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【有愛きいさんのプロフィール】読み方や103期生としての歩み

朝倉 仁 朝倉 仁 • 更新: • 公開: • 読了約 19 分
目次

有愛きいさんの読み方は、「ありあ・きい」です。宝塚歌劇団103期生として2017年に入団し、宙組の娘役として活動していました。

プロフィールの基本情報は次のとおりです。

- 芸名:有愛きい
- 読み方:ありあ・きい
- 所属:宝塚歌劇団・宙組
- 期:103期生
- 入団年:2017年
- 役どころ:娘役
- 逝去日:2023年9月30日
- 逝去時の年齢:25歳

誕生日や出身地などについては、宝塚関連のプロフィール情報を掲載する民間サイトに記載がありますが、現在確認できる劇団の公式発表と同じ確度の情報として扱うことはできません。

103期生とは?

103期生は、2015年4月に宝塚音楽学校へ入学した40名の期です。

2年間の学校生活を経て、2017年3月に卒業。2017年4月21日、雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』で初舞台を踏みました。

宝塚歌劇団の公式特集ページ「第103期生 初舞台までの道のり」には、初舞台に向けたレッスンやラインダンスの稽古、初日を迎えるまでの様子が紹介されています。

有愛さんもこの103期生の一人として舞台人の道を歩み始めました。

宙組での舞台歴

初舞台後は宙組に配属され、娘役として舞台経験を積みました。

2023年には『カジノ・ロワイヤル ~我が名はボンド~』に出演。公式キャスト情報では、本公演の「マハラジャの妻」役に名前が掲載されています。

加えて、同年の『PAGAD(パガド)』『Sky Fantasy!』にも出演者として名を連ねました。『PAGAD』では「ウィーン市民(母)」役を務める予定のキャストとして公式発表に記載されています。

これらの出演歴は、宝塚歌劇団の公演記録から確認できるものです。

有愛さんは、単に103期生という肩書だけでなく、実際に宙組の公演を支える一人として活動していました。

有愛さんの経歴を理解するうえでは、宝塚音楽学校への入学から初舞台、宙組での活動、そして2023年の出来事までを時系列で見ることが大切です。

時期 出来事・活動 内容
2015年4月 宝塚音楽学校入学 103期生40名の一人として入学
2017年3月 音楽学校卒業 2年間の教育課程を修了
2017年4月21日 初舞台 雪組『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』
その後 宙組で活動 娘役として舞台経験を重ねる
2023年3月~6月 『カジノ・ロワイヤル』 「マハラジャの妻」役などで出演
2023年7月~8月 『Xcalibur エクスカリバー』 宙組公演に参加
2023年9月 『PAGAD』『Sky Fantasy!』 公式キャストに名前が掲載
2023年9月30日 逝去 25歳
2024年3月28日 遺族との合意成立 劇団側がパワハラ該当行為と安全配慮義務違反を認める
2025年7月1日 劇団の株式会社化 組織統治の仕組みを変更
2026年 改革の継続 ガバナンスや組織運営の改善を推進

※出演歴は公演記録で確認できる主なものを抜粋しています。

舞台歴から見える103期生としての活動

宝塚歌劇団では、初舞台を踏んだ後、各組に配属され、舞台経験を積み重ねていきます。

新人公演は、若手団員が本公演の主要な役に挑戦する機会でもあります。一方で、準備や稽古、舞台運営に関わる仕事も多く、出演者の負担が問題になる場合があります。

有愛さんをめぐる2024年の合意書には、2021年の新人公演準備から2023年の新人公演準備に至るまで、業務の過重化や指導・叱責に関する複数の行為が記載されました。

ここで注目すべきなのは、舞台上の出演実績と、舞台を成立させるための裏側の業務負担は別の問題だという点です。

華やかな舞台を支える出演者に、どのような仕事が割り振られ、誰がその負担を管理するのか。今回の問題は、舞台制作の現場における役割分担と管理体制のあり方を問い直すものとなりました。

【2023年9月30日の逝去】何が起き、なぜ社会問題になったのか

有愛きい

2023年9月30日、宝塚歌劇団の宙組に所属していた有愛きいさんが25歳で亡くなりました。

報道では自殺とみられると伝えられましたが、劇団と遺族の2024年の合意書は、死亡日と劇団側の責任、過重な活動、パワーハラスメントに該当する行為などを記載しており、死因の詳細を確定する形式の文書ではありません。

