12人の経歴を並べると、時代によって歌のお兄さんに求められる役割が少しずつ変化してきたことが分かります。
1970年代:歌手としての実力が重視された時代初代の田中星児さんから3代目のたいらいさおさんにかけては、歌手としての経験や幅広い歌唱力が大きな強みでした。
水木一郎さんのように、アニメソングで知られる歌手が起用されたことも特徴です。
当時は複数の歌のお兄さんが同時期に出演するケースもあり、現在とは異なる番組編成でした。
1980年代:歌唱だけでなく楽曲制作にも活躍の場が広がる1981年のかしわ哲さん、林アキラさんの同時就任は、歴代の中でも特徴的な出来事です。
その後、坂田おさむさんが8年間担当。歌唱に加え、作詞・作曲を通して番組の音楽づくりにも深く関わりました。
この時代は、歌のお兄さん自身が番組のオリジナル楽曲を生み出す存在としても認識されるようになった時期です。
1990年代:全国的なヒット曲を生み出した時代1993年に速水けんたろうさん、1999年に杉田あきひろさんが就任しました。
特に「だんご3兄弟」は、子ども向け番組の楽曲が社会的なヒットになる可能性を示した代表例です。
また、ミュージカル経験を持つ歌手の起用が続き、歌唱だけでなく演技や表現力も番組の魅力を支える要素になりました。
2000年代以降:舞台経験と親しみやすさの両立2003年の今井ゆうぞうさん、2008年の横山だいすけさんは、ともに劇団四季での経験を持つ人物です。
歌と演技を組み合わせた表現は、ファミリーコンサートや番組内の芝居にも生かされました。
2017年に就任した花田ゆういちろうさんも、声楽と演劇の両方を学んだ経歴を持っています。
こうして見ると、歴代の歌のお兄さんは単に歌が上手な人というだけではありません。子どもに伝わる表現力、舞台での対応力、番組の世界観に自然になじむ力が求められてきたのです。
【関係性を整理】歌のお兄さんと体操のお兄さんは何が違う?

『おかあさんといっしょ』の歴代メンバーを調べる際に、間違えやすいのが歌のお兄さんと体操のお兄さんの区別です。
どちらも番組を代表する男性出演者ですが、担当する役割も歴代の人数も異なります。
歌のお兄さんと体操のお兄さんの違い- 歌のお兄さん:歌のコーナーやファミリーコンサートなどで、歌を通して子どもたちに親しみやすい音楽を届ける。
- 体操のお兄さん:体操や身体を使った遊びを通して、子どもたちの運動や参加を促す。
体操のお兄さんの歴史は、歌のお兄さんよりも早く始まっています。
初代は砂川啓介さんで、1961年に『うたのえほん』で体操を担当しました。
歴代の体操のお兄さんには、佐久間俊直さん、岡田祥造さん、向井忠義さん、小西幸男さん、輪島直幸さん、川原洋一郎さん、瀬戸口清文さん、天野勝弘さん、佐藤弘道さん、小林よしひささん、福尾誠さん、佐久本和夢さんがいます。
現在は13代目の佐久本和夢さんが担当しています。
歴代の体操のお兄さんで注目したい3人10代目・1993年〜2005年
12年間担当。体操のお兄さんとして長く親しまれ、卒業後も体操や健康に関する活動を続けています。
11代目・2005年〜2019年
14年間担当。歴代体操のお兄さんの中でも特に長い在任期間を持ちます。
13代目・2023年4月〜現在
新体操の経験を持つ現役の体操のお兄さん。2026年度で4年目を迎えています。
体操のお兄さんは、歌のお兄さんと比較して長期在任の例が多いことも特徴です。小林よしひささんの14年間、瀬戸口清文さんの13年間、佐藤弘道さんの12年間という記録が代表的です。
2026年からは「おどりのお姉さん」も登場2026年度には、女性出演者の役割にも変化がありました。
これまでの身体表現のお姉さん、体操のお姉さんという流れに加えて、新たに「おどりのお姉さん」という役割が登場しています。
2026年3月30日から出演を開始したのが、アンジェさんです。
それまで7年間、初代体操のお姉さんを務めた秋元杏月さんは卒業しました。
この変化は、番組が体操だけでなく、ダンスや多様な身体表現を取り入れていることを示しています。
【2026年最新】現在の歌のお兄さんは誰?花田ゆういちろうさんの10年目
2026年11月現在、歌のお兄さんを務めているのは12代目の花田ゆういちろうさんです。
2026年度の出演メンバーは次の4人です。
歌のお兄さん・12代目
2017年4月就任。2026年度で10年目。
歌のお姉さん・22代目
2022年4月就任。2026年度で5年目。
体操のお兄さん・13代目
2023年4月就任。2026年度で4年目。
おどりのお姉さん・初代
