでしたか?
A4:2019年に楽天と7年契約を結び、年俸3億円に出来高を加えた契約と報じられました。契約総額の確定額は公表されていません。
Q5:則本昂大はなぜ楽天から巨人に移籍したのですか?
A5:2025年オフに海外FA権を行使し、メジャーリーグ移籍も検討しました。その後、国内外の条件を比較し、2026年1月に巨人との契約合意に至りました。
則本昂大の年俸は、2013年の1,200万円から着実に上昇し、2019年には3億円に到達しました。その後、楽天で長期契約を維持し、2026年には海外FA権を行使して巨人へ移籍しています。
今回の年俸に関する重要な数字を整理すると、次のとおりです。
- 2026年の推定年俸は3億円。
- 巨人との契約は3年総額13億円(推定)。
- 2019年からの楽天との7年契約では年俸3億円と出来高払いが報じられた。
- 2013~2026年の推定基本年俸合計は約31億9,200万円。
- 2026年の成績は3勝4敗、防御率4.72。
則本のキャリアは、先発投手としての実績、抑えとしての成功、そしてFAによる新天地への挑戦という複数の転換点を経験してきました。
3億円という単年年俸と、3年総額13億円という契約総額を区別することが、則本昂大の年俸を正しく理解する最大のポイントです。
今後の巨人での投球内容と契約期間中の活躍が、ベテラン右腕としての評価を左右していきます。