2026年11月1日時点で、福岡ソフトバンクホークスの今オフの戦力外通告は計19人(支配下選手8人、育成選手11人)となった。大江竜聖、秋広優人、緒方理貢、中村稔弥、岩井俊介ら、実績のある選手から将来を期待されていた若手まで、幅広い顔ぶれが対象となっている。
球団の公式発表を時系列で整理すると、最初の発表は10月6日の4人、10月26日の14人、そして10月29日の緒方理貢の1人。日本一を決めた翌日にも通告が行われた。この記事では、ソフトバンクの戦力外選手一覧、発表日、ポジション、一軍通算成績をまとめ、自由契約との違い、育成再契約の可能性、12球団合同トライアウト、移籍先や現役続行の見通しまで解説する。
【11月1日最新】ホークスの戦力外通告は19人!発表日と内訳

2026年のソフトバンクでは、10月6日から戦力外通告が始まり、10月29日までに合計19人へ来季契約を結ばない旨が伝えられた。
今回の特徴は、支配下選手だけでなく育成選手にも大規模な入れ替えがあったことだ。19人のうち11人が育成契約の選手であり、球団のファーム編成や選手育成方針にも関わる動きとなっている。
戦力外通告の発表日一覧10月6日:4人
最初に発表されたのは、大江竜聖投手、長谷川威展投手、ハモンド投手、桑原秀侍内野手の4人。大江が支配下選手、残る3人が育成選手だった。
大江は巨人から移籍して2年目の左腕。2025年には救援投手として16試合に登板し、防御率1.53を記録していた。一方、長谷川は左肘の手術後に腰の手術も経験し、リハビリが続いていた。
球団は10月6日付の公式発表で、4人について来季契約を締結しない旨を公表している。
10月26日:14人2回目の発表では、支配下6人と育成8人の計14人が対象となった。
支配下選手は、岩井俊介、安德駿、中村稔弥、相良雅斗、木村大成、秋広優人。育成選手は、宮里優吾、川口冬弥、田上奏大、岡植純平、佐々木明都、牧原巧汰、重松凱人、佐藤航太だった。
特に注目を集めたのが、巨人から移籍した秋広優人と、2023年ドラフト2位の岩井俊介。将来性を期待されていた選手が含まれたことで、ファンや野球関係者の関心を集めた。
この日の球団公式発表では、支配下6人と育成8人について、それぞれ来季の契約を締結しないことが明記された。
10月29日:緒方理貢が追加3回目の発表となった10月29日には、外野手の緒方理貢が対象となった。
ソフトバンクが2年連続の日本一を決めた10月28日の翌日というタイミングだった。緒方は日本シリーズ第1戦にも代走で出場しており、ポストシーズンまでチームに帯同していた選手の通告として注目された。
以上を合計すると、10月6日の4人、10月26日の14人、10月29日の1人で19人となる。球団の公式発表と報道各社の取材内容から確認できる内訳だ。
なお、中村晃は7月3日に今季限りでの現役引退を発表している。戦力外通告を受けた19人とは別の区分であり、両者を混同しないことが大切だ。
【全19選手一覧】発表日・ポジション・一軍通算成績を比較
ここでは、2026年のソフトバンク戦力外選手19人を、発表日、契約区分、ポジション、一軍通算成績で整理する。
一軍通算成績は日本野球機構(NPB)の個人年度別成績を基準とし、2026年シーズン終了時点の数字を掲載した。育成選手として在籍していた期間が長い選手についても、過去に支配下登録されて一軍出場した実績があれば、その通算記録を記載している。
| 発表日 | 選手名 | 区分・ポジション | 一軍通算成績 |
|---|---|---|---|
| 10月6日 | 大江竜聖 | 支配下・投手 | 168登板、7勝1敗、35H、防御率3.40 |
| 10月6日 | 長谷川威展 | 育成・投手 | 43登板、4勝0敗、7H、防御率2.02 |
| 10月6日 | ハモンド | 育成・投手 | 一軍出場なし |
| 10月6日 | 桑原秀侍 | 育成・内野手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 岩井俊介 | 支配下・投手 | 28登板、1勝1敗、1S、3H、防御率2.54 |
| 10月26日 | 安德駿 | 支配下・投手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 中村稔弥 | 支配下・投手 | 106登板、7勝9敗、4H、防御率3.97 |
| 10月26日 | 相良雅斗 | 支配下・投手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 木村大成 | 支配下・投手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 秋広優人 | 支配下・内野手 | 175試合、135安打、11本塁打、46打点、打率.263 |
