女性カップ数は、何を基準に決まるのでしょうか。ブラジャーのA・B・C・Dといったアルファベットは、単純な胸の大きさを表しているわけではありません。基本となるのは、トップバストとアンダーバストの差です。例えば、トップバスト85cm、アンダーバスト70cmなら、その差は15cmとなり、一般的な日本のサイズ基準ではCカップに該当します。
2026年現在も、日本のブラジャー選びではJIS L 4006:2023「ファンデーションのサイズ」が現行規格として位置づけられています。ただし、同じCカップでもアンダーサイズやブランド、カップの形状によって見た目や着用感は異なります。女性のカップ数の平均、正しい測定方法、サイズの早見表、年齢による体型変化まで、実際の下着選びに役立つ情報を整理します。
【女性カップ数の基本】何を基準に決まる?トップとアンダーの差を解説

女性カップ数を決める基本的な仕組みは、トップバストとアンダーバストのサイズ差です。ブラジャーのサイズは、アルファベットで示すカップサイズと、数字で示すアンダーサイズを組み合わせて表記します。
カップ数の計算方法はトップバスト-アンダーバスト計算式は非常にシンプルです。
トップバスト-アンダーバスト=カップサイズを決める差(cm)
例えば、次のような数値を考えてみます。
- トップバスト:85cm
- アンダーバスト:70cm
- サイズ差:15cm
15cm差は一般的な日本のサイズ表でCカップに該当します。アンダーバスト70cmと組み合わせると、ブラジャーのサイズはC70です。
ここで覚えておきたいのは、カップ数とブラジャーのサイズは同じ意味ではないという点です。Cカップという情報だけでは、実際に選ぶべきブラジャーのサイズは確定しません。C65、C70、C75ではアンダーサイズが異なります。
AカップとBカップの違いは約2.5cmAカップとBカップの基本的な違いは、トップバストとアンダーバストの差です。
一般的な目安では、Aカップが約10cm、Bカップが約12.5cmです。その差は約2.5cmになります。
ただし、Aカップだから必ず胸が小さく見える、Bカップだから必ずボリュームがあるという単純な比較はできません。アンダーサイズ、胸の形、バストの位置、身体全体のバランスによって印象が変わるためです。
カップ数は胸の体積そのものではないカップサイズは、身体の周囲寸法から導き出されるサイズ分類です。胸そのものの体積や重量を直接測定しているわけではありません。
例えば、C65とC80では同じCカップでも、ブラジャーのカップ容量は異なります。アンダーバストが大きくなれば、同じアルファベットでも対応するカップの大きさが変わるためです。
そのため、女性カップ数を比較するときは、アルファベットだけでなく、必ず数字を含めたサイズ全体を見る必要があります。
【正しい測り方】トップバストとアンダーバストを自宅で採寸する方法
自分のカップ数を知るには、トップバストとアンダーバストの2か所を正しく測ることが基本です。採寸位置やメジャーの角度が少し違うだけでも、計算結果が変わる場合があります。
測定前に準備するもの- 身体に沿う柔らかいメジャー
- 姿勢とメジャーの位置を確認できる鏡
- パッドの厚すぎない、身体に合ったブラジャー
ブラジャーを着用して測る場合は、バストを自然に持ち上げた状態に整えます。厚いパッドや強い補整機能があるものは、測定結果に影響することがあるため避けるのが無難です。
トップバストの測り方トップバストは、胸のふくらみが最も高くなる部分を測定します。
- 背筋を自然に伸ばして立つ。
- メジャーを胸の最も高い位置に当てる。
- 背中側も含めて床と水平になるよう調整する。
- 胸を押さえつけない程度に、ややゆるめに測る。
要点は、メジャーで胸を圧迫しないことです。締めつけると実際より小さい数値になり、反対に緩すぎると正確なサイズが出にくくなります。
バストが柔らかい人や左右に離れている人は、軽く前かがみになって測る方法もあります。トリンプの測定案内でも、バストの状態に合わせた測定方法が紹介されています。
アンダーバストの測り方アンダーバストは、胸のふくらみのすぐ下、バストの付け根部分を測定します。
- メジャーを胸のふくらみのすぐ下に回す。
- 背中側まで床と水平になっているか確認する。
- 息を止めず、自然な呼吸の状態で測る。
- 身体に沿わせ、トップバストより少ししっかりめに測る。
アンダーバストは、ブラジャーの土台となる部分です。緩く測ると実際の着用時より大きな数字が出る可能性があります。
測定した数値は、1cm単位で記録しておきましょう。サイズの境界付近にある場合は、数字だけで決めずに実際の試着で確認することが大切です。
【カップサイズ早見表】AからIまでの差とブラジャーのサイズの見方
トップバストとアンダーバストの差がわかったら、サイズ表に照らし合わせます。以下はワコールが公開している一般的なサイズ区分をもとにした早見表です。
| カップサイズ | トップとアンダーの差 | サイズの目安 |
|---|---|---|
| AA | 6.5~8.5cm | 約7.5cm |
| A | 9.0~11.0cm | 約10cm |
| B | 11.5~13.5cm | 約12.5cm |
| C | 14.0~16.0cm | 約15cm |
