山下実優さんのプロレス人生は、最初からプロレスラーを目指して始まったわけではありません。
意外なことに、子どもの頃に憧れていたのはアイドルでした。集英社のスポーツメディア「web Sportiva」の2024年12月のインタビューでは、プロレスの世界に入るまでの経緯を本人が振り返っています。
アイドル志望から東京女子プロレスへ幼少期からAKB48に憧れ、地元の福岡でオーディションを受けた山下さん。書類審査を通過して東京で面接を受けたものの、アイドルになる夢は実現しませんでした。
一方、山下さんには幼い頃から取り組んでいた空手の経験がありました。
その経験を知る関係者から、空手を生かしてアイドルレスラーを目指す道を勧められ、DDTプロレスリングの髙木三四郎さんと接点を持ちます。
当初は格闘技の道に進むことに積極的ではなかったものの、東京女子プロレスの立ち上げに参加することを決意しました。
2012年に上京し、約1年間の基礎練習を経て、2013年8月17日にデビューしています。
2013年8月17日、両国国技館でデビュー山下さんのデビュー戦は、DDTプロレスリングの両国国技館大会で行われたタッグマッチです。
公式プロフィールによると、パートナーは中島翔子さん。対戦相手は木場千景さんとKANNAさんでした。
山下さんは後年のインタビューで、デビュー戦について試合前は緊張で泣いていたことや、試合内容をほとんど覚えていなかったことを語っています。
空手の経験があったため、戦うこと自体にはある程度のイメージを持てていた一方、観客を魅了するプロレスの表現には難しさを感じていたそうです。
里村明衣子との対戦が大きな転換点に山下さんの競技人生を語るうえで注目したいのが、2017年8月26日の後楽園ホール大会です。
この日、対戦した相手はセンダイガールズプロレスリングの里村明衣子さんでした。
山下さんはweb Sportivaのインタビューで、この試合を人生で初めて「勝てない」と感じた経験として振り返っています。
空手では強烈な蹴りを受けても感じなかった敗北への恐怖を、プロレスのリングで初めて味わったというのです。
この経験は、自分の強さを見せるだけでなく、観客を魅了する技を追求するきっかけになりました。
特に印象的なのは、本人が空手の蹴りとプロレスの蹴りは別物だと考えていたことです。競技として相手に効かせる技術と、観客に強烈な印象を残す技術。その違いを追求してきたことが、現在の山下さんのファイトスタイルにつながっています。
主なキャリアと実績の流れ- 2013年: 東京女子プロレスの初期メンバーとして両国国技館でデビュー。
- 2016年: 1月4日、初代プリンセス・オブ・プリンセス王座を獲得。
- 2017年: 里村明衣子とのシングルマッチを経験し、レスラーとしての表現を見直す転機を迎える。
- 2019年: プリンセス・オブ・プリンセス王座の防衛記録を伸ばし、団体の中心選手として存在感を示す。
- 2021年: 伊藤麻希さんとのタッグ「121000000(ワン・トゥー・ミリオン)」が本格始動。
- 2023~2024年: タッグ戦線や海外団体での活動でも実績を積み、DDT UNIVERSAL王座も獲得。
- 2025年: 東京女子プロレスの初代リーダーに就任。
- 2026年: EVE認定インターナショナル王座を保持し、海外でのタイトルマッチにも臨む。
【実力・得意技】山下実優はどんなプロレスラー?強さの秘密を解説

山下実優さんを初めて見る人に知ってほしいのが、打撃を軸にしたファイトスタイルです。
東京女子プロレスの公式プロフィールでは、得意技としてクラッシュ・ラビットヒート、アティテュード・アジャストメント、Skull Kickが紹介されています。
最大の武器は空手経験を生かしたキッククラッシュ・ラビットヒート
山下さんを代表する得意技のひとつです。打撃を軸とした攻撃で相手を追い込み、試合の流れを引き寄せます。
アティテュード・アジャストメント
