2026年5月10日に行われた男子団体決勝は、日本と中国による頂上決戦となった。
試合結果は日本0-3中国。日本は3試合すべてで敗れたものの、張本智和は第1試合で2ゲームを先取し、王者を追い詰める場面をつくった。
決勝の個人別スコアは以下のとおり。
第1試合:張本智和 vs 梁靖崑日本 2-3 中国
- 第1ゲーム:11-8(張本)
- 第2ゲーム:11-4(張本)
- 第3ゲーム:9-11(梁)
- 第4ゲーム:11-13(梁)
- 第5ゲーム:8-11(梁)
張本は序盤2ゲームを連取し、決勝の主導権を握った。しかし、梁靖崑が第3ゲームから立て直し、第4ゲームも13-11で奪取。最終ゲームも梁が制し、逆転勝利を収めた。
ITTF(国際卓球連盟)の大会レポートでも、梁の0-2からの逆転劇は決勝の大きな見どころとして取り上げられている。
第2試合:松島輝空 vs 王楚欽日本 1-3 中国
- 第1ゲーム:11-8(松島)
- 第2ゲーム:10-12(王)
- 第3ゲーム:2-11(王)
- 第4ゲーム:9-11(王)
松島も第1ゲームを先取したが、第2ゲームを競り負けたことが試合の流れを左右した。
第3ゲームは2-11と大きく引き離され、王楚欽が試合を掌握。第4ゲームも王が取り切り、中国が2試合連続で勝利した。
第3試合:戸上隼輔 vs 林詩棟日本 1-3 中国
- 第1ゲーム:9-11(林)
- 第2ゲーム:5-11(林)
- 第3ゲーム:11-7(戸上)
- 第4ゲーム:9-11(林)
後がなくなった戸上は第3ゲームを奪い返したものの、第4ゲームで林詩棟に押し切られた。
これにより中国が3試合連続で勝利。日本の男子団体は銀メダルで大会を終えた。
決勝の特徴は、日本の選手がそれぞれ先行する場面をつくりながらも、中国が中盤以降に修正し、勝ち切ったことだ。単純な実力差だけではなく、競った場面での対応力が勝敗を分けた。
【日本男子の全試合結果】準々決勝・準決勝までの勝ち上がりを一覧で紹介

日本男子は決勝までに、決勝トーナメントで5試合を戦った。
特に注目したいのは、準々決勝のドイツ戦だ。グループ戦ではドイツに敗れていた日本が、決勝トーナメントでは3-1で勝利し、雪辱を果たしている。
日本男子の大会全試合スコア以下は、日本卓球協会の公式大会記録に掲載された男子団体の対戦結果である。
出典:日本卓球協会「2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会」男子団体公式結果。
準々決勝:日本3-1ドイツ5月7日の準々決勝は、日本がドイツを3-1で下した。
個人戦の結果は次のとおり。
- 張本智和 3-0 ベネディクト・ドゥダ
- 松島輝空 3-1 邱党(キウ・ダン)
- 戸上隼輔 1-3 パトリック・フランチスカ
- 張本智和 3-0 邱党
張本が2勝を挙げたことが勝利の決め手となった。
特に第4試合の邱党戦では、12-10、15-13、11-9と競り合いを制してストレート勝ち。チームの準決勝進出を決定づけた。
準決勝:日本3-0チャイニーズタイペイ5月9日の準決勝では、日本が台湾を相手に3連勝。1試合も落とさず決勝進出を決めた。
- 張本智和 3-1 林昀儒(リン・ユンジュ)
- 松島輝空 3-0 馮翊新(フォン・イーシン)
- 戸上隼輔 3-0 郭冠宏(クオ・グアンホン)
張本は第1ゲームを5-11で落としたが、そこから3ゲームを連取。松島と戸上もストレート勝ちを収めた。
日本の3選手がそれぞれ勝利したことは、決勝に向けた大きな収穫だった。
【個人別結果】張本智和・松島輝空・戸上隼輔は何勝した?
