最初に整理したいのは、「高須クリニックの経営トップ」と「高須クリニックの院長」は同じ意味ではないという点です。
高須クリニックの公式ドクター紹介では、高須克弥氏が統括院長、高須幹弥氏が名古屋院院長として掲載されています。一方、法人の代表者情報を見ると、高須幹弥氏が理事長となっている医療法人も確認できます。
高須克弥氏は創業者で統括院長高須克弥氏は、1976年に名古屋市で高須クリニックを開設した創業者です。公式プロフィールでも美容外科医としての経歴や学会活動が紹介されており、2026年現在も統括院長の肩書で掲載されています。
1945年1月22日生まれの高須氏は、2026年11月時点で81歳です。年齢だけを理由に経営や診療から退いたと判断することはできません。少なくとも公式サイト上では、現在も統括院長として位置付けられています。
高須幹弥氏は名古屋院院長で医療法人の理事長高須幹弥氏は、高須克弥氏の息子であり、同クリニックの名古屋院院長です。
さらに注目したいのが法人上の肩書です。2026年4月1日現在の東海北陸厚生局の医療機関一覧では、名古屋市中区の高須クリニック栄院について、開設者欄に「医療法人高須クリニック 理事長 高須幹弥」と記載されています。
また、2026年9月更新の企業情報でも、愛知県名古屋市中区に所在地を置く医療法人高須クリニックの代表者は、理事長・高須幹弥とされています。
したがって、愛知県の医療法人高須クリニックについては、法人運営上の代表者として高須幹弥氏の名前が確認できます。ただし、これを高須クリニック全院に共通する唯一の社長と解釈するのは正確ではありません。
【親子関係を解説】高須克弥と高須幹弥はどんな関係?

高須クリニックの経営体制を理解するうえで欠かせないのが、高須克弥氏と高須幹弥氏の親子関係です。
両者は単に同じ名字を持つ美容外科医ではありません。高須幹弥氏は高須克弥氏の実の息子であり、公式プロフィールでも父親について言及しています。
高須克弥氏の経歴とクリニック開設まで高須克弥氏は昭和大学医学部を卒業し、医師免許を取得した後、形成外科などの研修を経験しました。1973年には医学博士号を取得し、1974年には日本医師会に入会しています。
その後、愛知県で医療活動を続け、1976年に名古屋市で高須クリニックを開設しました。高須クリニックの公式沿革でも、この年が開設年として紹介されています。
医院名に自身の名字を冠した背景について、公式サイトは、医師としての責任の所在を明確にすることや、生涯にわたって患者のかかりつけ医となる意思を示すことを説明しています。
これは単なるブランド戦略だけではなく、医師個人の専門性と医院の信頼性を結び付ける考え方でもあります。
高須幹弥氏の現在の役割高須幹弥氏は美容外科医として名古屋院を担当し、幅広い美容医療を提供しています。
公式プロフィールでは、目や鼻の手術、エイジングケア、脂肪吸引、豊胸手術などの診療を担当すると紹介されています。また、父親である高須克弥氏にエイジングケア手術を行った経験についても本人が説明しています。
ここで重要なのは、高須幹弥氏の役割が単なる親族としての後継者というだけではないことです。名古屋院の院長という診療現場の責任者であると同時に、愛知県の医療法人高須クリニックでは理事長として法人運営にも関わる立場が確認できます。
つまり、父親が創業者・統括院長としてクリニック全体の象徴的な存在であり、息子が院長や法人代表者として運営を担う構造が見えてきます。
【法人別に徹底比較】高須クリニックの運営法人と代表者一覧
高須クリニックの社長問題が複雑になる最大の理由は、医院のブランド名と法律上の運営法人が必ずしも一致しないことです。
公開されている医療機関情報を確認すると、「医療法人高須クリニック」と「医療法人社団福祉会」の両方が登場します。加えて、大阪にも同じ名称の医療法人高須クリニックの企業情報があります。
それぞれの法人情報を分けて整理すると、次のようになります。
上表の法人情報は、東海北陸厚生局の医療機関一覧、厚生労働省の医療情報ネット、厚生労働省の介護サービス情報公表システム、2026年9月更新の企業情報などを照合したものです。
医療法人高須クリニック(愛知)は高須幹弥氏が代表愛知県の医療法人高須クリニックは、名古屋市中区錦3丁目に所在地を置く法人です。法人番号公表情報では、法人番号は7180005006407とされています。
2026年9月更新の企業概要では、理事長として高須幹弥氏が掲載されています。東海北陸厚生局の2026年4月1日現在の一覧でも、栄院の開設者として同法人と高須幹弥氏の名前が確認できます。
また、名古屋院については厚生労働省の医療情報ネットに、高須幹弥氏が開設者・管理者として登録されています。
このように、名古屋の診療施設における責任者と、法人の代表者という二つの側面から高須幹弥氏の名前が確認できるのです。
