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高市早苗派閥は存在する?2026年の無派閥表記と支持グループの実態を徹底解説

如月 七海 如月 七海 • 更新: • 公開: • 読了約 26 分
目次

2026年11月現在、「高市早苗派閥」という正式な派閥は存在するのか。高市早苗首相を支持する議員は誰なのか。自民党内では、旧安倍派や麻生派との関係に加え、高市氏を支える複数の議員グループが存在感を強めている。なかでも注目されるのが、高市氏自身が顧問を務める「保守団結の会」と、2026年5月に発足した大規模な議員連盟「国力研究会」だ。

実態を整理すると、高市氏本人は派閥所属ではなく無派閥として扱われている一方、党内には政策的な支持者や旧派閥時代からの人脈が広がっている。2025年の総裁選で高市氏を支えた麻生太郎氏や旧安倍派の議員、さらに2026年に発足した347人規模の議員連盟は、それぞれ異なる立場で政権を支えている。ここでは2026年11月1日までの公表情報と報道をもとに、その関係と党内勢力の実態を整理する。

【結論】高市早苗派閥は正式に存在する?2026年の所属は無派閥

高市早苗派閥

最初に結論を示すと、2026年11月現在、「高市派」という名称の正式な自民党派閥が設立された事実は確認できない。

高市早苗氏は、自民党総裁であり内閣総理大臣という立場にあるが、特定の派閥に所属する議員としてではなく、無派閥の政治家として説明されている。

衆議院の公式議員プロフィールでは、高市氏は奈良県第2区選出の自民党議員、内閣総理大臣として掲載されている。同プロフィールには、神戸大学経営学部卒業、松下政経塾卒塾、総務大臣や経済安全保障担当大臣などの経歴も記載されている。ただし、公式プロフィール自体は派閥所属を記載する名簿ではない。

「高市派」という呼び方が広がる理由

それでは、なぜ高市派という言葉が使われるのか。

理由は、高市氏の政策や政治姿勢に共鳴する議員が一定数存在し、総裁選や政権運営を通じて支持者のネットワークが形成されているためだ。

特に、保守的な政策を重視する議員や、安倍晋三元首相と政治的な関係を築いてきた議員の中には、高市氏を支持する人がいる。2025年の総裁選では、こうした議員の動きが高市氏の勝利に影響した。

さらに2026年には、高市政権を支えることを目的とした議員連盟も発足している。こうした動きが重なり、政治報道やネット上では「高市派」「高市支持派」といった表現が使われるようになった。

ただし、政治的な支持者が存在することと、正式な派閥が存在することは別問題だ。

「高市派」は支持者のまとまりを表す便宜的な呼び方であり、麻生派のように独自の組織を維持する正式な派閥と同一視することはできない。

高市氏本人が無派閥であることの意味

無派閥とは、党内の派閥に所属していないという意味であり、党内に協力者がいないことを意味しない。

むしろ高市氏の場合、派閥という固定的な組織に依存せず、旧安倍派の議員、麻生派の議員、保守系の有志議員、政策を共有する中堅・若手議員などと関係を築いている点に特徴がある。

自民党が2026年5月に公表したガバナンス体制に関する報告書でも、派閥が担ってきた情報共有、人材育成、意見集約、意思疎通などの機能を党組織として代替することが課題として示されている。

つまり、2026年の自民党は、派閥の看板がなくなった後も議員同士のつながりを通じて政治が動く構造を残している。

【2026年最新】高市早苗を支える2つの有志グループとは?

