メジャーリーグ(MLB)の通算本塁打記録で歴代最多を誇るのは、バリー・ボンズの762本だ。2位はハンク・アーロンの755本、3位はベーブ・ルースの714本。長いMLBの歴史には、700本を超える記録を残した選手から、500本塁打という大きな節目に到達した強打者まで、数々の伝説が刻まれている。
2026年11月現在、歴代ランキングを見るうえで外せないのが、1929年8月11日に初めて通算500本塁打を達成したベーブ・ルースの存在だ。また、431本塁打を記録したカル・リプケンJr.のように、500本には届かなくても歴史的な評価を受ける選手もいる。最新の公式記録と2026年シーズン終了時点のデータをもとに、歴代順位、500本塁打クラブ、現役選手の位置づけまで整理する。
【2026年最新】MLB通算本塁打ランキング歴代トップ10は誰?

MLB通算本塁打ランキングの頂点に立つのは、サンフランシスコ・ジャイアンツなどで活躍したバリー・ボンズだ。
MLB公式の通算打撃成績では、ボンズが762本で歴代1位。ハンク・アーロンが755本で2位、ベーブ・ルースが714本で3位となっている。
2026年シーズン終了時点でも、この上位3人の順位に変動はない。
MLB歴代ホームラン数トップ10一覧| 歴代順位 | 選手名 | 通算本塁打 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 1位 | バリー・ボンズ | 762本 | MLB歴代最多記録 |
| 2位 | ハンク・アーロン | 755本 | 長年にわたり安定した本塁打数 |
| 3位 | ベーブ・ルース | 714本 | 500本塁打の最初の達成者 |
| 4位 | アルバート・プホルス | 703本 | 700本超えを達成 |
| 5位 | アレックス・ロドリゲス | 696本 | 700本に迫った強打者 |
| 6位 | ウィリー・メイズ | 660本 | 攻守に優れた伝説的選手 |
| 7位 | ケン・グリフィーJr. | 630本 | 左打ちの代表的スラッガー |
| 8位 | ジム・トーミ | 612本 | 通算600本超え |
| 9位 | サミー・ソーサ | 609本 | 60本塁打以上を3度記録 |
| 10位 | フランク・ロビンソン | 586本 | 両リーグでMVPを獲得 |
出典:MLB公式通算打撃成績、2026年11月1日更新の歴代記録データ。レギュラーシーズンの通算本塁打を基準に整理。
1位バリー・ボンズの762本はなぜ特別なのか762本
歴代1位・現役引退後の通算記録
2007年8月7日にハンク・アーロンの記録を超え、MLB通算本塁打の歴代トップに立った。
ボンズの記録を語るうえで欠かせないのが、2001年に達成したシーズン73本塁打だ。これは現在もMLBのシーズン最多本塁打記録として知られている。
一方、ボンズのキャリアには禁止薬物をめぐる議論も存在する。記録への評価と選手としての歴史的評価を分けて考える必要があるが、MLBの公式通算記録では762本が歴代最多として掲載されている。
2位ハンク・アーロンの755本755本
歴代2位
長期間にわたり安定した打撃成績を積み重ねた、MLB史を代表するスラッガー。
アーロンの強さは、一時的な爆発力だけではなく、長年にわたる継続性にある。
MLB公式の記録紹介によると、22シーズンのうち20シーズンで20本以上の本塁打を記録した。1968年7月14日には通算500本塁打を達成し、1974年4月8日にはベーブ・ルースの714本を超えた。
ボンズが2007年にアーロンの記録を更新するまで、755本は歴代最多の象徴だった。
3位ベーブ・ルースの714本714本
歴代3位
1920年代から1930年代にかけて、ホームランを野球の象徴的な攻撃手段へと押し上げた選手。
ルースは714本という通算記録だけでなく、1929年に史上初の500本塁打を達成した人物としても重要だ。
現在のランキングでは3位だが、打数に対する本塁打の頻度を見ると、その破壊力は際立つ。
MLB公式通算成績によれば、ルースは8399打数で714本。単純計算では約11.8打数に1本の割合だ。
ボンズは約12.9打数に1本、アーロンは約16.4打数に1本となる。もちろん時代や投手のレベル、球場環境が異なるため単純比較はできないが、ルースの本塁打生産力を理解する参考になる数字だ。
【500本塁打クラブ】ベーブ・ルースが1929年に達成した歴史的記録
MLBの500本塁打クラブとは、レギュラーシーズンの通算本塁打が500本以上に到達した選手の集団だ。
単に長く現役を続けるだけでは達成できない。毎シーズン一定以上の長打力を維持し、故障や成績の低下を乗り越えて数字を積み上げる必要がある。