公式プロフィールにも掲載されている得意技。試合の中盤から終盤にかけて、勝負を決める重要な攻撃として使用されています。
Skull Kick(スカルキック)
山下さんの試合を象徴する技のひとつです。2026年10月3日のEVE認定インターナショナル王座戦でも、この技で勝利を収めました。
山下実優の強さは単純な打撃力だけではない山下さんの試合の魅力は、蹴りの威力だけで説明できません。
長年にわたるタイトルマッチの経験や、異なるスタイルを持つ選手との対戦を通じて、試合運びにも幅が生まれています。
2024年のデイリースポーツのインタビューでは、山下さんが団体最高峰のプリンセス・オブ・プリンセス王座を4度獲得し、通算19回防衛した実績が紹介されました。
これは単にタイトルを獲得した回数だけでなく、王者として挑戦者を迎え撃ってきた経験の豊富さを示しています。
また、同インタビューでは、若い世代の選手が団体のタイトルを占める状況についても前向きな姿勢を示していました。追われる立場だけでなく、挑戦する立場にも楽しさを感じていることが伝わります。
【人物関係・タイトル】山下実優と東京女子プロレスを支える選手たち
山下さんのキャリアを理解するには、本人の実績だけでなく、対戦相手やタッグパートナーとの関係にも注目する必要があります。
特に、東京女子プロレスの創設期から関わってきた中島翔子さん、個性的なタッグを組んだ伊藤麻希さん、そして新世代の選手である遠藤有栖さんとの関係は重要です。
主な関係者と競技上のつながり- 中島翔子: 2013年のデビュー戦で山下さんとタッグを組んだ選手。東京女子プロレスの初期から活動する中心人物。
- 伊藤麻希: タッグチーム121000000のパートナー。山下さんとは対照的な個性を持ち、タッグ戦線で存在感を発揮した。
- 里村明衣子: 2017年のシングルマッチで山下さんに大きな刺激を与えた選手。
- 渡辺未詩: プリンセス・オブ・プリンセス王座をめぐる世代間の競争でも関係する選手。
- 遠藤有栖: 2026年10月3日のEVE認定インターナショナル王座戦で山下さんに挑戦した選手。
- マリーナ・シャフィール: 2026年11月に予定されているEVE王座戦の対戦相手。
山下さんのタッグキャリアを語るうえで外せないのが、伊藤麻希さんとの121000000です。
ワン・トゥー・ミリオンと読むこのチームは、2021年2月に本格始動しました。
2023年にはプリンセスタッグ王座を獲得し、2024年にも同王座を再び戴冠しています。
デイリースポーツのインタビューでは、山下さんが伊藤さんについて、自分とは異なる考え方や感情表現を持つ存在として評価していました。
強さを追い求めてきた山下さんと、感情を率直に表現する伊藤さん。異なる個性を持つ2人だからこそ、タッグとして独自の魅力を生み出していたのです。
【2026年最新】山下実優の現在と試合情報・海外での活動
2026年の山下さんは、東京女子プロレスの選手としての活動に加えて、海外団体でのタイトル戦線でも注目されています。
2025年8月、東京女子プロレス初代リーダーに就任2025年8月23日の後楽園ホール大会で、東京女子プロレスは新たにリーダー制度を導入しました。
初代リーダーに選ばれたのが山下さんです。
日刊スポーツの報道によると、就任発表の際、山下さんは次のように決意を示しました。
私の人生を東京女子プロレスにかける覚悟はできています。
この言葉からは、長年所属してきた団体に対する強い思いが伝わります。
リーダー就任は、単なる肩書きの変更ではありません。団体の初期から活動してきた選手が、後輩たちを含めた組織全体を支える役割を担うようになったという点に意味があります。
2026年10月3日、EVE王座の2度目の防衛に成功2026年10月3日に開催された東京女子プロレスの大会「WRESTLE PRINCESS VII」では、山下さんがEVE認定インターナショナル王座の防衛戦に出場しました。
