三期生の活動歴を振り返ると、加入直後から舞台やライブを通じて経験を積み、比較的早い段階でグループの中心に立ったことが分かる。特に2017年から2024年までの期間は、三期生が乃木坂46の主要な担い手へと成長した重要な時期だった。
2017年2月:「3人のプリンシパル」で本格始動加入後の大きな節目となったのが、2017年2月2日から12日までAiiA 2.5 Theater Tokyoで開催された初公演「3人のプリンシパル」だ。
この舞台は、第一幕でメンバーが演技によるオーディションを行い、観客の投票によって第二幕の配役を決める参加型の演劇だった。与えられた役を演じるだけでなく、自分の魅力を観客に伝え、評価を受ける経験が求められた。
歌やダンスとは異なる舞台表現に挑戦したことは、その後の個人活動にもつながる経験となった。2017年5月9日から14日には、AiiA 2.5 Theater Tokyoで三期生単独ライブも開催。全8公演を通じて、12人だけでステージを成立させる機会を得た。
2017年8月:「逃げ水」で大園桃子・与田祐希がWセンター三期生の存在を広く印象づけた楽曲が、18thシングル「逃げ水」だ。2017年8月9日に発売された同作では、大園桃子と与田祐希が三期生として初めて表題曲のWセンターを務めた。
当時の乃木坂46では一期生・二期生がグループの基盤を担っていた。その中で、新加入の二人を表題曲の中心に起用したことは、三期生への期待の大きさを示す出来事だった。
加えて、三期生楽曲「三番目の風」も登場。期別の個性を音楽作品として表現する流れが生まれ、三期生ならではの結束を感じさせる楽曲として親しまれていった。
2021年:「思い出ファースト」のMVと大園桃子の卒業2021年9月4日には、三期生楽曲「思い出ファースト」のミュージックビデオが公開された。楽曲自体は2017年発売のアルバム「生まれてから初めて見た夢」に収録されていたが、映像作品として完成したのは4年以上が経過した2021年だった。
公式発表によると、撮影は大園桃子の卒業を前に行われ、メンバー全員で夏の思い出を作るという内容で構成された。約9分に及ぶ映像には、三期生の時間や関係性を感じさせるドキュメンタリー的な要素が盛り込まれている。
同日は大園桃子が乃木坂46を卒業した日でもある。三期生にとって、仲間との別れと、それまでの活動を振り返る節目となった。
2021年から2024年:山下美月が表題曲センターとして活躍三期生の中でも、山下美月は表題曲のセンター経験を重ねた代表的なメンバーだ。
- 2021年:26thシングル「僕は僕を好きになる」で初の単独センター。
- 2023年:32ndシングル「人は夢を二度見る」で久保史緒里とWセンター。
- 2024年:35thシングル「チャンスは平等」で再び単独センター。
特に2023年の「人は夢を二度見る」は、久保史緒里と山下美月がダブルセンターを務めた作品として重要だ。三期生が二人で表題曲の中心に立つことは、加入から約6年半にわたって積み重ねてきた経験の象徴でもあった。
2024年の「チャンスは平等」は、山下美月にとって乃木坂46で最後に参加する表題曲となった。卒業を控えたメンバーがセンターを務めるという構成もあり、三期生の時代を振り返るうえで欠かせない作品だ。
三期生の主な表題曲センター経験者表題曲のセンター経験を整理すると、三期生では大園桃子、与田祐希、山下美月、久保史緒里の4人が該当する。大園と与田は「逃げ水」、久保と山下は「人は夢を二度見る」でWセンターを経験している。
山下美月は「僕は僕を好きになる」と「チャンスは平等」で単独センターも務めた。センター経験という観点では、山下が複数の時期にわたってグループの顔を担ったことが特徴的だ。
ただし、センター経験の有無だけでメンバーの貢献度を比較することはできない。舞台、アンダーライブ、バラエティー、個人仕事など、各メンバーが担った役割も三期生の歴史を構成している。
【卒業メンバーと2026年現在】三期生の12人はどこへ向かったのか
2021年の大園桃子の卒業から、2026年の梅澤美波、吉田綾乃クリスティーの卒業まで、三期生は段階的にグループを離れてきた。
2026年11月2日時点では、12人のうち10人が卒業済みで、伊藤理々杏と岩本蓮加が在籍している。さらに伊藤も卒業を発表しており、三期生のグループ内での活動は大きな節目を迎えている。
三期生の卒業年表- 2021年9月4日:大園桃子。三期生として最初に卒業。
- 2024年5月12日:山下美月。東京ドームで卒業コンサートを開催。
- 2024年7月15日:阪口珠美。35thシングル発売記念ミニライブ内で卒業セレモニー。
- 2024年12月31日:向井葉月。年末をもって卒業。
- 2025年2月23日:与田祐希。福岡で卒業コンサートを開催。
- 2025年5月6日:佐藤楓。38thシングル発売記念イベントを最後に卒業。
- 2025年6月26日:中村麗乃。卒業セレモニーを開催。
- 2025年11月27日:久保史緒里。横浜アリーナで卒業コンサートを開催。
- 2026年5月21日:梅澤美波。東京ドームで卒業コンサートを開催。
- 2026年8月9日:吉田綾乃クリスティー。真夏の全国ツアー2026福岡公演で卒業セレモニー。
こうして時系列で並べると、2024年から2026年にかけて卒業が続いたことが分かる。特に2025年には与田祐希、佐藤楓、中村麗乃、久保史緒里の4人が卒業し、2026年には梅澤美波と吉田綾乃クリスティーもグループを離れた。