MLB公式の2025年9月28日付特集では、達成者は28人。2万人を超えるメジャーリーガーの歴史の中でも、30人に満たない極めて限られた選手だけが到達した記録だ。2026年シーズン終了時点でも新たな500本塁打達成者は確認されていない。
ベーブ・ルースが500本塁打を達成したのは1929年8月11日1929年8月11日、ベーブ・ルースは通算500本塁打を達成した。
これはMLB史上初の500本塁打だった。
当時、ホームランは現在ほど一般的な攻撃手段ではなく、打者が長打を狙うスタイルそのものが野球の戦術を変えていく時代だった。
ルースの登場によって、本塁打を量産する打者の価値が大きく高まり、野球の見せ方にも大きな変化が生まれた。
さらに特筆すべきなのは、ルースが500本を達成してから、次の達成者が現れるまで11年もかかったことだ。
1940年9月24日、ジミー・フォックスが500本塁打に到達。ルースが切り開いた記録の壁を、ようやく別の選手が突破した。
500本塁打クラブに入ることが難しい理由500本塁打は、シーズン単位の記録とは性質が異なる。
例えば、1シーズンに50本塁打を打つ選手でも、その後の数年間に故障や不調が続けば通算500本には届かない。
逆に、毎年30本前後を長期間積み重ねる選手は、瞬間的な爆発力だけでは測れない偉大な記録を残す。
500本という数字には、主に次の3つの要素が反映されている。
- 長打力: シーズンを通じて本塁打を量産できる能力。
- 継続性: 複数年にわたり高い打撃水準を保つ力。
- 耐久性: 長期間にわたり試合に出場し続ける身体的な強さ。
500本塁打クラブは、単なるホームラン打者のランキングではなく、長期的な打撃能力を示す一つの到達点でもある。
【500本塁打達成者一覧】MLB歴代28人の記録を比較
MLBの500本塁打クラブには、1920年代から2000年代以降まで、異なる時代を代表する強打者が名を連ねる。
2026年時点で確認できる達成者28人を、通算本塁打数の多い順に整理した。
| 順位 | 選手名 | 通算本塁打 |
|---|---|---|
| 1 | バリー・ボンズ | 762本 |
| 2 | ハンク・アーロン | 755本 |
| 3 | ベーブ・ルース | 714本 |
| 4 | アルバート・プホルス | 703本 |
| 5 | アレックス・ロドリゲス | 696本 |
| 6 | ウィリー・メイズ | 660本 |
| 7 | ケン・グリフィーJr. | 630本 |
| 8 | ジム・トーミ | 612本 |
| 9 | サミー・ソーサ | 609本 |
| 10 | フランク・ロビンソン | 586本 |
| 11 | マーク・マグワイア | 583本 |
| 12 | ハーモン・キルブルー | 573本 |
| 13 | ラファエル・パルメイロ | 569本 |
| 14 | レジー・ジャクソン | 563本 |
| 15 | マニー・ラミレス | 555本 |
| 16 | マイク・シュミット | 548本 |
| 17 | デビッド・オルティス | 541本 |
| 18 | ミッキー・マントル | 536本 |
| 19 | ジミー・フォックス | 534本 |
| 20 | ウィリー・マッコビー | 521本 |
| 20 | フランク・トーマス | 521本 |
| 20 | テッド・ウィリアムズ | 521本 |
| 23 | アーニー・バンクス | 512本 |
| 23 | エディ・マシューズ | 512本 |
| 25 | ミゲル・カブレラ | 511本 |
| 25 | メル・オット | 511本 |
| 27 | ゲイリー・シェフィールド | 509本 |
| 28 | エディ・マレー | 504本 |
出典:MLB.com「The 500 Home Run Club」、MLB通算記録データ。順位は同数の場合、同順位として表記。
700本塁打を超えた選手はわずか4人500本塁打達成者28人の中でも、700本以上に到達した選手は特別な存在だ。
該当するのは次の4人。
- バリー・ボンズ:762本
- ハンク・アーロン:755本
- ベーブ・ルース:714本
- アルバート・プホルス:703本
プホルスは2014年4月22日に500本塁打を達成し、最終的には703本まで記録を伸ばした。
2001年から2011年までのカージナルス時代には、最初の11シーズンで445本塁打を記録。長期間にわたって高い水準の打撃を維持した代表例だ。
一方、アレックス・ロドリゲスは696本で歴代5位。700本には4本届かなかったが、500本塁打クラブの中でも上位に位置している。
【カル・リプケンJr.】通算431本塁打は歴代何位?500本に届かなかった理由
431本
MLB通算本塁打・歴代51位
MLB公式選手成績:打率.276、3184安打、1695打点。
