ホーム スポーツ 【FIFAランキングの順位を比較】男子・女子で異なる世界の勢力図

【FIFAランキングの順位を比較】男子・女子で異なる世界の勢力図

藤森 綾 藤森 綾 • 更新: • 公開: • 読了約 12 分
目次

男子と女子のランキングを並べると、同じ国でも順位の位置関係が異なることがわかる。

例えば、日本は男子17位、女子5位。スペインは男女ともに世界1位だ。一方、アメリカは男子16位に対して女子2位、ドイツは男子13位に対して女子3位となっている。

この違いは、それぞれの代表チームが置かれている競争環境や、国際大会での成績を反映している。

男女ランキングで注目したい代表チーム

- スペイン代表: 男女ともに世界1位。男子は2026年ワールドカップ優勝後も好調を維持し、女子もアメリカとの直接対決で優位に立った。
- 日本代表: 男子17位、女子5位。男女ともに世界の上位グループに位置している。
- アメリカ代表: 男子16位、女子2位。特に女子代表は世界のトップ争いを続けている。
- ドイツ代表: 男子13位、女子3位。女子代表は今回の更新で上位との差を縮めた。
- ポルトガル代表: 男子5位。10月の更新で2ランク上昇し、ブラジルとモロッコを上回った。

なお、男子と女子の要点は、それぞれ独立した計算体系で算出される。例えば男子の2000ポイントと女子の2000ポイントを、そのまま同じ強さとして比較することはできない。

マラウイ女子代表が49ランク急上昇した背景

2026年の女子ランキングで特に目を引くのが、マラウイ女子代表の躍進だ。

10月20日の更新で、マラウイは世界104位となり、前回から49ランク上昇した。ポイントの増加は158.44ポイント。今回の更新で、最も大きく順位を上げた国となった。

その背景には、2026年7〜8月に開催されたアフリカ女子ネーションズカップ(WAFCON)がある。

マラウイは大会で決勝まで進出。加えて、2027年女子ワールドカップへの歴史的な出場権獲得を果たし、オリンピック予選でも勝利を重ねた。

FIFAは、この一連の好成績が今回のランキングに大きく影響したと説明している。

マラウイの事例が示すのは、ランキング上位の常連国だけがポイントを伸ばすわけではないということだ。地域大会での躍進や強豪国を相手にした勝利は、世界ランキングを大きく変える力を持っている。

【FIFAランキングポイント算出方法】Eloレーティング方式の仕組みを解説

サッカー順位世界

FIFAランキングを理解するうえで欠かせないのが、ポイントの計算方法だ。

基本的な考え方は、試合に勝ったか負けたかだけではなく、試合前に予想されていた結果と実際の結果がどれだけ違ったかを評価することにある。

格下相手に勝つ場合と、世界トップクラスの強豪を破る場合では、同じ1勝でも評価が異なる。

男子は2018年導入のSUM方式

FIFA男子世界ランキングは、2018年8月からSUM方式を採用している。

これはEloレーティング方式を基礎とし、試合ごとにポイントを加算・減算する仕組みだ。

基本となる計算式は次のとおり。


P = Pbefore + I × (W − We)

- P: 試合後のポイント
- Pbefore: 試合前のポイント
- I: 試合の重要度
- W: 実際の試合結果
- We: 事前に予測された結果
出典:FIFA/Coca-Cola Men's World Ranking Procedures

例えば、日本がランキング上位の強豪国と対戦して勝利した場合、事前予測を上回る結果となるため、大きなポイント獲得につながる可能性がある。

反対に、ランキングで大きく下回る国に勝利しても、予想どおりの結果であれば獲得要点は限定的になる。

試合の重要度によって要点は変わる

SUM方式では、試合の種類によって重要度を表す係数Iが異なる。

代表的な設定は次のとおり。

- 国際マッチカレンダー外の親善試合:5
- 国際マッチカレンダー内の親善試合:10
- UEFAネーションズリーグのグループステージ:15
- 大陸選手権・ワールドカップ予選:25
- 大陸選手権本大会(準々決勝まで):35
- 大陸選手権本大会(準々決勝以降):40
- ワールドカップ本大会(準々決勝まで):50
- ワールドカップ本大会(準々決勝以降):60

このように、ワールドカップの試合は通常の親善試合よりも高い重要度が設定されている。

なお、実際の結果Wも勝敗によって異なる。通常の勝利は1、PK戦での勝利は0.75、引き分けとPK戦での敗戦は0.5、通常の敗戦は0となる。

また、主要大会の決勝トーナメントでは、敗戦によってポイントが減らない特別な取り扱いもある。

女子ランキングもElo方式が基本だが計算方法は異なる

女子のFIFAランキングも、Eloの考え方を取り入れている。

ただし、男子のSUM方式と完全に同じ計算式ではない。

女子ランキングの基本式は次のとおり。


WWRnew = WWRold + (Actual − Predicted)

- WWRnew: 試合後の女子ランキング評価値
- WWRold: 試合前の評価値
- Actual: 実際の試合結果
- Predicted: 予想された試合結果
出典:FIFA Women's World Ranking Procedures

女子ランキングでは、以下の4つが重要な評価要素となる。

1. 試合結果
2. ホーム・アウェー・中立地の違い
3. 試合の重要度
4. 対戦相手とのランキングポイントの差

加えて、勝敗だけではなく得失点差やゴール数も評価に反映される。

ホーム開催による有利さを補正するため、ホームチームの評価には100ポイント相当の調整値が加えられる仕組みも設けられている。

大会の重要度も大きい。女子ワールドカップ本大会は通常の親善試合より4倍、ワールドカップ予選は3倍の重要度となる。また、トップ10同士の親善試合も通常の親善試合より2倍の重要度で評価される。

