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【2023年作と2026年作を徹底比較】国内・全世界の興行収入はいくら?

小野寺 翔 小野寺 翔 • 更新: • 公開: • 読了約 18 分
目次

最初に、シリーズ2作品の興行成績を比較します。

2023年の『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は、全世界で約13億6,100万ドルを記録した歴史的ヒット作品です。一方、2026年の『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』も10億ドルを突破し、続編として非常に高い興行成績を残しました。

2作品の興行収入・観客動員数比較
比較項目 2023年作 2026年作
作品名 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー
世界公開 2023年4月5日 2026年4月1日
日本公開 2023年4月28日 2026年4月24日
国内興行収入 約140億円 約75億1,972万円
国内観客動員数 約984万人 約518万人
全世界興行収入 約13億6,100万ドル 約10億1,263万ドル
世界観客動員数 約1億6,984万人 公表された確定累計なし
興行上の特徴 シリーズ初作として世界的大ヒット 続編も世界興収10億ドルを突破

注:2023年の国内数値は2023年10月18日時点、2026年の国内興収は同年6月14日時点、国内動員数は5月31日時点の公表値。世界興収はBox Office Mojoの掲載値を基準とした概数。異なる時点の数字を単純な最終成績として扱わないことが重要。

出典:任天堂の決算説明資料、東宝東和の興行発表、Box Office Mojo。

2023年作は国内140億円を突破

2023年作は、日本でも公開から25週間が経過した2023年10月18日時点で、累計興行収入が140億49万640円に到達しました。

観客動員数は984万1,933人。日本で公開された洋画アニメーション作品として歴代2位という記録を達成しています。

海外でも北米を中心に大きな支持を獲得。任天堂が2023年11月に公表した資料では、全世界興行収入は13億6,125万ドル、世界観客動員数は1億6,984万人とされています。

特に注目したいのは、映画を観た人の中に、普段からゲームを遊ぶ人だけでなく、ゲームに馴染みのない人も多く含まれていた点です。

2026年作も国内75億円、世界10億ドルを達成

続編『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は、2026年4月1日から世界各地で公開され、日本では4月24日に封切られました。

日本国内では公開6週目に累計興行収入70億円を突破。5月31日時点の観客動員数は518万3,072人となりました。

さらに6月12日から14日の週末3日間では1億459万750円を記録し、6月14日時点の国内累計は75億1,971万7,110円に到達しています。

世界興収についても、6月7日時点で10億ドルを突破。Box Office Mojoの現在の掲載値は約10億1,263万ドルです。

ここで注意したいのは、2026年作の国内75億円は6月14日時点の公表値だということです。9月には4D復活上映も実施されていますが、それ以降の国内累計を更新した公式発表は確認できません。

したがって、75億円を最終興収と断定するのではなく、現在確認できる最新の公表基準値として見るのが適切です。

【日本国内の興行収入を分析】75億円突破はどれほどすごい?

スーパーマリオ映画興行収入

日本市場でのマリオ映画の強さは、国内興行収入だけでなく、観客動員数と上映期間からも読み取れます。

国内興収ランキングでの位置づけ

2023年作の140億円という数字は、洋画アニメーション作品として非常に高い水準です。

2026年作も公開8週目に75億円を突破し、2026年度公開の洋画作品の記録を更新していました。

さらに6月7日時点では、イルミネーション作品の国内興行収入ランキングで歴代2位に浮上しています。

当時の比較対象となったのが、2017年公開の『怪盗グルーのミニオン大脱走』の約73.2億円です。

つまり、イルミネーション作品の国内興収トップ2を、マリオ映画の2作品が独占する状況になりました。

観客動員数から見えるシリーズの集客力

観客動員数は、興行収入とは異なる角度から作品の人気を測る指標です。

2023年作は国内で約984万人を集め、任天堂発表による世界累計では約1億6,984万人に達しました。

2026年作も国内だけで518万人以上を動員しています。

ただし、2026年作については5月31日時点の数字であり、6月14日の興収発表と同じ日付の動員数ではありません。

また、映画料金は座席や上映形式、年齢区分などによって異なるため、興行収入が2倍だから観客数も2倍という計算は成立しません。

興行収入は売り上げ、観客動員数は映画館に足を運んだ人数として分けて考える必要があります。

【全世界興行収入と歴代ランキング】マリオ映画は世界で何位?

