2026年11月2日現在、ブラジル代表とサッカー日本代表の対戦は、新たな転換点を迎えている。2025年10月14日のキリンチャレンジカップ2025では、日本がブラジルを3-2で撃破。長年勝てなかったサッカー王国から歴史的な初勝利を挙げた。しかし、2026年FIFAワールドカップの決勝トーナメントでは、ブラジルが2-1で勝利し、日本は再び壁に直面した。
両国の通算対戦成績は、日本の1勝2分12敗。2025年の歴史的勝利と2026年W杯の惜敗は、実力差の変化をどのように示しているのか。加えて、11月14日にシンガポールで開催される再戦の日程、シンガポールナショナルスタジアムの会場情報、テレビ朝日の生中継、U-NEXTの無料配信まで、最新の公式情報を整理する。
【先に結論】ブラジル代表と日本代表の実力差は縮まったのか?

最初に結論を示すと、日本代表とブラジル代表の実力差は確実に縮まった部分があるものの、世界トップレベルの大会で勝ち切る力には、依然として差が残っている。
その変化を象徴するのが、2025年と2026年に行われた2試合だ。
2025年10月14日:日本が3-2で歴史的勝利東京スタジアムで開催されたキリンチャレンジカップ2025。日本は前半26分と32分に失点し、ブラジルに0-2とリードを許した。
ところが後半、日本の攻撃が一変する。52分に南野拓実が得点すると、62分には中村敬斗が同点ゴール。さらに71分、上田綺世がヘディングシュートを決め、試合を3-2でひっくり返した。
この勝利は、日本代表にとってブラジル戦14試合目で初めての白星だった。5度のワールドカップ優勝を誇る相手に対する歴史的な勝利であり、森保ジャパンの成長を強く印象づけた試合となった。
2026年6月29日:W杯ではブラジルが2-1で勝利その約8か月後、両国はFIFAワールドカップ2026のラウンド32で再び対戦した。
日本は29分に佐野海舟のゴールで先制。前半を1-0で折り返したものの、後半56分にカゼミーロ、アディショナルタイムの90分+5分にガブリエウ・マルチネッリが得点し、ブラジルが2-1で逆転勝利した。
日本は先制できる攻撃力を示した一方、試合終盤までリードを守り切れなかった。ブラジルは勝負どころで得点を奪い、世界最高峰の大会における経験と試合運びの強さを示した。
したがって、2025年の勝利をもって両国の実力が完全に逆転したと考えるのは早い。日本が世界の強豪と互角に渡り合える時間を増やしていることと、90分を通じて勝ち切る能力が確立されたことは、分けて評価する必要がある。
【通算15試合を完全整理】ブラジル代表と日本代表の対戦成績・歴代結果
2026年のワールドカップ終了後、両国の通算対戦成績は日本の1勝2分12敗となった。対戦は1989年から続いており、2026年11月14日の試合は通算16試合目となる。
2025年の初勝利以前は、日本の0勝2分11敗だった。そこから3-2の勝利で初めて白星を挙げたものの、2026年W杯で敗れたため、現在は1勝2分12敗という成績になっている。
以下は男子A代表の国際試合を対象とした歴代対戦結果だ。スコアはすべて日本代表から見た表記としている。
| 年月日 | 大会・試合 | 日本-ブラジル | 結果 |
|---|---|---|---|
| 1989年7月23日 | 国際親善試合 | 0-1 | 敗北 |
| 1995年6月6日 | アンブロカップ | 0-3 | 敗北 |
| 1995年8月9日 | サン・スパークカップ | 1-5 | 敗北 |
| 1997年8月13日 | 国際親善試合 | 0-3 | 敗北 |
| 1999年3月31日 | キリンビバレッジ1999 | 0-2 | 敗北 |
| 2001年6月4日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | 0-0 | 引き分け |
| 2005年6月22日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | 2-2 | 引き分け |
| 2006年6月22日 | FIFAワールドカップ | 1-4 | 敗北 |
| 2012年10月16日 | 国際親善試合 | 0-4 | 敗北 |
| 2013年6月15日 | FIFAコンフェデレーションズカップ | 0-3 | 敗北 |
| 2014年10月14日 | 国際親善試合 | 0-4 | 敗北 |
| 2017年11月10日 | 国際親善試合 | 1-3 | 敗北 |
| 2022年6月6日 | キリンチャレンジカップ2022 | 0-1 | 敗北 |
| 2025年10月14日 | キリンチャレンジカップ2025 | 3-2 | 勝利 |
| 2026年6月29日 | FIFAワールドカップ2026・ラウンド32 | 1-2 | 敗北 |
対戦履歴は11v11の国際試合記録と日本サッカー協会の大会記録を照合したもの。2025年の初勝利と2026年W杯の結果を反映すると、日本の通算得点は9、ブラジルの通算得点は39となる。
歴代結果から見える3つの転換点2001年・2005年の引き分け:コンフェデレーションズカップでは2試合連続で引き分けを記録した。日本がブラジル相手にも守備を維持し、勝ち点を得られることを示した時期だった。
2006年・2012~2022年の苦戦:ワールドカップや親善試合で敗戦が続いた。2014年には0-4、2012年にも0-4で敗れ、個人技と攻撃力の差を突きつけられた。
2025年・2026年の新局面:2025年に初勝利を挙げ、翌年のW杯では1点差の敗北。従来のように一方的な展開に終わらない試合が生まれている。
特に注目したいのは、2025年の勝利が単なる偶然ではなく、日本がブラジルの守備に対して有効な攻撃を仕掛け、複数得点につなげた結果だったことだ。一方で、その成功をワールドカップでも再現するには、さらに高い完成度が求められる。
【徹底比較】2025年の3-2と2026年W杯の1-2は何が違った?
