2026年11月1日時点の立憲民主党支持率は、各報道機関の世論調査でどのような数字になっているのか。自民党との支持率の差や、国民民主党、参政党など他の野党との比較、さらに党内外で進む政治勢力の再編も含め、注目が集まっている。
直近のJNN世論調査(10月31日・11月1日実施)では、立憲民主党の支持率は2.1%。前回調査から0.4ポイント低下した。一方、10月のテレビ朝日調査では5.1%、FNN・産経合同調査では2.7%となっており、調査機関によって数字に開きがある。支持率を正しく読むには、調査日や調査方法、政治状況の変化をあわせて見る必要がある。
【2026年最新】立憲民主党の支持率は2.1%!直近の世論調査を詳しく解説

2026年11月1日にTBS NEWS DIGが公表したJNN世論調査では、立憲民主党の政党支持率は2.1%(前回比0.4ポイント減)だった。
同調査は10月31日と11月1日に全国18歳以上の男女を対象に実施。固定電話と携帯電話を利用したRDD方式で、2662人に調査し、1024人から有効回答を得ている。
注目したいのは、立憲民主党だけでなく、野党各党の支持率も比較的低い水準にとどまっている点だ。
同じJNN調査における主な政党の数字は次の通り。
- 自由民主党:32.9%
- 日本維新の会:3.7%
- 国民民主党:3.2%
- 参政党:3.6%
- 立憲民主党:2.1%
- 公明党:2.1%
- 共産党:2.0%
- 支持政党なし:42.7%
自民党との差は30.8ポイント。立憲民主党は野党各党との競争だけでなく、支持政党を持たない有権者にどう訴えるかという課題も抱えている。
ただし、政党支持率は選挙の比例代表投票先や内閣支持率とは異なる指標だ。支持政党を尋ねた結果だけで、次の選挙の議席数や投票行動をそのまま予測することはできない。
【報道各社を比較】立憲民主党支持率に大きな差が出る理由とは?
2026年10月に発表された各社の調査を並べると、立憲民主党の支持率には相当な幅がある。
特に注目されるのは、同じ10月17日・18日に実施された調査でも、調査主体によって結果が異なっていることだ。
- NHK:3.0%(10月10~12日)
- テレビ朝日:5.1%(10月17~18日)
- FNN・産経:2.7%(10月17~18日)
- NNN・読売新聞:2%(10月16~18日)
- 選挙ドットコム・JX通信社:電話調査で8.2%(10月17~18日)
このうち、選挙ドットコムとJX通信社の共同調査では、電話調査1017件、インターネット調査1293件の有効回答を取得した。電話調査の立憲民主党支持率は8.2%だった一方、ネット調査では4.3%だった。
同じ調査主体でも電話とインターネットで結果が違う点は、数字を読むうえで見逃せない。
一方、テレビ朝日の10月調査はRDD方式による電話調査で、全国18歳以上の3141人を対象とし、有効回答率は32.4%だった。立憲民主党は5.1%で、前回から1.9ポイント上昇している。
つまり、8.2%という数字だけを取り出して「立憲民主党が野党の支持を一気に独占した」と判断するのは早計だ。複数の調査を照らし合わせると、依然として2~5%台の結果が多く、調査方法による違いが大きいことが分かる。
世論調査を比較するときには、次の3点が欠かせない。
- 調査時期:政治ニュースや国会審議の前後で回答が変わる可能性がある。
- 調査方法:電話とインターネットでは回答する人の属性や参加傾向が異なる。
- 質問内容:政党支持率、次回選挙の投票先、政権への評価はそれぞれ別の質問である。
【支持率低迷の経緯】2026年の衆院選と中道改革連合の分裂が与えた影響
2026年の立憲民主党を語るうえで避けられないのが、中道改革連合をめぐる一連の動きだ。
立憲民主党は1月、衆議院議員を中心とした新党結成に向けて動き、2月8日の第51回衆議院議員総選挙では独自候補を擁立せず、中道改革連合の候補者を全面的に支援した。
しかし、選挙結果は厳しいものとなった。立憲民主党を離党して中道改革連合から立候補した148人に対し、当選者は49人。そのうち立憲民主党出身者は21人にとどまった。
党自身が2026年度活動方針で、この結果を大敗と位置付けている。
加えて、選挙後の党内総括では、新党結成の過程や説明不足、基本政策の違い、候補者の処遇などが課題として挙げられた。従来の立憲民主党を支持してきた人々にとって、何を基準に新党を支持すればよいのか分かりにくくなったことも反省点として示されている。
