「あるある言いたい〜、早く言いたい〜」というフレーズでおなじみのレイザーラモンRG。歌を延々と歌い続け、肝心の「あるある」をなかなか発表しない独特の芸風は、テレビやSNSでも知られる人気のお笑いスタイルだ。しかし、そもそもこのネタはどこから生まれたのか。元ネタとなった楽曲は何なのか、そして番組『リンカーン』やFUJIWARAの藤本敏史とはどのような関係があるのだろうか。
実は、この芸の誕生には、市川海老蔵のものまね、藤本敏史の楽屋での一言、石井明美のヒット曲『CHA-CHA-CHA』、そしてTBS系バラエティー番組『リンカーン』のオーディションが深く関係している。2025年12月にもRG本人がラジオ番組で誕生秘話を語っており、2026年現在、改めて注目したいエピソードだ。今回は誕生の経緯から面白さの仕組み、日常で使えるネタの作り方、SNSでの活用方法まで詳しく解説する。
【意味を解説】「あるある言いたい」とは?レイザーラモンRGの歌ネタの正体
「あるある」とは、日常生活で多くの人が経験したり、見聞きしたりする出来事に対して、「それ、よくあるよね」「自分も経験したことがある」と共感する表現だ。
小学館のデジタル大辞泉では「あるあるネタ」を、日常生活における事象や見聞などで、多くの人の共感を得られる話題、またはその話題で笑いを取る演芸として説明している。
例えば、学校あるあるなら「テスト前日に限って部屋の掃除を始める」、会社あるあるなら「休憩時間が終わる直前に電話が鳴る」といったものが該当する。
単に珍しい出来事を紹介するのではなく、聞き手の記憶にある経験を刺激することが、あるあるネタの基本だ。
RGの「あるある言いたい」は一般的なあるあるネタとは違うレイザーラモンRGの芸は、一般的なあるあるネタに歌と長い前振りを組み合わせた独特の形式である。
基本的な流れは次のとおりだ。
- 「○○あるある」とテーマを発表する。
- 既存のヒット曲などに合わせて歌い始める。
- 「あるある言いたい」「早く言いたい」と繰り返す。
- サビに向けて期待感を高める。
- 最後に短いあるあるを一つ発表する。
一般的なあるある芸では、面白い内容を次々に紹介することが中心になる。一方、RGの場合は、あるあるを言うまでの時間そのものが笑いの一部になっている。
つまり、ネタの主役は最後の一言だけではない。そこに到達するまでの歌唱、表情、間、周囲の反応まで含めた総合的なパフォーマンスなのである。
【元ネタと誕生秘話】『リンカーン』と歌舞伎あるある、藤本敏史の意外な一言
誕生の背景には相方HGの負傷による単独活動があったRGが「あるある」を本格的な持ちネタにしていくきっかけとなったのは、相方のレイザーラモンHGが負傷し、RGが一人で活動する機会が増えた時期だった。
2025年12月に放送されたニッポン放送『大沢あかね LUCKY 7』で、RG本人は、2010年ごろからあるあるネタを始めたと振り返っている。
当時は市川海老蔵のものまねを主な持ちネタとしていたRG。そんな時、TBS系の人気番組『リンカーン』に出演するため、あるあるネタのオーディションを受けることになった。
2023年の集英社オンラインによる本人インタビューでは、このオーディションが行われたのは2009年と説明されている。企画は「芸人エレベーター」。エレベーターの扉が開いた先で、芸人があるあるネタを披露するという内容だった。
FUJIWARA藤本敏史の「鏡越しに弟子を叱る」が着想の原点歌舞伎あるあるを披露することになったものの、RGは肝心のネタが思いつかなかった。
そこで登場するのが、お笑いコンビFUJIWARAの藤本敏史だ。
RGが2023年の集英社オンラインのインタビューで明かしたところによると、楽屋で藤本が歌舞伎の師匠について話していた際、次のようなツッコミを入れたという。
「歌舞伎の師匠、鏡越しに弟子を怒るけど」
RGはこの一言に面白さを感じ、ネタの材料として採用した。2025年12月のニッポン放送の番組でも、藤本の「鏡越しで弟子を叱りがち」という発言が誕生のきっかけだったと改めて説明している。
ここで重要なのは、藤本がRGの完成した芸を作ったわけではないという点だ。藤本が提供したのは笑いの着想であり、それを歌ネタに変換したのはRG自身だった。