この問題が大きく取り上げられた理由は、逝去後に明らかになった労働環境と、劇団側の初期対応にありました。

2023年11月、外部弁護士による調査報告書を公表

宝塚歌劇団は、事実関係と原因を調査するため、外部弁護士による調査チームを設置しました。

2023年11月10日に調査報告書を受領し、11月14日に調査結果と今後の対応を公表しています。

当初の調査では、過密なスケジュールや長時間の活動による負担が問題として取り上げられた一方、遺族側が主張したパワーハラスメントについては認定されませんでした。

この判断に対して遺族側は強く反発しました。

2023年11月の段階で、遺族側は調査の独立性や事実認定に疑問を呈し、パワーハラスメントを認めないまま解決することはできないという立場を示していました。

遺族側が15項目のハラスメント行為を主張

遺族側は、上級生や劇団幹部による行為について、証拠を示しながら劇団側に説明と謝罪を求めました。

問題として提示されたのは、ヘアアイロンによる火傷、新人公演の準備に伴う深夜作業、人格を否定するような発言、長時間活動、幹部による叱責などです。

2024年2月27日には遺族側代理人が記者会見を開き、15項目のハラスメント行為のうち、劇団側が約半数を認めたと説明しました。

ただし、この時点では認識の隔たりが残り、最終的な合意には至っていませんでした。

その後も協議が続けられ、2024年3月28日に大きな転換点を迎えます。

【2024年3月28日の合意】宙組のパワハラ14項目と劇団の責任

2024年3月28日、阪急阪神ホールディングス、阪急電鉄、宝塚歌劇団は、有愛きいさんの遺族との間で合意書を締結しました。

これは本件の検証において、特に重要な公式記録です。

宝塚歌劇団の公式発表には、長時間の活動による過重な負担、職場におけるパワーハラスメントに該当する行為、劇団の組織運営上の問題について、明確な記載があります。

劇団側が認めた14項目とは?

遺族側が当初示した主要15項目について協議を重ね、最終的な合意書では14項目の行為が整理されました。

その内容は、次のように分類できます。

1. 2021年のヘアアイロンと新人公演をめぐる問題

- 2021年8月14日、宙組の上級生が、有愛さんが自分で髪を整えることを望んでいたにもかかわらず、ヘアアイロンで髪を巻こうとして、顔に1か月を超えて痕が残る火傷を負わせたこと。
- 火傷を負わせた後、有愛さんの気持ちをくんだ気遣いや謝罪を行わなかったこと。
- 2021年7月20日の新人公演直前、2日連続で深夜に髪飾りの作り直しを行わせたこと。
- 2021年8月頃、新人公演のダメ出しで人格否定のような言葉を浴びせ、当時のプロデューサーが把握しながら対処しなかったこと。

2. 2023年2月の呼び出しと組替え希望への対応

- 2023年2月3日、宙組幹部4名が有愛さんを会議室に呼び出し、その後の宙組生全員の集まりも含めて、過呼吸になるほどの精神的負担を生じさせたこと。
- 当時のプロデューサーが会議室を確保し、その場を設定したことや、有愛さんの組替え希望に対応しなかったこと。
- 2021年のヘアアイロンの件について、劇団が2023年2月1日に公式サイトで「全く事実無根」との見解を発表したこと。

3. 新人公演準備と過重な業務

- 亡くなる直前の1か月間に、過大な業務量と長時間の活動を課したこと。
- 必須ではなかった「振り写し」を行うよう指導し、業務負担を増加させたこと。
- 下級生への「お声がけ」が必須ではなかったにもかかわらず、不要であることを指導せず、負担を増やしたこと。
- 新人公演の演出担当者の業務を有愛さんが肩代わりせざるを得ない状況を生じさせたこと。

4. 2023年9月の指導・叱責

- 2023年9月2日、新人公演の配役表をめぐり、午後10時以降に指導・叱責し、午後11時50分になっても帰宅できない状況を生じさせたこと。
- 9月下旬、「振り写し」に関して、本人に落ち度がないにもかかわらず指導・叱責したこと。
- 9月27日、下級生による衣装の取り扱いに関する問題について、本人に落ち度がないにもかかわらず責任を負わせて指導・叱責したこと。
- 9月28日または29日、「お声がけ」をめぐって大きな声で叱責し、別の上級生も交えて嘘をついているのかと繰り返し詰問したこと。