2試合のスコアだけを見ると、日本はブラジルに勝てる実力を持ちながら、W杯では惜しくも敗れたように見える。しかし、両試合の戦術的な背景を比べると、より具体的な違いが浮かび上がる。
2025年は前線からのプレスが逆転劇を生んだ日本サッカー協会の試合レポートによると、2025年のブラジル戦では、日本が前半に2点を失った後、後半から攻撃のテンポを引き上げた。
特に重要だったのが、堂安律、鎌田大地、上田綺世、南野拓実らが連動した前線からのプレスだ。ブラジル陣内でボールを奪い、南野のゴールにつなげた。
その後も堂安から伊東純也へとつながる攻撃で中村敬斗の同点弾を生み、最後は伊東のコーナーキックから上田がヘディングで決勝点を挙げた。
つまり、日本の勝利を支えたのは、単純な個人技の勝負ではなく、複数の選手が連動して相手の守備を崩す組織的な攻撃だった。
なお、当日のボール保持率は日本37.9%、ブラジル62.1%。保持率では大きく下回りながらも、攻撃の効率と決定力で上回った点も見逃せない。
2026年W杯ではブラジルの修正力が勝敗を分けた2026年のワールドカップでは、ブラジルが前半29分に佐野海舟のゴールを許したものの、後半にカゼミーロとマルチネッリが得点。試合をひっくり返した。
日本は先制点を奪うところまでは成功した。しかし、ブラジルは後半に攻撃の圧力を高め、試合の流れを変えた。最後まで勝敗が決まらない展開のなか、90分を超えた時間帯に決勝点を奪ったことは、ブラジルの選手層と試合対応力を示している。
この試合で日本が示した収穫は、W杯の決勝トーナメントでもブラジルから先制点を奪えるようになったこと。一方、課題はリードを奪った後のゲームコントロールと、相手の修正に対応する守備の継続性にある。
2025年のブラジルと2026年のブラジルは同じではない見落とされやすいのが、2025年の親善試合と2026年のW杯では、ブラジル側のメンバー構成が異なっていたことだ。
日本サッカー協会の2025年試合レポートによると、ブラジルは直前の韓国戦から先発メンバーを8人変更して日本戦に臨んでいた。
さらにJFAのW杯対戦国情報では、2025年の日本戦でプレーしたブラジルの守備陣から、2026年W杯の代表メンバーに選ばれた選手はいなかったと説明されている。
つまり、2025年の3-2は歴史的な勝利である一方、2026年のW杯で対峙したブラジルは、別のメンバー構成と大会特有の緊張感を備えたチームだった。
この違いを理解せずに「日本はブラジルより強くなった」「2025年の勝利はまぐれだった」と両極端に評価するのは適切ではない。両試合から読み取れるのは、日本が勝負できる水準まで接近したことと、ブラジルがなお勝負どころで強さを発揮することの両方である。
【2026年最新】ブラジル代表のFIFAランキングと日本代表の実力差
両国の現在地を把握するうえで参考になるのが、FIFAランキングだ。
2026年11月2日時点で確認できる最新の公式ランキング更新日は7月20日。FIFAの公式ランキングページでは、ブラジルが5位、日本が17位となっている。次回の公式更新予定日は11月18日で、11月14日の再戦時点では、この7月のランキングが最新の公式順位となる。
両国には12ランクの差がある。ただし、FIFAランキングは国際試合の結果などを反映した指標であり、特定の試合の勝敗を直接予測するものではない。
ブラジル代表が世界トップクラスであり続ける理由ブラジルはFIFAワールドカップで史上最多の5回の優勝を誇るサッカー大国だ。1958年、1962年、1970年、1994年、2002年に世界王者となっている。
2026年大会でも、カゼミーロ、ブルーノ・ギマランイス、ヴィニシウス・ジュニオール、ガブリエウ・マルチネッリなど、欧州やブラジルのトップクラブで活躍する選手を擁した。
ブラジルの強みは、個人の突破力だけではない。中盤の選手が試合を組み立て、攻撃陣が少ないチャンスを得点に変え、守備陣がリードを守る。個人能力と組織力を同時に発揮できることが、長年にわたり世界の強豪であり続ける理由の一つだ。
日本代表は世界17位まで成長した日本代表も以前とは異なる存在になっている。海外クラブでプレーする選手が増え、欧州の強豪との対戦経験を持つ選手がチームの中心を担っている。
