日本のヒップホップシーンを代表するグループ、KICK THE CAN CREW(キック・ザ・カン・クルー)のメンバーは、KREVA(クレバ)、LITTLE(リトル)、MCU(エムシーユー)の3人です。1997年に結成され、2001年のメジャーデビューから「マルシェ」「イツナロウバ」「クリスマス・イブRap」など数々のヒット曲を発表。2002年にはNHK紅白歌合戦にも出場しました。
2004年6月の活動休止を経て、2017年にはアルバム『KICK!』の発売と日本武道館公演で再始動。2026年も2月のRIP SLYMEとの対バンライブへの出演や、11月25日に発売予定の「クリスマス・イブ Rap」25周年記念盤など、グループの動きが続いています。加えて、メンバーそれぞれのソロ活動にも新しい展開が見られます。
【メンバー一覧】KICK THE CAN CREWはKREVA・LITTLE・MCUの3人組

KICK THE CAN CREWは、3人のMCによって構成される日本のヒップホップグループです。
メンバーはKREVA、LITTLE、MCU。1997年に結成され、それぞれ異なるラップスタイルや音楽的な個性を持ちながら、グループとして独自のサウンドを築き上げてきました。
所属レコード会社やグループの公式プロフィールでも、この3人が正式なメンバーとして紹介されています。
KREVA(クレバ)グループのMCとして活動するKREVAは、ラップだけでなく、作詞・作曲・トラックメイク・プロデュースまで幅広く手掛ける音楽家です。
2004年にシングル「音色」でソロメジャーデビュー。2006年にはアルバム『愛・自分博』がオリコン週間アルバムランキングで初登場1位を獲得しました。HIP-HOPソロアーティストとして初の快挙として知られています。
その後もアーティストへの楽曲提供やプロデュース、ミュージカル作品の日本語詞など、活動領域を拡大。2025年にはアルバム『Project K』を発売し、全国ツアーも開催しました。
2026年もソロ活動は活発で、11月には「KREVA CLASS 2026-新しいラップの教室-」の再演が予定されています。グループ活動とは別に、独自の音楽表現を追求し続けているメンバーです。
LITTLE(リトル)LITTLEは、KICK THE CAN CREWのリーダーを務めるMCです。1976年5月7日、東京都八王子市生まれ。独特の言葉選びと韻を重視した表現で知られています。
1998年にミニアルバム『いいの』でソロデビュー。2001年にはソロアルバム『Mr. COMPACT』を発表し、グループのメジャーデビューと並行して個人としても活動しました。
2004年の活動休止後はソロ活動を再開。MCUとのヒップホップユニット「UL」や「アスタラビスタ」などでも活動しています。
また、地元・八王子にゆかりのあるアーティストと取り組む「八王子少年」という別名義のユニットでも音楽を発表。自身の公式プロフィールでは、韻を愛する「愛韻家」としての活動も紹介されています。
2026年もソロライブやイベントへの出演を続けており、グループ以外の音楽活動にも力を注いでいます。
MCU(エムシーユー)MCUは1973年8月1日生まれ、東京都巣鴨出身のMCです。16歳の頃からDJ TATSUTAらと音楽活動を始め、1997年にKREVA、LITTLEとともにKICK THE CAN CREWを結成しました。
2004年の活動休止後はソロ活動を本格化。2002年には浜崎貴司をフィーチャリングした「幸せであるように」を発表し、その後も宮沢和史、デーモン小暮閣下、TERUなど、多彩なアーティストとのコラボレーションを展開しました。
2011年にはLITTLEと「UL」を結成。加えて、ゲームへの深い愛情を生かした独自の活動も特徴です。
テレビ東京のゲーム番組関連の楽曲制作や、ゲーム作品への出演、ハードオフの公式アンバサダーなど、音楽以外の分野でも存在感を発揮しています。
2026年9月には所属事務所から独立し、個人活動の新たな段階に進むことを発表しました。ただし、KICK THE CAN CREWについては従来どおりエレメンツ所属で活動すると説明しています。
【メンバーの関係性】3人のソロ活動とグループ内での役割を比較
KICK THE CAN CREWの魅力は、3人が同じ役割を担うだけのグループではないことです。それぞれが異なる音楽的な強みを持ち、個人活動で培った経験をグループにも持ち込んできました。
公式プロフィールや各メンバーの活動情報を整理すると、次のようになります。
| メンバー | グループでの位置づけ | ソロ活動の主な特徴 | 2026年の動き |