ランキングで勝敗予測と実際の結果を比較する理由

この仕組みの最大の特徴は、勝利数だけではチームの評価が決まらない点だ。

例えば、世界1位のチームがランキング下位の国に勝っても、事前予測どおりならポイントの増加は小さい。

一方、ランキング下位の国が世界トップクラスの代表を破れば、実力差を覆した結果として評価され、ポイントが大きく増える可能性がある。

この仕組みがあるからこそ、マラウイのような新興勢力がランキングを急上昇させることも可能になる。

【プロの結論】サッカーの世界ランキングは順位だけでなくポイント差と対戦相手を見る

2026年のランキングを分析すると、単純な順位比較だけではわからない各国の実力関係が浮かび上がる。

男子ではスペインが首位を固める一方、ポルトガル、ブラジル、モロッコの3か国はポイント差が非常に小さい。女子ではスペインがアメリカとの差を広げ、日本が世界5位を維持している。

そしてマラウイの急上昇は、地域大会での結果が世界ランキングに与える影響の大きさを示した。

世界ランキングを見るときの3つの判断基準

1. 順位とポイント差をセットで確認する

順位が近い国でもポイント差が大きい場合がある。反対に、ポルトガルとブラジルのようにポイントがほとんど離れていないケースもある。

そのため、単純に5位と6位という数字だけを見るのではなく、ポイント差まで確認したい。

2. 直近の対戦相手と大会の種類を見る

親善試合での勝利とワールドカップ本大会での勝利では、ランキングへの影響が異なる。

また、格上との試合でどのような結果を残したかも重要だ。勝利数だけでは見えない評価の背景を理解できる。

3. 男女のランキングを混同しない

男子と女子は別々のランキングとして管理されている。

日本男子17位、日本女子5位という数字は、それぞれの代表チームの競争環境の中での評価であり、男女間の直接的な実力比較を意味するものではない。

2026年11月以降のランキング更新予定

2026年11月1日現在、FIFA公式サイトが案内している次回更新日は次のとおり。

- 男子世界ランキング:2026年11月18日
- 女子世界ランキング:2026年12月7日

男子と女子では国際試合の日程が異なるため、更新日も一致しない。次回発表では、日本代表の順位変動だけでなく、スペインやポルトガル、アメリカ、ドイツなどの上位争いも注目される。

【サッカーの世界ランキング】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年現在、サッカー世界ランキング1位はどこの国?

A1:男子・女子ともにスペイン代表が1位。男子は2026年10月7日更新、女子は10月20日更新のFIFA公式ランキングで首位となっている。

Q2:日本のサッカー世界ランキングは何位?

A2:男子日本代表は17位、女子日本代表(なでしこジャパン)は5位。いずれも2026年10月時点の最新公式発表に基づく順位だ。

Q3:なでしこジャパンは世界ランキング何位?

A3:2026年10月20日更新のFIFA女子世界ランキングで5位。アジア最上位を維持している。

Q4:FIFAランキングはどのように決まる?

A4:試合結果、対戦相手の強さ、試合の重要度、事前予測との差などを基にポイントを計算する。男子は2018年導入のSUM方式、女子は独自のElo系評価方式を採用している。

Q5:男子と女子のFIFAランキング要点は比較できる?

A5:直接比較はできない。男子と女子ではランキングの計算方法が異なるため、それぞれのランキング内で順位やポイントの変化を確認する必要がある。

Q6:ポルトガル代表は2026年に何位まで上昇した?

A6:2026年10月7日の男子ランキングで5位。前回の7位から2ランク上昇した。

Q7:マラウイ女子代表はなぜ急上昇した?

A7:2026年のアフリカ女子ネーションズカップで決勝に進出し、女子ワールドカップ2027への出場権を獲得するなど好成績を残したため。10月の更新では49ランク上昇して104位となった。

Q8:FIFAランキングは毎月更新される?

A8:毎月決まった日に更新されるわけではない。国際Aマッチの開催状況などに応じて発表される。2026年の次回予定は男子が11月18日、女子が12月7日となっている。

2026年11月1日時点の最新FIFA世界ランキングでは、男子はスペインが1位、日本が17位。女子はスペインが1位、日本のなでしこジャパンが5位となっている。

男子ではポルトガルが5位に浮上し、女子ではアメリカとドイツがスペインを追う展開だ。加えて、マラウイ女子代表の49ランク上昇は、世界ランキングが強豪国だけで固定されているわけではないことを示している。

FIFAランキングは単なる国別の順位表ではない。試合結果、対戦相手の強さ、大会の重要度などを反映した、代表チームの国際的な評価指標だ。

今後は11月18日の男子ランキング更新、12月7日の女子ランキング更新が大きな節目となる。日本代表の順位だけでなく、ポイント差や強豪国との直接対決にも目を向けることで、世界のサッカー勢力図をより深く理解できる。

同じカテゴリの記事

藤森 綾
コンテンツディレクター 藤森 綾
プロフィールを見る →

人物プロフィールの事実確認を担当。公式プロフィール、過去報道、本人発信を突き合わせ、更新日を明記して掲載します。

おすすめの関連記事