2025年のブラジル戦で決勝ゴールを決めた上田綺世、攻撃を組み立てた南野拓実や堂安律、突破力を見せた伊東純也や中村敬斗など、複数の選手が異なる形で試合を動かせるようになった。
2026年W杯で佐野海舟がブラジルから先制点を奪ったことも、日本の攻撃力を示す象徴的な場面だった。
ただし、世界17位という順位は、世界トップ5のブラジルと同じ水準に到達したことを意味しない。日本が次の段階に進むには、強豪相手に先制する能力だけでなく、リードを守り、試合の流れが悪い時間帯を耐え、勝利を確定させる力が必要になる。
【11月14日最新情報】日本対ブラジルの試合日程・会場・放送予定
次回の日本代表対ブラジル代表は、2026年11月14日(土)にシンガポールで開催される。
大会名は「MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE」。日本、ブラジル、パラグアイ、シンガポールの4か国が参加する国際サッカー大会で、2026年W杯以来となる日本とブラジルの再戦が実現する。
試合日程・キックオフ時間・会場日本代表対ブラジル代表の試合情報
- 開催日:2026年11月14日(土)
- 日本時間キックオフ:19時15分
- 現地時間キックオフ:18時15分
- 対戦カード:SAMURAI BLUE(日本代表)対ブラジル代表
- 大会名:MIZUHO BLUE CHALLENGE THE KALLANG FOOTBALL SERIES SINGAPORE
- 会場:シンガポールナショナルスタジアム
- 開催国:シンガポール
- 日本代表監督:森保一
会場となるシンガポールナショナルスタジアムは、シンガポールのカラン地区にある大型スタジアム。今回の大会では4か国による計4試合が予定されている。
テレビ朝日系列で全国生中継日本対ブラジル戦は、テレビ朝日系全国ネットで生中継されることが日本サッカー協会から発表されている。
地上波で視聴できるため、特別な有料サッカー配信契約を結んでいない人でも、テレビ朝日系列の放送を通じて試合を楽しめる。
U-NEXTでは無料ライブ配信が決定ネット配信については、U-NEXTで無料ライブ配信される。
U-NEXTの2026年9月18日付公式発表では、日本対ブラジル戦の配信日時を11月14日(土)日本時間19時15分予定とし、無料配信と見逃し配信を案内している。
ここで注意したいのは、大会の全試合が無料になるわけではないことだ。U-NEXTは大会全4試合を配信するが、日本対ブラジル戦が特別に無料開放される扱いとなっている。
テレビ視聴が難しい人はU-NEXT、テレビの大画面で観戦したい人はテレビ朝日系列という選び方ができる。
11月14日の試合は大会優勝を決める決勝戦ではない今回の大会について、もう一つ押さえておきたい点がある。
JFAの大会概要によれば、各試合は90分で終了し、延長戦やPK戦は実施されない。また、最終的な順位も決定しない形式となっている。
したがって、11月14日の日本対ブラジル戦は、W杯のような勝ち上がりを懸けたノックアウト方式の試合ではない。世界トップクラスの相手と対戦し、チームの完成度や選手の能力を確かめる重要な国際試合として位置づけられる。
試合日程と放送情報は、日本サッカー協会の公式発表およびU-NEXTの配信発表に基づく。
【再戦の注目ポイント】森保ジャパンはブラジルにリベンジできるのか
11月14日の再戦では、単純な勝敗だけでなく、日本が2026年W杯で見せた課題をどこまで改善できたかが注目される。
注目ポイント1:佐野海舟ら中盤の守備とボール奪取2026年W杯でブラジルから先制点を奪った佐野海舟は、日本の中盤を支える存在として注目される。
ブラジルは中盤に高い技術を持つ選手を配置し、パス交換から攻撃のテンポを作る。日本が相手の中盤に自由を与えず、ボールを奪って素早く攻撃へ移行できるかが試合の鍵になる。
注目ポイント2:南野拓実、堂安律、上田綺世の攻撃2025年の初勝利では、南野、堂安、上田が連動し、ブラジルの守備を崩した。
特に南野の前線からの守備と得点能力、堂安のサイドからの展開、上田のゴール前での決定力は、ブラジル戦で効果を発揮した要素だ。