医療法人社団福祉会は高須克弥氏が理事長もう一つの重要な法人が、医療法人社団福祉会です。
こちらは愛知県西尾市の高須病院を中心に、介護老人保健施設や高齢者向け住宅、デイサービスなどの関連施設を運営しています。法人公式サイトによると、高須病院は1911年に初代院長が当地で医院を開業した歴史を持ち、1974年に高須病院を開設、1977年に医療法人社団福祉会が設立されました。
厚生労働省の介護サービス情報公表システムでは、2025年10月7日公表の法人情報に、高須克弥氏が理事長として記載されています。
加えて、厚生労働省の医療情報ネットでは、銀座高須クリニックの正式名称が「医療法人社団福祉会 高須クリニック 銀座院」とされています。つまり、高須クリニックという同じブランドの診療施設でも、運営法人が異なるケースがあるのです。
大阪にも別の医療法人高須クリニックがある混同を避けるために押さえておきたいのが、大阪市北区の医療法人高須クリニックです。
2026年9月更新の企業情報では、大阪市北区大深町の法人について、理事長は高須久弥氏とされています。愛知県名古屋市中区の同名法人とは所在地も代表者情報も異なります。
大阪院の医療機関情報でも医療法人高須クリニックが開設者として記載され、管理者には高須敬子氏の名前が掲載されています。
この事実からも、「高須クリニックの代表者は誰か」という質問に対して、名字だけで判断したり、ある一つの法人情報を全国の院に当てはめたりすることはできません。
【違いを解説】高須クリニックの社長と理事長・統括院長は何が違う?
高須クリニックの代表者を調べる際に、もう一つ理解しておきたいのが役職の違いです。
一般企業と医療法人では、組織の仕組みや法的な責任の範囲が異なります。特に「社長」「理事長」「院長」「統括院長」は、それぞれ別の意味を持っています。
社長は一般企業で使われる代表的な役職名「社長」は、株式会社などの企業で経営トップを表す際によく使われる呼称です。
ただし、社長という肩書自体が会社の法律上の代表権を必ず意味するわけではありません。株式会社では代表取締役などの登記上の役職が、法的な代表権を判断するうえで重要になります。
一方、医療法人の場合は医療法に基づいた役員制度が設けられています。そのため、医療法人を経営する人物について「社長」と表現するよりも、正式な理事長の肩書を確認する方が正確です。
理事長は医療法人を代表する立場医療法第46条の6では、医療法人の理事のうち1人を理事長とすることが定められています。原則として医師または歯科医師である理事から選出されますが、都道府県知事の認可を受けた場合には例外もあります。
加えて、同法第46条の6の2では、理事長が医療法人を代表し、法人の業務に関する裁判上・裁判外の行為を行う権限を持つことが定められています。
つまり、医療法人において経営上の代表者を確認したい場合は、理事長の氏名を調べることが基本になります。
統括院長はクリニック内の診療・組織上の役職統括院長は、複数の診療拠点を持つ医療機関などで、院内の医師や診療体制を統括する立場を示す役職です。
高須クリニックでは、高須克弥氏がこの肩書で公式ドクター一覧に掲載されています。
ただし、統括院長という肩書だけで、すべての運営法人の代表者であると判断することはできません。法人の理事長と統括院長が同一人物とは限らないためです。
院長・開設者・管理者にも違いがある院長は各医療機関の診療現場を統括する立場です。一方、開設者は医療機関を設置・開設する主体を指し、管理者はその施設の管理や運営について医療法上の責任を負う人物を指します。
厚生労働省の医療情報ネットでは、名古屋院について高須幹弥氏が開設者・管理者として登録されている一方、銀座院では開設者が医療法人社団福祉会、管理者が高須英津子氏と登録されています。
この違いを理解すれば、院長と理事長の名前が異なっていても、直ちに経営体制に矛盾があるわけではないと分かります。
【なぜ混同される?】高須クリニックの代表者についてよくある誤解
高須クリニックの社長を検索する人が多い背景には、創業者の知名度、親子による医療活動、複数法人による運営という三つの要素があります。
誤解1:高須克弥氏がすべての法人の理事長である高須克弥氏が理事長を務める医療法人社団福祉会は実在し、厚生労働省の公開情報でもその役職が確認できます。
しかし、愛知県の医療法人高須クリニックでは、高須幹弥氏が理事長として掲載されています。したがって、高須克弥氏が高須クリニックに関係するすべての法人の理事長を務めているという理解は正しくありません。
誤解2:高須幹弥氏は単なる名古屋院の院長である公式サイト上の診療組織では名古屋院院長ですが、愛知県の医療法人高須クリニックでは理事長という立場も確認されています。
そのため、診療現場の責任者という側面だけでなく、法人運営に関わる立場も持っていると理解する必要があります。