カル・リプケンJr.の通算本塁打は431本。500本塁打クラブには届かなかったものの、MLBの歴代通算本塁打ランキングでは2026年のデータで51位に位置している。
500本までの差は69本だ。
ただし、リプケンを本塁打数だけで評価するのは適切ではない。彼の名前が野球史に残る最大の理由は、遊撃手としての活躍と、驚異的な連続試合出場記録にある。
2632試合連続出場というもう一つの歴史的記録リプケンは1982年5月30日から試合への連続出場を続け、1995年9月6日にルー・ゲーリッグの2130試合連続出場記録を更新した。
最終的に記録は2632試合連続出場に到達。1998年9月20日にその記録は止まった。
また、2000年4月15日には通算3000安打を達成している。
本塁打数だけでなく、安打数、守備位置、出場試合数という複数の記録を持つ選手だ。
431本塁打でも高く評価される理由リプケンは主に遊撃手としてプレーし、1991年にはアメリカン・リーグMVPを獲得。守備の負担が大きいポジションを担いながら、通算431本塁打を積み上げた。
500本塁打クラブに所属していないからといって、歴代の強打者と比べて評価が低いわけではない。
ここから分かるのは、MLBの歴代記録には複数の評価軸が存在するということだ。
- 本塁打の総数を評価するなら通算本塁打ランキング
- 長打力と継続性を見るなら500本塁打クラブ
- 出場の継続性を見るなら連続試合出場記録
- 総合的な打撃力を見るなら打率や出塁率、長打率など
選手の歴史的な価値を判断するときには、目的に応じて数字を使い分ける必要がある。
【2026年の現役選手】500本塁打に最も近いのは誰?
歴代記録だけでなく、2026年現在の現役選手がどこまで数字を伸ばすのかも注目される。
2026年シーズン終了時点の現役選手では、ジャンカルロ・スタントンが456本で最多。500本まで残り44本という位置にいる。
現役選手の通算本塁打数| 選手名 | 通算本塁打 | 500本までの残り |
|---|---|---|
| ジャンカルロ・スタントン | 456本 | 44本 |
| マイク・トラウト | 426本 | 74本 |
| マニー・マチャド | 399本 | 101本 |
| ブライス・ハーパー | 392本 | 108本 |
| ポール・ゴールドシュミット | 390本 | 110本 |
| アーロン・ジャッジ | 386本 | 114本 |
| カイル・シュワーバー | 385本 | 115本 |
| ノーラン・アレナド | 383本 | 117本 |
| フレディ・フリーマン | 383本 | 117本 |
2026年シーズン終了時点の通算成績。現役選手のランキングはシーズン終了時点の記録に基づく。
スタントンは現役最多の456本で、500本塁打達成に最も近い選手だ。
一方、マイク・トラウトは426本で続いている。マニー・マチャドは399本、ブライス・ハーパーは392本と、今後のシーズンでどこまで数字を伸ばすかが注目される。
大谷翔平のMLB通算本塁打は310本310本
2026年レギュラーシーズン終了時点
2026年シーズンは30本塁打。MLB通算では500本まで190本となっている。
日本人選手の中で特に関心が高いのが大谷翔平だ。
MLB公式選手成績によると、2026年シーズン終了時点の通算本塁打は310本。2026年だけでも30本を記録している。
ここで注意したいのは、310本という数字はMLBでの通算成績だという点だ。日本プロ野球時代の本塁打を加えた数字ではない。
大谷は投手と打者の両方で実績を残している選手であり、通常の打者とは異なるキャリアを歩んでいる。今後、打者としてどれだけ長く出場を続けるかによって、通算記録の伸び方も変わってくる。
【記録の見方】MLB歴代ホームラン数を比較するときの注意点
通算本塁打ランキングは、選手の実績を比較するうえで分かりやすい指標だ。しかし、異なる時代の選手を数字だけで比較すると、実際の能力を正しく理解できない場合がある。
レギュラーシーズンとポストシーズンは別集計MLBの通算本塁打ランキングでは、基本的にレギュラーシーズンの記録を使用する。
ワールドシリーズやポストシーズン、オールスターゲームの本塁打は、通常のレギュラーシーズン通算本塁打とは別に扱われる。
MLB公式の記録に関する説明でも、選手の公式記録と、ワールドシリーズやオールスターなどの試合成績は区別されている。
そのため、選手紹介の記事などで「通算本塁打」と書かれていても、レギュラーシーズンなのか、ポストシーズンを含む数字なのかを確認することが大切だ。
時代によって本塁打の価値や環境は違うベーブ・ルースが活躍した1920年代と、バリー・ボンズが活躍した2000年代では、野球を取り巻く環境が大きく異なる。