2026年3月30日から出演。
歌のお兄さんの在任期間を比較すると、花田さんの長さが際立っています。
- 坂田おさむさん:8年間
- 横山だいすけさん:9年間
- 花田ゆういちろうさん:2026年度で10年目
横山だいすけさんが持っていた9年間の記録を超え、花田さんは2026年度に歴代最長の出演期間となりました。
ただし、10年目という数字だけで卒業時期を予測することはできません。
歴代の交代を見ても、歌のお兄さんの在任期間には2年間から9年間以上まで幅があります。全員に共通する固定の卒業年数があるわけではありません。
2026年7月の週刊文春のインタビューでも、花田さんは10年目を迎えた歌のお兄さんとして紹介されています。現役で出演を続けていることが、2026年の大きなトピックです。
卒業後の活動も歴代メンバーを知る楽しみ歌のお兄さんは、番組を卒業した後もさまざまな分野で活動しています。
例えば、次のようなキャリアがあります。
- 田中星児さん:歌手活動やファミリーコンサート。
- 水木一郎さん:アニメソングの第一人者として音楽史に足跡を残す。
- 坂田おさむさん:作詞・作曲やファミリーコンサート。
- 速水けんたろうさん:歌手、俳優、舞台活動。
- 横山だいすけさん:俳優、声優、歌手、ソロコンサート。
歌のお兄さんという仕事は、単なるテレビ出演ではありません。子ども向けの歌唱経験や舞台経験を、その後の音楽活動や芸能活動に生かせるキャリアでもあります。
また、今井ゆうぞうさんのように若くして亡くなった方もいます。歴代の出演者を振り返る際には、現在の活動だけでなく、それぞれが番組に残した仕事や楽曲にも目を向けたいところです。
【よくある質問】おかあさんといっしょ歴代お兄さんに関するFAQ
Q1:おかあさんといっしょの初代歌のお兄さんは誰ですか?
A1:初代歌のお兄さんは田中星児さんです。1971年11月から1977年3月まで担当しました。なお、番組自体は1959年10月5日に放送を開始しています。
Q2:2026年現在の歌のお兄さんは何代目ですか?
A2:2026年現在は12代目の花田ゆういちろうさんです。2017年4月に就任し、2026年度で10年目を迎えています。
Q3:歴代で最も長く歌のお兄さんを務めたのは誰ですか?
A3:2026年現在の最長記録は花田ゆういちろうさんです。2026年度で10年目となり、9年間担当した横山だいすけさんの記録を超えています。
Q4:歌のお兄さんと体操のお兄さんの初代は同じ人ですか?
A4:違います。歌のお兄さんの初代は田中星児さん、体操のお兄さんの初代は砂川啓介さんです。体操のお兄さんは1961年、歌のお兄さんは1971年から始まりました。
Q5:歴代の歌のお兄さんは全部で何人ですか?
A5:2026年現在、初代の田中星児さんから12代目の花田ゆういちろうさんまで、合計12人です。かしわ哲さんと林アキラさんは同時期に就任しており、代数の数え方には資料による違いがあります。
Q6:歌のお兄さんの在任期間は何年くらいですか?
A6:歴代では2年間の人もいれば、8〜10年近く担当した人もいます。卒業時期を決める一律の在任年数はありません。
『おかあさんといっしょ』は1959年に放送を開始し、1971年に初代歌のお兄さん・田中星児さんが登場しました。
そこから水木一郎さん、たいらいさおさん、宮内良さん、かしわ哲さん、林アキラさん、坂田おさむさん、速水けんたろうさん、杉田あきひろさん、今井ゆうぞうさん、横山だいすけさんへと受け継がれ、現在は12代目の花田ゆういちろうさんが活躍しています。
2026年の注目点は、花田さんが10年目を迎え、歴代最長の出演記録を更新していることです。
また、体操のお兄さんは歌のお兄さんとは別の歴史を持ち、現在は13代目の佐久本和夢さんが担当しています。
歴代メンバーを調べる際には、次の3点を押さえると情報を整理しやすくなります。
1. 歌のお兄さんと体操のお兄さんを区別する。 代数も交代時期も異なります。
2. 在任期間は年度だけでなく月も確認する。 初期には複数の出演者が同時期に担当していました。
3. 卒業後の活動も含めて人物を知る。 歌手、作詞家、作曲家、俳優など、それぞれ違う道を歩んでいます。
歴代のお兄さんたちは、単に番組の出演者が交代してきたというだけではありません。それぞれの時代の音楽や表現を子どもたちに届け、親から子へと受け継がれる思い出をつくってきました。
自分が子どもの頃に見ていたお兄さんを振り返りながら、現在のゆういちろうお兄さんの活躍にも注目すると、60年以上続く番組の歴史をより深く楽しめます。