日本男子の準優勝を語るうえで欠かせないのが、主力3選手のパフォーマンスだ。
ここでは準々決勝、準決勝、決勝の3大会重要局面に絞り、それぞれの試合結果を整理する。
張本智和:準決勝・準々決勝でチームを牽引男子日本代表・トヨタ自動車
準々決勝では2勝、準決勝では林昀儒に勝利。決勝でも梁靖崑から2ゲームを先取した。
張本の準々決勝は2勝0敗。ドゥダを3-0、邱党を3-0で退けた。
準決勝では林昀儒に対し、最初のゲームを失いながらも逆転勝利。相手の攻撃に対応し、接戦の3ゲームを取り切った。
決勝では梁靖崑に2-0と先行したものの、最終的には2-3で敗れた。
張本の大会での存在感は大きく、特に決勝トーナメントで日本の勝ち上がりを支えた。
松島輝空:準決勝でストレート勝ち男子日本代表・個人
ドイツ戦で邱党に勝利し、台湾戦でも馮翊新をストレートで下した。
松島は準々決勝で邱党に3-1で勝利。第1ゲームを落とした後、3ゲームを連取した。
準決勝の馮翊新戦では11-8、11-8、11-4と安定した試合運びを披露。決勝進出に貢献した。
一方、中国との決勝では王楚欽に1-3で敗れた。第1ゲームを奪ったものの、第2ゲーム以降は王の攻撃に押される展開となった。
戸上隼輔:準決勝で完勝、決勝では林詩棟に敗れる男子日本代表・井村屋グループ
準々決勝ではフランチスカに敗れたが、準決勝では郭冠宏にストレート勝ちした。
戸上は準々決勝のドイツ戦でパトリック・フランチスカに1-3で敗れた。
しかし準決勝では郭冠宏を11-8、11-9、11-5で撃破。台湾戦の3勝目を挙げ、日本の決勝進出を決定づけた。
決勝の林詩棟戦では第3ゲームを11-7で奪ったものの、1-3で敗戦。中国の3連勝を止めることはできなかった。
3選手の結果を比較すると、張本は勝負どころでの得点力、松島は中盤以降の立て直し、戸上は準決勝での安定感が光った。
【中国が24度目の優勝】スウェイスリングカップ獲得までの道のり
中国男子団体
24回目
世界選手権男子団体優勝
2026年ロンドン大会でスウェイスリングカップを獲得。
2026年の男子団体で優勝した中国は、世界卓球の歴史に新たな記録を刻んだ。
ITTFの公式発表によると、中国は今回の優勝で男子団体24度目の世界タイトルを獲得。12大会連続の優勝も達成した。
ただし、今回の中国は大会序盤から無敵だったわけではない。
中国はグループ戦で韓国・スウェーデンに敗北中国はステージ1Aのグループ1で韓国に1-3、スウェーデンに2-3で敗れた。
最終的なグループ順位も3位。決勝進出が当然視されるような圧倒的なスタートではなかった。
それでも決勝トーナメントに入ると、チームは立て直しに成功した。
中国男子の決勝トーナメント結果- 1回戦:オーストラリアに3-0
- 2回戦:ルーマニアに3-1
- 準々決勝:韓国に3-0
- 準決勝:フランスに3-1
- 決勝:日本に3-0
特に準決勝ではフランスに1試合を落としながらも、残る試合を制して決勝進出を決めた。
そして日本との決勝では、梁靖崑、王楚欽、林詩棟が3連勝。中国は最後の舞台で実力を発揮した。
グループ戦で敗れても、決勝トーナメントで修正し、最後に勝ち切る。今回の中国の優勝は、選手個々の能力だけでなく、チーム全体の対応力を示した結果でもある。
ロンドン大会の男子団体最終順位| 順位 | 国・地域 | 結果 |
|---|---|---|
| 1位 | 中国 | 金メダル |
| 2位 | 日本 | 銀メダル |
| 3位 | フランス | 銅メダル |
| 3位 | チャイニーズタイペイ | 銅メダル |
準決勝で敗れたフランスとチャイニーズタイペイは、3位決定戦を行わず、ともに銅メダルとなった。
【男子トーナメント表と大会方式】ロンドン大会はどう進んだ?