また、別のインタビューでは、当初準備していた歌舞伎あるあるの例として、中村勘三郎を襲名前の中村勘九郎と呼びがち、というネタも回想している。誕生当初のネタについては複数の回想があるが、歌舞伎を題材に一つのネタからスタイルを作り上げたという点は共通している。
元ネタの楽曲は石井明美の『CHA-CHA-CHA』歌舞伎あるあるをどうやって披露するか。そこでRGが選んだのが、石井明美のヒット曲『CHA-CHA-CHA』だった。
この楽曲は1986年に発売され、TBS系ドラマ『男女7人夏物語』の主題歌としても知られる昭和のヒット曲である。
RGは市川海老蔵のものまねをする姿で『CHA-CHA-CHA』に合わせ、「歌舞伎あるある、早く言いたい」と歌い続ける構成を考えた。
当初は、持ち時間を埋めるための苦肉の策でもあった。あるあるを一つだけ用意していたため、そのまま発表すればすぐに終わってしまう。歌を使って時間を持たせようとしたのである。
ところが、オーディションでは予想外の反応が起きた。
RGが歌を引っ張り続けると、松本人志や宮迫博之ら出演者から「早く言え」という趣旨のツッコミが入る。加えて、あまりに引っ張ったため、ネタを言う前にエレベーターの扉が閉まってしまったという。
撮り直しの際にはスタッフが、最後に本当にあるあるを言うネタだと説明する一幕もあった。こうした一連のやり取りが、現在まで続く独特の芸風につながった。
市川海老蔵のものまねも誕生に欠かせない要素だった2013年のMANTANWEBのインタビューでは、RGが丸刈りにして着物を着ていたところ、ケンドーコバヤシから市川海老蔵に似ていると言われたことも紹介されている。
当時の海老蔵といえば、お茶のCMでも知られていた。そこから「海老蔵」「お茶」「CHA-CHA-CHA」という連想が生まれ、最初の歌ネタへとつながったという。
なお、当時の市川海老蔵は、2022年11月に十三代目市川團十郎白猿を襲名している。現在の名前と当時の芸名を区別して理解しておきたい。
このように、歌舞伎あるあるの誕生には、藤本の発言というネタの材料と、海老蔵のものまねというキャラクター設定、そして『CHA-CHA-CHA』という楽曲選びが組み合わさっていた。
【関係者と経緯を整理】RGのあるある芸を生んだ人物・番組一覧
RGのあるある芸は、一人の芸人が突然完成させたものではない。複数の芸人や番組スタッフとの関係の中で磨かれていった。
特に重要なのは、ネタの着想を与えた藤本敏史、芸の可能性を広げたケンドーコバヤシ、そして最初の舞台を提供した『リンカーン』の存在だ。
| 人物・番組 | 関係性 | 誕生・発展への役割 |
|---|---|---|
| レイザーラモンRG | 芸の考案者・実演者 | 歌とものまねを組み合わせ、最後まで引っ張る構成を確立。 |
| FUJIWARA・藤本敏史 | ネタの着想源 | 鏡越しに弟子を叱る歌舞伎の師匠という話題を提供。 |
| 市川海老蔵(現・十三代目市川團十郎白猿) | ものまねの対象 | 歌舞伎あるあるを披露する際のキャラクターにつながった。 |
| 石井明美 | 楽曲の歌唱者 | 『CHA-CHA-CHA』が記念すべき初期の歌ネタに使用された。 |
| ケンドーコバヤシ | 芸の発展を支えた先輩 | さまざまな曲であるあるを披露するよう助言し、即興の機会も作った。 |
| TBS『リンカーン』 | 最初の大きな披露の場 | 「芸人エレベーター」のオーディションを通じて芸の形式が注目された。 |
| シオプロ・塩谷泰孝 | 番組制作側 | あるあるをなかなか言わない構成の新しさを評価したとRGが回想。 |
あるある芸の誕生年については、インタビューによって若干の違いがある。
- 2007年ごろ:2018年の日刊SPA!のインタビューで、RGはあるあるネタオーディションへの挑戦をこの時期として回想。
- 2009年:2023年の集英社オンラインでは、『リンカーン』の「芸人エレベーター」での初披露を2009年と説明。
- 2010年ごろ:2025年のRG本人の振り返りやニッポン放送の番組では、このころからあるあるを歌い始めたと説明。
こうした回想を踏まえると、あるある芸の原型が生まれたのは2000年代後半で、2009年から2010年ごろにテレビ出演を通じて形になったと整理するのが自然だ。
ケンドーコバヤシの助言で歌ネタが広がった『リンカーン』への出演後、すぐに大ブレークしたわけではなかった。