高市早苗氏の支持基盤を理解するうえで、特に押さえておきたいのが「保守団結の会」と「国力研究会」である。

両者は高市氏との関係が深いものの、組織の目的や参加人数、活動の性格は異なる。ここを混同すると、高市派の実態を正しく理解できなくなる。

1.保守団結の会:高市氏が顧問を務める85人規模のグループ

「保守団結の会」は、自民党内の保守系議員によって構成されるグループだ。

2026年4月7日、共同通信の報道によると、衆議院選挙後に新人議員らが加わり、会員数は85人に増加した。

同グループの共同代表を務める高鳥修一氏は、今後は毎月勉強会を開催する方針を説明。高市氏にも必要に応じて政策提言する意向を示した。

高市氏自身も同グループの顧問を務めている。

2026年4月7日には、高市氏が同会の懇談会に短時間出席したこともテレビ朝日が報じている。高鳥氏によれば、高市氏は出席者全員と握手したという。

同会が取り上げたテーマには、インテリジェンス機能の強化や旧姓の通称使用拡大などがある。

重要なのは、保守団結の会が高市氏を支持する有力なネットワークであっても、正式な高市派とは異なることだ。政策や思想を共有する議員グループとして捉えるのが適切である。

2.国力研究会:347人が参加した大規模な議員連盟

もう一つの重要な組織が、2026年5月21日に発足した「国力研究会」だ。

同研究会は、高市政権が掲げる政策を推進するために設立された議員連盟で、略称は「JiB」。高市氏が2025年の総裁選で掲げた「JAPAN IS BACK」に由来する。

共同通信によると、発足時には自民党の衆参両院議員417人のうち、347人が入会した。これは所属議員のおよそ8割に相当する規模だった。

主な発起人には、次の政治家が名を連ねた。

  • 麻生太郎氏
  • 加藤勝信氏
  • 萩生田光一氏
  • 木原稔氏
  • 山田宏氏
  • 茂木敏充氏
  • 小泉進次郎氏
  • 小林鷹之氏
  • 西村康稔氏
  • 松山政司氏
  • 有村治子氏

組織の役員体制では、麻生太郎氏が最高顧問、加藤勝信氏が会長、萩生田光一氏が幹事長、木原稔氏が事務総長、山田宏氏が事務局長に就任した。

活動の表向きの目的は、外交や皇室などの中長期的な課題について議論し、政府と与党の連携を強めることだ。憲法改正や対中外交なども発足時から論点として挙げられている。

一方、TBS NEWS DIGの政治取材では、2027年秋の総裁選で高市氏の無投票再選を後押しする狙いも背景にあったと分析された。

ただし、347人全員が高市氏の熱心な個人支持者というわけではない。参加人数が想定を大きく超え、総裁選で競合した政治家や、必ずしも高市氏に近いとは限らない議員も参加したことが報じられている。

また、木原官房長官は2026年5月22日の記者会見で、議連への参加の有無が閣僚人事に影響するとの見方を否定した。

2026年10月時点での国力研究会の動き

発足後の活動状況にも注目したい。

2026年10月23日のKAB熊本朝日放送の報道によると、国力研究会は5月の発足後、総会を開催していなかった。

10月22日夜には、麻生太郎氏、萩生田光一氏、加藤勝信氏、山田宏氏ら幹部が会食し、11月前半にも2回目の総会を開く方針を確認した。

また、2027年秋に予定される総裁選についても意見が交わされたという。

したがって、国力研究会は大規模な参加者を集めた一方、発足後の継続的な活動や組織としての結束が今後の焦点となっている。

【関係者一覧】高市早苗・保守団結の会・麻生派・旧安倍派の関係を比較

高市氏を取り巻く政治ネットワークは、複数の組織と人物が交差する構造になっている。

特に注意したいのは、同じ高市支持という立場でも、正式な所属派閥、政策グループ、総裁選での支持、政権運営上の協力はそれぞれ意味が異なるという点だ。

2026年の公開情報をもとに、主な関係を整理すると次のようになる。

人物・組織 立場・関係 高市氏との関係
高市早苗 自民党総裁・首相 派閥所属ではなく無派閥として扱われる
保守団結の会 保守系議員グループ 高市氏が顧問。2026年4月時点で85人
高鳥修一 保守団結の会共同代表 同会を通じて高市政権を支援
国力研究会 議員連盟 2026年5月に発足。347人が参加
麻生太郎 麻生派会長・党副総裁 2025年総裁選の決選投票で高市氏を支援
加藤勝信 国力研究会会長 高市政権を支える議員連盟の中心人物
萩生田光一 国力研究会幹事長・旧安倍派の有力議員 高市政権の党内基盤を支える人物
木原稔 国力研究会事務総長 高市氏に近い政治家として官邸運営を支える
西村康稔 国力研究会発起人・旧安倍派の有力議員 保守系の政策ネットワークで接点を持つ
旧安倍派 2024年に政治団体として解散 旧所属議員の一部が高市氏を支持

