「厄年なのに、なぜかいい事ばかり起こる」「仕事が順調になった」「素敵な出会いがあった」「長年の願いがかなった」――そんな経験をして、厄年の本当の意味が気になっている人もいるのと考えられます。
実は、厄年は必ず悪いことが起こる年ではありません。神社本庁の説明でも、厄年は体力や家庭環境、社会的な立場などが変化する人生の転機として位置づけられています。加えて、かつては神事や地域社会で重要な役割を担う「晴れの年齢」として捉えられていた背景もあります。2026年(令和8年)の厄年を確認しながら、幸運が続く理由、前厄・本厄・後厄の違い、厄払いの必要性まで詳しく解説します。
【なぜ厄年なのにいい事ばかり?】神社本庁が示す本来の意味と意外な背景

厄年にいいことが続くと、「厄年なのに運気が上がるのはなぜ?」「これは何か特別な意味があるのでは?」と感じることがあります。
その疑問を考えるうえで注目したいのが、神社本庁が説明する厄年の意味です。
厄年は不幸が確定する年ではない神社本庁によると、厄年とは体力的、家庭環境的、あるいは社会的な転機を迎える時期です。生活環境が変わったり、責任が増えたりすることで、心身の調子を崩す可能性がある年齢として、昔から慎み深く過ごす習慣が受け継がれてきました。
ここで大切なのは、厄年という考え方が「必ず災難が起きる」という未来予測ではないことです。
例えば、仕事で昇進したり、結婚したり、新しい生活を始めたりすることも人生の大きな変化です。こうした出来事は喜ばしいものですが、同時に責任や環境の変化を伴います。
つまり、厄年は悪い出来事だけに注目するのではなく、人生の変化に備え、自分の暮らしを整える時期として理解できます。
実は厄年は「晴れの年齢」でもあった厄年のイメージを大きく変えるのが、神社本庁の解説にある「本来は晴れの年齢でもあった」という歴史的な背景です。
昔の地域社会では、一定の年齢に達すると神社の祭祀や地域行事に参加し、重要な役割を担うようになる慣習がありました。
例えば、神輿を担いだり、神社の祭礼を運営する集団に加わったりすることです。厄年を迎えることは、地域社会で責任ある立場になることを意味する場合もありました。
この背景から、厄年の「厄」は神様に仕える「役」に由来するという考え方も伝えられています。これは厄年の由来に関する一つの説ですが、厄年を単なる不幸の年と考える見方とは異なります。
神社本庁の説明では、こうした歴史を踏まえ、厄年は七五三や成人式、還暦などと同じく人生の通過儀礼として大切に考えられています。
厄年にいいことばかり起こるのは幸運のサイン?厄年に昇進、結婚、出産、新しい人間関係、金銭面での好転などが重なった場合、それを前向きな人生の転機として受け止めることは自然なことです。
スピリチュアルな解釈では、厄年の幸運を「守られているサイン」「新しいステージへ進む前兆」「運気が切り替わるタイミング」と捉えることもあります。
ただし、これらは信仰や個人の価値観に基づく解釈であり、厄年に幸運が訪れることを科学的に証明するものではありません。
大切なのは、いいことが起きた事実を素直に喜び、周囲への感謝を忘れないことです。厄年だからといって、幸運を疑ったり、無理に悪い意味を探したりする必要はありません。
【2026年最新版】厄年早見表!男性・女性の前厄・本厄・後厄一覧
2026年(令和8年)に厄年を迎える人は、自分がどの年回りに該当するのか確認しておきましょう。
一般的な厄年は数え年で判断します。神社本庁が示す2026年用の基準では、男性は25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳が本厄です。女性の61歳も厄年として掲載される場合があります。
2026年の男性の厄年早見表男性の厄年は一般的に25歳、42歳、61歳です。特に42歳は大厄とされ、人生の中でも注意を意識する年齢として知られています。
2026年の女性の厄年早見表女性は19歳、33歳、37歳が一般的な本厄です。特に33歳は大厄と呼ばれています。地域や神社によっては61歳も厄年に含めます。
| 対象・区分 | 前厄 | 本厄 | 後厄 |
|---|---|---|---|
| 男性・25歳 | 24歳 2003年生まれ |
25歳 2002年生まれ |
26歳 2001年生まれ |
| 男性・42歳(大厄) | 41歳 1986年生まれ |
42歳 1985年生まれ |
43歳 1984年生まれ |
| 男性・61歳 | 60歳 1967年生まれ |
61歳 1966年生まれ |