挑戦者は遠藤有栖さんです。
試合は10分31秒で決着。山下さんがSkull Kickから片エビ固めで3カウントを奪い、第12代王者として2度目の防衛に成功しました。
東京女子プロレスの公式試合記録によると、試合序盤から遠藤さんが積極的に攻め込み、山下さんが苦戦する場面もありました。
しかし、終盤には得意の蹴り技で反撃。最後まで勝負を諦めず、王座を守りました。
試合後のコメントでは、遠藤さんに試合を押されていたことを認めながらも、最後は意地で勝利したという趣旨の振り返りをしています。
2026年11月1日、最新の国内試合でも勝利11月2日時点で確認できる直近の国内試合は、前日の11月1日に東京・両国KFCホールで開催された大会です。
山下さんは渡辺未詩さん、芦田美歩さんと組み、瑞希さん、桐生真弥さん、凍雅さんのチームと6人タッグマッチで対戦しました。
試合は8分50秒、山下さんがSkull Kickから片エビ固めで桐生さんをフォール。チームの勝利に貢献しています。
10月のタイトル防衛に続き、11月に入っても得意技で勝利を挙げていることは、現在のコンディションや競技活動を知るうえで注目すべきポイントです。
11月8日はイギリスでマリーナ・シャフィールと王座戦2026年11月の大きな注目カードが、イギリスのプロレス団体Pro Wrestling EVEで開催される大会「ELITE ENCOUNTERS II」です。
山下さんは、AEWでも活動するマリーナ・シャフィールさんとのEVE認定インターナショナル王座戦に臨む予定です。
この対戦には背景があります。
2026年8月の海外大会で、山下さんは試合後にシャフィールさんから襲撃を受けました。その後、10月3日の遠藤有栖さんとの防衛戦に勝利した山下さんは、試合後にシャフィールさんを次の挑戦者として指名し、ベルトを懸けた勝負を要求しました。
大会の予定は以下のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | ELITE ENCOUNTERS II |
| 開催日 | 2026年11月8日 |
| 開催地 | イギリス・ウォルヴァーハンプトン |
| 対戦カード | 山下実優 vs マリーナ・シャフィール |
| 試合形式 | EVE認定インターナショナル王座戦 |
| 山下の立場 | 第12代王者 |
なお、同じ11月8日には東京女子プロレスの後楽園ホール大会「ALL RISE '26」も開催されます。
東京女子プロレスの公式スケジュールでは、山下さんは海外遠征のため同大会を欠場すると案内されています。国内大会への不参加は活動休止や引退を意味するものではなく、海外でのタイトル戦に臨むためのスケジュールです。
【誤解を解消】山下実優について知っておきたい事実と未確認情報
人物名で検索すると、プロフィール情報に加えて、プライベートや私生活に関する情報も表示されることがあります。
しかし、競技者としての公式情報と、本人が公表していない個人情報は区別する必要があります。
血液型A型は公式プロフィールに掲載されている山下さんの血液型はA型です。
生年月日、身長、所属団体とともに公式プロフィールに掲載されています。
ただし、血液型だけから性格や試合中の行動を判断することはできません。競技者としての評価は、実際の試合内容や実績から考えるべきです。
身長は165cm、体重は公式プロフィールで非掲載身長は165cmと公表されています。
一方、東京女子プロレスの公式プロフィールでは体重欄は数値が掲載されていません。
そのため、ネット上にある出典不明の体重情報を確定プロフィールとして扱うことは適切ではありません。
結婚・恋愛・家族構成は競技プロフィールと分けて考える山下さんについて、結婚相手や子ども、家族構成などを知りたい人もいる可能性があります。
しかし、今回確認した公式選手プロフィールや主要な競技インタビューでは、こうした情報は確認できません。