この関係から見えてくるのは、「高市派」という一つの組織が存在するのではなく、複数の政治ネットワークが高市政権を支える形になっていることだ。

また、保守団結の会の85人と国力研究会の347人は別々の組織の数字であり、単純に足して高市氏の支持議員数とすることはできない。議員連盟や政策グループには複数の会への参加があり得るため、会員数と実際の政治的支持は区別する必要がある。

【麻生派・旧安倍派との関係】2025年総裁選で見えた高市氏の支持基盤

高市早苗氏の党内基盤を語るうえで欠かせないのが、麻生太郎氏と旧安倍派の存在だ。

2025年10月4日の自民党総裁選は、高市氏の政治的な支持基盤がどのように形成されたかを示す重要な出来事だった。

2025年総裁選で高市氏はどのように勝利したのか

2025年の総裁選では、小林鷹之氏、茂木敏充氏、林芳正氏、高市早苗氏、小泉進次郎氏の5人が争った。

1回目の投票では高市氏の国会議員票は64票。小泉氏の80票を下回ったものの、党員算定票では高市氏が119票を獲得し、決選投票に進んだ。

決選投票では高市氏が国会議員票149票、都道府県票36票、合計185票を獲得。小泉氏の156票を上回り、第29代自民党総裁に選出された。

注目されたのは、1回目の投票から決選投票にかけての議員票の変化だ。

  • 1回目:高市氏64票、小泉氏80票
  • 決選投票:高市氏149票、小泉氏145票
  • 高市氏は決選投票で議員票を85票増やした

この票の移動には、麻生派や旧安倍派、1回目で敗退した候補者の支持議員など、複数のグループの動きが関係したと報じられている。

麻生太郎氏と高市早苗氏の関係

麻生太郎氏は、自民党内で唯一の派閥として存続する麻生派(志公会)を率いる政治家だ。

2025年総裁選では、麻生氏が決選投票で高市氏を支援したことが、勝敗を左右する要素の一つになった。

テレビ朝日の報道では、麻生氏が決選投票前に所属議員へ党員票の多い候補に投票するよう促したと伝えられている。党員票で優位だった高市氏に議員票が流れる背景となった。

2026年2月19日には、麻生派に新人議員らが加わり、所属議員は60人規模に拡大した。共同通信は、同派が新人獲得や党の要職確保を通じて影響力を維持しようとしていると報じた。

ただし、麻生派は高市氏自身の派閥ではない。麻生氏が独自に率いる組織であり、高市政権との協力関係と、派閥としての独立した政治的立場は分けて考える必要がある。

政策や党内人事を巡って両者の考えが常に一致するわけでもない。政権を支える協力関係がある一方、党内の勢力や政策判断を巡る駆け引きも存在している。

旧安倍派は高市氏の支持基盤なのか

旧安倍派と高市氏の関係も重要だ。

旧安倍派は、清和政策研究会を母体とする自民党内の有力派閥だった。しかし、政治資金パーティーを巡る不透明な会計処理問題を受け、2024年に政治団体としての解散に向かった。

そのため、2026年現在、旧安倍派という正式な派閥がそのまま存続しているわけではない。

一方で、旧安倍派に所属していた議員同士の政治的な人脈や政策上のつながりが、解散によって消滅したわけではない。

2025年の総裁選では、高市氏を支持する議員の中で旧安倍派出身者の存在感が目立った。テレビ朝日の総裁選分析でも、高市氏には旧安倍派の支持が目立つと報じられている。

