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【2026年最新成績】今永昇太は11勝10敗、防御率3.77でシーズンを完走

波多野 遼 波多野 遼 • 更新: • 公開: • 読了約 20 分
目次

2026年の今永昇太は、シカゴ・カブスで32試合すべてに先発。174.1イニングを投げ、174奪三振、11勝10敗という成績を残した。主要な投手成績は次のとおりだ。

項目 2026年成績
所属球団 シカゴ・カブス
登板 32試合
先発 32試合
勝敗 11勝10敗
防御率 3.77
投球回 174.1回
奪三振 174
被安打 154
被本塁打 35
与四球 37
与死球 7
WHIP 1.10
奪三振率(K/9) 8.98
K/BB 4.70
FIP 4.47
Baseball-Reference WAR 2.0

出典:MLB公式選手成績、Baseball-Reference、スポーツナビの2026年シーズン記録。なお、投球回の「174.1」は小数の174.1ではなく、174イニングと3分の1(1アウト)を意味する。

174イニングを超えた投球回が示す安定感

2026年の評価でまず注目したいのは、174.1回という投球量だ。

MLBの先発投手にとって、シーズンを通じてローテーションを守り、規定投球回に到達することは重要な評価材料となる。今永は32試合に先発し、シーズン規定の162イニングを12.1イニング上回った。

2025年の144.2回から大きく投球回を増やし、先発としての稼働量を回復させた点は評価できる。

一方、被本塁打は35本。2024年の27本、2025年の31本から増加している。174奪三振という好材料と、長打を許すリスクが同居したシーズンだった。

防御率3.77はどの程度の評価なのか

防御率3.77は、9イニングを投げた場合に自責点を平均3.77点許す水準を示す。

2026年のBaseball-Reference掲載値ではERA+は112。ERA+はリーグ平均を100として評価する指標であり、100を上回る数字はリーグ平均より良い防御率を示す。

つまり、防御率3.77だけを見て投球を低く評価するのは適切ではない。リーグ環境を補正すると、平均を上回る投球成績だった。

【年度別成績を比較】2024年・2025年・2026年で何が変わった?

今永昇太成績

今永のMLB成績を正確に理解するには、メジャー移籍後の3シーズンを並べる必要がある。

2024年は新人ながら15勝を挙げ、防御率2.91という優秀な数字を記録。2025年は防御率3.73、2026年は3.77と推移している。

年度・所属 登板・先発 勝敗 防御率 投球回 奪三振 WHIP FIP WAR
2024年 カブス 29・29 15勝3敗 2.91 173.1 174 1.02 3.72 3.0
2025年 カブス 25・25 9勝8敗 3.73 144.2 117 0.99 4.86 1.5
2026年 カブス 32・32 11勝10敗 3.77 174.1 174 1.10 4.47 2.0
MLB通算 86・86 35勝21敗 3.45 492.1 465 1.04 4.32 6.5
NPB通算 165登板 64勝50敗 3.18 1002.2 1021 ― ― ―