9月には中道改革連合の分裂が正式に決まり、立憲民主党出身議員による新党「民主改革の会」が結成された。公明党出身の衆議院議員は公明党に復党する流れとなった。
この再編によって、立憲民主党、中道改革連合、民主改革の会という名称が報道に登場するようになり、政治ニュースを追う読者にとっても区別が難しい状況が生まれている。
【関係者・政党一覧】立憲民主党と中道改革連合、民主改革の会の違い
2026年の政党再編を理解するためには、各政党と政治グループの関係を整理する必要がある。特に、立憲民主党そのものと、立憲民主党出身議員が参加した新党は同一組織ではない。
| 政党・組織 | 2026年の主な動き | 現在の位置付け・関係 |
|---|---|---|
| 立憲民主党 | 1月に水岡俊一氏が新代表に就任。2月の衆院選では中道改革連合を支援 | 存続する独立政党。参議院議員を中心に党の再建を進める |
| 中道改革連合 | 1月に結成。2月8日の衆院選で49議席を獲得。9月に分裂を決定 | 選挙後の政治再編の中心となった政党。清算手続きのため当面存続 |
| 民主改革の会 | 9月17日に結党。24日に18人で新体制が発足 | 中道改革連合を離党した立憲民主党出身の衆院議員による新党。代表は小川淳也氏 |
| 公明党 | 9月に中道改革連合を離党した公明党出身の衆院議員28人の復党を承認 | 独立政党として再編後の活動を継続 |
| 統一会派「中道」 | 中道改革連合の分裂後、立憲系・公明系の議員らが連携 | 衆議院における議員活動上の統一会派。政党そのものとは異なる |
立憲民主党の代表は、2026年10月28日時点で水岡俊一氏。幹事長は田名部匡代氏となっている。
また、立憲民主党の2026年度活動方針によれば、党には国会議員39人、地方自治体議員約1200人、党員・協力党員・パートナーズ約12万人がいる。
衆議院議員が中心となって別の政治勢力に移った一方、立憲民主党には参議院議員と全国の地方組織が残っている。この組織基盤をどう生かすかが、今後の再建に直結する。
【低迷の本質】なぜ立憲民主党は支持を回復できないのか?
支持率が低い理由を、単に選挙で負けたからと説明するだけでは十分ではない。2026年の党の公式総括を読むと、問題は選挙戦術だけでなく、政党としてのアイデンティティーや支持者との信頼関係にも及んでいる。
1.党の方向性が有権者に伝わりにくくなった立憲民主党が従来掲げてきた理念と、中道改革連合の基本政策には違いがあった。党の活動方針でも、その違いを十分に整理して説明できなかったことが課題として認識されている。
支持者にとって重要なのは、どの政党を支持すれば自分が重視してきた政策が実現するのかという点だ。政党の名称や所属議員が変われば、政策の継続性について疑問が生じるのは自然なことでもある。
2.党内の意思決定と説明責任への不信新党結成の手続き自体は党の会議体を通じて進められたものの、党員、地方組織、自治体議員、支援団体への説明が十分ではなかったと、立憲民主党自身が総括している。
この点は、党が掲げてきた草の根の政治やボトムアップの党運営との整合性にも関係する。
政策だけでなく、決定に至る過程そのものを有権者に理解してもらうことが、信頼回復の前提になる。
3.野党間の競争が激しくなっている野党の支持層は一枚岩ではない。国民民主党、参政党、日本維新の会、共産党など、それぞれ異なる政策や政治姿勢を掲げる政党が存在する。
有権者が自民党に不満を持っていても、その不満が自動的に立憲民主党への支持につながるわけではない。
特に2026年は野党勢力の再編が続き、政党ごとの立ち位置が変化した。立憲民主党が独自の政策と政治的役割を示せるかどうかが問われている。
4.選挙で勝てる政党という期待を回復できていない政党支持率と選挙結果は別の指標だが、有権者が政権交代や政策実現を期待する際には、候補者の擁立能力や選挙戦略も判断材料になる。
2026年2月の衆院選で立憲民主党出身者の当選が21人にとどまった事実は、党の選挙戦略を見直す契機となった。
立憲民主党は2027年の統一地方選挙を見据え、候補者の発掘や地方組織の強化を活動方針に盛り込んでいる。国会での発信だけでなく、地域で成果を積み重ねられるかが重要になる。
【ネットの反応・炎上・噂の真相】支持率急上昇のニュースは本当なのか?
