2026年11月現在、「長野駅通り魔犯人」として検索されているのは、2025年1月22日にJR長野駅善光寺口付近で発生した長野駅前3人殺傷事件で、殺人や殺人未遂などの罪に問われている矢口雄資被告です。この事件では、バスを待っていた男女3人が刃物で襲われ、49歳の男性会社員が死亡、ほかの男女2人が重軽傷を負いました。
事件発生から4日後の1月26日に矢口被告が逮捕され、長野地方検察庁は約5か月にわたる鑑定留置を経て、同年8月18日に起訴しました。その後、被告は無罪を主張。2026年1月20日には長野地方裁判所で初めての公判前整理手続きが行われましたが、11月2日現在、初公判の日程は公表情報から確認できません。
【事件の犯人は矢口雄資被告】長野駅前3人殺傷事件の概要

長野駅前3人殺傷事件は、2025年1月22日午後8時ごろ、長野県長野市のJR長野駅善光寺口にあるバス乗り場付近で発生しました。
事件当時、現場では帰宅する会社員や通勤・通学客などがバスを待っていました。そこへ刃物を持った男が現れ、男女3人を相次いで襲ったとされています。
被害者は、長野市内に住む49歳の男性会社員、37歳の男性会社員、46歳の女性会社員です。男性会社員の丸山浩由さんが胸部などを刺されて死亡し、もう1人の男性は重傷、女性は軽傷を負いました。
事件直後、男は現場から逃走。被害者と男には面識がなかったとされ、警察は無差別的な犯行の可能性も視野に捜査を進めました。
その後、長野県警が逮捕したのが矢口雄資容疑者です。逮捕後、殺人などの罪で起訴されたことから、現在は矢口雄資被告と呼ばれています。
事件の基本情報事件の概要を整理すると、次のようになります。
- 事件名:JR長野駅前3人殺傷事件
- 発生日時:2025年1月22日午後8時ごろ
- 発生場所:JR長野駅善光寺口・バス乗り場付近
- 被害者:男女3人
- 被害状況:男性1人死亡、男女2人が重軽傷
- 逮捕された人物:矢口雄資被告
- 起訴日:2025年8月18日
- 担当裁判所:長野地方裁判所
長野市が公表した事件対応資料でも、1月22日午後8時7分ごろに善光寺口で男女3人が刃物で刺され、1月26日に容疑者が逮捕されたことが記録されています。
【事件発生から逮捕・起訴まで】長野駅通り魔事件の経緯を時系列で解説
事件の捜査では、防犯カメラの映像、市民から寄せられた情報、容疑者の移動経路などが重要な手掛かりになりました。
長野県警は事件発生後、逃走した男の行方を追うため、複数の防犯カメラ映像をつなぎ合わせて移動経路を追跡するリレー捜査を展開。発生から4日後に矢口被告を逮捕しました。
2025年から2026年までの主な出来事| 年月日 | 出来事 | 捜査・裁判上の意味 |
|---|---|---|
| 2025年1月22日 | 長野駅善光寺口で男女3人が殺傷される | 男性1人が死亡、男女2人が負傷 |
| 2025年1月23日以降 | 長野県警が捜査を本格化 | 防犯カメラや目撃情報を分析 |
| 2025年1月26日 | 矢口雄資容疑者を逮捕 | 女性への殺人未遂容疑 |
| 2025年2月15日 | 男性への殺人未遂容疑で再逮捕 | 37歳男性への襲撃を捜査 |
| 2025年3月8日 | 死亡した男性への殺人容疑で再逮捕 | 丸山浩由さんの死亡事件を捜査 |
| 2025年3月~8月 | 鑑定留置を実施 | 事件当時の精神状態や責任能力を調査 |
| 2025年8月18日 | 長野地検が殺人などの罪で起訴 | 刑事責任を問えると判断 |
| 2026年1月20日 | 公判前整理手続きの初回 | 裁判の争点や証拠を整理 |
| 2026年11月2日 | 最新の公開情報を確認 | 初公判の具体的な日程は確認できない |
長野県警の捜査で注目されたのが、防犯カメラの映像を活用したリレー捜査です。
事件直後、警察は現場周辺の映像を解析し、逃走した男の足取りを追跡しました。加えて、犯行後の移動だけでなく、事件前に現場へ向かった経路をさかのぼる「前足捜査」も行われたとSBC信越放送が報じています。
この捜査では、複数の防犯カメラに映った人物の移動をつなぎ合わせ、現場に向かった経路から居住場所を割り出すことが要点になりました。
矢口被告は事件発生から4日後の1月26日午前、長野市内の自宅で逮捕されました。
