2026年のプロ野球現役ドラフトは、12月9日(水)に開催されることが日本野球機構(NPB)から発表された。今年で第5回を迎える現役ドラフトでは、対象選手の除外基準が改定され、前年のクライマックスシリーズ終了翌日から2026年7月31日までにトレードなどで加入した選手も、一定の条件を満たせば候補に含められるようになった。これまで以上に移籍候補の範囲が広がる制度変更として注目されている。
気になるのは、阪神、巨人、DeNA、広島、中日、ヤクルト、ソフトバンク、日本ハム、西武、オリックス、ロッテ、楽天の12球団から誰が選ばれるのかという点だ。岡留英貴、小野寺暖、平内龍太、井上朋也、林晃汰らが候補予想に挙がる一方、NPBに提出される正式な候補リストは非公開。2025年の指名結果や細川成也、大竹耕太郎、辰見鴻之介の成功例も踏まえ、2026年の注目選手と制度の全貌を整理する。
【2026年は12月9日開催】現役ドラフト候補リストは非公開?制度の基本を解説

現役ドラフトは、所属球団で十分な出場機会を得られていない選手に、新しい環境で活躍する機会を与えることを目的とした制度だ。NPBと日本プロ野球選手会による協議を経て、2022年12月に初めて実施された。
通常のトレードとは異なり、各球団が一定の条件を満たす選手を候補として提出し、他球団が獲得を希望する選手を指名する。選手本人の能力が不足しているから移籍するという単純な仕組みではない。所属球団の選手層、ポジションの重複、監督の起用方針などによって、実力を発揮する機会が限られている選手に新たな可能性を与える制度である。
第1巡目では12球団それぞれが選手を獲得し、各球団から少なくとも1人の移籍が成立する仕組みになっている。第2巡目については希望する球団が参加する方式で、必ず実施されるわけではない。
2026年の現役ドラフト開催日は12月9日(水)NPBは2026年10月14日、今年の現役ドラフトを12月9日に開催すると発表した。2022年の制度開始から数えて5回目となる。
会議は非公開で行われ、一般のファンが指名過程をリアルタイムで確認することはできない。終了後に移籍が決まった選手の情報が公表される形式だ。
- 開催日:2026年12月9日(水)
- 開催回数:第5回
- 参加球団:NPB所属の12球団
- 会議形式:非公開
- 結果発表:会議終了後、NPBから公表
結果発表前にSNSなどで流れる選手名は、基本的に報道やファンによる予想情報として受け止める必要がある。
正式な候補リストが非公開となる理由現役ドラフトで最も誤解されやすいのが、候補選手リストの扱いだ。
各球団はNPB事務局に対象選手の名簿を提出し、NPBを通じて12球団の関係者が情報を共有する。しかし、提出された名簿そのものは一般公開されない。
つまり、報道で「現役ドラフト候補」として名前が挙がっていても、その選手が実際に球団の提出リストに入っているとは限らない。
現役ドラフト終了後に明らかになるのは、基本的に移籍が決まった選手だ。指名されなかった候補者や、そもそもリストに載っていた選手の全容は公表されない。
このため、情報を見る際には次の3種類を区別することが大切になる。
- 公式情報:NPBが発表した開催日、制度規定、移籍決定選手。
- 報道情報:スポーツ紙や野球専門メディアが取材・分析をもとに報じる候補情報。
- 予想情報:年俸、出場機会、球団事情などから推測した候補選手。
【対象選手の条件】年俸5000万円の例外と対象外9項目を完全整理
現役ドラフトに参加できる選手の基本条件候補にできる選手は、原則として契約保留選手名簿に記載された支配下選手の中から選ばれる。各球団は対象選手を2人以上提出する必要がある。
ただし、契約保留選手名簿に名前があるからといって、全員が候補になれるわけではない。NPBの規定には9項目の除外条件が設けられている。
現役ドラフト対象外となる9つの条件2026年の規定で対象外となる選手は、以下のとおりだ。
- 外国人選手:野球協約上の外国人選手に該当する選手。
- 複数年契約選手:複数年契約を結んでいる選手。