以上が合意書に記載された14項目です。

公式合意書が示した劇団側の責任

今回の合意で最も重要なのは、単に個別の行為を認めたことだけではありません。

劇団側は、組織運営そのものに問題があったことを認めました。

公式発表では、経営陣の現場活動への理解不足や配慮不足などによって、長年にわたり劇団員に負担を強いる運営を続けてきたことを認めています。

特に、安全配慮義務違反についても明確に認めた点は重大です。

「全ての責任が劇団にある」

この文言は、2024年3月28日付の合意内容要旨に記載されています。

つまり、問題を特定の上級生と下級生の人間関係だけに帰着させるのではなく、過重な業務を生み出した組織運営や、問題を把握しても改善できなかった管理体制そのものに責任があると認めたのです。

遺族との合意で何が決まったのか

合意書には、主に次の3点が記載されています。

1. 長時間活動による過重負担とパワーハラスメントに該当する行為を認め、劇団側の責任と安全配慮義務違反について謝罪する。
2. 同様の被害を二度と生じさせないため、健康な職場づくりに全力を尽くす。
3. 遺族に対して慰謝料などの解決金を支払う。

解決金の具体的な金額は公表されていません。

また、阪急阪神ホールディングスの角和夫会長が合意書の調印に出席し、遺族に直接謝罪したことも公式発表で確認できます。

【宝塚歌劇団の再発防止策】2024年から2026年までの改革

有愛きいさんの逝去を受けて進められた改革は、個人への研修だけではありません。

公演スケジュール、稽古時間、雇用制度、組織管理、相談体制など、劇団運営の広い範囲に及んでいます。

1. 公演数と公演回数の削減

2024年1月から、興行計画の見直しが実施されました。

- 年間興行数を9興行から8興行に変更。
- 1週間あたりの公演回数を10回から9回に変更。
- 公演間の休息期間を確保。
- 稽古期間や新人公演の運営方法を見直し。

舞台の品質を維持しながら、出演者やスタッフの負担を軽減することが目的です。

2. 相談窓口と健康管理の強化

劇団員が問題を抱えたときに、現場の上級生や幹部だけに頼らず相談できる仕組みも整備されました。

主な施策は次のとおりです。

- 常設カウンセリングルームの開設。
- 専門医への相談ルートの拡充。
- 劇団専用の外部相談窓口の設置。
- 匿名アンケートによる職場環境の把握。
- 劇団施設への入退館時間管理の強化。
- 内部監査体制の整備。

特に外部相談窓口と匿名アンケートは、上下関係が強い組織において、問題を表面化させるための重要な仕組みです。

3. 慣習や指導方法の見直し

劇団は、技芸の伝承や舞台上のマナーに関する慣習についても見直しを進めました。

長年続いてきた慣習であっても、現代の職場環境に合わないものや、必要以上に若手へ負担を与えるものは改善する方針です。

ハラスメント研修、リスペクト研修、コーチング研修なども順次拡充されました。

4. 2025年7月、株式会社宝塚歌劇団として再出発

組織改革の大きな節目となったのが、2025年7月1日の株式会社化です。

それまで阪急電鉄と一体となって運営されていた宝塚歌劇団は、「株式会社宝塚歌劇団」として新たなスタートを切りました。

公式発表では、次のような組織改革が示されています。

- 事業部門・管理部門・内部監査部門による3線モデルの整備。
- 取締役の過半数を社外出身者で構成。
- 内部統制システムの強化。
- 経営の透明性向上。
- 組織文化の再構築。

また、阪急阪神ホールディングスの統合報告書では、入団6年目以降の演技者についても雇用契約へ移行することや、労働時間管理の強化、福利厚生の拡充などが報告されています。