2026年の再戦でも、こうした選手の組み合わせや攻撃の連動性に注目したい。
注目ポイント3:試合終盤の守備を改善できるか2026年W杯では90分+5分に決勝点を許した。ブラジルのような強豪は、試合終了直前まで得点を狙い続ける。
日本がリードした場合、守備ブロックの維持、選手交代のタイミング、ボールを保持して相手の攻撃時間を減らす判断が重要になる。
2025年の逆転勝利では最後まで攻撃的な姿勢を維持した日本だが、2026年W杯では守り切る能力が問われた。再戦では、この両面をどのように両立するかが森保ジャパンの大きなテーマとなる。
観戦する際に押さえたい評価基準11月14日の試合をより深く楽しむなら、次の3点を意識すると、スコアだけでは見えないチームの進化を把握しやすい。
- 攻撃:ブラジルの守備を崩し、決定機を複数作れるか。
- 守備:相手の中盤に自由を与えず、90分間集中力を保てるか。
- 試合運び:先制した場合も失点した場合も、冷静に戦術を修正できるか。
ブラジル相手に勝つことは大きな成果だが、試合内容を分析することで、日本代表が世界のトップレベルにどれだけ近づいているのかを、より正確に判断できる。
【ブラジルサッカーと日本代表の対戦】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本代表とブラジル代表の通算対戦成績は?
A1:2026年11月2日時点で、日本の1勝2分12敗。15試合で、日本の初勝利は2025年10月14日のキリンチャレンジカップ2025で記録した3-2の逆転勝利となる。
Q2:日本代表はブラジルに初めて勝ったのはいつ?
A2:2025年10月14日。東京スタジアムで行われたキリンチャレンジカップ2025で、南野拓実、中村敬斗、上田綺世のゴールにより3-2で勝利した。
Q3:2026年ワールドカップの日本対ブラジルの結果は?
A3:2026年6月29日のラウンド32で、ブラジルが2-1で日本に勝利した。日本は佐野海舟が29分に先制したが、カゼミーロとガブリエウ・マルチネッリに得点を許した。
Q4:2026年11月14日の日本対ブラジル戦は何時から?
A4:日本時間19時15分キックオフ予定。現地シンガポール時間では18時15分となる。
Q5:日本対ブラジル戦のテレビ放送はどこ?
A5:テレビ朝日系全国ネットで生中継される。ネット配信はU-NEXTで無料ライブ配信され、見逃し配信も予定されている。
Q6:ブラジル代表の2026年FIFAランキングは何位?
A6:最新の公式更新である2026年7月20日時点では5位。日本は17位で、両国には12ランクの差がある。次回の公式更新予定日は11月18日。
Q7:11月14日のブラジル戦は決勝戦なの?
A7:決勝戦ではない。シンガポール、日本、ブラジル、パラグアイが参加する国際大会の一試合で、各試合90分制、延長戦・PK戦なし、最終順位を決めない形式となっている。
ブラジル代表と日本代表の対戦は、長年ブラジルが圧倒してきた。しかし、2025年10月の3-2の歴史的勝利によって、日本は初めてサッカー王国を破り、世界の強豪と互角に戦える可能性を示した。
一方、2026年W杯ではブラジルが2-1で勝利。日本が先制する力を持つ一方で、試合終盤の対応や勝ち切る力には、まだ改善の余地があることも明らかになった。
2026年11月2日時点の通算成績は1勝2分12敗。FIFAランキングではブラジルが5位、日本が17位という位置関係にある。それでも、2025年の初勝利と2026年W杯の接戦は、日本が着実に世界の強豪との差を縮めていることを示す材料だ。
次の対戦は2026年11月14日(土)19時15分。シンガポールナショナルスタジアムで開催され、テレビ朝日系の生中継とU-NEXTの無料ライブ配信で観戦できる。
今回の再戦で注目すべきなのは、単にブラジルに勝てるかどうかだけではない。日本がW杯で見せた課題を修正し、攻守両面でどこまで完成度を高めたかという点だ。
2025年の歴史的勝利を一過性の出来事で終わらせるのか。それとも、ブラジルを継続的に脅かす実力を備えた代表へと進化するのか。11月14日の再戦は、森保ジャパンの現在地を測る重要な一戦になる。