- 来季年俸5000万円以上の選手:原則として対象外。ただし例外が設けられている。
- FA権を行使したことがある選手:過去にFA権を行使した選手。
- FA資格選手:FA資格を保有している選手。
- 育成選手:育成契約の選手。
- 前年の現役ドラフトで獲得した選手:前年の制度によって移籍してきた選手。
- 開催年の公式戦終了後に契約譲渡で獲得した選手:開催年の年度連盟選手権試合終了翌日以降に移籍してきた選手。
- 開催年の公式戦終了後に育成から支配下へ変更された選手:同じく公式戦終了翌日以降に支配下契約へ切り替わった選手。
特に注意したいのが、年俸と契約形態だ。2026年の候補予想で名前が挙がっている選手でも、契約更改や複数年契約の状況によっては対象外になる可能性がある。
年俸5000万円以上でも例外的に候補にできる現役ドラフトでは、来季年俸5000万円以上の選手は原則として対象外だが、一定の例外がある。
具体的には、年俸5000万円以上1億円未満の選手を1人に限って対象に含めることができる。
ただし、この例外を利用する場合、球団は5000万円未満の選手を2人以上含め、合計3人以上の対象選手を提出する必要がある。
この仕組みは、比較的高い年俸の選手にも移籍の可能性を残しながら、候補者全体の選択肢を確保するためのものだ。
したがって「年俸5000万円以上なら絶対に現役ドラフトに出られない」という理解は正確ではない。1億円以上の選手はこの例外にも該当しないため、年俸条件を確認する際は金額の範囲にも注意したい。
【2026年最大のルール変更】前年CS終了翌日から7月31日までのトレード移籍も対象に
2026年はトレード加入選手の除外基準が変わった2026年の現役ドラフトで特に重要なのが、対象外となる選手の第8項目に関する変更だ。
従来は、前年10月以降にトレードなどで加入した選手が、その年の現役ドラフトでは対象外になる扱いだった。そのため、前年のシーズン終了後に新しい球団へ移籍した選手は、翌年の現役ドラフトに参加できないケースがあった。
しかし2026年の規定改定では、対象外となる移籍選手の基準が、現役ドラフト開催年の年度連盟選手権試合終了翌日以降に獲得した選手へと変更された。
その結果、2025年のクライマックスシリーズ終了翌日から2026年7月31日までにトレードなどで加入した選手も、ほかの条件を満たせば2026年の候補に含められるようになった。
変更前と変更後の違い- 従来:前年10月以降にトレードなどで加入した選手は、原則として対象外だった。
- 2026年:前年のCS終了翌日から2026年7月31日までに加入した選手も、ほかの条件を満たせば対象にできる。
- 引き続き対象外:前年の現役ドラフトで獲得した選手や、開催年の公式戦終了翌日以降に契約譲渡で加入した選手。
7月31日という日付は、シーズン中のトレード期限との関係で重要になる。シーズン途中に新しい球団へ移籍した選手にも、さらに別の球団で出場機会を得る可能性が生まれるからだ。
ルール変更が2巡目の活性化につながる理由今回の変更は、単に候補者の人数を増やすだけではない。
シーズン途中に獲得したものの、チーム事情によって十分な出場機会を与えられなかった選手を、現役ドラフトの対象にできるようになる。獲得した球団にとっては選手層を再編する機会となり、別の球団にとっては、他球団で出場機会を失っている選手を獲得する機会になる。
NPBの保科求己法規室長も、対象範囲の拡大について、2巡目の活性化を狙った変更であると説明している。
2026年の候補予想では、ソフトバンクからDeNAへ移籍した井上朋也も注目される。2026年のシーズン途中に加入した選手が候補予想に含まれるのは、新制度の変更点を象徴するケースだ。
ただし、移籍時期の条件を満たしても、自動的に候補になるわけではない。年俸、契約形態、FA資格などの条件を別途確認する必要がある。
【2026年12球団別】現役ドラフト候補予想と補強ポイントを徹底分析
ここからは2026年の現役ドラフト候補予想を球団別に整理する。10月23日公開の野球専門メディアによる予想記事を参考に、各球団の補強事情と候補として名前が挙がった選手をまとめた。