| D | 16.5~18.5cm | 約17.5cm |
| E | 19.0~21.0cm | 約20cm |
| F | 21.5~23.5cm | 約22.5cm |
| G | 24.0~26.0cm | 約25cm |
| H | 26.5~28.5cm | 約27.5cm |
| I | 29.0~31.0cm | 約30cm |
※数値は一般的な目安です。ブランドや商品によって取り扱いサイズ、許容範囲、設計が異なります。
アンダーサイズは5cm刻みが基本カップサイズが決まったら、次にアンダーバストの数値をサイズ表に当てはめます。
- 60サイズ:57.5~62.5cm
- 65サイズ:62.5~67.5cm
- 70サイズ:67.5~72.5cm
- 75サイズ:72.5~77.5cm
- 80サイズ:77.5~82.5cm
- 85サイズ:82.5~87.5cm
- 90サイズ:87.5~92.5cm
- 95サイズ:92.5~97.5cm
- 100サイズ:97.5~102.5cm
例えば、アンダーバスト72cmなら、一般的には70サイズが目安です。トップバストが87cmなら差は15cmとなり、C70が基本的な候補になります。
姉妹サイズとは?C70とB75・D65の関係ブラジャー選びで知っておきたいのが「姉妹サイズ」という考え方です。
姉妹サイズとは、カップ容量が近い別のサイズのことです。例えば、C70の場合、B75やD65が姉妹サイズの候補になります。
カップサイズを1つ下げる場合はアンダーを1つ上げ、カップサイズを1つ上げる場合はアンダーを1つ下げるのが基本的な考え方です。
ただし、姉妹サイズは完全に同じ着用感になるわけではありません。アンダーの締めつけ具合やワイヤーの形状も変わるため、あくまで試着時の候補として活用してください。
【女性カップ数の平均】日本人女性は何カップが多い?年齢別データの注意点
女性カップ数を調べる人が気にするテーマの一つが、日本人女性の平均サイズです。自分が平均より大きいのか、小さいのかを知りたいという関心はありますが、平均値を扱う際には調査の種類を区別する必要があります。
トリンプの過去の調査ではC・Dカップが中心トリンプの公式情報では、2018年の販売データに基づくカップサイズの構成比が紹介されています。
公表されている数値は次のとおりです。
- Aカップ:2.1%
- Bカップ:17.9%
- Cカップ:26.9%
- Dカップ:26.3%
- Eカップ:18.8%
- Fカップ:6.4%
- Gカップ:1.6%
このデータでは、CカップとDカップの割合が比較的高くなっています。Cカップが26.9%、Dカップが26.3%という結果です。
ただし、これは日本人女性全員を対象にした国勢調査や全国規模の身体測定ではありません。トリンプの年間販売データに基づく構成比であり、購入者の年齢層、ブランドの販売傾向、取り扱い商品の違いなどが影響します。
同社が公開している調査情報には、2018年5月から2019年3月まで実施したウェブアンケートの説明もあります。対象年齢は不問で、プレゼント付きの公開調査として実施され、月ごとに集計数が変動したことも記載されています。
したがって、C・Dカップが多いという結果は一つの参考資料ですが、2026年現在の日本人女性全体の平均カップ数として断定することはできません。
女性カップ数に年齢別の平均はある?20代、30代、40代、50代と年齢を分けてカップ数を比較したい人もいるでしょう。
しかし、年齢別の身体寸法データと、年齢別のブラジャー販売サイズは別の情報です。年齢ごとのバスト周囲径がわかっても、それだけでカップ数の分布を確定することはできません。
人間生活工学研究センターが公開している日本人の人体寸法データベース2004~2006には、女性3,202人を含む合計6,707人の測定データがあります。18歳から80歳以上まで年齢別の人数が整理され、身体の217項目が計測されています。
また、2014~2015年には文化学園大学で成人女性189人を対象とした身体寸法の研究も実施されました。この研究では年齢層による周径項目などの違いが検討されています。
こうした研究は体型の変化を理解するうえで有用ですが、すべての女性を対象にした現在の年齢別カップ数ランキングではありません。
年齢によってバストの形や着用感は変わる女性のバストは、年齢とともに位置やハリ、脂肪の分布などが変化することがあります。
- 10代:身体の成長に伴い、バストの大きさや形が変化する時期。
- 20代:体重や生活習慣、ホルモンバランスなどによって個人差が生じる。
- 30代:体型やバストのハリに変化が現れ、以前のブラが合わなくなる場合がある。
- 40代:ホルモン環境や体脂肪の分布などの変化によって、着用感が変わることがある。
- 50代以降:加齢に伴う皮膚や組織の変化などを踏まえたサイズの見直しが必要になる場合がある。
年齢だけでカップ数が決まるわけではありません。若いから必ず小さい、年齢を重ねたから必ず大きいという関係もありません。
大切なのは、年齢別の平均に自分を当てはめることより、現在の身体に合ったブラジャーを選ぶことです。
【ブランド差と体型変化】同じカップ数なのにブラジャーが合わない理由