※WARはBaseball-ReferenceのbWAR。NPBの投球成績は日本野球機構の公式年度別記録。MLB通算は2026年レギュラーシーズン終了時点。

出典:MLB公式、Baseball-Reference、日本野球機構。

2024年:メジャー1年目から15勝、防御率2.91

2024年は今永のMLBキャリアを語るうえで欠かせないシーズンだ。

29試合に先発し、15勝3敗、防御率2.91、173.1投球回、174奪三振を記録した。

WHIPは1.02、FIPは3.72。四球を28個に抑えながら三振を174個奪っており、制球と奪三振能力の両方が数字に表れている。

加えて、オールスター選出、サイ・ヤング賞投票5位、新人王投票4位という評価も受けた。

日本から移籍した左腕が、MLBの打者を相手に高いパフォーマンスを発揮したシーズンだった。

2025年:防御率3.73、奪三振117に減少

2025年は25試合に先発し、9勝8敗、防御率3.73。

2024年と比べると、投球回は173.1回から144.2回、奪三振は174個から117個に減った。

ただし、WHIPは0.99で3年間のうち最も低い。被安打117、与四球26という数字からも、走者を出さない能力が大きく崩れたわけではない。

一方で、FIPは4.86となった。被本塁打が31本に増えたこともあり、失点結果だけでは捉えきれない投球内容の課題が見える。

防御率だけなら2024年との差は0.82だが、FIPの差はさらに大きい。こうした複数の指標を合わせて見ることが、2025年の評価には欠かせない。

2026年:奪三振174個と投球回174.1回に回復

2026年は32試合に先発し、174.1回を投げた。

奪三振は174個。2024年と同じ数字に戻している。

奪三振率も8.98で、9イニングあたり約9個の三振を奪う水準だ。K/BBは4.70で、37四球に対して174奪三振というバランスを維持した。

2025年から投球回を約30イニング増やし、奪三振も57個増加。先発投手としての働きという観点では、2026年は明確な回復が見られた。

ただし、防御率は3.73から3.77とわずかに悪化し、WHIPも0.99から1.10に上昇。被本塁打も増えている。

2026年は2024年の成績を完全に再現したシーズンではないが、稼働量と奪三振能力を取り戻したシーズンと評価できる。

【2026年月別成績】好調だった7月と9月、苦しんだ5月・8月

年間成績3.77の内訳を見ると、今永は毎月同じ調子で投げていたわけではない。

2026年の月別成績には、好調期と苦戦した時期がはっきり表れている。

月 登板 勝敗 防御率 投球回 奪三振
3月 1 0勝1敗 7.20 5.0 7
4月 5 2勝1敗 2.15 29.1 31
5月 6 2勝4敗 5.80 35.2 31
6月 5 1勝0敗 4.13 28.1 23
7月 5 2勝3敗 1.53 29.1 27
8月 5 1勝1敗 5.96 22.2 29
9月 5 3勝0敗 2.25 24.0 26

出典:2026年MLB月別投手成績。StatMuse、CBS Sports掲載の月別記録。

4月:防御率2.15で安定したスタート

4月は5試合に先発して2勝1敗、防御率2.15。

29.1イニングで31奪三振を記録し、与四球は7個だった。

投球回を上回る奪三振を奪い、WHIPも月間0.75。走者を出さず、三振でアウトを積み重ねるという今永の持ち味が表れた期間だった。

5月:防御率5.80まで悪化

5月は6試合に先発し、2勝4敗、防御率5.80。

投球回は35.2回と月別で最も多かったが、被安打は36本、被本塁打は10本に達した。

奪三振は31個で、4月と同じ。三振を奪う能力が急激に失われたわけではない一方、打者に長打を許したことが失点増加につながった。

7月:防御率1.53とシーズン屈指の好成績

2026年の月別成績で特に目を引くのが7月だ。

5試合に先発し、防御率は1.53。29.1イニングで27奪三振、被本塁打は4本だった。

ただし、勝敗は2勝3敗。防御率が優秀でも敗戦が先行している。

この数字は、投手個人の内容とチームの勝敗が必ずしも一致しないことを示している。

8月:防御率5.96、WHIP1.54と苦戦

8月は5試合に先発して1勝1敗、防御率5.96。

22.2イニングで29奪三振を記録したものの、被安打29本、被本塁打9本と長打を許した。

奪三振数だけを見れば決して悪くない。しかし、被安打と本塁打が増えると、失点を防ぐことは難しくなる。

9月:3勝0敗、防御率2.25で締めくくる

9月は5試合で3勝0敗、防御率2.25。

24イニングで26奪三振、与四球2個という安定した内容だった。

8月の防御率5.96から2.25まで改善しており、シーズン終盤に再び安定感を取り戻したことが分かる。

月別データから読み取れるのは、今永の2026年が単純な右肩上がりではなかったことだ。4月と7月、9月の好成績が、5月と8月の苦戦を補う形で年間防御率3.77につながった。

【FIP・WAR・WHIPを分析】防御率3.77だけでは分からない今永の実力

今永の投球を深く評価するなら、防御率や勝敗だけでなく、セイバーメトリクスと呼ばれる分析指標も確認したい。

特に注目したいのが、FIP、WAR、WHIPの3つだ。

WHIP1.10:走者を出す頻度はどうだった?