これは、従来の業務委託を中心とした契約形態を見直し、劇団員の働き方を制度面から改善する動きです。

5. 2026年最新の改革状況

2026年11月現在、宝塚歌劇団の改革は継続しています。

2026年7月1日には、株式会社化から1年を迎え、村上浩爾社長が公式コメントを発表しました。

日刊スポーツの報道によると、社長は事業・管理・内部監査の3線モデル、社外出身の取締役や監査役による経営監視、親会社への定期報告などを説明しています。

また、最優先で取り組むべき課題について一定のめどが立ちつつあるとしながらも、継続的な改革を進める姿勢を示しました。

加えて、2026年2月25日には、全5組で副組長を2名体制とすることが発表され、3月1日付で実施されました。

宙組についても、組長1名、副組長2名の体制となっています。

こうした施策は組織運営の強化に向けた取り組みですが、制度変更だけで現場の心理的安全性が確保されたと判断することはできません。相談制度の実効性や、業務負担の継続的な把握が今後も重要です。

【プロの結論】有愛きいさんの問題から見える宝塚歌劇団の課題

有愛きいさんをめぐる問題から読み取れる最大の教訓は、伝統ある組織であっても、現場の慣習や上下関係を無条件に正当化してはならないということです。

宝塚歌劇団には、舞台芸術を継承するための厳しい稽古や規律があります。しかし、技術を磨くための指導と、人格を傷つける行為は同じではありません。

また、若手が担うべき仕事の範囲と、上級生やスタッフが担うべき業務の境界が曖昧になれば、特定の団員に負担が集中する可能性があります。

今回の合意書で注目すべきなのは、次の3点です。

第一に、個人の問題ではなく組織の問題として責任を認めたこと。

第二に、労働時間や公演数など、具体的な運営制度に手を入れたこと。

第三に、株式会社化や社外取締役の導入など、経営監督の仕組みまで変更したこと。

今後の改革を評価する際には、発表された施策の数だけを見るのではなく、実際に長時間活動が減っているか、相談した人が不利益を受けないか、若手が過度な業務を負わされていないかという視点が必要です。

有愛きいさんの逝去をめぐる問題は、華やかな舞台の裏側にある労働環境と組織の責任を社会に問いかけた出来事でした。

【有愛きいさんに関するよくある質問(FAQ)】

Q1:有愛きいさんの読み方は何ですか?

A1:有愛きいさんは「ありあ・きい」と読みます。宝塚歌劇団103期生で、宙組の娘役として活動していました。

Q2:有愛きいさんは何期生で、いつ入団しましたか?

A2:103期生です。2017年に宝塚歌劇団へ入団し、雪組公演『幕末太陽傳』『Dramatic “S”!』で初舞台を踏みました。

Q3:有愛きいさんが亡くなったのはいつですか?

A3:2023年9月30日です。当時25歳でした。逝去をめぐっては過重な活動や上級生との関係が問題となり、2024年3月28日に劇団側と遺族側の合意が成立しました。

Q4:宝塚歌劇団はパワハラを認めたのですか?

A4:はい。2024年3月28日の合意書で、遺族側が主張した主要15項目を協議のうえ14項目に整理し、パワーハラスメントに該当する行為を認めました。劇団側は安全配慮義務違反と組織運営上の責任も認めています。

Q5:2026年現在、宝塚歌劇団の改革はどうなっていますか?

A5:2025年7月に株式会社化し、社外取締役を含む経営監督体制や雇用制度を見直しました。2026年には全5組で副組長2名制も導入されています。組織改革は継続中です。

有愛きいさんは、宝塚歌劇団103期生として2017年に初舞台を踏み、宙組の娘役として活動した劇団員です。

2023年9月30日に25歳で逝去し、その後、遺族側と劇団側の間で過重な活動やパワーハラスメントをめぐる協議が続きました。

2024年3月28日には合意が成立。劇団側は14項目の行為を認め、組織運営上の責任と安全配慮義務違反を認めて遺族に謝罪しました。

その後、興行計画の見直し、健康管理・相談体制の強化、雇用制度の変更、2025年の株式会社化など、組織改革が進められています。

2026年現在も問われているのは、改革が実際に現場の働き方や人間関係を変えられているかという点です。

有愛きいさんの歩みと、この問題をめぐる公式記録を振り返ることは、舞台芸術の伝統を守ることと、そこで活動する一人ひとりの尊厳を守ることを両立させるために何が必要なのかを考える機会にもなります。

主な確認資料: 宝塚歌劇団の2024年3月28日付合意書・再発防止策、2023年11月の外部弁護士調査に関する公式発表、宝塚歌劇団の公演記録、阪急阪神ホールディングスの統合報告書、2026年の組織改革に関する公式発表および報道。

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トレンドリサーチャー 朝倉 仁
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