2026年の男子バレーボール日本代表には、どのリベロが選ばれているのか。日本バレーボール協会(JVA)の2026年度男子日本代表登録メンバーを確認すると、リベロとして登録されているのは、小川智大、備一真、山本智大、武田大周、高橋和幸の5人だ。所属クラブや身長、これまでの代表歴を見ると、経験豊富な実力者から国内リーグで成長を続ける選手まで、異なる強みを持つ顔ぶれがそろっている。
ただし、5人全員が同じ大会に出場するわけではない。2026年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)では小川智大と山本智大が各ラウンドの出場メンバーに名を連ねた一方、9月から10月に開催された愛知・名古屋アジア競技大会では高橋和幸がリベロとして登録された。年度登録、国際大会のエントリー、実際の大会出場者を分けて見ることが、最新の日本代表を理解するポイントになる。
【2026年最新】男子日本代表リベロは5人!JVA登録メンバー一覧

日本バレーボール協会は2026年4月17日、ロラン・ティリ監督が率いる2026年度男子日本代表チームの登録メンバー37人を発表した。ロサンゼルス2028オリンピックの出場権獲得を見据え、初選出4人を含む編成となっている。
この37人のうち、リベロとして登録されているのが次の5人だ。
- 小川智大(おがわ・ともひろ)
- 山本智大(やまもと・ともひろ)
- 備一真(そなえ・かずま)
- 武田大周(たけだ・たいしゅう)
- 高橋和幸(たかはし・かずゆき)
5人の中でも特に注目されるのは、小川と山本の存在だ。両選手は国際大会での経験が豊富で、サーブレシーブやディグなど、日本の守備を支えてきた実績を持つ。
一方、備、武田、高橋もそれぞれ異なる経歴を持ち、国内のSVリーグや海外リーグで経験を重ねている。代表の守備陣を複数の選手で構成することは、長いシーズンを戦ううえでも選手層の充実につながる。
JVAの2026年度男子日本代表登録情報に基づく5人のプロフィールは以下のとおりだ。
【5人のプロフィール】小川智大・山本智大・備一真・武田大周・高橋和幸の経歴
| 選手名 | 身長 | 2026年度所属 | 主な経歴・特徴 |
|---|---|---|---|
| 小川智大 | 176cm | ボグダンカ・LUK・ルブリン(ポーランド) | 明治大学出身。Vリーグ3年連続ベストリベロ賞 |
| 山本智大 | 171cm | 大阪ブルテオン | 東京・パリ両五輪出場。国内外で個人賞を獲得 |
| 備一真 | 167cm | サントリーサンバーズ大阪 | 大同大学出身。国内外のクラブを経験 |
| 武田大周 | 171cm | 東レアローズ静岡 | 松本国際高校・明治大学出身。アンダーカテゴリー代表経験 |
| 高橋和幸 | 170cm | ジェイテクトSTINGS愛知 | 順天堂大学出身。チーム主将を務める守備の要 |
小川智大は1996年7月4日生まれ、神奈川県出身。身長176cmのリベロで、明治大学を卒業後、ウルフドッグス名古屋でプロとしてのキャリアを積んだ。
国内リーグで実力を示したのが2020-21シーズンだ。このシーズンにサーブレシーブ賞とベストリベロ賞を獲得し、サーブレシーブ部門ではVリーグの日本記録も更新した。
続く2021-22シーズンにも両賞を受賞。さらに2022-23シーズンにもベストリベロ賞を獲得し、3年連続で同賞を手にした。
日本代表には2021年に初選出され、2022年の世界選手権など国際大会でも経験を積んできた。2026年度のJVA登録情報では、ポーランドのボグダンカ・LUK・ルブリンに所属している。
国内トップリーグで築いた実績を海外で試す段階に入った小川は、日本代表の守備力を考えるうえでも欠かせない存在だ。
山本智大|東京・パリ両五輪を経験した日本の守護神山本智大は1994年11月5日生まれ、北海道江別市出身。身長171cmで、日本体育大学を卒業している。
2017年にFC東京でリーグデビューを果たし、その後は堺ブレイザーズを経て、2023年に大阪ブルテオンの前身であるパナソニックパンサーズに加入した。
日本代表歴は2019年から続き、東京2020オリンピックとパリ2024オリンピックの両方に出場。世界の強豪を相手に守備を担ってきた経験が大きな強みだ。
クラブでの個人実績も充実している。大阪ブルテオンの公式プロフィールによると、2023-24シーズンにベストリベロ、2024-25シーズンと2025-26シーズンにはレギュラーシーズンのベストリベロを獲得した。