萩生田光一氏や西村康稔氏など、旧安倍派に関係した政治家が高市政権を支えるネットワークに参加していることも、両者の政治的な接点を示している。

ただし、旧安倍派の全議員が高市氏を支持しているわけではない。旧安倍派という出身母体だけで、現在の政治的な立場まで一律に判断することはできない。

【高市早苗の側近・支持議員一覧】誰が政権を支えているのか

「高市早苗の側近は誰なのか」という疑問に対しては、総裁選で推薦人を務めた議員、官邸で政権運営を支える人物、政策グループの役員を分けて考えると分かりやすい。

2025年総裁選で高市氏の推薦人になった20人

自民党が公開した2025年総裁選の候補者情報には、高市氏の推薦人20人が掲載されている。

推薦人は、候補者の立候補に必要な支持を示した議員であり、当時の政治的な支援関係を把握する重要な資料だ。

衆議院議員

  • 古屋圭司
  • 安藤高夫
  • 今枝宗一郎
  • 尾﨑正直
  • 黄川田仁志
  • 工藤彰三
  • 小林茂樹
  • 高木啓
  • 中村裕之
  • 仁木博文
  • 平沼正二郎
  • 松島みどり
  • 松本尚
  • 山口壯

参議院議員

  • 有村治子
  • 生稲晃子
  • 小野田紀美
  • 片山さつき
  • 中曽根弘文
  • 若林洋平

この20人は、2025年総裁選における公式な推薦人である。2026年現在の側近全員や、高市政権の支持者全員を示す名簿ではない点には注意したい。

政権運営を支える人物

高市政権の運営面では、木原稔氏が重要な存在として知られる。

2025年10月の総裁選後、テレビ朝日は高市氏に近い人物として木原氏を官房長官に起用する方針を報道した。木原氏は旧茂木派に所属していた経歴を持ち、高市氏と近い関係にあると紹介されている。

また、2026年の国力研究会では、次の人物が組織運営の中心を担っている。

  • 麻生太郎:最高顧問。麻生派を率いる党内有力者。
  • 加藤勝信:会長。議員連盟の取りまとめ役。
  • 萩生田光一:幹事長。旧安倍派の人脈を持つ。
  • 木原稔:事務総長。官邸と議員連盟をつなぐ役割を担う。
  • 山田宏:事務局長。議員連盟の運営に関わる。

この顔ぶれを見ると、高市氏を支える政治ネットワークが一つの派閥に閉じていないことが分かる。

麻生派、旧安倍派出身者、旧茂木派出身者、保守系議員など、異なる政治的背景を持つ人物が同じ議員連盟に参加している。

【自民党の派閥勢力図2026】派閥解散後も残る党内政治の力学

高市早苗派閥の実態を理解するには、そもそも自民党の派閥がなぜ解散に向かったのかを知る必要がある。

2024年の政治資金問題が派閥解散のきっかけ

自民党の派閥問題が大きく変化したのは、2024年の政治資金パーティーを巡る問題だった。

派閥の政治資金パーティー収入について、収支報告書への不記載など不透明な会計処理が問題となり、政治資金規正法違反を巡る捜査や議員の処分に発展した。

これを受け、岸田文雄総裁の下で政治刷新本部が設置され、2024年1月には派閥のあり方を見直す改革案がまとめられた。

自民党が2024年1月24日に公表した中間取りまとめ案では、派閥から資金と人事の機能を切り離し、派閥ありきの党運営から脱却する方針が示された。

その後、安倍派、岸田派、二階派など主要派閥が政治団体としての解散に向かった。一方、麻生太郎氏は麻生派の存続を選択した。

派閥と政策集団は何が違うのか

派閥と政策集団は、どちらも議員同士が集まる組織という点では共通している。しかし、政治的な機能には違いがある。

派閥は、特定の領袖を中心に議員が所属し、総裁選や党内人事、選挙などでまとまった行動を取ることがある組織だ。伝統的には資金調達や議員の育成、ポスト配分にも影響力を持ってきた。

一方、政策集団や議員連盟は、特定の政策課題や政治理念を共有する議員が集まる組織である。通常は派閥ほど人事や資金の機能を持たず、複数のグループに参加することも可能だ。

