2024年12月の長野地裁判決に対して、丸山被告側は無罪を主張して控訴しました。弁護側が問題視したのは、防犯カメラに映った車両と被告の車両が本当に同一だったのか、現場の状況を第三者による犯行と解釈できないのかという点です。
2025年10月1日:東京高裁が控訴を棄却控訴審は東京高等裁判所で審理されました。
弁護側は、一審が被告の移動を前提に犯人と認定しており、先入観に基づく事実認定だと主張しました。また、防犯カメラの車両識別や現場の足跡、動機についても改めて争いました。
弁護側は新たに8点の証拠を提出しましたが、東京高裁はいずれも採用しませんでした。
そして2025年10月1日、東京高裁は一審の事実認定に誤りはなく、不合理な点も認められないとして控訴を棄却しました。
特に防犯カメラの映像については、被告が車両を運転して議員会館と自宅周辺を往復したとみた場合、映像の時刻や位置関係が整合するという一審の判断を支持しました。
弁護側は判決を不服として即日上告しています。
2026年4月13日:最高裁が上告を棄却最後の審理の場となった最高裁判所でも、丸山被告側の主張は認められませんでした。
2026年4月13日付で、最高裁第2小法廷は丸山被告の上告を棄却する決定をしました。翌14日に報道各社が決定を伝え、これによって一審・二審の懲役19年の判決が確定することになりました。
つまり、2026年11月現在、丸山大輔元県議は妻の殺害について有罪が確定した人物です。単に逮捕された容疑者や、疑惑を持たれた人物という段階ではありません。
一方、上告棄却後も、本人は無罪を主張していると報じられています。2026年4月15日に接見した主任弁護士によると、本人は上告が認められなかったことへの悔しさを話したとされています。
同弁護士は再審請求を勧めたとも報じられました。ただし、再審を勧めたことと、実際に再審請求が行われて裁判のやり直しが決まったことは別の問題です。再審が認められたという意味ではありません。
今回の最高裁決定により、刑事裁判の通常の上訴手続きは終了し、懲役19年の有罪判決が確定しました。
【長野県議妻殺害事件の疑問】ネット上の誤解と事実を検証

事件について検索すると、逮捕前の報道、裁判中の情報、判決確定後のニュースが混在しています。重要なのは、捜査段階の疑いと、裁判所が認定した事実を区別することです。
誤解1:丸山大輔氏は逮捕されただけなのか?違います。2022年11月に逮捕され、2024年12月に長野地裁で有罪判決、2025年10月に東京高裁で控訴棄却、2026年4月に最高裁で上告棄却となっています。懲役19年の判決は確定しています。
誤解2:防犯カメラに本人の顔が映っていたのか?犯人の顔が映った映像を決定的証拠として有罪になった事件ではありません。中心となったのは車両の外観や固有の傷などを分析した映像資料です。すべての映像について同一車両と断定したわけではなく、複数の地点と時刻の整合性が評価されました。
誤解3:不倫があっただけで有罪になったのか?違います。不倫関係や復縁願望は動機に関する事情として評価されましたが、それだけで有罪になったわけではありません。移動状況、現場の痕跡、パソコンの操作履歴など、異なる種類の証拠を総合した判断です。
誤解4:第三者のDNAがあったため無罪の可能性が残ったのか?弁護側は第三者由来の可能性があるDNA型を指摘しましたが、長野地裁はその量や検出状況などを検討し、第三者が犯人であることを示す証拠とは評価しませんでした。
誤解5:最高裁が新たに現場検証をして犯人を特定したのか?最高裁について報じられているのは、上告を棄却する決定です。防犯カメラの解析や現場の状況などを詳しく検討したのは、主として長野地裁の一審審理です。その事実認定を東京高裁が支持し、最高裁の上告棄却によって判決が確定しました。
このように、事件の理解には、逮捕時の報道だけでなく、長野地裁の判決文と二審・最高裁の判断を区別して確認することが欠かせません。
【よくある質問】長野県議の妻・丸山希美さん殺害事件に関するFAQ
Q1:長野県議の妻を殺害した犯人は誰ですか?
A1:丸山大輔元長野県議です。妻の希美さんを殺害した罪について、長野地裁が懲役19年を言い渡し、東京高裁が控訴を棄却、2026年4月に最高裁が上告を棄却したことで有罪判決が確定しています。
Q2:丸山希美さん殺害事件はいつ、どこで起きましたか?
A2:2021年9月29日未明、長野県塩尻市にある丸山大輔氏の自宅兼酒蔵の会社事務所で発生しました。希美さんは当時47歳で、頸部圧迫による窒息で亡くなりました。
Q3:丸山大輔元県議はなぜ逮捕されたのですか?
A3:長野県警の捜査で、防犯カメラに映った車両や事件前後の状況などが捜査上の重要な手掛かりとなりました。事件から約1年2か月後の2022年11月28日に殺人容疑で逮捕され、同年12月20日に起訴されました。
Q4:裁判ではどのような証拠が重視されましたか?
A4:防犯カメラの車両映像、移動時刻、現場の足跡、金庫の状況、パソコンの操作履歴、動機に関する証拠などです。一つの証拠だけではなく、複数の間接証拠が総合的に評価されました。
Q5:丸山大輔元県議の判決は何年ですか?
A5:懲役19年です。長野地裁が2024年12月23日に言い渡し、2025年10月1日に東京高裁が支持しました。2026年4月13日付の最高裁による上告棄却で確定しました。
Q6:丸山大輔元県議は無罪を主張していたのですか?
A6:はい。逮捕後から裁判を通じて犯行への関与を否定し、無罪を主張していました。最高裁の上告棄却後も、本人が無罪を主張していることが弁護士を通じて報じられています。
Q7:2026年現在、再審請求は行われていますか?
A7:2026年4月の報道では、主任弁護士が再審請求を勧めたとされています。ただし、再審請求の実際の申立てや開始が確認されたという情報とは区別する必要があります。
長野県塩尻市で2021年9月29日に発生した丸山希美さん殺害事件は、2026年4月13日付の最高裁決定によって、懲役19年の有罪判決が確定しました。
事件の重要な転換点は、2022年11月の丸山大輔元県議の逮捕、2024年12月の長野地裁による有罪判決、2025年10月の東京高裁による控訴棄却、そして2026年4月の最高裁による上告棄却です。
有罪認定の核心は、防犯カメラに映った車両の移動状況だけではありません。現場に残された足跡、金庫の状況、パソコンの操作履歴、事件の動機に関する事情など、複数の証拠が時間的・内容的に整合していると判断されたことにあります。
この事件から読み取れる刑事裁判上の要点は、直接証拠が乏しい事件でも、複数の独立した間接証拠を慎重に検討し、その組み合わせによって犯人性を認定できる場合があるということです。同時に、個々の証拠の限界や、弁護側の反論をどのように検討したかも、判決を理解するうえで欠かせません。
希美さんが亡くなった事実と、その家族が受けた喪失は、裁判の終結によって消えるものではありません。事件の経緯と司法判断を正確に記録し、被害者と遺族の存在を忘れないことが、この事件を振り返るうえで大切です。
2026年11月現在、刑事裁判の通常の手続きは終了し、懲役19年の判決が確定しています。今後の焦点があるとすれば、再審をめぐる動きなど、新たな司法上の展開が生じるかどうかです。