加えて、2025年のAVC男子クラブ選手権と男子世界クラブ選手権でもベストリベロに選ばれている。国際大会と国内リーグの双方で評価を受けてきた選手だ。
備一真|167cmの体格を生かす堅実な守備力備一真は1998年1月6日生まれ、鹿児島県出身。身長167cmで、5人の中では最も小柄なリベロだ。
出身校は鹿児島商業高校と大同大学。卒業後は大同特殊鋼レッドスター、大分三好ヴァイセアドラー、VC長野トライデンツと所属を変えながら、着実に競技経験を積んできた。
2025年にはポーランド1部リーグのCHKSヘウムでプレー。2026-27シーズンからはサントリーサンバーズ大阪に加入した。
2026年10月28日に公開されたサントリーの公式インタビューでは、鹿児島商業高校時代には控え選手で、大学も大同大学という、必ずしもエリートコースではない歩みが紹介されている。
海外で得た経験を日本で生かしたいという考えから、サントリーへの加入を決めたことも語られている。
「ポーランドで得た考え方を日本で生かしたい」
代表選出歴は2023年と2026年。堅実なサーブレシーブを持ち味とし、異なる環境で経験を重ねてきたキャリアが特徴だ。
武田大周|明治大学から東レアローズ静岡へ進んだ若手武田大周は2001年8月25日生まれ、東京都出身。身長171cmで、東レアローズ静岡に所属している。
松本国際高校から明治大学へ進学した選手で、学生時代にはアンダーカテゴリーの日本代表にも選出された経験を持つ。
特徴的なのは、もともとセッターとして競技を始め、高校進学後にリベロへ転向した経歴だ。ポジション変更によって守備専門の技術を磨き、現在はSVリーグでもプレーしている。
SVリーグ公式記録によれば、2025-26シーズンは東レアローズ静岡で44試合、167セットに出場した。レギュラーシーズンを通して試合経験を積んでおり、代表候補としての成長にも期待が集まる。
高橋和幸|ジェイテクトSTINGS愛知の主将を務めるリベロ高橋和幸は2000年1月26日生まれ、東京都出身。身長170cmで、ジェイテクトSTINGS愛知に所属する。
駿台学園高校から順天堂大学へ進学し、大学卒業後はジェイテクトSTINGSでプレーを続けている。クラブでは主将を務め、守備だけでなくチームをまとめる役割も担っている。
チーム公式プロフィールによると、2016年の全国高校総体優勝、2017年の春高バレー優勝、同年の国民体育大会優勝など、高校時代から全国レベルの大会で結果を残してきた。
2022年から2026年まで男子日本代表の経歴を持ち、2026年の愛知・名古屋アジア競技大会では日本代表のリベロとして出場した。
ディグを得意プレーとして挙げており、相手の攻撃を拾う守備力とキャプテンシーが持ち味だ。
【小川智大と山本智大を比較】実績・身長・守備の特徴はどう違う?
日本代表リベロを語るうえで、比較される機会が多いのが小川智大と山本智大だ。両者はともに国内トップクラスの実績を持ち、2026年のVNLでも大会別出場メンバーに名を連ねた。
身長は小川が176cm、山本が171cmで、小川のほうが5cm高い。ただし、リベロの評価は身長だけで決まるものではない。
注目したいのは、それぞれのキャリアと実績の違いだ。
小川智大の強みは、サーブレシーブの安定性と長期的な個人賞の実績にある。2020-21シーズンから3年連続でベストリベロ賞を受賞したことは、継続的に高い守備力を発揮してきた証拠だ。
一方、山本智大の強みは、オリンピックを含む国際大会での経験と国内外のタイトル実績にある。東京とパリの2大会を経験しており、国際舞台での対応力を積み重ねてきた。
どちらが優れているかを単純に決めるのではなく、サーブレシーブの安定性、スパイクへの反応、守備範囲、チームとの連係、国際大会での経験など、複数の基準から見る必要がある。
また、リベロは守備位置や相手の攻撃に応じて役割が変わる。サーブを受ける技術に優れた選手と、強打への対応や広い範囲のディグに強みを持つ選手では、チームに与える影響も異なる。
監督がどの選手を起用するかは、対戦相手のサーブや攻撃パターン、チーム全体の守備配置などによって変わる。小川と山本の競争は、単純な序列ではなく、日本代表の守備の選択肢を広げるものとして捉えたい。
【VNL2026とアジア大会】5人の登録メンバーと実際の出場者は違う
2026年の日本代表リベロを理解するうえで、最も注意したいのが大会ごとの登録制度だ。
JVAが公表している2026年度男子日本代表の37人は、年間を通じた代表登録メンバーである。一方、VNLやアジア競技大会では、それぞれの大会に合わせて出場選手が選ばれる。