以下の24選手はNPBが公表した正式な候補者ではない。2026年の出場機会、二軍での成績、推定年俸、ポジション事情などを材料とした予想である。実際の提出リストとは異なる可能性がある。
セ・リーグ6球団の現役ドラフト候補| 球団 | 候補予想選手 | ポジション | 注目される理由・補強事情 |
|---|---|---|---|
| 阪神 | 岡留英貴、小野寺暖 | 投手・外野手 | 救援投手の登板機会や外野の選手層が焦点 |
| 巨人 | 平内龍太、又木鉄平 | 投手 | 一軍の打撃力強化と投手の再編 |
| DeNA | 梶原昂希、井上朋也 | 外野手・内野手 | 投手の制球力向上と新加入選手の起用 |
| 広島 | アドゥワ誠、林晃汰 | 投手・内野手 | 長打力のある野手の確保 |
| ヤクルト | 澤井廉、北村恵吾 | 外野手・内野手 | 投手陣の立て直しと野手の選手層 |
| 中日 | 勝野昌慶、近藤廉 | 投手 | 投手陣の再編と打線の得点力向上 |
| ソフトバンク | 前田純、石塚綜一郎 | 投手・捕手 | 厚い選手層の中で若手の出場機会を確保 |
| 西武 | 糸川亮太、児玉亮涼 | 投手・内野手 | 投手力を維持しながら打線を強化 |
| 日本ハム | 今川優馬、淺間大基 | 外野手 | 終盤の救援投手と外野の選手層 |
| オリックス | 佐藤一磨、古田島成龍 | 投手 | 投手陣の底上げと長打力の補強 |
| ロッテ | 廣畑敦也、和田康士朗 | 投手・外野手 | 投手力と出塁できる野手の確保 |
| 楽天 | 渡辺翔太、伊藤裕季也 | 投手・内野手 | 投打両面の戦力再編 |
阪神の候補予想では、岡留英貴と小野寺暖の名前が挙がっている。
岡留は2026年に一軍13試合に登板し、防御率0.69という数字を残した一方、登板機会は限られた。実績を生かせる登板機会を求めるのであれば、救援投手を必要とする球団との相性が注目される。
小野寺は2023年に一軍で打率.347を記録した実績がある。2026年は一軍での打席数が限られたものの、打撃面の潜在能力は評価材料となる。
阪神は投手力が比較的安定している一方、外野の選手層や将来の捕手陣の構成なども含めたチーム編成が焦点になる。
巨人:平内龍太と又木鉄平の投手陣再編巨人では平内龍太と又木鉄平が候補予想に挙がった。
平内は2026年の一軍登板が8回2/3と限られたものの、防御率1.04を記録。又木は二軍で103回2/3を投げ、防御率1.82という成績を残している。
巨人は打線の強化が課題として挙げられており、投手を放出する場合は野手を獲得して選手層のバランスを調整する可能性も考えられる。
ただし、二軍で結果を残している投手を手放すかどうかは、来季の先発・救援構想によって変わる。
DeNA:梶原昂希と新制度の象徴となる井上朋也DeNAの候補予想で注目したいのは、梶原昂希と井上朋也だ。
梶原は2024年に打率.292、16盗塁を記録した外野手だが、2026年は打率.203にとどまった。出場機会の確保という観点では、別の球団で役割を得られる可能性が議論される選手である。
井上朋也は2020年ドラフト1位でソフトバンクに入団した内野手。2026年途中にDeNAへ移籍し、一軍では22試合、打率.205、2本塁打という成績だった。
井上は今回の対象範囲拡大によって、移籍時期の条件を満たせば現役ドラフト候補になり得る選手として注目されている。新ルールの影響を考えるうえで興味深い存在だ。
広島:アドゥワ誠と林晃汰の可能性広島は2026年の攻撃面で長打力が課題となり、アドゥワ誠と林晃汰が候補予想に挙がっている。
アドゥワは二軍で防御率2.50を記録した一方、一軍では6試合で防御率6.62と苦戦した。環境が変わることで投球内容が改善する可能性もある。
林は2021年に一軍で10本塁打を記録した内野手。2026年の二軍打率も.308とされ、長打力と打撃能力を評価する球団にとって興味深い存在だ。
