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トップガン マーヴェリック延期理由は?2019年から2022年公開までの経緯と真相を徹底解説

園田 薫 園田 薫 • 更新: • 公開: • 読了約 17 分
目次

映画『トップガン マーヴェリック』が何度も公開延期になった理由は、一つではありません。最初の延期は、2019年公開予定だった作品の複雑な飛行シーンを撮影するための制作期間確保が目的でした。その後、2020年から2021年にかけて発生した延期は、新型コロナウイルスの感染拡大や映画館の営業制限、デルタ株によるハリウッドの興行環境の悪化が大きく影響しています。

最終的に本作は、2022年5月27日に全米・日本で同時公開されました。2026年現在は、シリーズ40周年を迎えた『トップガン』の記念上映や続編『トップガン3』の開発も話題になっています。なぜ約3年も公開が遅れたのか、トム・クルーズの劇場公開へのこだわりも含め、発表当時の状況から時系列で整理します。

【結論】トップガン マーヴェリックの延期理由は制作上の問題とコロナ禍の2段階

トップガンマーヴェリック延期理由

『トップガン マーヴェリック』の延期理由を理解するうえで、最初に押さえておきたいのは、2019年の延期と2020〜2021年の延期では背景が異なるという点です。

2019年公開予定から2020年6月への変更は、作品の完成度を高めるための制作上の判断でした。一方、2020年以降は新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界各地の映画館が休業したり、観客の映画館離れが懸念されたりしたことが主な原因です。

さらに2021年には、デルタ株の流行によって感染者数が再び増加。映画館の営業再開が進んでいた地域でも、十分な観客動員を見込めるかどうかが問題になりました。

つまり、本作の延期は単純に撮影が間に合わなかったからでも、トム・クルーズのスケジュールだけが原因でもありません。前半は映像制作、後半は世界的な感染症と映画興行のリスク管理という、性質の違う問題が重なった結果です。

【2019年の延期】複雑な飛行シーンの撮影に十分な時間が必要だった

最初の延期が明らかになったのは2018年9月です。当初、全米では2019年7月12日に公開される予定でしたが、パラマウント・ピクチャーズは公開日を2020年6月26日に変更しました。

日刊スポーツが2018年9月5日に報じた内容によると、延期の理由は、新型機や新しい技術を使った、より複雑なフライトシーンを撮影するために十分な製作期間を確保することでした。

単なるアクション映画とは異なる撮影の難しさ

本作の最大の見どころは、実際の戦闘機を使った迫力ある飛行シーンです。前作『トップガン』から数十年を経て、映像技術も航空機の撮影方法も大きく進化していました。

しかし、航空機の飛行映像は、通常のスタジオ撮影のように自由に撮り直せるものではありません。飛行条件や撮影機材、役者の搭乗、カメラアングルなど、複数の条件を合わせる必要があります。

特に本作では、俳優自身が戦闘機に搭乗し、コックピット内で撮影するという方法が採用されました。撮影スタッフが自由に機内へ乗り込めないため、出演者自身がカメラの操作方法を学ぶ必要もありました。

撮影素材は800時間以上に達した

制作にどれほどの時間が必要だったのかを示すエピソードもあります。

ジョセフ・コシンスキー監督は英映画誌Empireの取材で、飛行シーンの撮影について、1日12〜14時間撮影しても、本編に使用できる映像は約30秒程度になる場合があったと説明しています。

加えて、空撮映像の総量は800時間以上に達したと明かしています。この撮影規模は、作品がリアルな飛行映像にどれほどこだわっていたかを物語っています。

映画.comが2022年4月に紹介した制作エピソードからも、撮影現場で膨大な時間と労力が費やされたことが分かります。

このため、2019年から2020年への最初の延期は、新型コロナとは無関係です。リアリティを追求した航空アクションを完成させるための、制作スケジュール上の判断でした。

【2020〜2021年の延期】新型コロナとデルタ株が映画公開を直撃

最初の延期とは異なり、2020年以降は映画の制作そのものよりも、完成した作品を世界中の観客に届けられるかどうかが大きな課題になりました。

2020年4月:新型コロナの感染拡大で公開延期

2020年に入ると、新型コロナウイルスの感染拡大によって世界各国の映画館が営業停止や入場制限を余儀なくされました。

パラマウントは当初、2020年6月24日に予定していた全米公開を、同年12月23日に変更しました。

日本でも東和ピクチャーズが2020年4月3日に公開延期を発表しています。当初予定されていた日本公開日は2020年7月10日でしたが、全米公開の延期を受けて、日本での公開も見送られました。

この時点で問題となっていたのは、映画館が十分に営業できないことだけではありません。国によって感染状況や営業再開の時期が異なり、世界同時公開を実現することも難しくなっていたのです。