主な比較要素は次のとおりだ。
- シーズンの試合数と出場機会
- 球場の広さや形状
- ボールや用具の変化
- 投手の球速や配球技術
- 打撃フォームやトレーニング方法
- リーグ全体の得点環境
例えば、ルースは714本で歴代3位だが、打数当たりの本塁打頻度ではボンズやアーロンを上回る。
反対に、アーロンは22シーズン中20シーズンで20本塁打以上を記録するなど、非常に高い継続性を示した。
こうした違いを踏まえると、通算本塁打の順位だけでは選手の実力を完全には比較できない。
公式ランキングと古いランキングが異なる場合もあるもう一つ知っておきたいのが、MLBの公式記録の集計範囲だ。
MLBは2020年に、1920年から1948年までの7つのニグロリーグをメジャーリーグとして認定し、関連する公式記録の統合を進めた。
そのため、古い資料や過去に作られたランキングと、現在の公式データベースでは、集計対象や記録に差が生じる場合がある。
歴代記録を調べる際には、MLB公式の通算成績ページや、集計対象と更新日を明示した統計データを使うのが適切だ。
【プロの結論】MLB通算本塁打は500本と700本の意味を分けて見る
MLBの通算本塁打記録を理解するうえで、注目したい数字は500本、700本、そして歴代最多762本の3つだ。
500本は、長期間にわたって優れた長打力を維持した選手だけが到達できる大きな節目。700本は、その中でもさらに限られた選手だけが突破した特別な水準である。
そして762本は、バリー・ボンズが現在も保持する歴代最多記録だ。
一方、ベーブ・ルースは714本という順位以上に、1929年に初めて500本塁打を達成した歴史的な意味が大きい。カル・リプケンJr.は431本ながら、2632試合連続出場という別の偉大な記録を残した。
選手を比較するときは、次の基準を使い分けたい。
| 比較したい内容 | 注目する記録 |
|---|---|
| 歴代最多の強打者 | 通算本塁打数 |
| 長期的な本塁打生産力 | 500本塁打クラブ |
| さらに突出した本塁打実績 | 700本塁打以上 |
| シーズン単位の爆発力 | 年間本塁打数 |
| 出場の継続性 | 通算出場試合数・連続出場 |
| 時代を超えた打撃比較 | 打率・出塁率・長打率など |
このように評価軸を分けることで、ランキングの数字だけでは見えない選手の特徴が分かる。
【通算本塁打メジャー】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:メジャーリーグで通算本塁打が最も多い選手は誰?
バリー・ボンズだ。通算762本塁打で歴代1位。2位はハンク・アーロンの755本、3位はベーブ・ルースの714本となっている。
Q2:ベーブ・ルースが500本塁打を達成したのは何年?
1929年8月11日だ。MLB史上初めて通算500本塁打に到達した選手であり、次の達成者であるジミー・フォックスが記録を達成するまで11年かかった。
Q3:500本塁打クラブには何人が所属している?
MLB.comの2025年9月28日付公式特集では28人が紹介されている。2026年シーズン終了時点でも、新たな達成者は確認されていない。
Q4:カル・リプケンJr.の通算本塁打は何本?
431本だ。2026年の通算ランキングでは歴代51位。500本には届いていないが、2632試合連続出場というMLB史に残る記録を持つ。
Q5:大谷翔平のMLB通算本塁打は何本?
2026年レギュラーシーズン終了時点で310本だ。2026年シーズンだけでは30本を記録している。日本プロ野球時代の本塁打はこの数字に含まれない。
Q6:MLBの通算本塁打ランキングにポストシーズンの記録は含まれる?
通常の歴代通算本塁打ランキングはレギュラーシーズンの記録を対象としている。ポストシーズンやワールドシリーズの本塁打は別集計となる。
2026年11月現在、メジャーリーグの通算本塁打ランキングは、バリー・ボンズの762本が歴代最多。ハンク・アーロンの755本、ベーブ・ルースの714本が続いている。
500本塁打クラブは28人で、最初の達成者は1929年のベーブ・ルース。アルバート・プホルスやアレックス・ロドリゲスなど、各時代を代表する選手が名を連ねる。
また、カル・リプケンJr.の431本塁打と2632試合連続出場のように、本塁打数だけでは測れない偉大な記録も存在する。
2026年の現役選手では、456本のジャンカルロ・スタントンが500本塁打に最も近い。大谷翔平も310本まで数字を積み重ねており、今後のキャリアでどこまで歴代記録に迫るかが楽しみだ。
MLB通算本塁打の面白さは、単に誰が何本打ったかだけではない。時代を超えて積み重ねられた数字の背景を知ることで、メジャーリーグの歴史と選手それぞれの偉大さがより鮮明になる。