2026年度の交流戦は、5月26日に開幕し、6月14日までの当初日程を中心に開催された。雨天中止となった試合の振り替えを含め、全日程が終了したのは6月17日。各球団はセ・リーグ、パ・リーグの全6球団と対戦し、それぞれ18試合を戦った。
NPBの公式集計によると、リーグ別の対戦成績はパ・リーグ65勝、セ・リーグ39勝、引き分け4試合。パ・リーグが26勝差をつけて勝ち越し、4年連続で交流戦のリーグ対抗成績を制した。
セ・パ対抗戦の最終成績
セ・リーグ39勝

引き分け4分
パ・リーグ65勝
パ・リーグが26勝差で勝ち越し
注目したいのは、パ・リーグが単に優勝チームを輩出しただけではない点だ。西武、ソフトバンク、日本ハム、ロッテ、オリックスの5球団が12球団の上位6位以内に入った。セ・リーグで最上位だったのは読売ジャイアンツの4位だった。
加えて、パ・リーグは交流戦の個人成績でも11部門中10部門でトップを獲得。チーム成績と個人成績の双方で存在感を示したシーズンだった。
【12球団の最終順位・勝敗表】西武とソフトバンク、日本ハムの差はわずか0.5ゲーム
2026年の交流戦最終順位は、西武が首位。2位ソフトバンク、3位日本ハムも14勝を挙げたが、敗戦数と引き分け数の違いが順位を分けた。
以下はNPB公式の2026年度交流戦チーム勝敗表を基にした全12球団の最終成績だ。「差」は首位の西武を基準にしたゲーム差を示す。
2026年交流戦 最終順位
勝敗・分は「勝利-敗北-引き分け」。各球団18試合。NPB公式記録より。
西武、ソフトバンク、日本ハムは、いずれも14勝を記録した。しかし、西武は敗戦が3試合にとどまり、さらに1試合を引き分けたことで、勝率.824を確保した。
ソフトバンクと日本ハムは14勝4敗で勝率.778。西武とのゲーム差はわずか0.5だった。つまり、優勝争いは大差ではなく、わずか1敗分の差が順位を左右する接戦だった。
4位の巨人と5位のロッテも10勝6敗2分で並んだ。6位オリックスは9勝8敗1分と勝率5割を上回り、上位グループに食い込んでいる。
下位グループではセ・リーグ球団が苦戦7位中日から11位DeNAまではセ・リーグの球団が続き、最下位はパ・リーグの楽天だった。阪神は6勝12敗、広島は5勝12敗1分、DeNAは5勝13敗と、苦しい結果に終わった。
特に楽天は4勝14敗で勝率.222。西武とのゲーム差は10.5に開いた。同じパ・リーグ所属でも、上位の西武やソフトバンクと大きな差が生じた点は見逃せない。
【西武の交流戦初優勝とMVP長谷川信哉】勝負どころで結果を出した打撃陣
2026年の交流戦で最大のニュースとなったのが、埼玉西武ライオンズの球団史上初となる交流戦優勝だ。
西武は18試合で14勝3敗1分。勝率.824という優れた成績を残し、ソフトバンク、日本ハムとの優勝争いを制した。優勝球団には日本生命から賞金3000万円が贈られる。
長谷川信哉が打率.367で交流戦MVPに.367
交流戦打率・1位
16試合出場、60打数22安打、2本塁打、9打点
長谷川は交流戦16試合に出場し、22安打を放った。打率.367は12球団の規定打席到達者の中でトップ。出塁率.415、長打率.517も記録している。
特筆すべきなのは、数字だけではなく勝負どころでの働きだ。NPBの表彰理由によると、6月7日から3試合連続で決勝打を記録。6月9日と10日の広島戦では、2試合連続サヨナラ打を放った。
優勝争いが激しくなる終盤で、試合を決める打撃を続けたことがMVP選出の大きな理由となった。
また、長谷川は育成出身選手。パ・リーグ公式の報道によれば、育成出身選手が12球団の交流戦MVPに選ばれたのは初めてだった。選手個人の成績だけでなく、育成からトップレベルのタイトルに到達した点でも印象的な受賞となった。
ソフトバンク・栗原陵矢は7本塁打19打点7本
交流戦本塁打・1位
18試合、19打点、打率.282、長打率.690
パ・リーグの優秀選手賞にはソフトバンクの栗原陵矢が選ばれた。
栗原は全18試合に4番打者として先発出場。7本塁打、19打点はいずれも交流戦トップだった。打率は.282ながら、長打率.690を記録し、長打によって得点を生み出す役割を果たした。