採寸上は同じサイズなのに、ブランドを変えた途端にカップが浮いたり、反対に胸が圧迫されたりすることがあります。これは必ずしも測定ミスとは限りません。
カップの形状やワイヤーの設計が違うブラジャーは、ブランドや商品シリーズによってカップの深さ、幅、ワイヤーの形、上辺のカーブなどが異なります。
例えば、同じC70でも、次のような違いが考えられます。
- カップが深く、立体的なバストに対応しやすいタイプ
- カップが浅く、自然なシルエットを意識したタイプ
- 脇部分を広く覆い、バストを安定させるタイプ
- 上辺のカーブが低く、デコルテ部分を自然に見せるタイプ
このように、同じサイズ表記でも着用感が異なるのは、商品設計に違いがあるためです。
ワコールのブラジャー選びに関する解説でも、バストの底辺の長さや幅、胴の形、バストの向き、柔らかさなどによって適したブラジャーが変わると説明されています。
体重が変わらなくてもサイズが合わなくなるブラジャーのサイズが合わなくなる理由は、体重の増減だけではありません。
トリンプの2025年12月公開のサイズ選びに関する解説では、加齢やホルモンバランスの影響によって、バストの位置や肉質が変わることが紹介されています。特に30代以降は、以前と同じサイズでもフィットしにくくなる場合があります。
ほかにも、次のような変化が着用感に影響します。
- 体重の増減によるバストやアンダーの寸法変化
- 妊娠や授乳に伴うバストの変化
- 生理周期に伴う一時的な張りやむくみ
- 加齢によるバストの位置やハリの変化
- 運動習慣や筋肉量、体脂肪の分布の変化
生理前にはホルモンの影響で胸が張り、一時的にブラジャーがきつく感じられる場合もあります。採寸するタイミングをそろえると、以前の数値との比較がしやすくなります。
海外ブランドと日本ブランドでは表記も異なる海外ブランドのブラジャーを購入する場合は、サイズ換算にも注意が必要です。
日本ではアンダーバストをセンチメートルで表記するのが一般的ですが、アメリカやイギリスではインチを使った数字が採用されています。また、フランスなどではバンドサイズの表記方法が異なります。
例えば、日本のC70は、一般的な換算例ではアメリカ・イギリスの32C、フランスの85Cに相当します。ただし、国際換算はブランドや商品によって差があるため、購入先が公開しているサイズ対応表を優先してください。
ブランド差を考えるときは、アルファベットだけを見て判断するのではなく、各商品のサイズ表とフィッティングの両方を確認が必要です。
【正しいブラサイズの見分け方】試着で確認したいポイントと失敗しない選び方
採寸で導き出したサイズは、ブラジャー選びの出発点です。最終的には、実際に着用したときのフィット感で判断する必要があります。
ブラジャーが合っているか確認する5つのポイント次の項目をチェックすると、サイズが合っているか判断しやすくなります。
- ワイヤーの位置:バストの付け根に沿い、肌に食い込んだり外側にずれたりしていない。
- カップ上辺:胸に食い込最初に、大きな隙間もできていない。
- 前中心:ブラジャーの中央部分が浮いたり、強く圧迫したりしていない。
- アンダーバンド:背中側が持ち上がらず、身体に沿って安定している。
- ストラップ:肩から落ちたり、強く食い込んだりしていない。
着用した状態で腕を上げ下げしたり、身体を左右にひねったりすることも有効です。動いているうちにアンダーがずれる、カップが浮くといった問題がないか確認しましょう。
カップが浮く・胸がはみ出す場合の原因ブラジャーのカップが浮く場合、単純にカップサイズが大きいとは限りません。
ワコールのフィッティング解説では、カップサイズだけでなく、アンダーの緩さ、ワイヤーとバストの輪郭の不一致、ストラップの調整不足などもカップが浮く原因として紹介されています。
一方、カップ上辺に胸が食い込む場合は、カップが小さい可能性があります。ただし、カップの形が身体に合っていないケースもあるため、サイズを変更するだけでなく、別の形状の商品も比較するとよいでしょう。
通販で購入するときに失敗を防ぐ方法オンラインショップでブラジャーを購入するときは、次の順番で選ぶと失敗を減らせます。
- 直近のトップバストとアンダーバストを測る。
- ブランド独自のサイズ表を確認する。
- 普段使用しているサイズを基準に候補を絞る。
- カップの形状やワイヤーの設計を確認する。
- 商品到着後、タグを切る前に試着する。
- 返品・交換条件を確認してから購入を確定する。
特に、以前購入したブラジャーのサイズを何年もそのまま使い続けるのは避けたいところです。体型やバストの形が変わっている可能性があるため、定期的に採寸し直すことをおすすめします。
こんな人はサイズを見直すタイミング- 以前よりアンダーが苦しく感じる。
- カップ上部に隙間ができる。
- 胸がカップからはみ出す。
- 肩ひもが頻繁にずれる。
- ワイヤーが肌に当たって痛い。
- ブラジャーが動くたびにずれ上がる。
- 体重や体型に大きな変化があった。
このような違和感がある場合は、サイズの再測定や試着を検討しましょう。痛みや強い圧迫感があるブラジャーを我慢して着用する必要はありません。
【女性カップ数に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:日本人女性の平均カップ数は何カップですか?