スーパーマリオ映画の成功を語るうえで欠かせないのが、世界市場での実績です。

2023年作はゲーム原作映画の歴史を変えた

2023年作は、世界興行収入13億6,125万ドルという記録を達成しました。

任天堂の2023年11月の発表によれば、当時、ゲーム原作映画として歴代最高、アニメーション映画として歴代2位の興行成績でした。

この結果は、ゲームを映画化する際の市場規模に対する認識を大きく変えるものでした。

従来、ゲーム原作映画は原作ファンを中心とする市場と考えられがちでした。しかし、マリオ映画はゲームを知らない人や、子ども連れの家族にも観客層を広げています。

2026年作は10億ドルの大台に到達

続編も世界興収10億ドルを超えました。

ユニバーサル・ピクチャーズ、イルミネーション、任天堂による2026年6月8日の発表では、本作は2026年公開作品として最初に世界興収10億ドルを達成した映画とされています。

同社発表時点で、北米興収は約4億2,960万ドル、北米以外の海外興収は約5億7,750万ドルでした。

また、シリーズ2作品の累計世界興収は20億ドルを超え、アニメーション映画シリーズとして世界歴代9位に相当する規模に達したと発表されています。

シリーズの世界興収ランキング

2026年11月時点で確認できるBox Office Mojoの掲載値を使って、シリーズ内の順位を整理すると次のようになります。

順位 作品 全世界興行収入
1位 ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー 約13億6,078万ドル
2位 ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー 約10億1,263万ドル

2作品を合算すると、約23億7,342万ドルです。

なお、このランキングはマリオ映画シリーズ内の比較です。全世界のアニメ映画やゲーム原作映画全体の順位とは区別してください。

「世界興収10億ドル」の意味を間違えない

興行データを読む際に、もう一つ注意したいのが「Domestic」という表記です。

Box Office MojoにおけるDomesticは、通常、北米市場(アメリカとカナダ)を意味します。日本国内の興行収入ではありません。

日本やヨーロッパなどの成績はInternationalに分類されます。

この区分を知らずに数字を見ると、北米興収と日本興収を取り違える可能性があります。

全世界興収は、北米と北米以外の各国・地域の興収を合算した数字です。

【任天堂とイルミネーションの制作体制】なぜマリオ映画は大ヒットした?

マリオ映画の成功には、任天堂とイルミネーションの協力関係が深く関係しています。

任天堂が映画制作に直接参加した転換点

2023年作は、任天堂が制作に直接関わった映画として大きな意味を持つ作品でした。

共同プロデューサーを務めたのは、任天堂の宮本茂氏とイルミネーション創業者のクリス・メレダンドリ氏です。

ゲームの世界観を熟知する任天堂と、世界的なアニメーション制作の経験を持つイルミネーションが協力することで、原作の魅力を映画に反映する体制が整いました。

配給を担当したのはユニバーサル・ピクチャーズです。

2026年作も主要スタッフが続投

続編でも制作の中心となる人物は引き継がれています。

関係者・企業 役割・関係
任天堂 原作IP・映画制作への参加
宮本茂 共同プロデューサー
クリス・メレダンドリ 共同プロデューサー
イルミネーション アニメーション制作
ユニバーサル・ピクチャーズ 出資・世界配給
アーロン・ホーヴァス 監督
マイケル・ジェレニック 監督
マシュー・フォーゲル 脚本
ブライアン・タイラー 音楽

任天堂の2026年1月の公式発表では、前作の主要制作スタッフが続編にも参加することが明らかにされました。

ゲームの世界を映画館で再現する戦略

2026年作では、前作のキノコ王国を中心とした冒険から、宇宙や銀河を舞台とした物語へとスケールが広がりました。

ロゼッタやクッパJr.といったキャラクターの登場も、原作ゲームを知るファンにとって大きな見どころです。

ゲームのステージを思わせる色彩豊かな映像や、シリーズを通じたキャラクターの再登場は、ゲームファンにとっては懐かしさを、初めて作品に触れる子どもには新鮮さを提供します。

任天堂が2026年5月に公表した資料でも、映画を通じてゲーム未経験者にも任天堂IPに触れてもらうことの意義が説明されています。

【スーパーマリオ映画の大ヒットの理由】興収を押し上げた5つの要素

2作品が連続して世界興収10億ドルを超えた背景には、単にゲームの知名度が高いという理由だけでは説明できない要素があります。

1. 世界的に知られるキャラクターの存在

マリオ、ルイージ、ピーチ姫、クッパといったキャラクターは、国や世代を超えて認知されています。

ストーリーを詳しく知らなくても、キャラクターの役割や世界観を理解しやすい点は、映画の入り口として大きな強みです。

2. 子どもから大人まで楽しめる作品設計

任天堂が公表した2023年作の分析では、観客は子どもから高齢者まで幅広く、ゲーム経験の有無にもかかわらず映画を楽しんでいたことが説明されています。

親子で鑑賞できるファミリー向け作品であることは、一般的なゲーム原作映画との差別化につながっています。

3. ゲームファンが発見できる細かな演出

映画にはゲームを思わせる演出やキャラクター、世界観の再現が盛り込まれています。

長年シリーズを遊んできた人にとっては、画面の隅々にまで楽しめる要素があることも魅力です。

4. 映像と音楽による映画館ならではの体験

イルミネーションが得意とする鮮やかなアニメーションに加え、アクションや音楽の演出が作品の魅力を支えています。

特に2026年作は銀河を舞台とした映像表現によって、家庭用ゲーム機とは違う映画館ならではの迫力を打ち出しました。

5. 任天堂IPを映画以外にも広げる効果

任天堂にとって映画は、単独の興行事業だけではありません。

映画を観た人がゲームに興味を持ったり、関連するキャラクターや商品に触れたりすることで、IP全体の認知度を高める機会になります。

任天堂自身も、映画を通じたIP接点の拡大を経営上の重要な取り組みとして説明しています。

【2026年最新成績と評判】興行収入と映画評価は一致する?