ただし、名前だけで実態を判断することはできない。政策集団という名称を掲げながら、総裁選での統一行動や人事への影響力を強めれば、事実上の派閥に近づく可能性もある。

高市氏を取り巻く国力研究会についても、参加人数だけで派閥と認定することはできない。実際に人事や資金、選挙でどの程度の統制力を持つかが判断材料になる。

2026年の自民党内で存在感を持つグループ

2026年の自民党では、麻生派以外にも、旧派閥の人脈を基盤とする政策グループが活動している。

例えば、旧二階派を中心とした武田良太氏のグループは「総合安全保障研究会」を立ち上げる動きを進めた。2026年3月のテレビ朝日の報道では、旧二階派の議員を中心に約30人弱が参加する体制案が伝えられている。

また、岸田文雄氏や茂木敏充氏の周辺でも、旧派閥時代からのつながりを背景にした会合が続いている。

つまり、派閥解散によって党内の人脈が消えたのではなく、政治資金や人事を伴う従来型の組織から、政策研究会や議員連盟などへ活動の形が変化している。

高市政権の党内勢力を判断する3つのポイント

高市氏の党内影響力を判断するときには、単純な支持者の人数だけでは不十分だ。

注目すべきなのは、次の3点である。

  • 政策実現力:国力研究会や保守団結の会を通じて、政府提出法案や政策にどの程度の支持を集められるか。
  • 人事への影響力:派閥所属や議員連盟への参加にかかわらず、党や内閣の重要ポストをどのような基準で決定するか。
  • 総裁選での結束力:2027年秋に予定される総裁選で、支持を表明する議員が実際にどの程度まとまって行動するか。

特に、国力研究会の347人という参加人数は大きな数字だが、全員が高市氏の総裁選再選を支持すると決まったわけではない。政策を議論するために参加した議員と、政権の政治的な後ろ盾になる議員を区別する必要がある。

2026年11月以降は、国力研究会の活動実績や、2027年の総裁選に向けた議員の動きが、実際の党内勢力を測る材料になる。

【プロの結論】高市早苗派閥の実態と真相は?注目すべき政治的な意味

ここまでの情報を整理すると、高市早苗氏には正式な派閥が存在するのではなく、複数の政治ネットワークを組み合わせた支持基盤が形成されている。

この構造には、従来の派閥政治とは異なる特徴がある。

無派閥であることは政治的な弱さを意味しない

従来の自民党では、派閥に所属することが政治家の活動を支える重要な手段だった。派閥は新人議員の教育、選挙対策、政策調整、党内人事などで大きな役割を果たしていた。

しかし、派閥解散後は、議員が政策や政治理念に応じて複数のグループに参加する形が目立つようになった。

高市氏の場合、保守団結の会という思想的なつながり、国力研究会という大規模な議員連盟、麻生派との政治的協力、旧安倍派出身者との人脈が、それぞれ異なる形で政権を支えている。

このような構造は、派閥の枠にとらわれず幅広い議員と協力できるという利点がある。

一方で、各グループが異なる思惑を持っているため、政権の方針に対する意見集約が難しくなる可能性もある。

国力研究会の347人は本当の支持率を示す数字ではない

もう一つ重要なのが、参加人数の読み方だ。

347人という数字は、自民党内で非常に大きな規模を持つことを示している。しかし、議員連盟への参加は、総裁選での投票行動や政策への全面的な賛同を保証するものではない。

実際にTBS NEWS DIGは、参加人数が想定を超えたことで、当初想定していた高市氏の支持基盤を超えて、さまざまな立場の議員が参加した状況を報じている。

したがって、347人という数字をそのまま高市氏の個人的な支持議員数として扱うのは正確ではない。

2027年総裁選が高市支持グループの真価を問う

今後の大きな焦点は、2027年秋に予定される自民党総裁選だ。

2026年10月には国力研究会の幹部が会合を開き、次回総裁選についても意見交換したと報じられた。萩生田氏も、高市氏が次の総裁選に挑戦する意向なら支えたいとの考えを示している。