集英社オンラインの2023年のインタビューによると、RGにさまざまな楽曲であるあるを披露するよう勧めたのがケンドーコバヤシだった。
ある飲み会では、ケンドーコバヤシから「手羽あるあるなんてないよな?」と突然お題を出されたという。RGは大好きだったBARBEE BOYSの『目を閉じておいでよ』を使って即興で披露し、ケンドーコバヤシから好評を得た。
この経験が、歌ネタのレパートリーを広げる大きなきっかけになった。
【なぜ面白い?】「あるある早く言いたい」が笑いを生む3つの仕組み
1. 発表を遅らせることで期待値を高める通常のあるあるネタなら、面白い一言をすぐに発表する。ところがRGは、答えを知りたい観客に対して、あえて答えを教えない。
「早く言いたい」という言葉を繰り返すほど、観客は「いったい何を言うのか」と気になってくる。
この構成は、笑いにおける期待と裏切りの関係を巧みに利用している。観客が待ち続けた結果、最後の一言が予想以上に小さな内容だったとしても、その落差そのものが笑いになる。
2. 有名な楽曲が観客の記憶を刺激するRGの歌ネタでは、聞き手が知っている楽曲を使うことも重要だ。
2023年の集英社オンラインのインタビューで、RGは即興で歌う際にはリズムや音程が伝わることが大切だと説明している。中高生時代によく聴いていた好きな曲を選ぶことが多いという。
観客はメロディーを知っているため、次の展開を自然に予測できる。サビが近づくにつれて「そろそろ言うのではないか」という期待も高まる。
知らない曲で同じことをしても、ここまでの一体感は生まれにくい。音楽への親しみが、笑いの土台になっている。
3. 周囲のツッコミも含めた集団芸になっているRGのネタは、本人だけで完結する芸ではない。
歌を長く引っ張るRGに対して、共演者が「まだ言わないのか」とツッコミを入れる。その反応を観客が見て、さらに笑いが生まれる。
RG自身もMANTANWEBの2013年のインタビューで、あるあるネタは芸人と一緒に行う団体芸だという趣旨を語っている。
2023年の集英社オンラインでは、曲によってはフルコーラスで3〜4分以上かかることも紹介された。MANTANWEBでは『WEEK END』を使ったネタについて、あるあるを言うまで約5分引っ張るものもあると紹介されている。
普通なら長すぎる前振りも、RGの場合はそれ自体が期待を生む。観客や共演者が「早く言え」と参加することで、ネタが一つのライブ空間として完成するのだ。
【実践ガイド】あるあるネタの作り方と面白い例を紹介
RGの芸を参考にすれば、特別な才能がなくても、日常の出来事を使ってあるあるネタを作ることができる。
ステップ1:テーマをできるだけ具体的に決める最初に考えるのは、誰に向けたネタなのかということだ。
例えば「日常あるある」では範囲が広すぎる。次のように絞ると、観察するポイントが明確になる。
- 大学生の授業あるある
- 会社員のリモート会議あるある
- コンビニの買い物あるある
- 旅行好きの人あるある
- スマートフォンのSNSあるある
- スポーツ観戦あるある
テーマを絞るほど、同じ経験を持つ人が反応しやすくなる。
ステップ2:日常の小さな違和感を集める面白いあるあるの材料は、大事件ではなく、普段は気にも留めない小さな行動に隠れている。
例えば、次のような場面を観察してみよう。
- 誰も見ていないのに、エレベーターの鏡で髪型を確認する。
- スマートフォンの充電が少ないときに限って、通知が続く。
- 会議で発言しようとすると、ほかの人と声が重なる。
- 旅行の荷造りでは、念のための持ち物が増え続ける。
要点は、誰もが知っている行動をそのまま説明するのではなく、具体的な状況まで掘り下げることだ。
ステップ3:「〜しがち」「〜ない」で短くまとめるRGのネタで特徴的なのが、語尾の表現だ。
「〜しがち」は、特定の行動が繰り返される様子を柔らかく表現できる。「〜ない」は、予想と反対の結果を示すことができる。
RG本人が2025年3月に公開したnoteの振り返り記事では、過去のネタの変化についても説明されている。
例えば、次のような実例が挙げられている。
- 鼻毛あるある:出がち。
- パイの実あるある:その辺汚れがち。
- 折りたたみ自転車あるある:折りたたまない。
- バイクあるある:ガソリンがないと動かない。