VNL2026では4人が大会メンバーに登録バレーボールネーションズリーグ2026の男子日本代表登録メンバーには、リベロとして小川智大、備一真、山本智大、武田大周の4人が掲載された。
ここで注目したいのは、JVAが掲載する大会別の選手一覧だ。各ラウンドの出場欄を見ると、小川と山本には第1週からファイナルラウンドまで○が付いている。一方、備と武田の出場欄には○が付いていない。
つまり、VNLの大会登録メンバーに名前が掲載されていることと、各ラウンドの出場メンバーとして選ばれることは同じではない。
VNL2026の開催日程は以下のとおりだった。
- 第1週:6月10日~14日、中国・臨沂
- 第2週:6月24日~28日、フランス・オルレアン
- 第3週:7月15日~19日、大阪
- ファイナルラウンド:7月29日~8月2日、中国・寧波北侖
VNLは18チームが参加し、予選ラウンドで各チーム12試合を戦う大会だ。試合数が多く、複数の開催地を移動するため、コンディション管理や大会ごとの選手起用も重要になる。
アジア競技大会2026では高橋和幸が選出9月27日から10月3日まで開催された第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)では、男子日本代表の大会登録メンバーは12人となり、リベロとして高橋和幸が選ばれた。
VNLの出場メンバーとは顔ぶれが変わり、年間登録メンバーの中から大会に合わせた選考が行われたことが分かる。
日本は10月2日の準決勝で中国に3対2で勝利したものの、10月3日の決勝ではイランに1対3で敗れ、銀メダルを獲得した。
JVAの大会総括によると、この大会をもって2026年シーズンの男子日本代表活動は終了した。
この結果からも、2026年の日本代表リベロを調べる際には、単に5人の名前を覚えるだけでは不十分だ。年度登録、VNLの大会登録、各週の出場者、アジア競技大会の代表メンバーを区別することが大切になる。
【リベロの役割とルール】守備の仕組み・登録条件をわかりやすく解説
バレーボールのリベロは、守備を専門とするポジションだ。攻撃力やブロック力が注目されやすい競技だが、相手の強烈なサーブやスパイクを正確に拾い、攻撃につなげるためにはリベロの存在が欠かせない。
リベロの主な役割はサーブレシーブとディグリベロが担当する代表的なプレーは、サーブレシーブとディグの2つだ。
サーブレシーブは、相手のサーブを受けてセッターへ正確に返すプレー。ここでボールが乱れると、セッターが攻撃を組み立てにくくなり、スパイカーが十分な力を発揮できない。
ディグは、相手のスパイクや攻撃をレシーブするプレーだ。強打だけでなく、フェイントやコースを狙った攻撃にも対応し、ボールを落とさないことが求められる。
加えて、リベロには味方への声掛けや守備位置の調整という役割もある。相手の攻撃傾向を読み、味方と守備範囲を分担することで、チーム全体の失点を減らしていく。
リベロにはどのようなルールがある?2025~2028年版のFIVB公式競技規則では、リベロについて第19条で定めている。
主なルールは次のとおりだ。
- 後衛専門:後衛の選手と交代してプレーする。
- 同時にコートに入れるのは1人:2人登録されていても、同じチームで同時にプレーできるリベロは1人。
- サーブは禁止:リベロはサーブを打てない。
- ブロックは禁止:ブロックやブロックを試みる行為は認められない。
- 攻撃に制限:ボールがネット上端より完全に高い位置にあるとき、リベロはどこからでも攻撃を完了できない。
- 専用ユニフォーム:他の選手とは明確に異なる色のユニフォームを着用する。
また、リベロが前衛ゾーンでオーバーハンドの指先によるパスをした場合、そのボールを味方がネット上端より高い位置から攻撃することにも制限がある。
このルールは、リベロが攻撃専門の選手ではなく、守備を専門とする選手であることを明確にするためのものだ。
リベロの登録条件に身長制限はある?リベロに身長の最低条件は設けられていない。競技規則が定めているのは、守備専門の役割やプレー上の制限、登録方法などだ。
FIVBの2025~2028年版規則では、チームはスコアシートに最大2人のリベロを登録できる。FIVBのシニア世界大会・公式大会では、スコアシートに12人を超える選手が登録される場合、2人のリベロを登録する必要がある。
日本代表の5人を見ても、167cmの備一真から176cmの小川智大まで身長には幅がある。身長だけでなく、反応速度、レシーブ技術、判断力、守備範囲などが評価されるポジションだ。