一軍での実績を持つ選手が新天地で打席数を増やせるかどうかが、移籍を考える際のポイントとなる。
ヤクルト:澤井廉と北村恵吾ヤクルトでは投手陣の立て直しが大きな課題として挙げられ、澤井廉と北村恵吾が候補予想に挙がっている。
澤井は二軍で10本塁打を記録するなど長打力を持つ外野手だが、一軍での打席数は限られた。北村も内野の選手層や打撃面の競争という点で注目される。
ただし、ヤクルトが実際に野手を放出するかどうかは、投手陣の補強計画や若手の育成方針との兼ね合いになる。
中日:勝野昌慶と近藤廉中日の候補予想では、勝野昌慶と近藤廉が挙げられている。
勝野は2023年に一軍50試合で防御率2.01を記録した実績を持つ。しかし2026年は登板7試合、防御率9.53と苦戦した。
近藤は二軍で防御率1.52を記録しながら、一軍登板は4試合にとどまった。特に左の救援投手を必要とする球団にとっては、検討材料となり得る選手だ。
ソフトバンク:前田純と石塚綜一郎ソフトバンクは選手層の厚さが特徴で、若手が一軍の出場機会を確保する難しさもある。
前田純は2026年の二軍で88イニングを投げ、防御率3.07を記録した左腕。一軍での登板は4試合だった。
石塚綜一郎は捕手としての能力に加え、2026年の二軍で8本塁打を記録した打撃が魅力。打てる捕手を求める球団との相性が焦点となる。
西武:糸川亮太と児玉亮涼西武では打線の長打力が課題となる一方、投手力は比較的安定している。
糸川亮太は二軍で27イニングを投げ、29三振を奪った。児玉亮涼は一軍での打席数が限られたものの、二軍打率.315を記録している。
児玉のように守備力を持ちながら打撃面の成長が期待される選手は、内野の競争を強化したい球団にとって魅力的だ。
日本ハム:今川優馬と淺間大基日本ハムの候補予想は今川優馬と淺間大基だ。
今川は2026年に一軍50打席で4本塁打を記録。限られた機会でも長打力を示した。
淺間は二軍で打率.356を記録した一方、一軍では打率.163にとどまった。外野手の競争が激しいチーム事情を考えると、別球団でレギュラー争いに加わる可能性が検討される。
オリックス:佐藤一磨と古田島成龍オリックスでは投手陣の底上げが重要なテーマだ。
佐藤一磨は二軍で75イニングを投げた一方、一軍登板は7試合。古田島成龍は2024年に一軍50試合、防御率0.79という実績を残したが、2026年は登板10試合、防御率6.00だった。
過去に一軍で結果を残した投手を別の球団が獲得し、再び戦力化できるかという点で注目される。
ロッテ:廣畑敦也と和田康士朗ロッテの候補予想は廣畑敦也と和田康士朗。
廣畑は2022年に一軍30試合に登板した実績を持つが、2026年は一軍4試合、防御率9.00だった。環境を変えることで投球を立て直せるかが注目される。
和田は2021年に24盗塁を記録して盗塁王を獲得した外野手。俊足と守備力は大きな魅力で、機動力を重視する球団には価値のある存在だ。
楽天:渡辺翔太と伊藤裕季也楽天では投打両面の戦力再編が焦点になる。
渡辺翔太は2023年に一軍51試合、防御率2.40を記録した救援投手。2026年は一軍登板6試合にとどまり、再起を期待する球団が現れる可能性がある。
伊藤裕季也はDeNAから2022年途中に移籍した内野手で、一軍での経験も豊富だ。新しい環境で打撃面の能力を発揮できるかが評価のポイントになる。
以上の予想は、12球団の補強ポイントと選手の起用状況を整理したものだ。候補に挙がった選手が全員提出されるわけではなく、契約更改後の年俸や契約条件によっても対象者は変わる。
【指名順と予備指名】現役ドラフトの1巡目・2巡目ルールを解説
最初の指名順は予備指名で決まる現役ドラフトの指名順は、通常の新人ドラフトとは異なる仕組みになっている。
最初に、各球団は他球団の対象選手リストから獲得を希望する選手を1人選び、議長に通知する。これが予備指名だ。
その後、各球団が提出した対象選手に対して、他球団からどれだけ獲得希望が集まったかを集計する。
最も多くの獲得希望を集めた球団が暫定指名順位の1番目となる。複数の対象選手に希望が分かれた場合は、同じ球団への希望数を合算する。