逮捕当初、矢口被告は事件について黙秘していたと報じられています。その後、警察は被害者それぞれに対する容疑を順次立件し、最終的に殺人などの罪で起訴するに至りました。
【矢口雄資被告の人物像と顔画像】報道で明らかになった経歴
矢口雄資被告について検索する人が多いのが、顔画像や過去の経歴、事件前の生活状況です。
事件当時、矢口被告は46歳で、長野市内に住む無職の男性でした。2026年1月の事件発生1年の報道では47歳と紹介されています。
矢口雄資被告の顔画像は公開されている?矢口雄資被告については、事件発生後に長野県警が防犯カメラに映った人物の画像を公開し、情報提供を呼びかけました。
逮捕後には、長野中央警察署から移送される際の写真なども報道各社によって公開されています。そのため、インターネット上で「矢口雄資 顔画像」と検索すると、事件前の防犯カメラ画像や逮捕後の報道写真などが見つかります。
ただし、捜査時に公開された画像と逮捕後に撮影された写真は別のものです。また、学生時代の写真として紹介された画像もあり、撮影時期や掲載目的を区別して見る必要があります。
学生時代から事件前までの人物像長野放送やSBC信越放送の取材によると、矢口被告は中学校時代にバスケットボール部に所属し、当時を知る人からは明るく運動神経のよい人物だったと振り返られています。
その後、長野市内の高校に進学し、卒業後は首都圏の大学に進んだと報じられています。
一方、近隣住民などの証言によれば、事件前のおよそ10年間は周囲との交流が少なく、実家から離れたアパートで一人暮らしをしていたとみられています。
また、捜査関係者への取材では、生活保護を受給していたことや、住居の電気・水道が止められていたことも報じられました。
ここで注意したいのは、学生時代の人物評や生活状況だけで事件の原因を説明することはできないという点です。過去の経歴と事件当日の行動、そして法廷で明らかになる事実は、それぞれ分けて考える必要があります。
【犯行動機の真相】なぜ無関係の3人が襲われたのか
長野駅前殺傷事件で、現在も大きな疑問として残っているのが犯行動機です。
被害者3人と矢口被告には面識がなかったと報じられています。少なくとも、被害者との個人的な関係を背景にした事件だったことを示す情報は公表されていません。
生活困窮や社会的孤立は犯行動機だったのか事件後の報道では、矢口被告の生活状況として、無職、生活保護の受給、一人暮らし、周囲との交流の少なさなどが取り上げられました。
加えて、事件前に犯行に使用された可能性のある包丁をホームセンターで購入していたことも、捜査関係者への取材を通じて報じられています。2025年8月の起訴に関する報道では、凶器は牛刀とされています。
こうした情報から、経済的な困窮や社会的孤立が事件の背景にあったのではないかという見方もあります。
しかし、生活困窮と犯罪を直結させることはできません。生活保護を受けている人の大多数は、制度を利用しながら日常生活を送っています。困窮しているという事実だけで、犯罪に至る理由を説明することはできません。
2026年1月22日のSBC信越放送の特集では、松本大学の専門家や長野県精神保健福祉協会の関係者が、生活困窮、就労の継続、社会的支援のあり方などについて解説しています。
同特集では、生活保護などの社会保障は生活の安定につながり、犯罪抑止の面でも意味があるという専門家の見解も紹介されました。
矢口被告は取り調べで何を話していたのか逮捕当初、矢口被告は事件について黙秘していたと報じられています。その後、捜査関係者への取材を通じて、次のような供述が伝えられました。
「無罪を主張します」
また、「社会に復帰したい」という趣旨の発言や、「裁判ですべて話す」という趣旨の供述も、2026年1月の報道で紹介されています。
これらの発言から分かるのは、矢口被告が事件について無罪を主張していること、そして裁判で説明する意向を示していたと報じられていることです。
一方、なぜ3人を襲ったのか、なぜ長野駅前を現場に選んだのか、被害者をどのように選んだのかという核心部分について、確定した説明は公表されていません。
犯行動機の真相を知るためには、被告人の供述だけでなく、客観的な証拠や検察側・弁護側双方の主張を確認する必要があります。
【2026年最新】矢口雄資被告の現在と長野地方裁判所の裁判状況