|---|---|---|---|
| KREVA | MC・音楽制作 | ラップ、作詞作曲、トラックメイク、プロデュース | KREVA CLASS 2026の開催予定 |
| LITTLE | リーダー・MC | ソロ活動、UL、アスタラビスタ、八王子少年 | ソロライブや音楽イベントへの出演 |
| MCU | MC | ソロ作品、UL、ゲーム関連の音楽・企画 | 個人活動の独立と新たな音楽活動 |
特に注目したいのは、3人が活動休止後も音楽的なつながりを維持してきた点です。
KREVAはソロアーティストとしての制作力を磨き、LITTLEは言葉や韻を中心に独自の活動を展開。MCUはゲームカルチャーなどにも活動領域を広げています。
また、MCUとLITTLEによる「UL」には、メンバー同士の関係がグループの枠を超えて続いていることが表れています。
3人の個性が異なるからこそ、ソロ活動を経てもKICK THE CAN CREWとして集まる意味が失われていないのです。
【結成から再始動まで】1997年・2004年・2017年の重要な転換点
KICK THE CAN CREWの歴史を理解するには、結成、メジャーデビュー、活動休止、再始動という4つの段階を押さえる必要があります。
1997年:KREVA・LITTLE・MCUがグループを結成3人の交流のきっかけは、1996年に発表されたヒップホップのコンピレーション作品に収録された「カンケリ」での共演です。
その後、1997年にKICK THE CAN CREWを結成。同年8月21日には「タカオニ/カンケリ」を発表し、インディーズでの活動をスタートさせました。
グループ名にも、結成のきっかけとなった「カンケリ」という楽曲が関係しています。
2001年:メジャーデビューとヒット曲の連続2001年5月、シングル「スーパーオリジナル」でメジャーデビューを果たします。
続いて「イツナロウバ」「クリスマス・イブRap」などを発表。2002年1月にはシングル「マルシェ」が発売され、グループの知名度をさらに押し上げました。
2002年:第53回NHK紅白歌合戦に初出場2002年には第53回NHK紅白歌合戦に初出場。披露した楽曲は「マルシェ」でした。
ヒップホップグループが日本の大型音楽番組で広く認知される象徴的な出来事であり、KICK THE CAN CREWがメジャーシーンに与えた影響を示す実績の一つです。
2004年:人気絶頂期に活動休止を発表2004年6月、KICK THE CAN CREWは活動休止を発表しました。
メジャーデビューから約3年という短い期間での活動休止だったため、当時のファンにとって大きなニュースとなりました。その後、3人はそれぞれソロアーティストとして活動を続けます。
2014年:ROCK IN JAPAN FESTIVALで突然の共演活動休止後も3人の関係は途切れていませんでした。2014年夏には「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2014」にKICK THE CAN CREW名義で出演し、ファンを驚かせました。
この出演は、後の再始動につながる重要な出来事として位置づけられています。
2017年:結成20周年を機に本格的な再始動2017年には結成20周年という節目を迎え、約14年ぶりのオリジナルアルバム『KICK!』をリリース。日本武道館で「復活祭」を開催し、全国ツアー「LIVE TOUR 2017 “タコアゲ”」も実施しました。
その後も2018年に「住所 feat. 岡村靖幸」を発表し、2022年にはアルバム『THE CAN』を発売。グループ名義の作品を継続的に発表しています。
このように、KICK THE CAN CREWの活動は単純な解散と再結成ではなく、個々のソロ活動を経ながらグループとしての表現を再構築してきた歴史です。
【代表曲と紅白歌合戦】「マルシェ」「クリスマス・イブRap」の魅力
KICK THE CAN CREWの代表曲には、ヒップホップの枠を超えて幅広い音楽ファンに親しまれてきた楽曲が並びます。
「マルシェ」:紅白歌合戦でも披露された代表曲「マルシェ」は2002年1月23日に発売されたシングルです。
2002年の第53回NHK紅白歌合戦でも披露され、グループを代表する楽曲として広く知られるようになりました。
3人のラップが重なり合う構成や、耳に残るトラックが特徴で、KICK THE CAN CREWのポップなヒップホップスタイルを象徴する作品です。
「クリスマス・イブRap」:山下達郎の名曲をサンプリング「クリスマス・イブRap」は2001年11月7日発売のメジャー4thシングルです。