2026年10月には、立憲民主党の支持率が急上昇したというニュースも話題になった。
そのきっかけとなったのが、10月17日・18日に実施された選挙ドットコムとJX通信社の電話調査だ。立憲民主党は8.2%となり、前回調査から3.7ポイント上昇した。
この数字を受けて、X(旧Twitter)では驚きや疑問を示す反応が報じられた。なぜ急に数字が伸びたのか、野党内の勢力図が変わったのかといった論点が注目された。
一部報道では、10月16日の参議院予算委員会での辻元清美氏の質疑が評価された可能性も取り上げられた。
辻元氏は簗和生前農林水産大臣の辞任をめぐる高市首相の対応や、歴史認識などについて質問した。質疑の内容が分かりやすかったことを評価する見方が紹介された一方、それが支持率上昇につながったかどうかは明らかになっていない。
支持率急上昇は本当に党勢回復を意味するのかここで押さえたいのは、同時期の他社調査では立憲民主党の支持率が2.0~5.1%程度だったことだ。
選挙ドットコム・JX通信社の調査でも、電話調査の8.2%に対し、インターネット調査は4.3%だった。
したがって、8.2%という数字は実際に公表された調査結果ではあるものの、それだけで全国的な支持の急拡大を断定することはできない。
炎上や批判が支持率を左右したという噂について政治家の国会質疑や政党の意思決定は、SNSで賛否が分かれやすいテーマだ。しかし、特定の投稿や批判の拡散が政党支持率を何ポイント動かしたのかを示すデータは、今回の調査結果からは読み取れない。
ネット上の反応は世論の一側面を知る手掛かりになるが、SNSで話題になったことと、全国の有権者の支持が増えたことは同じではない。
噂の真相を判断するには、SNSの話題性よりも、複数の調査機関による継続的な数字の変化を確認することが大切だ。
【今後の展望】立憲民主党が支持率を回復するために必要なこと
立憲民主党は2026年3月29日の党大会で、2026年度の活動方針を採択した。
その中心に据えられたのは、草の根の政治、ボトムアップの党運営、立憲主義に基づく政治の実現という結党時の原点への回帰だ。
また、2027年の統一地方選挙に向けて、候補者の発掘、地方組織の整備、広報活動の強化などを進める方針も示している。
政策の独自性を明確にする野党間の連携を進めることと、立憲民主党独自の政策を示すことは両立できる。
有権者が政党を選ぶ際に知りたいのは、物価高対策、社会保障、雇用、外交・安全保障、政治改革などの具体的な政策だ。
他党と協力する場合にも、何を共有し、何について独自の立場を取るのかを明確にする必要がある。
地方組織の強みを生かす立憲民主党には全国の地方議員や党員、協力党員、パートナーズがいる。
国会での発信だけに依存せず、地域住民の声を政策に反映させ、自治体議員の活動を通じて成果を見せることができれば、党への信頼を積み上げる機会になる。
2027年統一地方選挙が重要な試金石次の大きな判断材料は、2027年の統一地方選挙だ。
候補者をどれだけ擁立できるか、現職議員の議席を維持できるか、新人候補を当選させられるか。こうした具体的な結果は、党の組織力を測る指標になる。
世論調査の一時的な上昇だけでなく、地方選挙での実績と継続的な支持率の変化を合わせて見る必要がある。
【プロの結論】立憲民主党支持率を見るときに知っておきたい判断基準
2026年の立憲民主党は、衆院選の大敗、中道改革連合の分裂、党組織の再建という複数の課題に直面している。
