1990年代後半、「春~spring~」「なぜ…」などのヒット曲で人気を集めたロックバンド、Hysteric Blue(ヒステリックブルー)。そのギタリストとして活動していたナオキは、2004年の逮捕によってバンド解散の引き金となり、さらに2020年にも再逮捕された人物として知られている。2021年には、さいたま地方裁判所で懲役1年2月の実刑判決を受けた。
一方、2026年にはボーカルのTamaとドラマーの楠瀬タクヤが中心となり、23年ぶりのヒスブル楽曲によるライブ「Hysteric Blue Night」を開催。9月には追加公演も実現し、2027年の公演も発表されている。ナオキの現在、本名をめぐる表記の違い、過去の事件と判決、そして元メンバーの現在まで、時系列に沿って整理する。
【ヒステリックブルーのナオキとは何者?本名とギタリストとしての経歴】

ナオキは、1997年に結成されたHysteric Blueのオリジナルメンバーで、ギターを担当していた人物である。
当時のバンドは、ボーカルのTama、ドラムのたくや(後の楠瀬タクヤ)、ギターのナオキという3人編成。大阪を拠点に活動を始め、音楽プロデューサーの佐久間正英との出会いを経て、メジャーデビューへの道を進んだ。
ナオキの名前は赤松直樹?二階堂直樹?検索すると「ナオキの本名は二階堂直樹」と説明する記事も見られる。しかし、名前については時期を分けて理解する必要がある。
Hysteric Blueで活動していた当時、ナオキは赤松直樹の名前で報道されていた。2016年に出版された獄中手記も赤松直樹名義である。一方、2020年の再逮捕時には、各報道機関が二階堂直樹容疑者と表記している。
つまり、活動当時の赤松直樹と、後年の報道に登場する二階堂直樹は同一人物である。改姓の具体的な経緯や理由については、本人や公的機関による確かな説明が確認できないため、推測で補うことはできない。
ギタリストとしての活動と代表的な楽曲ナオキはギタリストとして演奏を担当しただけでなく、バンドの楽曲制作にも携わっていた。
当時のHysteric Blueは、Tamaの特徴的なハイトーンボーカルと、ギターやドラムを中心とした躍動感のあるポップロックサウンドが特徴だった。ナオキも作曲面で関わり、「Little Trip」「直感パラダイス」「だいすき」などの楽曲を手がけている。
1998年10月31日、シングル「RUSH!」でメジャーデビュー。翌1999年には2枚目のシングル「春~spring~」がヒットし、同年のNHK紅白歌合戦にも出場した。
バンドが人気を獲得していく過程で、ナオキはギタリスト兼作曲者として一定の役割を担っていた。こうした音楽活動上の実績と、後に明らかになった犯罪事件は、分けて理解する必要がある。
【2004年の逮捕とヒスブル解散理由:事件の経緯】
Hysteric Blueが解散した直接的なきっかけは、ナオキの逮捕だった。
ただし、事件が起きる前からバンドは活動休止を発表していた。活動休止と解散は同じ出来事ではなく、時期も理由も異なる。
2003年:バンドは活動休止を発表2003年6月17日、Hysteric Blueはライブで活動休止を発表した。同年9月23日の大阪公演を最後に、グループとしての活動をいったん終了している。
当時はデビューから数年が経過し、メンバーそれぞれが個別の音楽活動に取り組むための期間という位置づけだった。つまり、この時点では後に起きる事件を理由とした解散が決まっていたわけではない。
2004年3月:ナオキが逮捕される2004年3月4日、当時の赤松直樹が強姦や強制わいせつなどの容疑で逮捕された。
捜査の過程では、2003年11月から2004年2月にかけて東京都内で発生した複数の事件についても明らかになった。報道によれば、被害者は計9人に上り、強姦事件を含む重大な性犯罪として捜査・起訴された。
事件は音楽業界にも大きな影響を与えた。Tamaとたくやは2004年3月4日、連名でHysteric Blueの解散を発表した。
この経緯から、ヒスブルの解散理由は単なる音楽性の違いやメンバー間の不仲ではない。2003年の活動休止とは別に、2004年のナオキの逮捕が解散の直接的な原因となったのである。
2006年:最初の事件で懲役12年が確定最初の事件の裁判では、一審で懲役14年の判決が言い渡された。その後、控訴審で懲役12年に減刑され、2006年に実刑判決が確定した。
ナオキは山形刑務所で服役し、2016年には出所したことが報じられている。
この間、本人は月刊誌『創』に「罪と償いについて考える」と題した手記を寄稿した。出版元の紹介によると、事件から12年を経た時点で、自らの罪や社会復帰について考えを記したものだった。
【事件の経緯を時系列で整理:2020年の再逮捕と2021年の判決】
2016年に出所したナオキは、2020年9月に再び逮捕された。2004年の事件から16年が経過していたが、再び性犯罪に関する事件が報じられたことで、大きな注目を集めた。