2026年に入ってからの大きな動きは、長野地方裁判所で公判前整理手続きが始まったことです。
事件発生から1年となった2026年1月22日の長野放送の報道によると、同月20日に初回の公判前整理手続きが実施されました。
長野地検が2025年8月18日に起訴長野地方検察庁は、矢口被告について、2025年3月から事件当時の精神状態や刑事責任能力を調べる鑑定留置を実施しました。
その後、同年8月18日に殺人や殺人未遂などの罪で起訴しています。
起訴に際して、長野地検は刑事責任を問えると判断した旨を説明しています。
「刑事責任を問えると判断した」
これは検察側による責任能力についての判断です。最終的な有罪・無罪や刑事責任の判断は、今後の裁判で審理されることになります。
2026年1月20日に公判前整理手続きが開始公判前整理手続きとは、刑事裁判を円滑に進めるため、検察側と弁護側が証拠や争点を整理する手続きです。
今回の事件では、初公判に先立って、どのような証拠を取り調べるのか、何が争点になるのかを整理する段階に入りました。
ただし、手続きの具体的な内容は公表されていません。
無罪主張と責任能力が今後の重要な焦点裁判で注目されるのは、大きく分けて次の2点です。
1つ目は、矢口被告が事件を実行した人物であるかという犯人性の立証です。
被告が事件について十分に供述していない場合、検察側は防犯カメラ映像、目撃証言、物証、移動経路などの客観的証拠を積み重ねる必要があります。
2つ目は、事件当時の刑事責任能力です。
検察側は鑑定留置を実施したうえで刑事責任を問えると判断しました。一方、今後の裁判で弁護側が精神鑑定の内容を争う可能性も、専門家によって指摘されています。
2026年11月時点で初公判の日程は?2026年11月2日時点で確認できる長野地方裁判所の公開情報では、矢口被告の初公判の日程は確認できません。
長野地裁が2026年10月5日に更新した本庁の裁判員裁判開廷期日情報では、掲載対象となる事件について「該当事件はありません」とされています。
ただし、同裁判所は、事件の内容によって開廷期日情報を掲載していない場合があることも明記しています。そのため、一覧に掲載されていないことだけを理由に、裁判が中止された、あるいは手続きが終了したと判断することはできません。
現時点で整理できるのは、2026年1月20日に初回の公判前整理手続きが実施されたこと、手続きの詳細が公表されていないこと、そして初公判の日程が一般に確認できる形では明らかになっていないことです。
【プロの結論】長野駅前殺傷事件で本当に注目すべき3つのポイント
この事件を理解するうえで、単に「犯人は誰か」という疑問だけに注目するのでは不十分です。今後の裁判では、犯行の立証、動機の解明、事件を防ぐための社会的な課題という3つの視点が重要になります。
1. 防犯カメラ捜査と客観的証拠の重要性長野県警によるリレー捜査は、事件後に逃走した人物を特定するうえで重要な役割を果たしました。
ただし、逮捕に至ったことと、裁判で犯罪事実が立証されることは別の問題です。今後の裁判では、映像や物証、目撃証言などがどのように結び付けられるのかが注目されます。
2. 生活困窮と犯罪を短絡的に結び付けない矢口被告の生活状況は事件の背景を考えるうえで重要な情報ですが、経済的な困窮や孤立が直接の犯行動機だったと確定したわけではありません。
社会的な孤立や生活上の問題を抱える人への支援体制を考えることと、個人が行った犯罪の責任を明確にすることは、両立させなければならない課題です。
3. 被害者と遺族の視点を忘れない事件によって亡くなった丸山浩由さんは、日常生活の中で駅前のバス乗り場を利用していた会社員でした。負傷した2人も、突然の襲撃によって身体的・精神的な被害を受けています。
事件から1年となった2026年1月22日には、現場に花を手向ける人の姿が報じられました。事件の衝撃が地域に残っていることを示す光景です。
裁判では被告人の主張や刑事責任だけでなく、被害者や遺族の権利、事件の真相を明らかにすることも重要な意味を持ちます。
【長野駅通り魔事件の犯人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:長野駅前3人殺傷事件の犯人は誰ですか?