山下達郎の1983年の名曲「クリスマス・イブ」をサンプリングし、クリスマスソングとヒップホップを組み合わせた作品として話題を集めました。
季節感のあるメロディーと3人のラップを融合させたことで、一般的なJ-POPファンにも届く楽曲となっています。
ほかにも押さえておきたい代表曲代表的な楽曲には、次の作品があります。
- 「スーパーオリジナル」:2001年のメジャーデビューシングル。
- 「イツナロウバ」:初期の代表的なヒット曲。
- 「アンバランス」:2002年発売のシングル。
- 「sayonara sayonara」:2002年に発売されたシングル。
- 「住所 feat. 岡村靖幸」:2018年に発表された再始動後の作品。
- 「Boots」:2022年に配信限定で発表された楽曲。
初期のヒット曲だけでなく、再始動後の作品を聴くと、3人の音楽性がどのように変化してきたのかも感じ取れます。
【2026年最新】2月のライブ出演と11月25日の25周年記念盤
2026年11月2日現在、KICK THE CAN CREWに関する大きな話題は、年初のライブ出演と、秋に発表された「クリスマス・イブ Rap」の25周年記念リリースです。
2026年2月2日:RIP SLYME主催の対バンライブに出演2026年2月2日、KICK THE CAN CREWはRIP SLYME主催のライブイベント「RIP SLYME presents BACK to BACK」に出演しました。
会場は東京・豊洲PIT。2001年にメジャーデビューした両グループは、日本のヒップホップシーンをともに盛り上げてきた存在です。
2026年は両グループのメジャーデビュー25周年に当たる年でもあり、同時代を歩んできたアーティスト同士の共演として注目されました。
2026年9月:MCUが個人活動で新たな一歩2026年9月2日には、MCUが所属事務所エレメンツから独立し、個人で活動することを発表しました。
この発表で重要なのは、独立の対象がMCU個人の活動であることです。KICK THE CAN CREWについては、これまでどおりエレメンツ所属で活動すると説明されています。
また、MCU自身のプロフィールでは、2026年9月に新たなソロ活動の展開としてシングル「Guinea pig(C/W ラブハドフ外伝)」も紹介されています。
個人活動の独立を、グループからの脱退や解散と混同しないことが大切です。
2026年11月25日:「クリスマス・イブ Rap」25周年記念盤を発売2026年9月24日、ワーナーミュージック・ジャパンは「クリスマス・イブ Rap」の発売25周年を記念したアナログレコードとCDの復刻新装発売を発表しました。
発売予定日は2026年11月25日(水)です。
今回の企画で特に注目されるのが、同曲の初アナログ化です。最新の2026 Remaster音源を使用し、2001年のオリジナルマスター音源との聴き比べも楽しめる仕様になっています。
発売商品は次の2種類です。
① 10インチ・アナログレコード
- 発売日:2026年11月25日
- 価格:3,300円(税込)
- 品番:WPJL-10351
- 仕様:完全生産限定・黒盤
- A面:クリスマス・イブ Rap(2026 Remaster)
- B面:クリスマス・イブ Rap(2001 Original Mastering)
② 復刻新装版CD
- 発売日:2026年11月25日
- 価格:2,200円(税込)
- 品番:WPCL-13839
- 収録曲:2026 Remaster、2001 Original Mastering、それぞれのインストゥルメンタル音源
今回のリマスタリングを担当するのは、ニューヨークのSterling Soundに所属するシニア・マスタリングエンジニア、Chris Gehringerです。
一方、2001年のオリジナルマスターには小鐵徹によるマスタリング音源を収録。新旧の音源を比較できる内容になっています。
25年前の作品を単純に再発売するのではなく、オリジナル音源と最新技術によるリマスターを並べて楽しめる点が、今回の記念盤の大きな特徴です。
【プロの結論】KICK THE CAN CREWはなぜ今も支持されるのか
KICK THE CAN CREWの歴史を振り返ると、人気の理由は単にヒット曲の多さだけではありません。
大きな特徴は、3人がそれぞれ独立した音楽的な個性を持っていることです。
KREVAは音楽制作やプロデュースまで担える総合的なクリエイターとして成長し、LITTLEは韻と言葉の表現を追求。MCUはソロ音楽やゲームカルチャーとの融合など、独自の活動領域を築いてきました。