A1:トリンプが公開している2018年の販売データでは、Cカップが26.9%、Dカップが26.3%でした。ただし、これは同社の販売構成比であり、日本人女性全体を対象にした公的な平均値ではありません。
Q2:AカップとBカップの違いは何cmですか?
A2:一般的な目安では、Aカップがトップとアンダーの差約10cm、Bカップが約12.5cmです。差は約2.5cmですが、実際の着用感はアンダーサイズやカップ形状によって変わります。
Q3:女性カップ数は年齢によって変わりますか?
A3:年齢そのものによってカップ数が自動的に決まるわけではありません。加齢、ホルモンバランス、体重、妊娠・授乳などによってバストの形や位置、周囲寸法が変化し、ブラジャーのサイズが変わることがあります。
Q4:トップバストとアンダーバストはどちらを先に測りますか?
A4:どちらから測っても問題ありません。トップバストは胸の最も高い位置をややゆるめに、アンダーバストは胸の付け根を少ししっかりめに測ります。どちらもメジャーを床と水平に保つことが大切です。
Q5:同じCカップなのにブランドによってサイズ感が違うのはなぜですか?
A5:カップの深さや幅、ワイヤーの形、素材、パターン設計などが異なるためです。同じC70でも商品によって着用感が変わることがあります。ブランド独自のサイズ表を確認し、試着して選びましょう。
Q6:C70の姉妹サイズは何ですか?
A6:一般的にはB75とD65が候補です。カップ容量を近づけながらアンダーサイズを変更する考え方ですが、完全に同じ着用感ではありません。アンダーの締めつけ具合も確認してください。
Q7:ブラジャーのサイズはどれくらいの頻度で測り直すべきですか?
A7:体型や着用感に変化を感じたときに測り直すのが基本です。定期的な確認の目安として年に1回程度の採寸を習慣にする方法もあります。体重変化や妊娠・授乳などがあった場合は、その都度見直しましょう。
女性カップ数は、トップバストとアンダーバストの差によって決まります。AからB、C、Dへとサイズが変わる基本的な仕組みを理解すれば、自宅でも自分のサイズをおおよそ把握できます。
一方、平均カップ数については、企業の販売データと全国規模の身体測定データを混同しないことが大切です。2018年のトリンプの販売データではC・Dカップが中心でしたが、それだけで日本人女性全体の平均や理想のサイズを判断することはできません。
【プロの結論】
ブラジャー選びで最も重視したいのは、カップ数のアルファベットではなく、現在の身体に合っているかどうかです。
具体的には、次の3点を判断基準にしてください。
- 数値:トップバストとアンダーバストを正しく測定し、サイズ表に照らし合わせる。
- 形状:カップの深さやワイヤーの位置など、自分のバストの形に合う商品を選ぶ。
- 着用感:胸の食い込み、カップの浮き、アンダーのずれ、肩ひもの圧迫がないか確認する。
2026年のブラジャー選びでも、サイズ表記は重要な目安です。しかし、数字が同じだからといって、すべての商品が自分の身体に合うわけではありません。
以前のサイズにこだわらず、身体の変化に合わせて測り直し、試着を通じて最も快適な一枚を選ぶこと。それが、女性カップ数に振り回されず、自分らしい下着選びを続けるための基本です。
主な根拠資料: 日本規格協会のJIS L 4006:2023、ワコール公式サイズ表・フィッティング解説、トリンプ公式調査・採寸ガイド、人間生活工学研究センターの人体寸法データベース、文化学園大学関連の人体寸法研究。