梅澤美波の卒業が持つ意味梅澤美波は、乃木坂46の3代目キャプテンを務めたメンバーだ。2026年2月25日の公式発表で卒業が告知され、4月発売の41stシングルが最後の参加作品となった。
卒業コンサートは2026年5月21日、東京ドームで開催された「14th YEAR BIRTHDAY LIVE」の最終日に実施された。三期生として加入したメンバーがグループのキャプテンを務め、その役割を次の世代へ引き継いだことは、世代交代の象徴的な出来事だった。
伊藤理々杏は卒業を発表、岩本蓮加は現役2026年11月現在、特に注目されるのが伊藤理々杏の動向だ。
伊藤は2026年10月17日、自身のブログで乃木坂46からの卒業を発表した。公式発表によると、43rdシングル「君ロス」が最後の参加シングルとなり、卒業時期は2026年内を予定している。
加えて、10月30日の公式ニュースでは、12月18日に日本武道館で開催される「43rdSGアンダーライブ」の公演終了後に、伊藤理々杏の卒業セレモニーを実施することが発表された。
したがって、11月2日時点では伊藤は卒業済みではなく、卒業発表済みの在籍メンバーとして扱うのが正確だ。
一方、岩本蓮加は2004年生まれの22歳。公式プロフィールでも三期生として掲載されており、現役メンバーとして活動している。
三期生の歩みは、加入時の12人という構成から、卒業を経て現在の少人数体制へと移り変わった。伊藤の卒業後は岩本が三期生として残る形になる見通しだ。
【三期生の人気順は?】ランキングよりも実績と活動内容で比較する
「乃木坂46三期生の人気順」を調べる読者は少なくない。しかし、乃木坂46公式サイトには、12人の人気を順位付けした公式ランキングは掲載されていない。
そのため、インターネット上の人気ランキングを、公式な序列やファン全体の支持率として受け取るのは適切ではない。投票方式、集計時期、回答者の属性によって順位は変わる。
人気や評価を比較するときの4つの視点- 表題曲のセンター経験:「逃げ水」「僕は僕を好きになる」「人は夢を二度見る」「チャンスは平等」など、楽曲での役割を確認する。
- 選抜・アンダーでの活動:選抜入りの回数だけでなく、アンダーライブや期別楽曲での貢献も見る。
- 個人活動の実績:ドラマ、映画、舞台、モデル、ラジオ、バラエティーなど、グループ外での仕事を確認する。
- ファンとの接点:公式ブログ、イベント、ライブ、公式SNSなど、活動の継続性や発信内容を参考にする。
センターは楽曲の世界観や選抜構成、グループの将来像などを踏まえて決定されるポジションだ。センター経験が多いことは重要な実績だが、それだけで個人の人気を完全に説明することはできない。
例えば、久保史緒里は表題曲のWセンターを経験したほか、演技やラジオなど幅広い分野で活動した。梅澤美波はキャプテンとして組織を支え、山下美月は俳優・モデルとしても活動の幅を広げた。与田祐希も表題曲のセンター経験を持ち、個人としての知名度を高めた。
こうした実績は同じ尺度では測れない。人気順を知りたい場合は、特定サイトの投票結果だけを見るのではなく、調査方法と対象期間を確認することが大切だ。
【乃木坂46三期生に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:乃木坂46の三期生は全部で何人ですか?
A1:2016年9月4日に加入が発表された12人です。伊藤理々杏、岩本蓮加、梅澤美波、大園桃子、久保史緒里、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、向井葉月、山下美月、吉田綾乃クリスティー、与田祐希が該当します。
Q2:2026年11月現在、現役の三期生は誰ですか?
A2:岩本蓮加と伊藤理々杏の2人です。ただし伊藤は2026年10月17日に卒業を発表しており、12月18日に卒業セレモニーが予定されています。
Q3:三期生で表題曲のセンターを務めたメンバーは誰ですか?
A3:大園桃子、与田祐希、山下美月、久保史緒里の4人です。「逃げ水」では大園と与田、「人は夢を二度見る」では久保と山下がWセンターを務めました。山下は「僕は僕を好きになる」「チャンスは平等」でも単独センターを担当しています。
乃木坂46三期生は、2016年の応募総数48,986人という大規模オーディションから誕生した12人の世代だ。2017年の「3人のプリンシパル」や三期生単独ライブを経て、「逃げ水」で表題曲のWセンターを担当するなど、加入直後からグループの重要な役割を担ってきた。
山下美月、与田祐希、久保史緒里、大園桃子らのセンター経験者だけでなく、キャプテンとして組織を支えた梅澤美波、舞台や個人活動で存在感を示したメンバーなど、12人それぞれに異なる功績がある。
2026年11月2日現在、卒業済みは10人。伊藤理々杏は卒業を発表し、岩本蓮加が現役メンバーとして活動を続けている。伊藤の卒業セレモニーが予定される12月18日は、三期生の歴史を振り返るうえでも大切な節目となる。
三期生を知る際には、加入時のプロフィール、表題曲や期別楽曲、卒業発表、現在の公式メンバー情報を分けて見ることが重要だ。人気順という一つの尺度にとらわれず、12人が築いた活動歴と、それぞれがグループに残したものを振り返ることで、乃木坂46における三期生の存在意義がより鮮明になる。
今後は伊藤理々杏の卒業と岩本蓮加の活動にも注目したい。三期生として歩んだ10年間近い時間は、乃木坂46の歴史を語るうえで欠かせない一章となっている。