| 10月26日 | 宮里優吾 | 育成・投手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 川口冬弥 | 育成・投手 | 5登板、0勝0敗、防御率0.00 |
| 10月26日 | 田上奏大 | 育成・投手 | 2登板、0勝0敗、防御率2.45 |
| 10月26日 | 岡植純平 | 育成・投手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 佐々木明都 | 育成・投手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 牧原巧汰 | 育成・捕手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 重松凱人 | 育成・外野手 | 一軍出場なし |
| 10月26日 | 佐藤航太 | 育成・外野手 | 一軍出場なし |
| 10月29日 | 緒方理貢 | 支配下・外野手 | 201試合、27安打、0本塁打、10打点、打率.205 |
※Hはホールド、Sはセーブ。打者の成績は安打・本塁打・打点・打率を抜粋。一軍出場なしはNPB公式戦の一軍出場記録がないことを示す。成績の確認資料:NPB個人年度別成績、2026年戦力外選手集計。
この一覧から分かるのは、19人全員が同じようなキャリアを歩んできたわけではないという点だ。
大江や中村稔弥のように一軍で100試合以上の経験を持つ投手もいれば、秋広や緒方のように一軍で一定の出場機会を得た野手もいる。一方、育成選手を中心に一軍出場経験のない選手も含まれている。
つまり、今回の19人という数字だけで選手の実績や能力を一括りにすることはできない。支配下で実績を残した選手の再出発と、育成段階からの再挑戦という、異なる課題が同時に生じている。
【注目選手5人】大江竜聖・秋広優人・緒方理貢・中村稔弥・岩井俊介の現状
大江竜聖:巨人時代から168試合の登板実績を持つ左腕大江竜聖は2016年ドラフト6位で巨人に入団した左投げのリリーフ投手。2020年には43試合、2021年には自己最多の47試合に登板し、左の救援投手として存在感を示した。
2025年5月には、秋広優人とともにリチャードとの交換トレードでソフトバンクへ移籍。移籍1年目は16試合に登板し、防御率1.53と安定した数字を残した。
しかし、2026年は一軍登板が3試合にとどまった。防御率は0.00だったものの、5月24日に登録を抹消され、その後はファームでの調整が続いた。
プロ通算168試合、7勝1敗、35ホールド、防御率3.40という実績を考えると、左の中継ぎを必要とする球団にとっては検討対象になり得る選手だ。
「国内外を問わず、野球ができるところがあれば模索したい」
大江本人は現役続行を希望しており、12球団合同トライアウトへの参加も視野に入れている。NPBだけでなく海外でのプレーも選択肢に入れている点が特徴だ。
秋広優人:巨人で121試合に出場した大型内野手秋広優人は2020年ドラフト5位で巨人に入団。身長201センチの大型内野手として注目され、2023年には121試合に出場し、打率.273、10本塁打、41打点を記録した。
2025年5月のトレードで大江とともにソフトバンクへ移籍。同年はホークスで22試合に出場し、11安打、1本塁打、打率.208だった。
移籍2年目となった2026年は一軍出場なし。ファーム・リーグでは97試合に出場し、10本塁打を放ったものの、打率は.205にとどまった。
秋広は戦力外通告を受けた際、今季の打撃について厳しい自己評価を示した。現役続行を希望しており、球団から育成契約を打診されたと報じられている。
注目すべきなのは、秋広が過去に一軍で2桁本塁打を達成している点だ。2026年の不振だけで選手としての可能性を判断するのではなく、巨人時代の実績と、ホークス移籍後に苦しんだ打撃面の課題を分けて考える必要がある。
緒方理貢:代走・守備のスペシャリストに訪れた転機緒方理貢は2020年育成ドラフト5位でソフトバンクに入団した外野手。俊足を武器にアピールを続け、2024年に支配下登録を勝ち取った。
支配下登録1年目の2024年は86試合、2025年は自己最多の101試合に出場。主に代走や守備固めとしてチームに貢献した。
ところが2026年は右ふくらはぎへの死球や腰痛などの影響で出遅れ、一軍出場は14試合に減少した。