それぞれがソロ活動で経験を積んだ後も、グループとして集まることで新しい作品やステージを生み出せる。この関係性こそが、長期にわたって活動を続ける原動力になっています。
活動休止と解散は同じではないネット検索では「KICK THE CAN CREWは解散したの?」「現在も3人で活動している?」という疑問が見られます。
しかし、2004年に発表されたのは活動休止であり、2017年にはグループとして再始動しています。2022年の『THE CAN』発売や2026年のライブ出演も、グループ名義の活動が続いていることを示しています。
また、MCUの2026年の事務所独立も、KICK THE CAN CREWからの脱退を意味するものではありません。
初めて聴く人におすすめの楽しみ方これからKICK THE CAN CREWを聴くなら、まずは次の順番がおすすめです。
- グループの代表曲を知りたい人:「マルシェ」「イツナロウバ」「アンバランス」
- 季節感のあるヒップホップを楽しみたい人:「クリスマス・イブRap」
- 3人の音楽性を知りたい人:各メンバーのソロ作品
- 再始動後の変化を知りたい人:アルバム『KICK!』『THE CAN』
特に『KICK!』と『THE CAN』を聴き比べると、長い活動休止を経て3人がどのような音楽を作り上げてきたのかが分かります。
【KICK THE CAN CREWのメンバー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:KICK THE CAN CREWのメンバーは誰ですか?
A1:KREVA、LITTLE、MCUの3人です。3人のMCによって構成される日本のヒップホップグループです。
Q2:KICK THE CAN CREWはいつ結成されましたか?
A2:1997年です。同年に「タカオニ/カンケリ」を発表し、インディーズで活動を開始しました。
Q3:KICK THE CAN CREWは解散したのですか?
A3:解散ではなく、2004年6月に活動休止を発表しました。その後、2017年にアルバム『KICK!』の発売や日本武道館公演を通じて本格的に再始動しています。
Q4:KICK THE CAN CREWのリーダーは誰ですか?
A4:LITTLEです。公式プロフィールでもKICK THE CAN CREWのリーダーとして紹介されています。
Q5:KICK THE CAN CREWは2026年現在も活動していますか?
A5:はい。2026年2月2日にはRIP SLYME主催の「BACK to BACK」に出演しました。また、2026年11月25日には「クリスマス・イブ Rap」の25周年記念アナログ盤とCDの発売が予定されています。
Q6:MCUはKICK THE CAN CREWを脱退したのですか?
A6:2026年9月に所属事務所からの独立を発表しましたが、グループからの脱退ではありません。本人の発表では、KICK THE CAN CREWは従来どおりエレメンツ所属で活動するとされています。
Q7:「クリスマス・イブRap」の25周年記念盤はいつ発売されますか?
A7:2026年11月25日(水)発売予定です。10インチ・アナログ盤が3,300円(税込)、復刻新装版CDが2,200円(税込)で、いずれも2026 Remaster音源を収録します。
KICK THE CAN CREWのメンバーは、KREVA、LITTLE、MCUの3人です。
1997年の結成から2001年のメジャーデビュー、2002年の紅白歌合戦出場、2004年の活動休止、そして2017年の再始動まで、日本のヒップホップシーンに大きな足跡を残してきました。
活動休止後も3人はそれぞれの個性を生かしてソロ活動を展開。2026年にはRIP SLYMEとの対バンライブへの出演やMCUの個人活動の独立など、新しい動きも見られます。
加えて、11月25日には名曲「クリスマス・イブ Rap」の25周年記念盤が発売予定です。初のアナログ化と最新リマスターによって、2001年の名曲が新たな形で楽しめる機会となります。
3人それぞれの活動を追いながらグループの作品を聴き直すと、KICK THE CAN CREWが長く愛されてきた理由も見えてきます。2026年以降も、個々の挑戦とグループとしての活動の両方に注目したいところです。
主な情報確認先: KICK THE CAN CREW公式プロフィール、ビクターエンタテインメント、ワーナーミュージック・ジャパン、各メンバー公式プロフィール、RIP SLYME公式発表、テレビ朝日ニュース。