希望数が同じ場合は、その年の新人選手選択会議における第2巡目の指名順位を基準に先後を決定する。2026年はパ・リーグが優先される年度となっている。
1巡目は指名された球団へ指名権が移る最初の球団が選手を指名すると、次の指名権は、その選手が所属していた球団へ移る。
例えば、A球団がB球団の選手を獲得した場合、次に指名するのはB球団となる。B球団は他球団の対象選手を指名し、その選手の所属球団へ指名権が移る。
この流れを繰り返すことで、12球団それぞれが1人ずつ獲得する形になる。
ただし、すでに指名を終えた球団へ指名権が移る場合は、まだ指名していない球団の中から、暫定指名順位が最も高い球団へ順番が移る。
この仕組みにより、各球団が事前に提出した予備指名の情報が重要になる。
2025年から変更された2巡目ルール2巡目は、1巡目と違って全12球団が必ず参加するものではない。
2025年からは、参加意思を明確にするため、各球団が次の3種類から選択する方式になった。
- A:参加(指名意思あり)……他球団の選手を獲得したい。
- B:参加(指名意思なし)……他球団の選手は獲得しないが、自球団の選手を移籍させたい。
- C:不参加……2巡目には参加しない。
特に重要なのがBの選択肢だ。以前は他球団の選手を指名する意思がなければ、2巡目に参加する意味が薄かった。しかし変更後は、選手を放出する目的だけでも参加できるようになった。
加えて、実際の入札では、無条件で選手数の増減を受け入れる方法と、獲得と放出の人数が同じ場合に限って成立させる方法が設けられている。
競合した場合は無条件の入札が優先され、同じ条件の場合は1巡目の実際の指名順の逆順が優先される。
なお、2024年には広島が日本ハムの鈴木健矢を2巡目で獲得し、初めて2巡目の移籍が成立した。2025年はルール変更があったものの、2巡目の指名は成立していない。
2026年は候補となる選手の範囲も広がったため、2巡目の成立件数が増えるかどうかが大きな見どころになる。
【2025年現役ドラフト結果と成功例】辰見鴻之介・細川成也・大竹耕太郎の飛躍
2025年の現役ドラフト結果は12球団12選手2025年12月9日に開催された第4回現役ドラフトでは、12球団から12選手の移籍が決まった。
NPBが公表した第1巡目の結果は以下のとおりだ。
- 巨人:日本ハムから松浦慶斗を獲得。
- ヤクルト:広島から大道温貴を獲得。
- DeNA:中日から濱将乃介を獲得。
- 中日:DeNAから知野直人を獲得。
- 阪神:ヤクルトから濱田太貴を獲得。
- 広島:楽天から辰見鴻之介を獲得。
- 日本ハム:巨人から菊地大稀を獲得。
- 楽天:ソフトバンクから佐藤直樹を獲得。
- 西武:オリックスから茶野篤政を獲得。
- ロッテ:阪神から井上広大を獲得。
- オリックス:西武から平沼翔太を獲得。
- ソフトバンク:ロッテから中村稔弥を獲得。
2025年は第1巡目で12球団の移籍が成立した一方、第2巡目は実施されなかった。
辰見鴻之介:楽天から広島へ移籍し代走の日本記録を更新2025年の現役ドラフトで最も大きな成功例の一つとして注目されているのが、辰見鴻之介だ。
楽天では一軍出場が限られていたが、広島へ移籍した2026年は代走の切り札として存在感を発揮した。
2026年シーズンは70試合に出場し、盗塁数は28。そのうち代走での盗塁が27に達し、シーズン代走盗塁数のプロ野球記録を更新した。
2026年10月には侍ジャパンにも初選出された。井口資仁監督が代表選考において辰見の走力を評価したことも報じられている。
注目したいのは、辰見が単に打撃成績を伸ばした選手ではないことだ。代走という明確な役割を与えられ、その専門性を磨いた結果、チームに欠かせない存在へ成長した。
現役ドラフトの目的である「新しい環境で能力を発揮する機会の創出」を象徴する事例といえる。
細川成也:DeNAから中日へ移籍して24本塁打のブレーク現役ドラフトの成功例として、最も広く知られている選手の一人が細川成也だ。
細川は2022年の第1回現役ドラフトでDeNAから中日へ移籍した。