この動きからは、高市政権の支持基盤を一時的な協力関係にとどめず、継続的な政治ネットワークに発展させようとする動きが読み取れる。

ただし、実際にどの程度の議員が高市氏の再選を支持するかは、今後の政権運営や政策実績、党内の人事、選挙結果などによって変わる。

高市派が本当に派閥に近い政治的な力を持つようになるのか。それとも政策ごとに協力する緩やかな議員連盟にとどまるのか。今後の活動がその答えを示すことになる。

【高市早苗派閥に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:高市早苗派閥は2026年現在、本当に存在しますか?
A1:正式な派閥としての「高市派」は確認されていません。高市氏本人は無派閥として扱われています。ただし、高市氏が顧問を務める保守団結の会や、国力研究会などの支持ネットワークが存在します。

Q2:高市早苗氏が顧問を務めるグループの名前は何ですか?
A2:「保守団結の会」です。2026年4月の共同通信報道では85人規模に増加したと伝えられています。保守系議員によるグループで、政策勉強会や高市政権への政策提言を行っています。

Q3:国力研究会と保守団結の会は同じ組織ですか?
A3:別の組織です。保守団結の会は高市氏が顧問を務める保守系グループで、国力研究会は2026年5月に発足した大規模な議員連盟です。後者は発足時に347人が参加しました。

Q4:高市早苗氏は麻生派に所属していますか?
A4:麻生派に所属しているわけではありません。麻生太郎氏が率いる麻生派は独立した派閥であり、2025年の総裁選で高市氏を支援したことなどを通じて協力関係を築いています。

Q5:旧安倍派は現在も高市早苗氏を支持していますか?
A5:旧安倍派という政治団体は2024年に解散しましたが、旧所属議員の一部は高市氏を支持しています。2025年の総裁選でも旧安倍派出身者の支援が目立ちました。ただし、旧所属議員全員が高市氏の支持者というわけではありません。

Q6:高市早苗氏の側近として知られる議員は誰ですか?
A6:木原稔氏、萩生田光一氏、加藤勝信氏、麻生太郎氏などが、政権運営や高市政権を支える議員連盟の重要人物として挙げられます。また、2025年総裁選の推薦人には古屋圭司氏、有村治子氏、片山さつき氏、小野田紀美氏などが名を連ねました。

Q7:2026年の自民党で唯一残っている派閥はどこですか?
A7:麻生太郎氏が率いる麻生派(志公会)です。2026年2月には新人議員らが加入し、所属議員は60人規模になったと共同通信などが報じています。

2026年11月現在、高市早苗氏には正式な派閥としての「高市派」は存在しない。高市氏自身は無派閥として扱われている一方、政権を支える複数の政治ネットワークが形成されている。

特に重要なのは、次の3つの関係だ。

  • 保守団結の会:高市氏が顧問を務める85人規模の保守系グループ。
  • 国力研究会:2026年5月に347人が参加して発足した大規模な議員連盟。
  • 麻生派・旧安倍派の人脈:2025年総裁選や政権運営を通じて高市氏を支えてきた政治的なネットワーク。

これらを一括りにして「高市派」と呼ぶことはできるが、正式な派閥と政策グループ、総裁選での支持者は明確に区別しなければならない。

今後の注目点は、国力研究会が継続的な活動を通じてどの程度の結束力を持つのか、麻生派との協力関係が維持されるのか、そして2027年秋の総裁選で高市氏を支持する議員がどこまでまとまるのかという点だ。

高市早苗派閥の実態を理解するために重要なのは、単なる議員数や肩書ではなく、誰がどの組織でどのような役割を担い、政策や人事、総裁選で実際に行動するのかを見極めることだ。派閥解散後の自民党政治は、従来の組織図だけでは読み解けない新しい勢力関係に移行している。

その中心にいる高市氏が、無派閥という立場を維持しながら、どこまで安定した党内基盤を築けるかが、今後の政権運営を左右する要点となる。

主な検証資料: 自由民主党公式の政治刷新本部資料・2026年ガバナンス報告書・2025年総裁選結果、衆議院議員プロフィール、共同通信、テレビ朝日、TBS NEWS DIG、KAB熊本朝日放送の報道を参照しています。

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如月 七海

スポーツ報道9年。連盟の公式記録、試合結果、会見の書き起こしで数値と経歴を確認しています。

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