誤解3:高須クリニックは一つの医療法人だけで運営されているこれは特に注意したいポイントです。
厚生労働省の医療情報ネットには、銀座院の開設者として医療法人社団福祉会が登録され、名古屋院については高須幹弥氏が開設者として登録されています。大阪院にも別の医療法人高須クリニックの情報があります。
つまり、医院のブランド名だけを見ても、運営法人や代表者を一意に特定することはできません。
代表者を正しく調べるための判断基準高須クリニックに限らず、医療機関の経営者を調べる場合は、次の順番で情報を確認すると混乱を防げます。
第一に、対象となる院の所在地を特定すること。 銀座院なのか、名古屋院なのか、大阪院なのかによって運営法人が異なる場合があります。
第二に、厚生労働省の医療情報ネットで開設者と管理者を確認すること。 ここでは医療機関単位の情報を調べられます。
第三に、法人名と理事長を確認すること。 法人番号公表情報や法人の公開情報、企業概要などを照合すれば、同名の法人との取り違えを防ぎやすくなります。
第四に、公式サイトの院長・統括院長紹介と照合すること。 診療上の役職と法人上の代表者を分けて把握が必要です。
【プロの結論】高須クリニックの経営体制から読み解く本当のポイント
高須クリニックの経営体制を理解するために最も重要なのは、創業者、診療責任者、法人代表者という三つの立場を分けて考えることです。
高須克弥氏は1976年に高須クリニックを開設した創業者であり、2026年現在も公式サイトで統括院長として紹介されています。一方、高須幹弥氏は名古屋院院長であり、愛知県の医療法人高須クリニックの理事長としても公的な医療機関情報に名前が掲載されています。
そして、高須克弥氏が理事長を務める医療法人社団福祉会は、別の法人として高須病院や関連施設を運営し、銀座高須クリニックの開設者法人にもなっています。
この構造から読み取れるのは、創業者の知名度と法人の代表権が必ずしも一致するわけではないということです。
また、美容医療のように医師個人の専門性や信頼がブランド価値に直結する業界では、創業者の名前が長期間にわたりブランドの中心に残ることがあります。その一方で、複数拠点の診療や法人運営は、それぞれの医師や法人の責任体制に基づいて行われます。
高須クリニックのケースは、医療機関のブランドと法律上の運営主体を分けて見る必要性を示す好例です。
【高須クリニックの社長】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年現在、高須クリニックの社長は高須克弥ですか?
A1:高須克弥氏は公式サイトで統括院長として紹介されています。ただし、愛知県の医療法人高須クリニックの理事長は高須幹弥氏です。法人や診療拠点によって代表者が異なるため、一人を全院共通の社長とするのは正確ではありません。
Q2:高須幹弥は高須クリニックの理事長ですか?
A2:はい。2026年の東海北陸厚生局の医療機関一覧では、愛知県の医療法人高須クリニックの理事長として高須幹弥氏が記載されています。公式サイトでは名古屋院院長として紹介されています。
Q3:高須克弥と高須幹弥は親子ですか?
A3:はい。高須克弥氏が父親で、高須幹弥氏が息子です。高須幹弥氏自身の公式プロフィールでも父親について言及しています。
Q4:高須クリニックは1976年に開設されたのですか?
A4:はい。高須克弥氏が1976年に名古屋市で開設しました。公式サイトの沿革にも開設年が掲載されています。
Q5:医療法人社団福祉会の理事長は誰ですか?
A5:厚生労働省の介護サービス情報公表システムに掲載された法人情報では、高須克弥氏が理事長とされています。同法人は愛知県西尾市の高須病院や介護関連施設を運営しています。
Q6:高須クリニックの社長と理事長は同じ意味ですか?
A6:厳密には異なります。社長は一般企業で使われる役職名で、医療法人では医療法に基づく理事長が法人の代表権を持ちます。院長や統括院長とも役割が異なります。
2026年11月現在、高須クリニックの公式サイトでは高須克弥氏が統括院長、高須幹弥氏が名古屋院院長として紹介されています。また、愛知県の医療法人高須クリニックでは高須幹弥氏が理事長、医療法人社団福祉会では高須克弥氏が理事長として確認できます。
加えて、大阪には高須久弥氏を理事長とする同名の医療法人高須クリニックの企業情報もあります。
したがって、「高須クリニックの社長は誰?」という疑問に対する正確な答えは、どの運営法人を指すかによって異なるということです。
高須克弥氏は創業者としての歴史と統括院長の肩書を持ち、高須幹弥氏は名古屋院の診療責任者であると同時に、愛知県の医療法人の理事長を務めています。
今後、高須クリニックの経営体制や世代交代を調べる際にも、院長の交代だけで判断するのではなく、各法人の理事長や医療機関の開設者情報を確認することが、実態を正しく理解するためのポイントになります。