通算では201試合に出場し、27安打、13盗塁、打率.205。打撃成績だけでは評価しきれない走塁・守備面の役割を持つ選手だった。
日本シリーズ第1戦では代走として出場したものの、第2戦以降はベンチ入りメンバーから外れていた。戦力外通告を受けた後は現役続行を希望し、今のところNPBでのプレーを第一に考えていると報じられている。
トライアウト受験も視野に入れており、走力と守備力を必要とする球団が関心を示すかが焦点となる。
中村稔弥:現役ドラフトで加入した左腕の1年中村稔弥は清峰高校、亜細亜大学を経て2018年ドラフト5位でロッテに入団した左腕。2026年の現役ドラフトでソフトバンクに加入した。
ロッテ時代を含む一軍通算成績は106登板、7勝9敗、4ホールド、防御率3.97。2026年のホークスでは7試合に登板し、防御率2.70だった。
今回の通告について、中村はホークスのユニホームを着てプレーできたことへの喜びを語っている。一方、今後については、現役続行か引退かを含めてゆっくり考える意向を示した。
ほかの選手と異なり、現役続行を即断しているわけではない。今後の本人の判断が重要になる。
岩井俊介:ドラフト2位右腕の巻き返しはあるか岩井俊介は2023年ドラフト2位で入団した投手。名城大学出身で、即戦力として期待された右腕だった。
一軍では2024年に15試合、2025年に8試合、2026年に5試合に登板。通算28登板、1勝1敗、1セーブ、3ホールド、防御率2.54という成績を残している。
特に注目したいのは、通算防御率が2点台であることだ。2026年も一軍で5試合に登板し、防御率0.00だった。
それでも来季の支配下契約は見送られた。登板数の少なさやチーム内の投手編成など、複数の要素が関係した可能性がある。
報道では育成契約の打診があったとされる。再び支配下を目指すのか、他球団で新たな機会を探すのか、今後の選択に注目したい。
この5人のケースを見ると、戦力外通告は必ずしも一軍での実績がない選手だけに行われるものではない。過去の活躍、今季の起用状況、年齢、故障からの回復、チーム内の競争など、複数の事情が絡んでいる。
【自由契約との違い】支配下選手と育成選手の戦力外は何が違う?
戦力外通告を調べる際に混同しやすいのが、「戦力外通告」と「自由契約」という言葉だ。両者は関係しているが、同じ意味ではない。
戦力外通告は球団からの契約非更新の通知戦力外通告とは、球団が選手に対して、来季以降の選手契約を締結しない意思を伝えることを指す。
今回のホークスの公式発表でも、「来季の支配下選手契約を締結しない」「来季の育成選手契約を締結しない」という表現が使われている。
つまり、球団側から次年度の契約を結ばないと伝えられた段階が、一般にいう戦力外通告だ。
自由契約は他球団と契約できる選手の公示上の身分自由契約は、野球協約第58条に定められた制度上の身分だ。
選手契約が解除され、コミッショナーによって自由契約選手として公示されると、原則として他球団と自由に選手契約を締結できるようになる。
NPBは次年度の契約保留選手名簿についても公表しており、名簿に掲載されなかった選手は自由契約選手となる仕組みを説明している。
2026年10月30日には、ホークスの育成選手についても翌年度の保留者名簿と自由契約選手の公示が行われた。戦力外通告と自由契約は、通知と制度上の身分という違いがある。
支配下選手と育成選手の違い今回の19人を理解するうえでは、契約区分も重要になる。
- 支配下選手:球団と支配下選手契約を結び、一軍公式戦への出場資格を持つ選手。
- 育成選手:育成を目的とする契約で在籍し、支配下登録されるまでは一軍公式戦に出場できない選手。
今回の戦力外通告は支配下8人、育成11人。育成選手であっても、過去に支配下登録されて一軍に出場した経験を持つ選手がいる。
例えば長谷川威展は一軍43登板、田上奏大は2登板、川口冬弥は5登板の記録を持つ。現在の契約区分だけでは、それまでのキャリア全体を判断できない。
また、戦力外通告を受けた選手が必ず引退するわけでもない。育成契約での再契約、他球団への移籍、独立リーグへの挑戦など、複数の進路が残されている。
【移籍先・現役続行の見通し】12球団合同トライアウトは11月17日
2026年11月1日時点では、19人のうち複数の選手が現役続行を希望している。今後は他球団との交渉や育成再契約、トライアウトへの参加が進路を左右する。
育成再契約を打診されたと報じられた5人秋広優人、岩井俊介、安德駿、相良雅斗、木村大成の5人については、育成選手として再契約する方向で球団が打診したと報道されている。
ただし、育成契約の打診と実際の再契約成立は別の段階だ。本人が受け入れるかどうか、契約条件がどうなるかによって最終的な所属は変わる。