2020年7月:公開日は2021年7月2日へ

2020年7月23日、パラマウントは再び公開日を変更しました。2020年12月23日だった全米公開日は、2021年7月2日に移されました。

新型コロナによる映画館の休業や興行環境の不透明さが続いていたためです。

このとき、パラマウントの配給責任者は劇場で映画を見る体験と映画館事業者との協力を重視する姿勢を示しました。スタジオが劇場公開を維持しようとしていたことが分かる発表でした。

2021年4月:ヨーロッパの映画館再開の遅れで11月へ

2021年に入っても、世界の映画興行は正常化していませんでした。

2021年4月9日、パラマウントは『トップガン マーヴェリック』の公開日を、2021年7月2日から同年11月19日に変更しました。

Screen Dailyなどの映画業界報道によると、ヨーロッパの映画館の営業制限やワクチン接種の遅れなどを踏まえ、主要市場で十分な観客を迎えられる時期まで公開を待つ判断がなされました。

この日程変更では、トム・クルーズ主演のもう一つの大作『ミッション:インポッシブル7』も影響を受けています。当初2021年11月19日だった同作の公開日は、2022年5月27日に移されました。

2021年9月:デルタ株の感染拡大で2022年5月へ

さらに状況を悪化させたのが、2021年夏にアメリカをはじめ世界各地で広がったデルタ株です。

2021年9月1日、パラマウントは『トップガン マーヴェリック』の全米公開日を、2021年11月19日から2022年5月27日に再変更すると発表しました。

当時はアメリカでも新型コロナの感染者数が増加し、映画館に観客が戻るという期待が揺らいでいました。大規模な制作費を投じた映画にとって、観客動員を見込めない時期に公開することは大きな興行リスクを伴います。

AP通信やワシントン・ポストなども、デルタ株の感染拡大と映画館の集客見通しが延期の背景にあったと報じています。

この変更に伴い、『ミッション:インポッシブル7』も2022年5月27日から同年9月30日へと移動しました。2作品の公開枠を入れ替えるような形で、パラマウントの大作映画の公開計画が再編されたのです。

【公開延期の経緯】2019年から2022年までの時系列一覧

ここまでの経緯を整理すると、最初は制作期間の確保、その後は新型コロナによる世界的な興行環境の悪化という構図が見えてきます。

特に2021年は、劇場再開への期待が高まった後にデルタ株が広がったことで、公開計画が再び大きく変わりました。

時期 公開日の変更・出来事 主な理由・背景
2018年9月 2019年7月12日から2020年6月26日へ 複雑な飛行シーンの撮影期間を確保するため
2020年4月 全米公開を2020年12月23日へ変更。日本公開も延期 新型コロナの感染拡大と映画館の営業制限
2020年7月 全米公開を2021年7月2日へ変更 世界的な映画興行の停滞と劇場営業の不透明さ
2021年4月 2021年7月2日から11月19日へ変更 ヨーロッパなど主要市場の映画館再開の遅れ
2021年9月 2021年11月19日から2022年5月27日へ変更 デルタ株の感染拡大と興行収入への懸念
2021年11月 日米同時公開日を2022年5月27日に決定 最終的な公開スケジュールを確定
2022年5月27日 全米・日本で劇場公開 延期を経て正式公開

なお、公開日の変更回数は数え方によって異なります。2021年9月の時点で、ロサンゼルス・タイムズはコロナ禍で4回、当初から数えると6回目の変更と報じています。2日間の前倒しも含めた日程変更の数え方には注意が必要です。

この年表から分かる重要な点は、2019年の制作上の延期と、その後のコロナ禍による延期を同じ理由で説明してはいけないということです。

【トム・クルーズの劇場公開へのこだわり】なぜ配信に切り替えなかったのか

『トップガン マーヴェリック』の延期を語る際に欠かせないのが、主演のトム・クルーズと劇場公開の関係です。

新型コロナの感染拡大によって映画館の営業が難しくなった時期には、映画業界全体で劇場公開と動画配信を組み合わせる動きが広がりました。映画館の営業再開を待たずに、配信サービスで作品を公開する選択肢も現実的になっていたのです。

大作映画だからこそ劇場公開が重要だった

しかし、本作は戦闘機による空撮、迫力あるサウンド、巨大スクリーンでの映像体験を最大の魅力とする作品です。

自宅のテレビやスマートフォンで視聴することと、映画館の大画面・音響設備で体験することでは、作品の受け取られ方が異なります。

2021年9月の公開延期を報じたニューヨーク・デイリー・ニュースは、トム・クルーズとスタジオが本作を配信作品に切り替えるのではなく、劇場公開を待つ意向だったと伝えています。

また、2020年7月のパラマウントの発表でも、劇場体験と映画館事業者との関係を重視する姿勢が示されました。

延期は興行戦略としても合理的だった

劇場公開へのこだわりは、単なる主演俳優の好みだけで説明できるものではありません。

本作のような大規模作品では、制作費や宣伝費に見合う興行収入を確保する必要があります。世界各地で映画館の営業状況が異なる時期に公開すれば、本来期待できる観客数を獲得できない可能性があります。