62歳 1965年生まれ |
| 女性・19歳 | 18歳 2009年生まれ |
19歳 2008年生まれ |
20歳 2007年生まれ |
| 女性・33歳(大厄) | 32歳 1995年生まれ |
33歳 1994年生まれ |
34歳 1993年生まれ |
| 女性・37歳 | 36歳 1991年生まれ |
37歳 1990年生まれ |
38歳 1989年生まれ |
| 女性・61歳(地域差あり) | 60歳 1967年生まれ |
61歳 1966年生まれ |
62歳 1965年生まれ |
出典・基準:神社本庁「厄祓い」、福井県神社庁の人生儀礼に関する2026年厄年一覧。女性61歳については、神社によって採用の有無が異なります。
前厄・本厄・後厄の違いとは?厄年は本厄だけを指すのではありません。一般的には前後の年を含めた3年間を意識します。
前厄:本厄の前年です。生活環境や体調の変化に気を配り、これからの一年に備える時期と考えられています。
本厄:一般的に定められている厄年の中心となる年です。特に男性42歳、女性33歳は大厄と呼ばれます。
後厄:本厄の翌年です。落ち着いて日常生活を整え、無事に過ごせたことへの感謝を意識する時期です。
3年間すべてが悪いことの続く期間という意味ではありません。むしろ、数年にわたって自分の生活を振り返る機会と捉えると、厄年への不安も和らぎます。
【厄年の数え年の計算方法】2026年の年齢と地域差で間違えないポイント
厄年の早見表を見て、自分の満年齢と数字が合わず戸惑う人は少なくありません。その理由は、厄年では通常の満年齢ではなく、数え年を使用するためです。
数え年はどう計算する?数え年は、生まれた時点を1歳とし、その後は新年を迎えるたびに1歳ずつ加算する伝統的な年齢の数え方です。
2026年の数え年は、基本的に次の計算式で求められます。
数え年=2026年-生まれた年+1
例えば、1985年生まれの場合は次のとおりです。
2026-1985+1=42歳
そのため、1985年生まれの男性は2026年に数え年42歳となり、一般的な基準では本厄の大厄に該当します。
数え年では誕生日を迎えたかどうかは基本的に関係ありません。誕生日がまだ来ていなくても、2026年の年回りで数えます。
厄年の年齢は全国共通ではない厄年の基準には地域差があります。神社本庁が示す一般的な年齢が広く使われていますが、全国すべての神社や寺院で完全に統一されているわけではありません。
例えば、長野県神社庁の厄除一覧では、一般的な25歳・42歳・61歳のほか、男性の2歳・7歳、女性の2歳・7歳・13歳・48歳なども掲載されています。
一方、福井県神社庁の2026年の一般的な厄年一覧では、女性の19歳・33歳・37歳を中心に案内しており、61歳は基本表に含まれていません。
また、年齢の区切りにも違いがあります。元日を基準とする考え方がある一方、神社によっては立春に近い2月4日を基準にして、翌年2月3日までを一つの区切りとする場合もあります。
特に早生まれの人や1月から2月初旬に生まれた人は、参拝予定の神社が公開している厄年表を確認すると安心です。
厄年は人生の転機と重なることが多い厄年の年齢を見ていくと、社会的な立場や生活環境が変わりやすい時期と重なっていることが分かります。
19歳前後は進学や就職など、人生の方向性を考える時期です。25歳前後は仕事や人間関係が安定し始め、将来設計を考える人もいます。
男性42歳、女性33歳の大厄前後では、仕事上の責任、家庭生活、子育て、親の健康など、複数の課題が重なることもあります。
もちろん、すべての人が同じライフイベントを経験するわけではありません。しかし、人生の節目であることを意識して生活を整えるという厄年の考え方には、現代にも通じる部分があります。
【厄年に幸運が続く理由】運気が上がる人に共通するポジティブな受け止め方
厄年なのにいいことばかり起こる場合、どのように考えればよいのでしょうか。
ここでは、人生の転機、心理的な変化、スピリチュアルな解釈という3つの観点から整理します。
理由1:人生の節目で新しいチャンスに出会う厄年を迎える年齢は、進学、就職、昇進、転職、結婚、子育てなど、生活が変わる時期と重なることがあります。
環境が変わると、新しい人との出会いや仕事の機会が生まれます。それまで挑戦しなかったことに取り組むことで、思いがけない成果につながることもあります。
厄年をきっかけに自分の将来を見直し、積極的に行動した結果、幸運が続いていると感じるケースも考えられます。