2020年7月6日:埼玉県朝霞市で事件が発生2020年7月6日午前2時13分ごろ、埼玉県朝霞市の路上で、帰宅途中だった20代女性に対し、背後から口をふさぎ、着衣の上から胸を触ろうとしたとされる事件が発生した。
女性が抵抗したため、目的は達成されなかった。事件当時の報道では、女性が負傷したことも伝えられている。
2020年9月23日:強制わいせつ致傷容疑で再逮捕埼玉県警朝霞署は2020年9月23日、二階堂直樹容疑者を強制わいせつ致傷容疑で逮捕した。
当初の報道では、女性を押し倒して軽傷を負わせた疑いがあると伝えられた。二階堂容疑者は7月11日に警察署へ出頭していたことも報じられている。
ここで注意したいのは、逮捕時の容疑名と、最終的な裁判で有罪となった罪名が異なる点である。
2021年3月30日:初公判で犯意を争うさいたま地方裁判所で開かれた初公判では、女性の口をふさいだことや胸を触ろうとしたことについて一部を認めた一方、強制わいせつの犯意については否認したと埼玉新聞が報じている。
弁護側は、強制わいせつ未遂罪には当たらず、迷惑行為防止条例違反などにとどまるとの主張を展開した。
2021年11月24日:懲役1年2月の実刑判決2021年11月24日、さいたま地裁は二階堂被告に対し、懲役1年2月の実刑判決を言い渡した。求刑は懲役1年6月だった。
この裁判での罪名は、逮捕時に報じられた強制わいせつ致傷ではなく、強制わいせつ未遂である。
「被害者が受けた精神的苦痛は少なくない」
これは埼玉新聞が伝えた判決理由の一部である。裁判所は犯行の悪質性を指摘し、医療機関で性依存に関する治療プログラムに取り組んでいた点などを考慮しても、実刑はやむを得ないと判断した。
2004年の事件に続き、再び実刑判決を受けたことになる。
事件と裁判の年表| 時期 | 出来事 | 確認できる内容 |
|---|---|---|
| 1997年 | バンド結成 | ナオキ、Tama、楠瀬タクヤらが活動を開始 |
| 1998年 | メジャーデビュー | 「RUSH!」を発売 |
| 1999年 | 人気拡大 | 「春~spring~」がヒットし紅白歌合戦に出場 |
| 2003年6月 | 活動休止発表 | 各メンバーが個別の活動へ |
| 2004年3月4日 | 最初の逮捕・解散 | 赤松直樹が逮捕され、Tamaとたくやが解散を発表 |
| 2006年 | 最初の事件の判決確定 | 懲役12年の実刑判決が確定 |
| 2016年 | 出所 | 服役を終えたことが報道される |
| 2020年9月23日 | 再逮捕 | 強制わいせつ致傷容疑で逮捕 |
| 2021年11月24日 | 二度目の実刑判決 | 強制わいせつ未遂罪で懲役1年2月 |
| 2026年 | 元メンバーのライブ活動 | Tamaと楠瀬タクヤが中心となる公演を開催 |
この年表からも分かるように、2004年の事件と2020年の事件は、それぞれ別の裁判で判断されたものだ。懲役12年と懲役1年2月を混同しないことが、経緯を理解するうえで大切である。
【ヒステリックブルーのナオキの現在は?2026年に分かっていること】
2026年11月現在、ナオキの現在の生活や仕事、居住地などについて、信頼できる報道機関による具体的な続報は確認できない。
最後に広く報道された重要な出来事は、2021年11月の懲役1年2月の実刑判決である。
したがって、2026年現在の服役状況や出所時期、社会復帰の状況について、確定した事実として説明できる情報は限られている。刑期の長さだけから現在の所在や生活状況を推定することも適切ではない。
2020年の再逮捕後、音楽活動への復帰はあったのかナオキがHysteric Blueのメンバーとして音楽活動に復帰したことを示す公式発表は確認できない。
2026年に開催されたHysteric Blue Nightにも、出演者として名前は掲載されていない。現在のヒスブル関連のライブ活動は、Tamaと楠瀬タクヤを中心とした体制で行われている。
過去の音楽活動と、現在のバンド活動への参加は別の問題である。過去にギタリストとして楽曲制作に携わった事実があっても、それが現在の復帰を意味するわけではない。
ネット上で見かける現在の情報には注意検索結果には、ナオキの現在の仕事や生活、出所後の活動を断定する記事も存在する。しかし、2021年の判決以降の情報については、報道機関の取材や本人の公式発表などによる裏付けが重要になる。
特に、現在の居住地、職業、交友関係などの個人的な情報については、確かな公表資料がない限り事実として扱えない。
【Tamaと楠瀬タクヤの現在:2026年にHysteric Blue Night開催】
ナオキの事件によって解散したHysteric Blueだが、残されたメンバーはその後も音楽活動を続けてきた。
2026年の大きな動きが、Tamaと楠瀬タクヤによるHysteric Blue Nightの開催である。