DeNA時代は一軍での出場機会が限られていたが、中日では打撃能力を発揮。移籍1年目の2023年には140試合に出場し、打率.253、24本塁打、78打点を記録した。
2024年には打率.292、23本塁打とさらに成績を伸ばし、ベストナインにも選ばれた。
細川の成功を支えたのは、出場機会の増加だけではない。本人の長打力を生かせる起用法と、継続的に打席を与えられる環境が整ったことも大きい。
移籍によって潜在能力が一軍の成績として表れた、現役ドラフトの代表的な成功事例だ。
大竹耕太郎:ソフトバンクから阪神へ移籍し12勝もう一人の代表例が大竹耕太郎だ。
2022年の第1回現役ドラフトでソフトバンクから阪神へ移籍した大竹は、2023年に先発ローテーションの一角として活躍した。
移籍1年目の成績は、21試合登板、12勝2敗、防御率2.26。勝率.857という優れた数字を残し、阪神のリーグ優勝と日本一にも貢献した。
ソフトバンク時代には一軍での登板機会が限られていたが、阪神では先発投手として役割を確立。左腕の制球力と投球術を生かし、安定した成績を残した。
細川が長打力を武器にした成功例なら、大竹は投球スタイルと起用環境の適合によって飛躍した成功例だ。
3人の成功例から分かる現役ドラフトの本質辰見、細川、大竹の3人には共通点がある。それは、移籍前の一軍成績だけでは評価しきれない能力を持っていたことだ。
- 辰見鴻之介:代走・盗塁という専門性を生かして記録を更新。
- 細川成也:長打力を発揮できる打席数と役割を獲得。
- 大竹耕太郎:先発投手として自分の投球スタイルを生かせる環境を獲得。
現役ドラフトでは、単純に一軍出場数が少ない選手を選べば成功するわけではない。移籍先のポジション事情、指導方針、起用法との相性が結果を左右する。
2026年の候補予想を見る際も、過去の実績だけではなく、新天地でどのような役割を与えられるかという視点が欠かせない。
【プロの結論】2026年の現役ドラフトで本当に注目すべき選手と判断基準
注目すべきは一軍実績と二軍成績のギャップ2026年の候補予想で重視したいのは、一軍で出場機会が少ない一方、二軍では一定の成績を残している選手だ。
例えば、又木鉄平は二軍で防御率1.82、林晃汰は二軍打率.308、児玉亮涼は二軍打率.315を記録している。こうした選手は、現在の所属球団での起用機会と潜在能力の間に差がある可能性を示している。
一軍の選手層が厚い球団では、能力があってもポジション争いに勝てず、出場機会を確保できないことがある。移籍先で競争相手が変われば、同じ選手でも評価が大きく変わる。
球団の補強ポイントと選手の特徴が一致するかもう一つ重要なのが、獲得する球団との相性だ。
長打力が不足しているチームなら林晃汰や今川優馬のような打撃型選手、左の救援投手を必要とするチームなら近藤廉や又木鉄平のような投手が候補として検討される可能性がある。
ただし、候補選手の能力が高くても、移籍先に同じタイプの選手が多ければ出場機会が増えないこともある。
細川や大竹の成功を考えると、選手の実力だけではなく、移籍先のチーム事情との適合性が非常に重要だ。
候補予想を見極める4つの判断基準現役ドラフト候補の予想情報を見る場合は、次の4点を確認したい。
- 一軍での出場機会:能力に対して試合出場や打席数が少なくなっていないか。
- 二軍での成績:一軍での成績だけでなく、ファームで安定した結果を残しているか。
- 年俸と契約条件:来季年俸5000万円未満か、例外条件に該当するか。複数年契約やFA資格の有無も確認する。
- 移籍先との相性:守備位置、打順、先発・救援の役割など、獲得球団の補強ポイントに合っているか。
この4つを組み合わせれば、単なる人気選手ランキングではなく、現実的な移籍候補を考えやすくなる。
特に2026年はトレード加入選手も対象になり得るため、従来の候補予想よりも幅広い選手に目を向ける必要がある。
【現役ドラフト候補2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年の現役ドラフト開催日はいつですか?
