2026-27シーズンの女子フィギュアスケートは、11月から本格的な順位争いに入る。
ISUの公式スケジュールでは、グランプリシリーズは全6大会で構成され、各大会の順位に応じてポイントが付与される。最終的に女子シングルの上位6選手がグランプリファイナルへ進出する。
2026-27年グランプリシリーズの日程| 大会 | 開催日 | 開催地 |
|---|---|---|
| フランス大会 | 10月23~25日 | フランス・アンジェ |
| スケートカナダ | 10月30日~11月1日 | カナダ・ケロウナ |
| 中国大会 | 11月6~8日 | 中国・深圳 |
| スケートアメリカ | 11月13~15日 | 米国・エバレット |
| フィンランディア杯 | 11月20~22日 | フィンランド・ヘルシンキ |
| NHK杯 | 11月27~29日 | 日本・東京 |
| グランプリファイナル | 12月10~13日 | 中国・重慶 |
11月1日時点で、残るグランプリシリーズは4大会。中国大会からNHK杯まで、毎週のように国際大会が続くスケジュールだ。
日本勢の今後の出場予定ISUが公表した2026-27年の女子シングル出場予定によると、注目選手の主なスケジュールは次のとおり。
- 島田麻央:スケートカナダ、フィンランディア杯
- 中井亜美:フランス大会、スケートアメリカ
- 千葉百音:中国大会、NHK杯
- 渡辺倫果:中国大会、フィンランディア杯
- 青木祐奈:フランス大会、NHK杯
- 三宅咲綺:スケートカナダ
- 住吉りをん:フランス大会、フィンランディア杯
- 山下真瑚:中国大会、NHK杯
- 松生理乃:スケートアメリカ
ここで注目したいのが千葉百音と渡辺倫果だ。
千葉は世界ランキング2位という実績を持ちながら、今季のグランプリシリーズにはこれから登場する。中国大会とNHK杯の2戦でどれだけ得点を伸ばせるかが焦点となる。
渡辺も中国大会とフィンランディア杯を控えている。現時点では今季のグランプリシリーズの競技結果が出ていないため、過去のランキングと今季の得点を区別して追う必要がある。
一方、三宅はスケートカナダで4位、青木はフランス大会で4位。両選手ともすでに今季のグランプリポイントを獲得しており、今後の順位争いにも関係する存在だ。
NHK杯2026の女子シングル出場選手2026年のNHK杯は、東京の京王アリーナTOKYOで開催される。
日本スケート連盟の大会公式サイトに掲載されている女子シングルの出場予定選手は、以下の12人だ。
日本勢
- 青木祐奈
- 千葉百音
- 山下真瑚
海外勢
- アデリア・ペトロシアン(AIN2)
- マデリン・シーザス(カナダ)
- オリビア・リスコ(フィンランド)
- シン・ジア(韓国)
- ユ・ヨン(韓国)
- ユリア・ザウター(ルーマニア)
- キミー・レポンド(スイス)
- サラ・エバーハード(米国)
- アンバー・グレン(米国)
この顔ぶれで特に注目したいのは、千葉百音とアンバー・グレンの対決だ。
千葉はISU世界ランキング2位の日本のトップ選手。対するグレンは、トリプルアクセルを武器とする米国の有力選手で、世界ランキングでも3位につけている。
加えて、青木祐奈はフランス大会でショート1位を獲得した実績を持つ。地元開催のNHK杯で、ショートだけでなくフリーまで演技をまとめられるかが見どころとなる。
なお、NHK杯の公式発表では、女子のキム・チェヨン選手の欠場とアデリア・ペトロシアン選手の出場決定も告知されている。出場者情報は変更される場合があるため、大会直前の更新にも注意したい。
【プロの結論】2026-27年の女子フィギュアは日本勢の複数エース体制に注目

2026-27シーズンの日本女子を分析すると、特徴的なのは選手ごとに異なる強みがあることだ。
単純にランキング順で実力を判断するよりも、現在の得点、国際大会の結果、技術構成を組み合わせて評価するほうが、実際の競争力を理解しやすい。
今季の注目選手を3つの視点で見る1.島田麻央:今季の得点力を証明した存在
スケートカナダで235.44点を記録し、今季の総合シーズンベスト1位に立った。ショートとフリーの両方で首位を獲得した点は大きい。