6月9日の阪神戦では、通算100号となる先制2ランを含む1試合2本塁打を記録。交流戦での長打力を象徴する試合となった。
ソフトバンクは14勝4敗で西武と最後まで優勝を争った。栗原の得点力は、そのチーム成績を支える大きな要素だった。
阪神・髙橋遥人がセ・リーグ優秀選手賞1.29
交流戦防御率
3試合、3勝0敗、21投球回、21奪三振
セ・リーグの優秀選手賞は阪神の髙橋遥人が受賞した。
髙橋は3試合に先発登板し、21イニングを投げて3勝0敗、防御率1.29、21奪三振を記録。交流戦の勝利数でも1位タイに入った。
NPBの発表では、6月13日のオリックス戦で6回3失点と粘り強く投げ、開幕からの連勝を8に伸ばしたことも評価されている。チームは交流戦9位だったが、個人としては安定した投球を続けた。
この3人の表彰結果を整理すると、打率で優勝に貢献した西武、長打力で打線を支えたソフトバンク、投球で存在感を示した阪神という、それぞれ異なる活躍が浮かび上がる。
【2026年交流戦の全試合スコア】5月26日から6月17日までの日程・結果
2026年の交流戦は、当初5月26日から6月14日までの日程で実施された。雨天中止となった試合は6月16日、17日に振り替えられ、最終的に全12球団が18試合を消化した。
以下はNPB公式の試合日程・結果に掲載されたスコアを日付順にまとめたもの。球団名の左側がホームチーム、右側がビジターチームとなる。
5月26日~5月31日5月26日(火)
- 巨人 3-8 ソフトバンク
- ヤクルト 1-2 西武
- DeNA 1-7 オリックス
- 中日 1-0 楽天
- 阪神 0-4 日本ハム
- 広島 1-3 ロッテ
5月27日(水)
- 巨人 5-1 ソフトバンク
- ヤクルト 2-2 西武
- DeNA 2-5 オリックス
- 中日 7-2 楽天
- 阪神 2-5 日本ハム
- 広島 4-5 ロッテ
5月28日(木)
- 巨人 4-8 ソフトバンク
- ヤクルト 0-8 西武
- DeNA 3-1 オリックス
- 中日 2-1 楽天
- 阪神 2-4 日本ハム
- 広島 3-6 ロッテ
5月29日(金)
- 日本ハム 2-4 巨人
- 楽天 2-7 ヤクルト
- 西武 13-4 DeNA
- ロッテ 0-1 阪神
- オリックス 1-5 中日
- ソフトバンク 2-0 広島
5月30日(土)
- 日本ハム 3-5 巨人
- 楽天 7-8 ヤクルト
- 西武 6-0 DeNA
- ロッテ 3-4 阪神
- オリックス 3-1 中日
- ソフトバンク 4-2 広島
5月31日(日)
- 日本ハム 3-0 巨人
- 楽天 1-2 ヤクルト
- 西武 0-6 DeNA
- ロッテ 4-2 阪神
- オリックス 7-5 中日
- ソフトバンク 3-1 広島
6月2日(火)
- 巨人 3-2 オリックス
- ヤクルト 0-5 ロッテ
- DeNA 3-7 楽天
- 中日 0-3 ソフトバンク
- 阪神-西武:中止
- 広島-日本ハム:中止
6月3日(水)
- 巨人 5-4 オリックス
- ヤクルト 1-0 ロッテ
- DeNA 0-2 楽天
- 中日 5-8 ソフトバンク
- 阪神 2-3 西武
- 広島 3-1 日本ハム
6月4日(木)
- 巨人 2-1 オリックス
- ヤクルト 2-5 ロッテ
- DeNA 8-7 楽天
- 中日 1-2 ソフトバンク
- 阪神 2-4 西武
- 広島 2-5 日本ハム
6月5日(金)
- 巨人 8-2 ロッテ
- ヤクルト 1-3 日本ハム
- DeNA 8-3 ソフトバンク
- 中日 1-0 西武
- 阪神 8-1 楽天
- 広島 2-2 オリックス
6月6日(土)
- 巨人 1-1 ロッテ
- ヤクルト 0-2 日本ハム
- DeNA 3-6 ソフトバンク
- 中日 2-5 西武
- 阪神 1-0 楽天
- 広島 7-4 オリックス
6月7日(日)
- 巨人 2-2 ロッテ
- ヤクルト 1-7 日本ハム
- DeNA 2-4 ソフトバンク
- 中日 1-4 西武
- 阪神-楽天:中止
- 広島 5-2 オリックス
6月9日(火)