理由2:悪いことを恐れず、前向きな行動を選べる厄年という言葉には不安を感じる人もいますが、必ずしも悪い方向に考える必要はありません。
むしろ、自分の健康や仕事、人間関係を見直すきっかけにすれば、生活を改善する行動につながります。
例えば、長年先延ばしにしていた健康診断を受ける、無理な仕事の進め方を変える、家族との時間を増やすといった小さな変化です。
こうした行動によって生活の質が上がれば、日常の中にある幸運にも気づきやすくなります。
理由3:幸運を意識することで前向きな変化に気づく心理学で知られる確証バイアスとは、自分が持っている考えを支持する情報に注目し、それに反する情報を見落としやすくなる傾向です。
例えば、「厄年だけど幸運が続いている」と感じている人は、仕事での成功や人との良い出会いなど、ポジティブな出来事を印象深く記憶することがあります。
一方、「厄年だから悪いことが起こる」と考えている人は、小さな失敗や予想外のトラブルに注意が向きやすくなる場合があります。
これは厄年が実際に運気を操作しているという意味ではありません。自分の考え方や注意の向け方によって、日常の出来事の受け止め方が変わるということです。
厄年にいいことが起こるスピリチュアルな意味スピリチュアルな視点では、厄年に幸運が続くことを、人生の転換点や新しいステージへの移行として解釈することがあります。
例えば、次のような意味づけです。
- 今まで努力してきたことが実を結ぶ時期。
- 新しい人間関係や仕事の縁が生まれる時期。
- 過去の考え方を手放して、新しい生活を始める時期。
- これまでの幸運や周囲の支えに感謝する時期。
- 自分の人生を見直し、将来に向けて準備する時期。
こうした考え方は宗教的・精神的な解釈であり、運気の変化を客観的に測定するものではありません。
しかし、厄年にいいことが起きているなら、それを素直に喜び、これからの人生を前向きに考える材料にすることはできます。
幸運が続いている人ほど、必要以上に厄年を恐れず、今ある幸せを大切にすることが大切です。
【厄払いは必要?】2026年の厄除けの効果・意味・おすすめのタイミング
厄年にいいことばかり起きている場合でも、厄払いを受けるべきなのか迷う人はいるでしょう。
結論からいえば、厄払いは義務ではありません。信仰や家庭の慣習、自分自身の気持ちに合わせて判断できます。
厄払いと厄除けの意味一般的に、神社では厄払い・厄祓いという表現が使われ、災厄を祓い、無事に過ごせるよう祈願します。厄除けも同じような意味で使われることが多く、言葉の使い分けは神社や寺院によって異なります。
神社本庁の説明では、厄年に神社へ参詣し、神様の御加護によって災厄から身を守るために厄祓いを受けるとされています。
厄除けの効果を、あらゆる災難が必ず防げるという保証として考えるのは適切ではありません。神道の信仰に基づく祈願であり、心を整え、節目を意識する機会として受け止めることができます。
厄払いはいつ受けるのがよい?厄払いは、一般的には新年から節分ごろまでに受ける人が多いとされています。
ただし、神社本庁の案内では、地域の特別な風習がない限り、必ず特定の日までに受けなければならないという決まりはないと説明されています。
可能であれば年の早い時期が望ましいものの、誕生日など自分にとって良い日を選んで参拝することもできます。
2026年11月現在、まだ厄払いを受けていない人も、年内に参拝を希望する場合は神社に相談できます。2026年の厄年に該当しているからといって、節分を過ぎた時点で祈祷を受けられなくなるわけではありません。
厄払いを受けたほうがよい人・無理に受けなくてもよい人厄払いを受けるかどうかは、次のような判断基準を参考にできます。
厄払いを受けるとよい人
- 厄年という節目に気持ちを切り替えたい人。
- 家族や地域に厄払いの慣習がある人。
- 健康や仕事、家庭生活の無事を祈願したい人。
- 神社への参拝を通じて安心感を得たい人。
無理に受けなくてもよい人
- 厄年を特に気にしていない人。
- 宗教的な祈願に関心がない人。
- 祈祷費用が家計の負担になる人。
- 厄払いを受けないと不幸になると思い込んでいる人。
祈祷の費用や受付方法は神社によって異なります。金額や予約の有無を事前に確認し、自分に無理のない形で参拝しましょう。
【厄年に科学的根拠はある?】迷信と現実を分けて考えるための判断基準
厄年について調べていると、「厄年は迷信だから気にしなくていい」という意見と、「昔からの言い伝えには意味がある」という意見の両方を目にします。