興行収入が高い映画だからといって、批評家からも必ず高評価を受けるとは限りません。

マリオ映画シリーズは、この点でも興味深い特徴を持っています。

批評家と一般観客で評価に差

2026年11月2日に確認できるRotten Tomatoesの評価では、『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』は次の数字となっています。


Rotten Tomatoesの評価


42%


批評家評価
226件のレビュー


87%


一般観客評価
1万件以上の認証済み評価

Rotten Tomatoes掲載値。2026年11月2日確認。評価は随時変動します。

批評家の評価では、物語の展開やキャラクター描写が十分に掘り下げられていないという指摘が見られます。

一方、一般観客からは、映像の美しさ、ゲームの小ネタ、キャラクターの魅力、家族で楽しめるエンターテインメント性が評価されています。

この傾向は2023年作でも見られたもので、映画としての物語性を重視する人と、ゲームの世界を大画面で楽しみたい人とで評価が分かれやすい構造があります。

映画の評判を判断するときのポイント
評価基準 注目するポイント
映像表現 ゲームの世界観をどこまで再現しているか
ストーリー キャラクターや物語に十分な深みがあるか
ファンサービス 原作ゲームの要素が盛り込まれているか
ファミリー向け 子どもと大人が一緒に楽しめるか
興行成績 幅広い観客に支持されているか

ゲームファンや家族で映画を楽しみたい人には魅力の多い作品です。

一方、複雑な人間ドラマや緻密なストーリー展開を最優先する人は、興行収入や話題性だけで作品を判断しないほうがよいでしょう。

【スーパーマリオ映画の興行収入】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:スーパーマリオ映画の興行収入は2026年現在いくらですか?

2023年作は全世界で約13億6,100万ドル、2026年作は約10億1,263万ドルです。2026年作の日本国内興収については、6月14日時点で約75億1,972万円が公式サイトで確認できる最新の累計公表値です。

Q2:2026年のスーパーマリオ映画は世界興収10億ドルを突破しましたか?

はい。2026年6月に世界累計10億ドルを突破しました。ユニバーサル・ピクチャーズなどの発表でも、2026年公開作品として最初の10億ドル突破作品とされています。

Q3:2023年作と2026年作ではどちらが興行収入で上ですか?

全世界興行収入では2023年作が上回っています。2023年作は約13億6,100万ドル、2026年作は約10億1,263万ドルです。ただし、2026年作も世界興収10億ドルを超えており、続編として大きな成功を収めています。

Q4:スーパーマリオ映画の観客動員数は何人ですか?

2023年作は任天堂発表による世界累計で約1億6,984万人です。2026年作は日本国内だけで、5月31日時点に518万3,072人を動員しています。2026年作の世界累計観客数については、比較可能な確定公表値がありません。

Q5:マリオ映画がこれほどヒットした理由は何ですか?

世界的なキャラクターの知名度、ゲームの世界観を生かした映像、幅広い年齢層が楽しめる作品設計、任天堂とイルミネーションの協力体制などが主な理由です。ゲーム経験のない観客にも作品の魅力が伝わったことが大きな成功要因です。

2026年11月現在、スーパーマリオ映画シリーズは、2023年作と2026年作の両方が世界興行収入10億ドルを超えるという、アニメーション映画シリーズとしても際立った実績を残しています。

今回の比較で押さえておきたい数字は次の3つです。

- 2023年作: 全世界興行収入約13億6,100万ドル、世界観客動員数約1億6,984万人。
- 2026年作: 全世界興行収入約10億1,263万ドル、日本国内興収は6月14日時点で約75億2,000万円。
- シリーズ合計: 全世界興行収入は約23億7,000万ドル。

特に重要なのは、続編が前作の人気に依存するだけでなく、独立した興行作品としても10億ドルを突破したことです。

任天堂にとって映画は、ゲームソフトを販売するためだけの宣伝手段ではなく、世界中の人々に自社のキャラクターや世界観を届ける独立したエンターテインメント事業へと発展しています。

今後の注目点は、次回作の制作発表だけではありません。映画をきっかけに任天堂のゲームに触れる人がどれだけ増えるのか、そしてマリオというIPが映画館以外の分野でもどのような価値を生み出すのかという点です。

興行収入という数字から見ても、マリオ映画は一過性のヒットではなく、ゲーム・映画・キャラクターの魅力を結びつけた世界規模のIP戦略として、大きな成功を収めています。

主な参考資料

- 任天堂「2023年11月 IR資料」
- 任天堂「2026年5月 IR資料」
- 任天堂・イルミネーション・ユニバーサル・ピクチャーズの公式発表
- 『ザ・スーパーマリオギャラクシー・ムービー』公式ニュース
- Box Office Mojo
- The Numbers
- Rotten Tomatoes

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小野寺 翔
トレンドリサーチャー 小野寺 翔
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アニメ・漫画の制作発表を担当。制作会社・出版社の公式告知と原作者コメントを確認してから記事化します。

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