特に「折りたたみ自転車あるある、折りたたまない」は、名前から想像する本来の用途と実際の行動のズレが面白い。
このように、単純な共感だけでなく、少し意外な視点を入れると印象に残りやすい。
ステップ4:自分で作るオリジナルあるあるネタの例ここからは、日常生活ですぐに使えるオリジナルの例を紹介する。
【在宅勤務あるある】
- 会議が終わった瞬間に話し始めがち。
- ミュート解除した瞬間に咳払いしがち。
- 昼休みが終わる5分前に料理を始めがち。
【スマホあるある】
- 充電が1%になると急に大事な連絡が来がち。
- 通知を確認したのに何を見たか忘れがち。
- 写真を撮ったのに一度も見返さない。
【コンビニあるある】
- 飲み物だけ買うつもりが新商品を追加しがち。
- レジに並んでからポイントカードを探しがち。
- 温めてもらったお弁当を持つときだけ慎重になりがち。
【旅行あるある】
- 出発前に何度も戸締まりを確認しがち。
- 旅行先では早起きするのに帰宅後は寝坊しがち。
- お土産を買いすぎて自分の荷物が入らなくなりがち。
これらはRG本人の既存ネタではなく、一般的なあるあるの構造を応用した作例だ。自分の生活や職場、趣味に合わせて言葉を変えると、よりオリジナリティが出る。
【SNS活用術】あるあるネタをX・Instagram・TikTokで広げる方法
あるあるネタは、SNSとの相性もよい。理由は、短い文章や動画でも内容が伝わり、見た人が自分の経験をコメントしやすいからだ。
Xでは短い一文で共感を狙うXでは、最初の一文でテーマを明確にするとよい。
例えば「社会人あるある:休みの日に限って早起きする」という形式なら、短い文章だけでも意味が伝わる。
投稿の最後に「ほかにもありますか?」と問いかければ、読者から別のあるあるを集めるきっかけにもなる。
Instagramでは画像やリールを活用するInstagramでは、あるあるを複数枚の画像に分けて紹介する方法がある。
1枚目にテーマ、2枚目以降に具体例を掲載すれば、読み進める楽しさを作れる。リールでは、表情や間を加えた短い演技にすると、文章だけでは伝わりにくいニュアンスも表現できる。
TikTokではテンポと表情を重視するTikTokでは、学校あるあるやアルバイトあるあるなど、特定の状況を短い動画にする方法が向いている。
例えば、友人同士の会話を再現したり、同じ人物が複数の役を演じたりすることで、短時間でも共感を生み出せる。
RGのように歌で引っ張る構成を応用する場合は、最後の一言まで見てもらえるよう、途中にも表情や展開の変化を入れることが大切だ。
SNSで投稿するときに注意したいことあるあるは共感を目的とする表現だが、使い方によっては特定の人を傷つけたり、誤解を招いたりする可能性がある。
- 個人情報を出さない:実在する同僚や友人が特定される内容は避ける。
- 属性を決めつけない:性別、年齢、職業などを理由にした一方的な偏見をネタにしない。
- 内輪ネタに偏らない:初めて見る人にも状況が伝わる説明を入れる。
- 音楽の権利に注意する:既存の楽曲や録音音源を動画に使う場合は、各SNSの利用条件や必要な権利処理を確認する。
- 投稿後の反応を確認する:意図と異なる受け止め方をされた場合は、説明や修正を検討する。
特に大切なのは、笑いの対象を特定の個人にするのではなく、誰もが経験する行動や状況に置くことだ。
【プロの結論】RGのあるある芸が長く愛される理由とネタ作りの判断基準
「あるある言いたい」は偶然から生まれた完成度の高い芸RGのあるある芸を調べると、最初から緻密に計算された芸ではなかったことが見えてくる。
相方HGの負傷による単独活動、FUJIWARA藤本敏史の何気ない一言、市川海老蔵のものまね、石井明美の楽曲、そして『リンカーン』のオーディション。異なる要素が重なった結果、ほかの芸人にはない独自の形式が誕生した。
加えて、ケンドーコバヤシからの助言や、ラジオ・劇場での即興の積み重ねが芸を育てた。
RG本人は2025年12月のラジオ出演でも、あるあるを思いつかないことがあり、歌いながら考えることもあると説明している。つまり、長年続けてきた芸であっても、毎回簡単に答えが出るわけではない。
2025年3月の本人のnoteでは、2011年のSNSでのリクエスト対応から、2014年のR-1グランプリ決勝、劇場でのイベントまで、あるある芸が育っていった過程も振り返られている。