そのため、公開を延期して主要市場の劇場環境が回復するのを待つことは、作品の価値を最大限に生かすための経営判断でもありました。

実際、本作は2022年の劇場公開後、世界興行収入15億ドルを超える大ヒットを記録しました。劇場公開を優先した戦略が結果的に大きな成功につながったことは、映画業界にとっても象徴的な事例となっています。

【2022年公開から2026年最新情報】日米同時公開とトップガンシリーズの現在

長い延期を経て、『トップガン マーヴェリック』は2022年5月27日に全米と日本で同時公開されました。

日本公開日と全米公開日は同じ2022年5月27日

2021年11月、東和ピクチャーズは日本公開日を2022年5月27日に決定したと発表しました。ぴあ映画などの報道でも、日米同時公開として紹介されています。

当初の日本公開予定日は2020年7月10日でした。そこから約1年10か月の変更を経て、ようやく日本の映画館でも上映が始まったことになります。

公開された作品は、1986年の映画『トップガン』から続くマーヴェリックの物語を描き、トム・クルーズをはじめ、マイルズ・テラー、ジェニファー・コネリー、ヴァル・キルマー、ジョン・ハムらが出演しました。

2026年はシリーズ40周年の記念上映を実施

2026年は、1986年公開の第1作『トップガン』が40周年を迎える節目の年です。

2026年5月13日、制作会社スカイダンスは40周年記念企画として、第1作と『トップガン マーヴェリック』を組み合わせた劇場上映を発表しました。アメリカでは第1作が1週間限定で再上映され、本作も連続して楽しめる企画となりました。

スカイダンスの公式発表によると、『トップガン マーヴェリック』は世界興行収入15億ドル以上を記録し、2022年を代表する大ヒット作となっています。

トップガン3も開発中、トム・クルーズの復帰が発表

さらに2026年4月には、パラマウント・ピクチャーズの共同会長ジョシュ・グリーンスタインが、シリーズ第3作『トップガン3』の開発を進めていると発表しました。

脚本の執筆が進められており、トム・クルーズがプロデューサーのジェリー・ブラッカイマーと再び組む予定であることも明らかになっています。

ただし、2026年11月現在、具体的な劇場公開日は確定していません。

この最新動向からも、長い延期を経て公開された『トップガン マーヴェリック』が、一時的な話題作にとどまらず、シリーズの新たな展開を支える重要な作品になったことが分かります。

【トップガンマーヴェリックの延期理由】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:トップガン マーヴェリックはなぜ何度も公開延期になったのですか?
A1:最初は複雑な飛行シーンを撮影するための制作期間確保が理由でした。その後は新型コロナウイルスの感染拡大、映画館の営業制限、2021年のデルタ株流行による興行環境の悪化が主な理由です。

Q2:トップガン マーヴェリックの最終的な公開日はいつですか?
A2:全米・日本ともに2022年5月27日です。当初の全米公開予定日は2019年7月12日で、日本では2020年7月10日が最初の公開予定日でした。

Q3:トム・クルーズはなぜ配信ではなく劇場公開にこだわったのですか?
A3:本作は戦闘機の飛行シーンや迫力ある音響など、映画館の大画面でこそ魅力を発揮する作品です。報道では、トム・クルーズとスタジオが配信への切り替えを避け、劇場公開を優先する意向だったと伝えられています。

Q4:2026年現在、トップガン3の公開日は決まっていますか?
A4:2026年4月に続編の開発と脚本執筆が発表されていますが、2026年11月現在、具体的な公開日は発表されていません。

『トップガン マーヴェリック』が2019年から2022年まで公開延期を繰り返した背景には、二つの大きな事情がありました。

一つ目は、2019年公開予定から2020年6月への変更です。新型機や新技術を使った複雑な飛行シーンを撮影するため、十分な制作期間が必要でした。

二つ目は、2020〜2021年の新型コロナウイルスによる延期です。映画館の営業制限に加え、デルタ株の感染拡大によって世界的な興行環境が不安定になり、パラマウントは公開を2022年まで待つ判断をしました。

【プロの結論】本作の延期から読み取れるのは、大作映画の公開日が完成時期だけで決まるわけではないということです。撮影の完成度、劇場設備、世界各国の公開環境、配給会社の経営判断、そして観客が映画館に戻れるタイミングが複雑に関係しています。

トム・クルーズが劇場公開を重視し、パラマウントが公開時期を慎重に調整した結果、『トップガン マーヴェリック』は2022年に世界的な成功を収めました。

2026年にはシリーズ40周年の記念上映と第3作の開発も発表され、作品の存在感は今も続いています。延期の歴史を振り返ると、単なる公開スケジュールの変更ではなく、映像表現へのこだわりと映画館で作品を届けるという意思が重なった、ハリウッド大作映画の象徴的な事例だったことが分かります。

主な確認資料: 日刊スポーツ、シネマトゥデイ、MANTANWEB、TheWrap、Screen Daily、AP通信、ぴあ映画、スカイダンス公式発表。

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