WHIPは、1イニングあたりに許した安打と四球の合計を示す指標だ。

計算式は次のとおり。

WHIP=(被安打+与四球)÷投球回

2026年の今永は154安打、37四球、174.1投球回だった。

この数字から計算したWHIPは約1.10となる。

年度別に見ると次の変化がある。

- 2024年:1.02
- 2025年:0.99
- 2026年:1.10

2025年は3年間で最も低いWHIPだった。2026年は走者を許す頻度がやや増えたものの、1.10に収まっている。

ただし、WHIPは被本塁打の危険性を十分に表現する指標ではない。安打や四球の数が同じでも、長打を多く許せば失点は増える。この点を踏まえ、FIPも併せて確認する必要がある。

FIP4.47:本塁打の増加が課題

FIP(Fielding Independent Pitching)は、投手自身が比較的コントロールしやすい奪三振、四球、死球、本塁打を中心に投球を評価する指標だ。

守備や打球の結果に左右される部分を取り除き、投手の投球内容を別の角度から分析できる。

2026年の今永のFIPは4.47。

年度別では次のとおりだ。

- 2024年:3.72
- 2025年:4.86
- 2026年:4.47

2025年より改善したものの、2024年の3.72には届いていない。

特に注目したいのは被本塁打数だ。2024年は27本、2025年は31本、2026年は35本だった。

2026年は174奪三振という好成績を残した一方、ホームランを許す場面が増えた。三振を奪う能力と、長打を防ぐ能力は別の評価軸として考える必要がある。

WAR2.0:チームにどれだけ貢献したか

WAR(Wins Above Replacement)は、代替可能な選手と比較して、どれだけチームの勝利に貢献したかを推定する総合指標だ。

Baseball-ReferenceのbWARでは、今永は次の数字を記録している。

- 2024年:3.0
- 2025年:1.5
- 2026年:2.0

2026年は2025年から0.5上昇した。

ここで注意したいのは、WARには複数の計算方式があることだ。FanGraphsのfWARとBaseball-ReferenceのbWARでは、投手の価値を算出する方法が異なる。そのため、WARを比較する際には同じ算出元の数字を使う必要がある。

MLB公式の指標解説でも、bWARは失点ベースの評価を重視し、fWARはFIPを基礎とする方式として区別されている。

今永の2026年を数字で評価すると?

3つの指標を総合すると、2026年の今永には次の特徴がある。

- WHIP: 1.10で、走者を抑える能力は一定水準を維持。
- FIP: 4.47で、被本塁打などの改善余地が残る。
- WAR: 2.0で、前年を上回る貢献度を記録。

防御率3.77という結果はリーグ平均を上回る一方、FIP4.47は投球内容に改善の余地があることを示唆する。

この両方を理解してこそ、今永の2026年を正確に評価できる。

【NPB時代の成績】横浜DeNAで積み上げた64勝と防御率3.18

今永昇太は1993年9月1日生まれ。北筑高校、駒澤大学を経て、2015年ドラフト1位で横浜DeNAベイスターズに入団した。

NPBでは2016年から2023年までプレー。メジャー移籍前に、先発投手として確かな実績を積み上げていた。

日本野球機構の公式記録によるNPB通算成績は次のとおり。

- 登板:165試合
- 勝敗:64勝50敗
- 防御率:3.18
- 投球回:1002.2回
- 奪三振:1021
- 完投:13
- 完封勝利:7

特に印象的なのが奪三振能力だ。NPBでは1002.2イニングで1021奪三振を記録し、投球回を上回る三振を奪っている。

NPB時代の代表的な年度別成績

2016年のルーキーイヤーは8勝9敗、防御率2.93。2017年には11勝7敗、防御率2.98を記録した。

2019年には13勝7敗、防御率2.91、186奪三振とキャリアの代表的な成績を残している。

さらに2022年は11勝4敗、防御率2.26。2023年も7勝4敗、防御率2.80と安定した投球を続けた。

NPBとMLBの成績を単純比較できない理由

NPB通算防御率は3.18、MLB通算防御率は3.45。

数字だけを見ると、日本時代の方が優れているように見える。

ただし、NPBとMLBでは対戦する打者の構成、リーグ環境、試合日程、球場条件などが異なる。防御率の数字だけで、どちらの時代の投球が優れていたかを断定することはできない。