公表されている競技経歴と、本人が公開していない私生活を混同しないことが大切です。
引退説や活動休止説について2026年11月2日時点で、山下さんの引退や長期活動休止を示す公式発表は確認できません。
むしろ、11月1日の国内大会に出場して勝利し、11月8日には海外でタイトル戦を予定しています。
東京女子プロレスの11月8日大会を欠場するという情報だけを見て、引退や休業と結びつけるのは誤解です。
【プロの結論】山下実優のキャリアを評価する3つのポイント
山下さんの魅力は、単にタイトルを何度も獲得してきたことだけではありません。
競技人生を長期的な視点で見ると、次の3点が大きな評価軸になります。
1. 空手を土台にした独自のファイトスタイル
空手の経験を持ちながら、プロレスならではの見せ方を長年追求してきました。Skull Kickに代表される打撃技は、その積み重ねを象徴しています。
2. 世代交代を受け入れながら第一線で戦う姿勢
4度のプリンセス・オブ・プリンセス王座戴冠を経験した後も、新世代の選手との競争を歓迎しています。トップに立つことだけを目標にせず、団体全体の成長を意識する姿勢が見られます。
3. 国内の活動と海外挑戦を両立するキャリア
2026年にはEVE認定インターナショナル王座を保持し、海外の強豪選手とのタイトルマッチにも挑んでいます。東京女子プロレスの中心選手でありながら、国際的な舞台でも自分の実力を示す活動が続いています。
特に2025年のリーダー就任と2026年の海外タイトル戦は、選手としての役割が広がっていることを示す重要な出来事です。
【よくある質問】山下実優に関するFAQ
Q1:山下実優の年齢は何歳ですか?
山下実優さんは1995年3月17日生まれです。2026年11月2日現在、31歳です。
Q2:山下実優の出身地はどこですか?
福岡県出身で、福岡県福岡市出身としても紹介されています。17歳のときに福岡から上京しました。
Q3:山下実優の身長と血液型は?
身長は165cm、血液型はA型です。いずれも東京女子プロレスの公式プロフィールに掲載されています。
Q4:山下実優はいつプロレスデビューしましたか?
2013年8月17日です。DDTプロレスリングの両国国技館大会で、中島翔子さんとタッグを組んでデビューしました。
Q5:山下実優の得意技は何ですか?
クラッシュ・ラビットヒート、アティテュード・アジャストメント、Skull Kickなどです。特にSkull Kickは2026年10月のEVE王座防衛戦でも勝利を決めた技です。
Q6:山下実優は2026年現在も現役ですか?
はい。2026年11月1日の東京女子プロレス大会にも出場し、6人タッグマッチで勝利しています。また、11月8日にはイギリスでEVE認定インターナショナル王座戦を予定しています。
Q7:山下実優は東京女子プロレスのリーダーですか?
はい。2025年8月23日に初代リーダーへの就任が発表されました。選手のまとめ役として団体を支えています。
山下実優さんは、1995年3月17日生まれ、福岡県福岡市出身の女子プロレスラーです。
17歳で上京し、2013年8月17日にデビュー。空手の経験を生かした打撃スタイルを磨き、プリンセス・オブ・プリンセス王座を4度獲得するなど、東京女子プロレスの歴史を支えてきました。
2025年には初代リーダーに就任し、2026年にはEVE認定インターナショナル王座の防衛にも成功しています。
特に注目したいのは、2026年11月8日に予定されているマリーナ・シャフィールさんとの海外タイトルマッチです。国内での実績を積み重ねてきた山下さんが、海外の強豪を相手にどのような試合を見せるのか、大きな見どころとなっています。
山下実優というレスラーを理解する鍵は、長年積み重ねてきた実績だけでなく、変化を受け入れながら挑戦を続ける姿勢にあります。 東京女子プロレスの初代リーダーとして、そして海外タイトルを持つ現役選手として、今後の活躍にも注目が集まります。