特に安德と相良は右肘のトミー・ジョン手術後のリハビリを経験している。木村も一軍登板経験がない。育成契約によって再び競争の機会を得られるかが焦点になる。
現役続行を希望する選手たち10月6日に通告された大江、長谷川、ハモンド、桑原の4人は、現役続行を希望していると報じられた。
10月26日に通告された育成8選手についても、日刊スポーツの取材では全員が現役続行を希望している。
一方、緒方理貢はNPBでのプレーを第一希望としており、トライアウトへの参加も検討。大江は国内外を問わず新天地を模索する考えを示している。
中村稔弥については、現役続行か引退かを含めて今後を考える意向が伝えられている。
11月1日時点で、今回の19人について新天地への移籍決定を示す公式発表は確認できない。今後の球団発表や本人のコメントが重要な情報源となる。
12球団合同トライアウトの開催日と会場2026年のプロ野球12球団合同トライアウトは、日本プロ野球選手会の主催で次の日程が発表されている。
- 開催日:2026年11月17日(火)
- 会場:バンテリンドーム ナゴヤ
- 開始予定:午後4時からシートバッティング開始予定
- 主催:日本プロ野球選手会
- 名称:エイブル トライアウト2026〜挑め、その先へ〜
選手会によると、トライアウトは次年度の契約更新をされなかった選手や、NPB復帰を目指す選手にアピールの場を提供する取り組みだ。育成再契約の打診を受けた選手も参加対象に含まれている。
ただし、トライアウトに参加すれば必ず他球団と契約できるわけではない。各球団は選手の過去の実績、年齢、故障歴、現在のコンディションなどを総合的に判断する。
19人の通告と24人のドラフト指名が示す編成方針今回の人員整理を考えるうえで見逃せないのが、2026年10月22日のドラフト会議だ。
ソフトバンクはこのドラフトで、支配下9人、育成15人の計24人を指名した。育成15人という指名数も含め、大規模な選手獲得となった。
加えて、球団の編成育成本部長は、4軍制を生かした育成の取り組みを進める方針と、選手の総数を増やしたい考えを説明している。
ここから見えるのは、単純に選手を減らすための戦力外ではなく、選手層の再構築と新しい育成プランの実行が並行しているという構図だ。
支配下で即戦力として期待する選手と、育成段階で時間をかけて成長させる選手。それぞれの役割を見直しながら、次のシーズンに向けた競争環境を整えている。
【ホークス戦力外2026】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:2026年のソフトバンクの戦力外選手は何人ですか?
A1:11月1日時点で計19人です。内訳は支配下選手8人、育成選手11人。発表日は10月6日、10月26日、10月29日の3回に分かれています。
Q2:大江竜聖や秋広優人は現役引退するのですか?
A2:大江竜聖と秋広優人は現役続行を希望しています。大江は国内外でのプレーを模索し、秋広については育成契約の打診も報じられています。戦力外通告は現役引退を意味するものではありません。
Q3:12球団合同トライアウト2026はいつ開催されますか?
A3:2026年11月17日(火)にバンテリンドーム ナゴヤで開催予定です。午後4時からシートバッティング開始予定となっています。
2026年11月1日時点で、福岡ソフトバンクホークスの戦力外通告は19人。大江竜聖、秋広優人、岩井俊介、中村稔弥、緒方理貢ら支配下8人に加え、育成11人が来季の契約対象から外れた。
今回の動きで重要なのは、19人という人数だけではない。過去に一軍で実績を残した選手、故障からの復帰を目指す選手、育成段階で次の機会を探す選手が、それぞれ異なる立場で新しい進路を模索していることだ。
今後の動向を見極める際には、次の3点を押さえておきたい。
- 契約区分:支配下契約の終了と育成契約の終了を区別する。
- 本人の意思:現役続行希望、育成再契約の検討、引退の判断を分けて確認する。
- 公式発表:戦力外通告、自由契約公示、移籍先決定はそれぞれ別の情報として追う。
特に注目したいのは、11月17日の12球団合同トライアウトと、その前後に発表される各選手の進路だ。
大江のように一軍で168試合の実績を持つ左腕、巨人時代に10本塁打を記録した秋広、代走の切り札として201試合に出場した緒方など、今後もプロ野球で活躍する可能性を残す選手は少なくない。
戦力外通告はプロ野球選手としての終わりを意味するものではない。ホークスでの経験を次の舞台につなげられるか。それぞれの選手が選ぶ道と、2027年シーズンに向けた新たな挑戦に注目したい。