今後はフィンランディア杯での演技が注目される。
2.中井亜美:フリーで試合を動かす存在
フランス大会ではショート3位からフリー1位へ浮上し、総合優勝を達成した。
219.74点という得点だけでなく、2日間の競技で巻き返せる対応力が魅力だ。次のスケートアメリカでも優勝争いに加われるかが焦点となる。
3.千葉百音:世界ランキングを支える安定勢力
世界ランキング2位という位置は、複数シーズンにわたる国際大会での実績を示している。
今季は中国大会とNHK杯が予定されており、シーズンベストランキングでも上位に入れるかが楽しみだ。
女子フィギュアの情報を見極める3つの判断基準選手の実力や大会の勢力図を調べるときは、次の3点を確認するとよい。
- 現在の調子を知りたい場合:2026-27年のシーズンベストスコアを見る。
- 長期的な競技実績を知りたい場合:ISU世界ランキングを見る。
- グランプリファイナル進出を予想したい場合:グランプリシリーズの獲得ポイントを見る。
この3つを混同しないことが大切だ。
例えば、千葉百音は世界ランキング2位だが、11月1日時点では今季のGP大会にまだ出場していない。一方、島田麻央は世界ランキング14位でも、今季の総合シーズンベストでは世界1位だ。
これは、ランキングが過去の実績も含む指標であり、シーズンベストが現在の得点水準を示す指標だからである。
また、トリプルアクセルを跳べるかどうかだけで選手を評価するのも適切ではない。ジャンプの質、演技構成点、ミスの少なさ、ショートとフリーの安定感を合わせて見る必要がある。
2026-27シーズンの女子フィギュアは、島田と中井の優勝によって日本勢が好スタートを切った一方、千葉、渡辺、青木らがこれから結果を残す段階にある。日本勢同士の競争と海外の強豪との対決、その両方がシーズン後半の見どころになる。
【女子フィギュアスケート2026-27】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026-27シーズンの女子フィギュアで日本勢のトップ選手は誰ですか?
A1:今季の総合シーズンベストでは島田麻央が235.44点で世界1位。ISU世界ランキングでは千葉百音が4164ポイントで日本勢最高の2位となっている。
Q2:中井亜美は2026年のグランプリシリーズで優勝しましたか?
A2:はい。10月23~25日のグランプリ・ド・フランスで219.74点を記録して優勝した。ショートは3位だったが、フリーで149.08点を獲得して逆転した。
Q3:島田麻央の2026年の成績は?
A3:2026年11月1日までの2026-27シーズンでは、スケートカナダで235.44点を記録して優勝。ショート82.11点、フリー153.33点で、いずれも1位だった。
Q4:2026年のNHK杯に出場する日本女子選手は誰ですか?
A4:公式出場予定選手として、青木祐奈、千葉百音、山下真瑚の3人が掲載されている。大会は11月27~29日に東京で開催予定だ。
Q5:女子フィギュアのトリプルアクセルは何点ですか?
A5:2026-27シーズンの基礎点は8.00点。実際の得点はジャンプの出来栄え点や回転不足などの判定によって変わる。
2026-27シーズンの女子フィギュアスケートは、島田麻央と中井亜美がグランプリシリーズで優勝し、日本勢の強さを印象づけるスタートとなった。
世界ランキングでは千葉百音が2位、総合シーズンベストでは島田が1位と、それぞれ異なる指標で日本勢が存在感を示している。青木祐奈や三宅咲綺も国際大会で上位に入り、渡辺倫果も今後の大会を控えている。
次の大きな焦点は11月の中国大会、スケートアメリカ、フィンランディア杯、そしてNHK杯だ。12月のグランプリファイナルに誰が進出するのか、各選手の演技と獲得ポイントを追いたい。
選手の評価は、世界ランキングだけでも、トリプルアクセルの有無だけでも決まらない。総合得点、ショートとフリーの完成度、国際大会での安定感を合わせて見ることが、2026-27シーズンの女子フィギュアをより深く楽しむポイントになる。