- 日本ハム 4-1 DeNA
- 楽天 2-8 巨人
- 西武 4-3 広島
- ロッテ 3-1 中日
- オリックス 4-3 ヤクルト
- ソフトバンク 10-4 阪神
6月10日(水)
- 日本ハム 4-2 DeNA
- 楽天 0-7 巨人
- 西武 5-4 広島
- ロッテ 4-11 中日
- オリックス 8-4 ヤクルト
- ソフトバンク 6-2 阪神
6月11日(木)
- 日本ハム 3-0 DeNA
- 楽天 8-2 巨人
- 西武 4-1 広島
- ロッテ 3-2 中日
- オリックス 4-2 ヤクルト
- ソフトバンク 3-2 阪神
6月12日(金)
- 日本ハム 3-1 中日
- 楽天 2-1 広島
- 西武 3-0 巨人
- ロッテ 3-2 DeNA
- オリックス 2-1 阪神
- ソフトバンク 2-4 ヤクルト
6月13日(土)
- 日本ハム 4-3 中日
- 楽天 0-2 広島
- 西武 1-2 巨人
- ロッテ 6-16 DeNA
- オリックス 3-6 阪神
- ソフトバンク 8-1 ヤクルト
6月14日(日)
- 日本ハム 5-9 中日
- 楽天 0-3 広島
- 西武 1-0 巨人
- ロッテ 6-4 DeNA
- オリックス 3-2 阪神
- ソフトバンク 0-4 ヤクルト
6月16日(火)
- 阪神 0-1 西武
- 広島 0-2 日本ハム
6月17日(水)
- 阪神 10-3 楽天
6月2日に予定されていた阪神対西武、広島対日本ハムは6月16日に実施された。また、阪神対楽天は6月7日と8日の開催が中止となり、6月17日に振り替えられた。
これらの振り替え試合も含めて、各球団18試合の成績が確定。西武の14勝3敗1分という最終記録も、この全日程を反映したものだ。
【交流戦の個人成績】打率・本塁打・打点・防御率の注目記録
2026年の交流戦は、チーム順位だけでなく個人記録にも注目が集まった。特に打率部門では西武の長谷川信哉がトップに立ち、本塁打と打点ではソフトバンクの栗原陵矢が圧倒的な数字を残した。
打撃部門の主要ランキングNPBの規定打席以上の個人打撃成績では、長谷川が打率.367でトップ。巨人の松本剛が.365で続き、日本ハムのレイエスが.350で3位に入った。
- 打率1位:長谷川信哉(西武).367
- 打率2位:松本剛(巨人).365
- 打率3位:レイエス(日本ハム).350
- 本塁打1位:栗原陵矢(ソフトバンク)7本
- 打点1位:栗原陵矢(ソフトバンク)19打点
- 安打数1位:中川圭太(オリックス)、西川史礁(ロッテ)23安打
- 盗塁数1位:浦田俊輔(巨人)8盗塁
- 出塁率1位:レイエス(日本ハム).451
長谷川と松本の打率差はわずか.002。交流戦の首位打者争いは非常に僅差だった。一方、栗原は7本塁打と19打点で2部門のトップに立ち、長打力と得点創出力の両方で際立った。
投手部門は日本ハム・北山亘基が防御率トップ0.44
交流戦防御率1位
3試合、3勝0敗、20回2/3、19奪三振、自責点1
投手部門で目立ったのは日本ハムの北山亘基だ。3試合に登板して3勝0敗、防御率0.44。20回2/3を投げて自責点はわずか1だった。
西武の平良海馬と渡邉勇太朗も防御率0.86で続いた。特に西武は複数の先発投手が好成績を残しており、打撃だけに依存しないチーム力が交流戦優勝を支えたことがうかがえる。
髙橋遥人の防御率1.29も優秀選手賞にふさわしい数字だった。勝利数では北山、大津亮介、木村光、髙橋が3勝で並んでいる。
また、オリックスの九里亜蓮は30奪三振でトップ。セーブ数は日本ハムの柳川大晟とロッテの横山陸人が7で並んだ。
2026年の交流戦から見えた3つの傾向個人成績をチーム結果と照らし合わせると、今季の交流戦には次の3つの特徴があった。
1. パ・リーグの選手が打撃主要部門をリード
打率トップの長谷川、本塁打と打点の栗原、出塁率のレイエスなど、パ・リーグ所属選手が多くの打撃部門で上位を占めた。
2. 西武は打撃と投手力の両面で安定
長谷川の勝負強さに加え、平良や渡邉ら投手陣も好成績を記録した。14勝3敗1分という結果は、特定の選手だけに依存しないチーム全体の成果として捉えられる。
