日本代表が入ったグループFには、オランダ、スウェーデン、チュニジアが名を連ねた。オランダは欧州の強豪、スウェーデンはフィジカルと組織力に定評があり、チュニジアもアフリカ予選を勝ち抜いたチームだ。
日本にとっては、初戦から強豪と対戦し、勝ち点を積み重ねながら決勝トーナメント進出を狙う厳しい組み合わせだった。
グループFの全試合結果- 第1戦・6月14日(現地時間):オランダ 2-2 日本
- 第2戦・6月20日(現地時間):チュニジア 0-4 日本
- 第3戦・6月25日(現地時間):日本 1-1 スウェーデン
初戦のオランダ戦では、2度リードを許しながら日本が追いついた。JFAの試合報告によると、中村敬斗が57分に同点ゴールを決め、89分には鎌田大地が再びネットを揺らした。強豪相手に勝ち点1を獲得したことは、グループ突破に向けて大きな意味を持った。
第2戦のチュニジア戦では、日本が4-0で快勝。鎌田大地が先制点を挙げ、上田綺世も得点を記録した。さらに伊東純也と上田が追加点を奪い、日本はワールドカップの1試合における最多得点記録を更新した。これまでの日本の大会最多得点は、2010年南アフリカ大会のデンマーク戦で記録した3得点だった。
最終戦のスウェーデン戦では、前田大然がゴールを決めたものの、相手に追いつかれて1-1の引き分けとなった。それでも日本は無敗を維持し、グループ2位でラウンド32進出を決めた。
グループF最終順位| 順位 | 国名 | 勝点 | 勝・分・敗 | 得失点差 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | オランダ | 7 | 2勝1分0敗 | +6 |
| 2位 | 日本 | 5 | 1勝2分0敗 | +4 |
| 3位 | スウェーデン | 4 | 1勝1分1敗 | 0 |
| 4位 | チュニジア | 0 | 0勝0分3敗 | -10 |
日本の成績は1勝2分けの勝ち点5。3試合で7得点、失点3という数字を残した。オランダには及ばなかったものの、無敗でグループを突破したことは評価できる。
特にチュニジア戦の4得点は、攻撃陣の選択肢の多さを示した。上田綺世を中心とした中央突破だけでなく、伊東純也のスピードや中盤からの飛び出しも得点につながった。
一方、3試合すべてで失点している点は、ノックアウトステージに向けた課題として残った。ブラジルのように個人技と攻撃の幅を持つチームを相手にする場合、守備ブロックを維持するだけでなく、セカンドボールを回収して攻撃へ移る力が必要になる。
グループFの結果と順位は、JFAの大会公式ページおよびFIFAの最終順位資料で確認できる。
【ラウンド32でブラジルに1-2で敗退】日本代表の大会結果を検証
グループFを2位で突破した日本代表が、次のラウンド32で対戦したのはブラジルだった。5度のワールドカップ優勝を誇る強豪との対戦は、2026年大会における日本の大きな試金石となった。
試合は現地時間6月29日、アメリカのヒューストン・スタジアムで開催された。日本は先制に成功したものの、後半に2失点。最終スコアはブラジル2-1日本となり、日本の大会はここで終わった。
ブラジル戦の得点経過- 29分・日本:佐野海舟
- 56分・ブラジル:カゼミーロ
- 90分+5分・ブラジル:ガブリエウ・マルティネッリ
前半の日本は、集中した守備からボールを奪い、素早く攻撃に転じる戦い方を見せた。29分には佐野海舟が中盤で相手のパスをカット。そのまま中央へ持ち込み、ペナルティーエリア手前から右足でシュートを放って先制した。
ブラジル相手に先手を取ったことで、日本は理想的な試合展開に持ち込んだように見えた。守備ブロックを維持しながらカウンターを狙い、前半を1点リードで終えた。
後半に変化した試合の流れしかし、後半に入るとブラジルが攻撃方法を修正した。JFAの公式試合報告によると、ブラジルは中盤の選手を前方へ押し出し、サイドを広く使ってクロスを増やした。
これによって日本の守備陣は自陣深くまで押し込まれ、セカンドボールを回収する機会も減少した。前半に機能していた守備から攻撃への切り替えが難しくなり、守勢に回る時間が長くなった。
56分には、右サイドからのクロスにカゼミーロが反応。ヘディングシュートを決められ、試合は1-1となった。
森保監督は66分に堂安律と中村敬斗に代えて菅原由勢と鈴木淳之介を投入。78分には田中碧と町野修斗も送り出し、試合の流れを変えようとした。
しかし、日本は守備に多くの力を割かざるを得ず、攻撃へ転じるための余力を十分に確保できなかった。そして後半アディショナルタイムの90分+5分、ガブリエウ・マルティネッリに逆転ゴールを許した。
JFAの公式試合報告では、前半に先制した日本が後半にブラジルの攻撃の修正を受け、守備ブロックを押し下げられた展開が説明されている。
試合はそのまま終了。日本は1-2で敗れ、ラウンド32突破はならなかった。
ブラジル戦から見えた日本代表の課題この試合の要点は、先制できる攻撃力と、リードを守り切る能力が別の問題だったことだ。
日本は前半、相手のパスコースを読み、ボールを奪ってから素早く前進することでブラジルの攻撃を抑えた。しかし、相手が中盤の配置やサイドの使い方を変えると、守備の負担が増加した。
ワールドカップのノックアウトステージでは、試合中に相手が戦い方を変更してくる。そこで必要なのは、最初に用意した戦術を遂行する能力だけではない。相手の修正に対して、自分たちも配置や守備方法を変えられる柔軟性だ。