2026年のロンドン大会は、2026年4月28日から5月10日まで開催された世界選手権の団体戦だ。
1926年にロンドンで第1回世界選手権が開催されてから100年という節目の大会でもあった。
大会は大きく3段階で構成されていた。
1. ステージ1B:予選グループ戦
2. ステージ1A:上位シード国などによるグループ戦
3. ステージ2:決勝トーナメント
日本はステージ1Aのグループ2に入り、フランス、ドイツ、チャイニーズタイペイと対戦した。
グループ戦では1勝2敗だったが、グループ2位で決勝トーナメントに進出している。
日本男子のトーナメント進出ルート
5月4日:1回戦
日本 3-1 ベルギー
5月6日:2回戦
日本 3-1 カザフスタン
5月7日:準々決勝
日本 3-1 ドイツ
5月9日:準決勝
日本 3-0 チャイニーズタイペイ
5月10日:決勝
日本 0-3 中国
このルートを見ると、日本は決勝トーナメントで準々決勝以降、着実に勝ち上がっていたことが分かる。
特にグループ戦で敗れたドイツに準々決勝で勝利したことは、今回の日本代表を評価するうえで見逃せないポイントだ。
【プロの結論】日本男子の準優勝から見える収穫と課題
今回の世界卓球2026男子団体は、日本にとって悔しさと手応えの両方が残る大会だった。
準優勝という結果だけを見ると、中国に及ばなかった大会という印象になりやすい。しかし、試合の経過を追うと、評価すべきポイントがいくつもある。
収穫1:張本・松島・戸上の3選手が決勝進出に貢献準々決勝では張本と松島が勝利し、準決勝では3選手全員が勝ち星を挙げた。
特定の選手だけに依存せず、それぞれが試合の中で役割を果たしたことは、日本男子の強みといえる。
収穫2:ドイツ戦でグループ戦の敗戦を取り返したグループ戦でドイツに2-3で敗れた日本は、準々決勝では3-1で勝利した。
同じ相手に対して、試合の組み立てを変えて勝ち切った点は重要だ。
一度の敗戦で実力を判断するのではなく、次の対戦でどのように修正したかを見る必要がある。
課題:中国との決勝で競り合いを勝ち切れなかった最も大きな課題は、決勝での試合終盤の対応だった。
張本は2ゲームを先取しながら逆転負け。松島も第1ゲームを奪いながら、王楚欽の反撃を止められなかった。
中国の選手は劣勢になってもプレーを修正し、ゲームを取り返している。
日本が次の国際大会で中国を倒すためには、先行した場面でのリードの守り方、相手が戦術を変えた後の対応、競り合いでの得点力が重要になる。
準優勝は決して小さな成果ではない。一方で、中国との最終的な差を埋めるには、決勝の3試合で起きた流れの変化を分析することが必要だ。
【世界卓球2026男子結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:世界卓球2026男子団体の優勝国はどこ?
A1:中国です。2026年5月10日の決勝で日本を3-0で破り、男子団体24度目の世界一を達成しました。
Q2:日本対中国の男子団体決勝のスコアは?
A2:日本0-3中国です。張本智和が梁靖崑に2-3、松島輝空が王楚欽に1-3、戸上隼輔が林詩棟に1-3で敗れました。
Q3:日本は準決勝で台湾に勝った?
A3:はい。2026年5月9日の準決勝でチャイニーズタイペイに3-0で勝利しました。張本、松島、戸上の3選手がそれぞれ勝利しています。
Q4:日本は準々決勝でドイツに何対何で勝った?
A4:日本が3-1で勝利しました。張本が2勝、松島が1勝を挙げています。
Q5:2026年ロンドン大会の男子団体で日本は何位?
A5:準優勝の2位です。金メダルは中国、銅メダルはフランスとチャイニーズタイペイが獲得しました。
Q6:世界卓球2026の男子団体決勝はいつ開催された?
A6:2026年5月10日(日)です。会場はイギリス・ロンドンのOVO Arena Wembleyでした。
2026年5月10日に行われた世界卓球ロンドン大会の男子団体決勝は、中国が日本を3-0で下して優勝した。
日本は準優勝となったものの、準々決勝ではドイツに3-1、準決勝ではチャイニーズタイペイに3-0で勝利。張本智和、松島輝空、戸上隼輔の3選手がそれぞれ存在感を示した。
一方、中国はグループ戦で韓国やスウェーデンに敗れながらも、決勝トーナメントで復調。最後は日本をストレートで下し、スウェイスリングカップ24度目の獲得を成し遂げた。
今回の大会で明確になったのは、日本には世界一を争うだけの戦力がある一方、頂点に立つには中国の試合中の修正力や勝負どころでの強さを上回る必要があるということだ。
世界卓球2026男子団体の最終結果は、中国が優勝、日本が準優勝。 この結果は、今後の日本男子卓球の強化と国際大会での戦いを考えるうえでも重要な記録となった。
主な参考資料:公益財団法人日本卓球協会「2026 ITTF世界卓球選手権ファイナルズ ロンドン大会」公式結果・大会閉幕発表、国際卓球連盟(ITTF)2026年5月10日付優勝レポート、男子団体大会記録。