むしろ注目したいのは、MLB移籍後も奪三振能力を維持している点だ。

NPBで1021個、MLBで465個。両リーグを通じて三振を奪う力は今永の大きな特徴になっている。

【プロの結論】今永昇太の2026年は成功か?評価を分ける3つのポイント

2026年の今永を評価するうえで、勝敗だけに注目するのは適切ではない。

11勝10敗という成績は勝ち越しには届かなかったものの、32試合に先発し、174.1イニングを消化したことは大きい。

プロの視点から、評価のポイントを3つに整理したい。

1. 先発投手としての稼働量を取り戻した

2025年の144.2回から2026年は174.1回へ増加した。

先発ローテーションを守り、32試合に先発したことはチームへの貢献として評価できる。

長いシーズンを通して投げ続ける能力は、短期間の好成績とは異なる価値を持つ。

2. 奪三振能力は2024年の水準に戻った

2024年と2026年の奪三振数はともに174個。

2025年に117個まで減少した数字を回復させている。

K/BBも4.70で、四球を抑えながら三振を奪うという投球の基本的な強みは維持できた。

3. 被本塁打の抑制が次の課題

2026年の被本塁打は35本。3年間で最多となった。

FIP4.47という数字も、長打を防ぐことが今後の課題であることを示している。

奪三振能力を維持しながら、打者に長打を許す頻度を減らせるか。ここが次のシーズンの評価を左右するポイントになる。

総合評価として、2026年は先発としての安定した稼働と奪三振能力の回復が光ったシーズンだ。一方、2024年のようなエース級の成績に近づくには、本塁打を抑え、FIPを改善する必要がある。

防御率3.77、174奪三振、174.1投球回という実績は十分に評価できる。課題と成果の両面を見れば、今永はMLBで先発投手としての価値を維持しながら、さらなる進化を求められる段階にいる。

【今永昇太の成績】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:今永昇太の2026年の成績は?

2026年はシカゴ・カブスで32試合に先発し、11勝10敗、防御率3.77を記録した。投球回174.1回、174奪三振、WHIP1.10だった。

Q2:今永昇太のMLB通算成績は?

2026年レギュラーシーズン終了時点で、86試合に先発し、35勝21敗、防御率3.45。投球回492.1回、465奪三振、WHIP1.04を記録している。

Q3:今永昇太の最も成績が良かったMLBシーズンは?

主要な年度別成績で比較すると、2024年が最も優秀だった。15勝3敗、防御率2.91、173.1投球回、174奪三振を記録し、オールスターにも選出された。

Q4:今永昇太の2026年の防御率は2025年より改善した?

2025年は3.73、2026年は3.77で、わずかに悪化した。ただし、2026年は投球回が144.2回から174.1回に増え、奪三振も117個から174個に回復している。

Q5:今永昇太のNPB時代の通算成績は?

横浜DeNAベイスターズで2016年から2023年までプレーし、165試合で64勝50敗、防御率3.18、1002.2投球回、1021奪三振を記録した。

Q6:今永昇太のFIPとWARはどれくらい?

2026年のBaseball-Reference基準では、FIP4.47、bWAR2.0。FIPは奪三振、四球、死球、本塁打を中心に投球内容を評価する指標で、WARは代替選手と比較したチームへの貢献度を示す推定値だ。

今永昇太の2026年成績は、11勝10敗、防御率3.77、174奪三振、174.1投球回、WHIP1.10だった。

2024年の15勝3敗、防御率2.91には及ばなかったものの、2025年から投球回と奪三振数を大きく伸ばし、先発投手としての存在感を示した。

一方、被本塁打35本、FIP4.47という数字には改善の余地がある。月別成績でも7月の防御率1.53と8月の5.96には大きな開きがあり、シーズンを通した安定性が今後の焦点となる。

今永の評価を見極める際は、勝敗だけでなく、防御率、WHIP、FIP、WAR、投球回、奪三振数を組み合わせて判断したい。

2024年の鮮烈なデビュー、2025年の変化、そして2026年の回復。この3年間の推移こそが、MLBで挑戦を続ける今永昇太の現在地を最もよく表している。

主な参照資料: MLB公式選手成績、Baseball-Reference、日本野球機構(NPB)、スポーツナビ、CBS Sports、StatMuse。

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波多野 遼
トレンドリサーチャー 波多野 遼
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