Tamaの現在:ソロ活動からヒスブル楽曲の再演へボーカルのTamaは、解散後に佐久間正英らとScreaming Frogsを結成。その後、2011年には楠瀬タクヤと音楽ユニットSabão(シャボン)を結成した。
2014年にはソロアルバムをリリースし、ソロ歌手としての活動も展開。2018年にはライブ活動を休止したが、2023年にライブ活動の再開を発表している。
2026年にはHysteric Blue Nightで、再びヒスブルの楽曲を歌う機会が実現した。かつての代表曲を現在の歌声で届けるという意味でも、大きな節目となった。
楠瀬タクヤの現在:ドラマー・作曲家として活動楠瀬タクヤはHysteric Blueの元ドラマーであり、解散後も演奏活動と楽曲制作を継続している。
公式プロフィールでは、ドラマー・作曲家として紹介されており、舞台音楽の制作、音楽監督、歌唱指導、アーティストのサポート演奏など幅広い分野で活動している。
2011年にはTamaとSabãoを結成。ヒスブル解散後も2人の音楽的なつながりは続いていた。
Hysteric Blue Night 2026の出演者一覧2026年5月9日、東京・新宿ReNYで開催されたHysteric Blue Nightには、オリジナルメンバーのTamaと楠瀬タクヤに加え、サポートミュージシャンが参加した。
| 出演者 | 担当 | 位置づけ |
|---|---|---|
| Tama | ボーカル | オリジナルメンバー |
| 楠瀬タクヤ | ドラム | オリジナルメンバー |
| 中村泰造 | ベース | サポートメンバー |
| 大橋英之 | ギター | サポートメンバー |
| 重永亮介 | キーボード | サポートメンバー |
会場は新宿ReNY。2003年の活動休止以降、長い時間を経てヒスブルの楽曲を中心に構成されたステージが実現した。
この公演は当初、一夜限りのライブとして発表された。音楽イベント情報や主催者側の後日レポートでも、5月9日の公演が23年ぶりのヒスブル楽曲によるライブとして紹介されている。
2026年9月27日には追加公演vol.1.5も開催5月の公演を受けて、2026年9月27日には東京・恵比寿ザ・ガーデンホールで「Hysteric Blue Night vol.1.5 supported by SERENS」が開催された。
この公演では、Tamaと楠瀬タクヤに加え、ベースの中村泰造、ギターの浜口高知、キーボードのejiが参加。主催者側のライブレポートによると、追加公演もチケットが完売する盛況となった。
加えて、2027年5月1日には東京・EX THEATER ROPPONGIで「Hysteric Blue Night vol.2 supported by SERENS」の開催が発表されている。
次回の出演者として案内されているのは、Tama、楠瀬タクヤ、優(BugLug)、中村泰造、大橋英之、重永亮介の6人。2026年の一度限りの企画から、継続的なライブシリーズへと展開している点が注目される。
【ヒスブルは2026年に再結成した?一夜限りの復活との違い】
2026年のライブ開催を受けて、「Hysteric Blueが正式に再結成したのではないか」と考える人もいるだろう。
しかし、今回のライブは、オリジナルメンバー3人がそろう形での再結成ではない。
出演しているオリジナルメンバーはTamaと楠瀬タクヤの2人。ギター、ベース、キーボードについてはサポートメンバーが担当している。
再結成とライブプロジェクトは何が違う?一般にバンドの再結成という言葉には、元のメンバーが再び集まり、グループとして継続的な活動を行うという意味合いがある。
今回のHysteric Blue Nightは、かつての楽曲を再演するライブ企画としての性格が強い。ナオキが参加しているわけではなく、オリジナルの3人編成が復活した事実もない。
一方、Tamaと楠瀬タクヤが再びヒスブルの楽曲を演奏することには、音楽的な意味がある。過去の活動を否定するのではなく、現在の2人とサポートミュージシャンによって楽曲を新たに届ける機会になっている。
「春~spring~」は現在もヒスブルを象徴する代表曲Hysteric Blueの代表曲として知られる「春~spring~」は、1999年に発売された2枚目のシングルである。
爽快なメロディーとTamaの伸びやかな歌声が印象的なこの曲は、バンドが広く知られるきっかけとなった。NHK紅白歌合戦への出場も、当時の人気を象徴する出来事だった。
2026年のライブ企画でも、こうした代表曲を含むヒスブルの楽曲が演奏されている。
作品そのものが持つ音楽的な価値と、メンバーの過去の事件に対する社会的評価は、混同せずに考える必要がある。楽曲を聴き続けることと、事件を軽視することは同じではない。
【ヒステリックブルーのナオキに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:ヒステリックブルーのナオキの本名は二階堂直樹ですか?