A1:2026年12月9日(水)です。NPBが10月14日に正式発表しました。第5回の現役ドラフトとなります。
Q2:現役ドラフトの候補選手リストは公開されますか?
A2:公開されません。各球団がNPBに提出する正式な対象選手リストは非公開です。事前に報道される選手名は、各メディアによる予想や取材情報として区別する必要があります。
Q3:現役ドラフトの対象選手はどのような条件ですか?
A3:契約保留選手名簿に記載された支配下選手が基本です。ただし、外国人、複数年契約、年俸5000万円以上の選手、FA資格保有者、育成選手など9項目の除外条件があります。年俸5000万円以上1億円未満の選手は1人に限って例外的に対象にできます。
Q4:2026年はトレードで加入した選手も候補になりますか?
A4:条件を満たせば候補にできます。2025年のCS終了翌日から2026年7月31日までにトレードなどで加入した選手も、今回の規定変更によって対象になり得ます。
Q5:現役ドラフトで年俸5000万円以上の選手は移籍できますか?
A5:原則として対象外ですが、5000万円以上1億円未満の選手は各球団1人に限って対象に含められます。その場合は、対象選手を合計3人以上提出する必要があります。
Q6:現役ドラフトの2巡目は必ず実施されますか?
A6:必ず実施されるわけではありません。2025年から参加方法が明確化され、他球団の選手を獲得する意思がなくても、自球団の選手を移籍させる目的で参加できるようになりました。ただし、参加球団や入札条件が整わなければ成立しません。
Q7:2025年の現役ドラフトで移籍した選手は誰ですか?
A7:松浦慶斗、大道温貴、濱将乃介、知野直人、濱田太貴、辰見鴻之介、菊地大稀、佐藤直樹、茶野篤政、井上広大、平沼翔太、中村稔弥の12選手です。第2巡目の移籍は成立しませんでした。
Q8:現役ドラフトで成功した代表的な選手は誰ですか?
A8:細川成也、大竹耕太郎、辰見鴻之介が代表的です。細川は中日移籍後の2023年に24本塁打、大竹は阪神移籍後の2023年に12勝を記録。辰見は広島移籍後の2026年に代走で27盗塁を記録し、侍ジャパンにも選出されました。
2026年の現役ドラフトは12月9日(水)に開催される。今回の大きな変更点は、前年のCS終了翌日から2026年7月31日までにトレードなどで加入した選手も、条件を満たせば候補にできるようになったことだ。
候補予想では阪神の岡留英貴、巨人の平内龍太、DeNAの井上朋也、広島の林晃汰、ソフトバンクの前田純など、各球団の事情を反映した選手が注目されている。
一方、正式な候補リストは非公開であり、予想記事に名前が挙がった選手が実際に指名されるとは限らない。年俸5000万円の条件、複数年契約、FA資格、トレード移籍の時期など、対象条件を確認することも欠かせない。
細川成也や大竹耕太郎のように、移籍によって主力へ成長した選手は現役ドラフトの可能性を示している。さらに2026年は辰見鴻之介が代走の日本記録を更新し、新天地で専門性を発揮することの価値を証明した。
現役ドラフトは、球団にとっては戦力の再編、選手にとっては新しいキャリアを切り開く機会となる。12月9日にどのような移籍が成立するのか。候補予想だけでなく、獲得球団の補強事情と移籍後の起用法まで注目したい。
2026年の現役ドラフトで本当に注目すべきなのは、現在の成績だけでは測れない選手の可能性と、その能力を最大限に生かせる新天地との出会いである。
主な事実確認資料: NPB公式の現役ドラフト結果・選手年度別成績、2026年10月14日の日刊スポーツ報道、2026年10月23日公開の12球団別候補予想記事。