実際には、信仰や伝統としての意味と、科学的な事実を分けて考える必要があります。
厄年になると本当に病気や事故が増えるのか厄年は、辞書でも災難や障りが起こるとされる年齢についての俗信として説明されています。
特定の数え年に該当しただけで、病気や事故に遭う確率が必ず高くなるという科学的な因果関係が確立しているわけではありません。
つまり、厄年は医学的な診断基準でも、将来の災難を予測する統計モデルでもありません。
一方で、年齢を重ねるにつれて健康状態や生活環境が変わることは現実です。体調の変化や仕事上の負担など、自分に当てはまるリスクについては、年齢や厄年という言葉だけで判断せず、健康診断や日常的な健康管理を通じて確認することが大切です。
厄年を前向きに活用する3つの方法厄年を必要以上に恐れるよりも、人生を整えるきっかけとして活用する方法があります。
1. 健康状態を確認する
忙しさを理由に先延ばしにしていた健康診断や検査を受ける機会にしましょう。睡眠、食事、運動など、普段の生活習慣を見直すことも有効です。
2. 人間関係や仕事を整理する
仕事の負担が大きくなっていないか、家族との時間を確保できているかを振り返ります。必要であれば、働き方や生活リズムを調整することも考えましょう。
3. 幸運や成功に感謝する
厄年にいいことが続いているなら、その幸運を周囲の人と分かち合いましょう。これまでの努力を振り返り、次の目標を考えることもできます。
厄年は行動を制限するための期間ではありません。伝統を尊重しながら、自分の意思で人生を選択することが大切です。
【厄年にいい事ばかり起こるの理由】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:厄年なのにいいことばかり起こるのはなぜですか?
A1:厄年は必ず悪いことが起こる年ではないためです。神社本庁も人生の転機や重要な役割を迎える時期として説明しています。仕事の成功や良い出会いなど、幸運が続くことに問題はありません。
Q2:厄年に運気が上がることはありますか?
A2:厄年だから運気が上がるという科学的な法則はありません。ただし、人生の節目に新しい挑戦をしたり、生活を見直したりすることで、良い変化につながることはあります。
Q3:2026年に厄年でも厄払いをしなくて大丈夫ですか?
A3:厄払いは義務ではありません。信仰や地域の慣習、自分の気持ちに合わせて判断できます。不安を感じる場合や節目として気持ちを整えたい場合は、神社で祈祷を受ける方法があります。
Q4:厄年に結婚や転職、引っ越しをしても問題ありませんか?
A4:厄年だから結婚や転職、引っ越しをしてはいけないという一律の決まりはありません。生活への影響や将来の計画を考え、自分にとって納得できる選択をすることが大切です。
Q5:厄年にいいことが続いたら、お礼参りをしたほうがよいですか?
A5:必須ではありませんが、神社への感謝を伝えるために参拝するのはよいことです。福井県神社庁の案内でも、後厄の翌年に無事に過ごせたことへの感謝を伝えるお礼参りが紹介されています。
Q6:厄年は前厄・本厄・後厄の3年間すべて悪いのですか?
A6:いいえ。3年間を通して災難が続くと決まっているわけではありません。前厄は準備、本厄は節目、後厄は振り返りや感謝の時期として、前向きに捉えることができます。
「厄年いい事ばかり」と感じることは、決して不自然ではありません。厄年だからといって、不幸が確定するわけではなく、幸運や成功、良い出会いが訪れることもあります。
神社本庁が示す厄年の考え方を振り返ると、厄年には人生の転機という意味があり、歴史的には地域社会で重要な役割を担う晴れの年齢という側面もありました。
2026年の厄年に該当する人は、数え年による早見表を確認し、前厄・本厄・後厄の違いを理解しておきましょう。地域や神社によって年齢や区切りに違いがあるため、実際に祈祷を受ける場合は参拝先の案内も確認してください。
厄払いを受けるかどうかも、自分の信仰や気持ちに合わせて決めて構いません。厄年だからといって大切な人生の選択を諦めたり、幸運を疑ったりする必要はないのです。
厄年にいいことが続いているなら、その幸運を素直に喜びましょう。感謝の気持ちを忘れず、健康や生活を大切にしながら、新しい可能性に向かって進んでいくことが、厄年を前向きな人生の転機にする方法です。
主な参照資料: 神社本庁「厄祓い」、福井県神社庁「人生儀礼」、長野県神社庁「厄除祈願」、警固神社「よくあるご質問」、明治神宮「ご祈願に関するよくあるご質問」。