【歴代日本代表リベロ】津曲勝利・永野健から山本智大・小川智大へ
日本男子バレーのリベロには、時代ごとに代表の守備を支えてきた選手がいる。
リベロ制度は1998年に国際ルールとして導入された。日本代表でも、その後の国際大会を通じて守備専門の選手が重要な役割を担うようになった。
津曲勝利|北京2008オリンピックを経験した名リベロ歴代の代表リベロとして知られるのが津曲勝利だ。2008年の北京オリンピックでは、日本代表のリベロとして登録された。
日本男子が4大会ぶりにオリンピック出場を果たしたチームの一員であり、長く日本代表の守備を支えた選手として知られている。
酒井大祐・永野健|2010年代の日本代表を支えた選手たち2010年代には、酒井大祐、永野健、田辺修らが日本代表のリベロとして登録された。
特に永野健は2009年から2016年まで日本代表で活動し、世界選手権やワールドカップなどの国際大会に出場した。所属クラブでも長く活躍し、2016年の現役代表活動終了後も日本バレー界に関わり続けている。
山本智大・小川智大|現在の日本代表を支える世代2019年以降の日本代表では山本智大が中心的な役割を担い、東京2020とパリ2024の両オリンピックを経験した。
小川智大も2021年に代表へ初選出され、国内リーグでの個人賞獲得を重ねながら国際大会で経験を積んできた。
2026年には備一真、武田大周、高橋和幸も代表登録メンバーに名を連ねており、複数の世代が競い合う構成になっている。
歴代の代表リベロを比較すると、単に有名選手が入れ替わっているのではなく、守備の専門性を高めながら選手層が広がってきたことが分かる。
【日本代表リベロに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年の男子日本代表リベロは誰ですか?
A1:JVAの2026年度男子日本代表登録メンバーでは、小川智大、山本智大、備一真、武田大周、高橋和幸の5人です。
Q2:2026年の日本代表で最も身長が高いリベロは誰ですか?
A2:小川智大の176cmです。山本智大と武田大周は171cm、高橋和幸は170cm、備一真は167cmです。
Q3:小川智大と山本智大はどちらが代表経験豊富ですか?
A3:山本智大は2019年から日本代表で活動し、東京2020とパリ2024の両オリンピックに出場しています。小川智大は2021年に代表初選出され、国内リーグで3年連続ベストリベロ賞を獲得した実績があります。
Q4:備一真は日本代表に選ばれていますか?
A4:はい。2026年度男子日本代表登録メンバーに選ばれています。2023年にも代表選出歴があり、2026-27シーズンはサントリーサンバーズ大阪に所属しています。
Q5:VNL2026に選ばれたリベロは誰ですか?
A5:大会登録メンバーには小川智大、備一真、山本智大、武田大周の4人が掲載されました。JVAの大会別出場欄では小川と山本に各ラウンドの出場を示す○が付いています。
Q6:リベロは身長が低くないとなれませんか?
A6:身長制限はありません。守備力、反応速度、サーブレシーブ、ディグ、判断力などが求められるポジションです。
Q7:リベロは何人まで登録できますか?
A7:FIVBの2025~2028年版競技規則では、最大2人まで登録できます。ただし、同時にコートに立てるのは1人です。大会ごとの登録条件も確認する必要があります。
2026年度の男子日本代表リベロは、小川智大、山本智大、備一真、武田大周、高橋和幸の5人だ。それぞれが異なる所属クラブや競技経歴を持ち、日本代表の守備陣を構成している。
小川は3年連続ベストリベロ賞の実績と海外挑戦、山本は東京・パリ両オリンピックの経験、備は国内外で積み重ねたキャリア、武田は若い世代の成長、高橋はディグとキャプテンシーが注目ポイントとなる。
2026年の大会実績を見ると、VNLでは小川と山本、アジア競技大会では高橋が選出された。年度登録メンバーと大会別の出場メンバーが異なることは、代表選考を理解するうえで押さえておきたい点だ。
また、10月のアジア競技大会で男子日本代表は銀メダルを獲得し、2026年の代表活動を終えた。次のシーズンに向けては、各選手のクラブでの活躍や守備成績、国際大会での経験が代表選考に影響していく。
日本代表の試合を見る際は、得点を決めるスパイカーだけでなく、サーブを受け、強打を拾い、次の攻撃につなぐリベロにも注目したい。一本のレシーブがラリーをつなぎ、チームの勝敗を左右する。その役割を理解すると、男子日本代表の試合はさらに奥深く楽しめる。