A1:事件で逮捕され、殺人や殺人未遂などの罪で起訴されたのは矢口雄資被告です。ただし、裁判で有罪判決が確定したわけではなく、被告は無罪を主張しています。
Q2:矢口雄資被告の顔画像は公開されていますか?
A2:はい。長野県警が公開した防犯カメラ画像や、逮捕後に報道各社が撮影・掲載した写真があります。学生時代の写真として報道された画像もありますが、それぞれ撮影時期や出典が異なります。
Q3:長野駅前殺傷事件の犯行動機は何ですか?
A3:2026年11月現在、犯行の直接的な動機は明らかになっていません。被害者との面識はなかったと報じられています。生活困窮や社会的孤立などの背景は報道されていますが、それらが犯行の原因だったと確定したわけではありません。
Q4:矢口雄資被告はいつ逮捕され、いつ起訴されましたか?
A4:2025年1月26日に女性への殺人未遂容疑で逮捕されました。その後、別の被害者への殺人未遂容疑や殺人容疑で再逮捕され、2025年8月18日に長野地方検察庁が殺人などの罪で起訴しました。
Q5:2026年現在、裁判は始まっていますか?
A5:2026年1月20日に長野地方裁判所で公判前整理手続きの初回が行われています。11月2日時点で、初公判の具体的な日程は公開情報から確認できません。
Q6:矢口雄資被告は無罪を主張していますか?
A6:はい。逮捕当初は黙秘していましたが、その後「無罪を主張します」と供述したと報じられています。検察側は鑑定留置を経て刑事責任を問えると判断し、起訴しています。
2025年1月22日にJR長野駅善光寺口で発生した3人殺傷事件では、49歳の男性が死亡し、男女2人が負傷しました。事件で逮捕され、殺人や殺人未遂などの罪で起訴されたのは矢口雄資被告です。
長野県警は防犯カメラを使ったリレー捜査などで被告を特定し、長野地検は鑑定留置を経て2025年8月に起訴しました。2026年1月には公判前整理手続きが始まりましたが、初公判の日程は11月2日時点で公表情報から確認できません。
特に未解明なのは、犯行に至った直接的な動機と事件当時の詳しい状況です。生活困窮や孤立などの背景だけで事件を説明することはできず、客観的証拠と被告人の主張を踏まえた司法判断が大切です。
今後の注目点は、長野地方裁判所での審理日程、検察側が提示する証拠、弁護側の無罪主張、そして責任能力をめぐる判断です。事件の真相解明とともに、被害者や遺族への支援、地域社会の安心を取り戻すための取り組みも引き続き重要な課題となっています。
主な根拠資料・報道
- 長野市「JR長野駅善光寺口で発生した殺傷事件における本市の対応について」
- 長野放送・2026年1月22日事件発生1年の特集
- SBC信越放送・2026年1月22日事件の経緯、人物像、生活背景に関する報道
- 毎日新聞・2025年8月18日の起訴報道
- 長野地方裁判所・2026年10月5日更新の裁判員裁判開廷期日情報