3. 個人表彰とチーム順位は必ずしも一致しない
髙橋遥人はセ・リーグ優秀選手賞を獲得したものの、阪神の最終順位は9位だった。個人の好成績とチーム全体の勝敗は別の指標であり、交流戦の評価では両方を見る必要がある。
【交流戦の結果を見るときのポイント】順位・勝率・個人成績の正しい読み方
交流戦の順位表は勝利数だけで判断すると、実際のチーム間の差を見誤ることがある。2026年の西武、ソフトバンク、日本ハムの結果は、その典型例だ。
勝利数が同じでも勝率は変わる西武、ソフトバンク、日本ハムは全チーム14勝だった。しかし、西武は3敗1分、残る2球団は4敗だった。
交流戦は引き分けが発生するため、勝利数だけでは順位を正確に比較できない。勝率、敗戦数、引き分け数を合わせて見ることが重要だ。
ゲーム差は首位との距離を把握する指標西武とソフトバンクのゲーム差は0.5。数字だけを見れば、西武が圧倒的な差をつけたようには見えない。むしろ、優勝争いは最後まで接戦だったと理解するのが適切だ。
また、巨人とロッテのように同じ勝敗・勝率のチームが並ぶケースもある。順位表を確認する際は、勝率とゲーム差をセットで確認したい。
MVPと優秀選手賞は選考対象が異なる2026年の表彰では、長谷川信哉が12球団から1人選ばれる最優秀選手賞を受賞。栗原陵矢と髙橋遥人は、パ・リーグとセ・リーグからそれぞれ1人ずつ選出される優秀選手賞を獲得した。
つまり、3つの賞は同じ基準で競うものではない。長谷川は交流戦全体を代表する選手、栗原と髙橋は各リーグを代表する活躍を見せた選手という位置付けになる。
選手の評価を調べる際には、単に「交流戦MVP」という表記だけで判断せず、賞の正式名称と選考対象を確認することが大切だ。
【2026年交流戦の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のセ・パ交流戦で優勝した球団はどこ?
埼玉西武ライオンズだ。18試合で14勝3敗1分、勝率.824を記録し、球団史上初の交流戦優勝を達成した。
Q2:2026年の交流戦MVPは誰?
埼玉西武ライオンズの長谷川信哉だ。16試合で22安打、2本塁打、9打点、打率.367を記録し、交流戦の首位打者として最優秀選手賞に選ばれた。
Q3:2026年の交流戦はセ・リーグとパ・リーグのどちらが勝ち越した?
パ・リーグだ。最終成績はパ・リーグ65勝、セ・リーグ39勝、引き分け4試合。パ・リーグが26勝差で勝ち越した。
Q4:2026年の交流戦で本塁打と打点のトップは誰?
ソフトバンクの栗原陵矢だ。7本塁打、19打点で両部門の1位となり、パ・リーグ優秀選手賞も受賞した。
Q5:2026年の交流戦はいつ終了した?
当初の日程は6月14日までだったが、雨天中止の振り替え試合が6月16日と17日に行われたため、全日程終了は6月17日となった。
2026年の日本生命セ・パ交流戦は、埼玉西武ライオンズが14勝3敗1分で球団初優勝を飾った。長谷川信哉は打率.367で首位打者となり、交流戦MVPを獲得。ソフトバンクの栗原陵矢は7本塁打19打点、阪神の髙橋遥人は3勝、防御率1.29という成績で優秀選手賞に輝いた。
12球団の順位を見ると、西武、ソフトバンク、日本ハムが14勝で並び、優勝争いは0.5ゲーム差の僅差だった。リーグ別ではパ・リーグが65勝39敗4分で勝ち越し、チーム成績だけでなく個人タイトルでも存在感を示している。
今季の結果を振り返る際は、優勝球団だけでなく、勝率とゲーム差、セ・パの対戦成績、個人タイトルを合わせて確認したい。とりわけ西武の初優勝は、長谷川の勝負強い打撃と投手陣の安定感がかみ合った結果として記憶されるシーズンとなった。
なお、2026年の正式な順位・個人成績・表彰記録は、日本野球機構(NPB)の「日本生命セ・パ交流戦 2026」公式記録が基準となる。試合単位のスコアや選手別の詳細な数字を調べる場合も、同機構の確定記録を参照するのが最も確実だ。
主な情報源:日本野球機構(NPB)2026年度交流戦チーム勝敗表、試合日程・結果、個人打撃成績、個人投手成績、表彰選手発表。補足情報:パ・リーグ インサイト、デイリースポーツの交流戦成績報道。