また、交代選手を投入した後に、守備だけでなく攻撃の出口を確保できるかも重要になる。日本にとってブラジル戦は、世界トップクラスの相手に先制できる力と、試合終盤まで主導権を維持する難しさの両方を示す一戦となった。
得点経過、先発メンバー、交代、試合展開については、JFAが2026年7月1日に公開した公式マッチレポートに記録されている。
【歴代サッカー日本代表のW杯メンバーと比較】2026年大会の位置づけ
日本代表のワールドカップの歴史は、1998年フランス大会から始まった。初出場から2026年大会まで、8大会連続で本大会に出場している。
初出場当時の日本は、世界の強豪国との経験差が大きく、グループステージ突破も簡単ではなかった。その後、2002年日韓大会で初めて決勝トーナメントに進出。2010年南アフリカ大会、2018年ロシア大会、2022年カタール大会でもベスト16に進出した。
1998年から2026年までの主な大会成績| 開催年 | 開催国・地域 | 日本代表の主な成績 |
|---|---|---|
| 1998年 | フランス | 初出場・グループリーグ敗退 |
| 2002年 | 日本・韓国 | ベスト16 |
| 2006年 | ドイツ | グループリーグ敗退 |
| 2010年 | 南アフリカ | ベスト16 |
| 2014年 | ブラジル | グループリーグ敗退 |
| 2018年 | ロシア | ベスト16 |
| 2022年 | カタール | ベスト16 |
| 2026年 | カナダ・メキシコ・アメリカ | ラウンド32敗退 |
歴代メンバーを見ると、長友佑都のように複数大会で代表を支えた選手もいれば、久保建英や堂安律のように若い世代から代表の中心へ成長した選手もいる。
2026年の最終登録メンバーには、2022年カタール大会の登録メンバーから13人が再び名を連ねた。長友佑都、谷口彰悟、伊東純也、前田大然、堂安律、上田綺世、田中碧、鎌田大地、板倉滉、冨安健洋、伊藤洋輝、久保建英、町野修斗だ。
この顔ぶれからは、前回大会で経験を積んだ選手たちがチームの土台を形成しつつ、新しい選手が加わって世代交代を進めていたことが分かる。遠藤航も2022年大会のメンバーだったが、2026年大会では負傷によって最終登録から外れた。
2026年は「ラウンド32」という新しい壁2026年大会で特に理解しておきたいのが、大会方式の変更だ。
従来のワールドカップは32チームが出場し、グループステージ後に16チームによる決勝トーナメントへ進む方式だった。2026年大会からは出場国が48チームに増え、グループステージ後にはラウンド32が設けられた。
つまり、2022年大会までのベスト16進出と、2026年大会のラウンド32進出は同じ意味ではない。2026年の日本はグループステージを突破したものの、最初のノックアウトステージでブラジルに敗れ、ベスト16には届かなかった。
JFAの大会総括でも、今回の敗退はラウンド32の初戦で敗れた結果として整理されている。日本が過去4大会で経験したベスト16の壁とは、大会方式の違いも踏まえて比較する必要がある。
【サッカー日本代表のW杯メンバーに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年ワールドカップの日本代表メンバーは何人ですか?
2026年大会の最終登録メンバーは26人です。内訳はGK3人、DF9人、MF9人、FW5人。FIFAの公式登録リストには、背番号、選手名、ポジション、所属クラブが掲載されています。
Q2:遠藤航が離脱した理由と、代わりに招集された選手は誰ですか?
遠藤航は負傷のため、2026年6月12日に日本代表を離脱しました。代わりに追加招集されたのは町野修斗です。遠藤と町野はともに背番号6で、最終登録メンバーには町野が入りました。
Q3:2026年W杯で日本代表はどこまで勝ち進みましたか?
グループFを1勝2分けの2位で突破しました。しかし、ラウンド32でブラジルに1-2で敗れ、ベスト16進出はなりませんでした。日本の得点者は佐野海舟です。
Q4:日本代表のグループFの対戦相手はどの国でしたか?
オランダ、チュニジア、スウェーデンの3か国です。日本はオランダと2-2、チュニジアと4-0、スウェーデンと1-1で、無敗のままグループステージを終えました。
2026年のサッカー日本代表は、森保一監督のもと、GK3人、DF9人、MF9人、FW5人の26人でワールドカップに臨んだ。海外クラブ所属の選手が23人を占め、欧州で経験を積んだ選手を中心とする構成だった。
大会直前には遠藤航が負傷離脱し、町野修斗が追加招集される変更が発生した。背番号6を引き継いだ町野は、ブラジル戦にも途中出場している。
日本はグループFでオランダ、チュニジア、スウェーデンと対戦し、1勝2分けの2位で突破。チュニジア戦の4得点など攻撃面で成果を残した一方、ラウンド32ではブラジルに1-2で逆転負けを喫した。
今回の大会を振り返る際に押さえておきたいのは、単なる勝敗だけでなく、選手層、負傷への対応、試合中の戦術変更という3つの視点だ。先制点を奪う力を持ちながら、試合終盤の守備や攻撃への切り替えに課題を残したことは、今後の日本代表の強化を考えるうえで重要な材料になる。
歴代の日本代表が積み重ねてきたワールドカップの経験を次の世代につなぎ、ベスト16、そしてベスト8の壁を越えられるか。2026年大会は、日本サッカーが次の段階へ進むための課題を明確にした大会だった。