11月1日のJNN調査における2.1%は、党勢の厳しさを示す数字だ。一方、10月の一部調査では5.1%や8.2%という結果もあり、調査方法によって大きな違いがある。
今後の動向を判断するときは、次の基準を意識したい。
- 調査の信頼性:調査主体、実施日、回答者数、調査方法を確認する。
- 継続的な変化:単月の急上昇ではなく、複数月にわたる推移を比較する。
- 政党の区別:立憲民主党と民主改革の会、中道改革連合を混同しない。
- 政策の具体性:掲げる理念だけでなく、実現可能な政策と国会での活動を見る。
- 選挙での実績:地方選挙や2027年統一地方選挙での結果を確認する。
支持率の回復は、単なる広報活動や一時的なニュースだけでは実現しにくい。党の方向性を明確にし、支持者との信頼を取り戻し、地域で具体的な成果を積み上げられるかが問われている。
立憲民主党の支持率に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年11月現在、立憲民主党の支持率は何%ですか?
A1:2026年11月1日に公表されたJNN世論調査では2.1%です。前回から0.4ポイント低下しています。
Q2:立憲民主党の支持率が一番高かった2026年10月の調査結果は何%ですか?
A2:選挙ドットコムとJX通信社による10月17・18日の共同調査では、電話調査で8.2%でした。ただし、同調査のインターネット調査は4.3%で、テレビ朝日やFNNなどの結果とも差があります。
Q3:立憲民主党と民主改革の会は同じ政党ですか?
A3:別の政党です。民主改革の会は中道改革連合を離党した立憲民主党出身の衆議院議員らが2026年9月に結成した新党です。立憲民主党自体も独立した政党として存続しています。
Q4:立憲民主党の支持率が低迷している主な理由は何ですか?
A4:2026年2月の衆院選大敗、党の再編をめぐる説明不足、政策の独自性が伝わりにくくなったこと、野党間の支持層の分散などが主な背景として挙げられます。
Q5:立憲民主党の今後の支持率は回復する可能性がありますか?
A5:回復の可能性はありますが、現時点で具体的な数値を予測することはできません。政策の明確化、地方組織の強化、2027年統一地方選挙での実績などが今後の判断材料になります。
2026年11月1日時点の立憲民主党支持率は、最新のJNN調査で2.1%。主要メディアの調査でも低い水準が続いており、党勢の回復は簡単ではない。
背景には、2026年2月の衆院選での大敗、中道改革連合の結成と分裂、支持者への説明不足、政策的な独自性の問題がある。
一方、立憲民主党には全国の地方議員や党員という組織基盤が残っており、2027年統一地方選挙に向けた再建計画も進んでいる。
今後のニュースで注目すべきなのは、単なる支持率の上下ではない。政策の明確化、党運営への信頼、地方組織の活動、そして選挙での実績だ。
立憲民主党が再び有権者から政権を担う選択肢として認識されるのか。その答えは、これからの政治活動と選挙結果の中で明らかになっていく。
主な根拠資料・報道
- JNN・TBS NEWS DIG(2026年11月1日世論調査)
- テレビ朝日(2026年10月世論調査)
- FNN・産経合同世論調査
- NHK(2026年10月世論調査)
- 立憲民主党「2026年度活動方針」「党役員一覧」
- テレビ朝日NEWS・TBS NEWS DIG(2026年9月の中道改革連合再編報道)
- 選挙ドットコム・JX通信社(2026年10月共同世論調査)