よくある誤解を整理しておきたい誤解1:『CHA-CHA-CHA』そのものが「あるある言いたい」のオリジナル曲である。
実際には、石井明美の既存曲を使用した歌ネタだ。『CHA-CHA-CHA』は最初期の代表的な楽曲であり、後には別の曲も使われるようになった。
誤解2:FUJIWARA藤本敏史が「あるある言いたい」の芸を完成させた。
藤本の役割は、歌舞伎あるあるの着想を与えたこと。歌を使って引っ張る構成や、ものまねを組み合わせた芸風を作り上げたのはRGである。
誤解3:歌舞伎の師匠は実際に鏡越しに弟子を叱るのが一般的である。
これはネタの着想となった藤本のツッコミであり、歌舞伎界全体の慣習を説明する事実ではない。笑いのための観察と、伝統芸能に関する事実は区別して理解したい。
あるあるネタに向いている人・向いていない人あるあるネタに向いているのは、日常の細かい行動を観察するのが好きな人や、特定の趣味・職業・コミュニティに詳しい人だ。
特に、他人が気づかない小さな違和感を言葉にできる人は、独自性のあるネタを作りやすい。
反対に、誰かを傷つけることを面白さの中心にしたい人や、経験していない分野を想像だけで断定する人には向いていない。共感が成立しなければ、あるあるではなく単なる決めつけになってしまう。
プロの視点から見ると、良いあるあるネタには次の3条件がある。
- 共通体験:聞き手が自分にも当てはまると感じられる。
- 具体性:抽象的な説明ではなく、場面や行動が目に浮かぶ。
- 意外性:予想できるだけの内容で終わらず、少し違った視点がある。
RGの芸が教えてくれるのは、笑いは最後の一言だけで決まるものではないということだ。期待を高める時間、観客とのやり取り、言葉を出すタイミングまで設計することで、短い一言にも大きな価値を生み出せる。
「あるある言いたい」に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「あるある言いたい」の元ネタは何ですか?
A1:レイザーラモンRGの歌ネタです。初期の代表的な使用曲は石井明美の『CHA-CHA-CHA』。TBS系『リンカーン』の「芸人エレベーター」企画での披露が大きな転機となりました。
Q2:あるあるネタの誕生にFUJIWARA藤本敏史は関係していますか?
A2:関係しています。RG本人によると、藤本が楽屋で話していた「鏡越しに弟子を叱る歌舞伎の師匠」というツッコミが、最初の歌舞伎あるあるの着想につながりました。
Q3:なぜRGはあるあるをすぐに言わないのですか?
A3:歌を使って期待感を高めること自体が笑いの仕組みだからです。「早く言いたい」と繰り返すことで観客の期待を膨らませ、最後の一言との落差を生み出しています。
Q4:あるあるネタは一般人でも作れますか?
A4:作れます。学校、職場、趣味、買い物など、特定の場面で繰り返される小さな行動を観察し、「〜しがち」「〜ない」など短い表現にまとめると作りやすくなります。
Q5:あるあるネタをSNSで投稿するコツは何ですか?
A5:テーマを絞り、短く具体的な一文や動画にすることです。加えて、読者が自分の体験をコメントできるようにすると、参加型の投稿に発展させやすくなります。
「あるある言いたい」は、レイザーラモンRGが『リンカーン』のオーディションをきっかけに形にした歌ネタである。FUJIWARA藤本敏史の楽屋での一言、市川海老蔵のものまね、石井明美の『CHA-CHA-CHA』が組み合わさり、現在につながる独自の芸風が生まれた。
その後、ケンドーコバヤシら先輩芸人の助言や、ラジオ、劇場での即興パフォーマンスを通じて発展。2010年代にはRGを象徴する芸として広く知られるようになった。
この芸の本質は、誰もが知っている日常の出来事を、音楽と焦らしによって特別な笑いに変えることにある。
自分であるあるネタを作る場合も、最初から大きな笑いを狙う必要はない。身近な人の行動や、普段見過ごしている小さな出来事を観察することが出発点になる。
何気ない一言を、誰かが「それ、ある!」と感じる言葉に変える。そんな観察力と表現力こそ、RGのあるある芸から学べる最大のポイントだ。
2026年も、日常の共感を笑いに変える「あるある」の魅力は色あせない。次に何か面白い出来事を見つけたら、ぜひ自分だけのあるあるを考えてみてほしい。
主な事実確認資料