A1:活動当時は赤松直樹の名前で知られていました。2020年以降の逮捕・裁判報道では二階堂直樹と表記されています。2004年当時の名前と後年の報道上の名前を区別することが大切です。
Q2:ナオキは2004年に何をして逮捕されたのですか?
A2:2004年3月4日、強姦や強制わいせつなどの容疑で逮捕されました。その後、複数の事件が明らかになり、2006年に懲役12年の実刑判決が確定しました。
Q3:2020年の再逮捕では何の罪で判決を受けましたか?
A3:2020年9月に強制わいせつ致傷容疑で逮捕され、2021年11月24日に強制わいせつ未遂罪で懲役1年2月の実刑判決を受けました。
Q4:ナオキは2026年現在、何をしていますか?
A4:2021年の判決以降、現在の職業や生活、出所時期などを裏付ける信頼できる続報は確認できません。音楽活動への復帰も公表されていません。
Q5:ヒステリックブルーは2026年に再結成したのですか?
A5:2026年5月9日にHysteric Blue Nightが開催され、9月27日にも追加公演が行われました。ただし、オリジナルメンバー3人による再結成ではなく、Tamaと楠瀬タクヤを中心にサポートミュージシャンが参加するライブ企画です。
Q6:Hysteric Blue Nightの2027年の出演者は誰ですか?
A6:2027年5月1日のvol.2には、Tama、楠瀬タクヤ、優(BugLug)、中村泰造、大橋英之、重永亮介が出演する予定です。
Hysteric Blueのナオキは、1990年代後半に人気を集めたバンドのギタリストであり、作曲にも携わった人物だった。しかし、2004年の逮捕によってバンドは解散し、2006年には懲役12年の実刑判決が確定した。
2016年に出所した後、2020年9月に再逮捕され、2021年11月には強制わいせつ未遂罪で懲役1年2月の実刑判決を受けている。2026年現在の生活状況については、信頼できる公的な続報が確認できない。
一方、Tamaと楠瀬タクヤはそれぞれ音楽活動を続け、2026年には23年ぶりとなるヒスブル楽曲中心のライブを実現した。9月の追加公演、そして2027年5月のvol.2開催決定によって、Hysteric Blue Nightは新たな音楽プロジェクトとして動き始めている。
【プロの結論】
この話題を理解するうえで押さえておきたいのは、3つの事実である。
- ナオキの犯罪事件と、Tama・楠瀬タクヤの現在の音楽活動は、それぞれ独立した問題として捉えること。
- 2004年の事件と2020年の再逮捕では、逮捕時の容疑と最終的な判決内容を区別すること。
- 2026年のHysteric Blue Nightは、オリジナル3人による完全な再結成ではなく、Tamaと楠瀬タクヤを中心とした新しいライブ活動であること。
「春~spring~」をはじめとする楽曲が今も聴き継がれる一方、バンドの歴史には決して軽視できない事件が存在する。音楽の記憶と事件の事実、その両方を正確に理解することが、Hysteric Blueというバンドの歩みを振り返るために欠かせない。
主な確認資料
- 2004年の事件と過去の刑事裁判:創出版・YONDEMILLの獄中手記紹介
- 2020年の再逮捕:日刊スポーツ、デイリースポーツ
- 2021年の判決:埼玉新聞、デイリースポーツ
- Tamaと楠瀬タクヤの活動歴:集英社オンライン、楠瀬タクヤ公式プロフィール
- 2026年の公演と追加公演:公演情報、DISK GARAGEのライブレポート
- 2027年vol.2の公演情報:DISK GARAGE、イープラス