2016年のフジテレビ系月9ドラマ『好きな人がいること』で、山崎賢人が演じたのは、柴崎家の次男で料理人の柴崎夏向(かなた)。クールで毒舌、簡単には人に心を開かない一方、好きな人を陰から支える不器用な優しさが印象的なキャラクターだ。桐谷美玲演じるパティシエ・櫻井美咲との恋愛関係は、三浦翔平演じる柴崎千秋を巻き込んだ三角関係へと発展し、多くの名場面を生み出した。
同作は2016年7月11日から9月19日まで放送された全10話のラブコメディー。放送から10年を迎えた2026年現在も、夏向の告白シーンや美咲とのキスシーン、最終回の結末を振り返りたいという視聴者にとって見逃せない作品だ。ここでは、フジテレビの公式番組情報と各話のあらすじを軸に、キャストの関係性、全10話の展開、主題歌、配信情報まで整理する。
【役柄を解説】山崎賢人が演じた柴崎夏向とは?

柴崎夏向は、湘南の海辺にあるレストラン「Sea Sons」を支える料理人。山崎賢人が演じるこの役は、仕事に対する妥協を許さず、周囲にも厳しい態度を取る人物として登場する。
夏向の第一印象は決して良くない。湘南にやって来た美咲と海辺で出会った際も、彼女の写真撮影に付き合いながら、ずぶ濡れになった姿を撮影して無愛想に立ち去る。その後、柴崎家で再会したことで、2人の共同生活が始まる。
美咲はパティシエとしての経験を持つものの、夏向は当初、彼女を料理人として認めようとしない。調理場でも厳しい態度を取り、雑用を頼むこともある。しかし、一緒に仕事をする時間が増えるにつれ、美咲の努力やケーキ作りへの情熱を認めるようになる。
夏向の魅力は、言葉と行動のギャップにある。普段は冷たい言葉を口にするが、美咲が傷ついたときにはそばにいて、仕事で悩んでいるときには実力を発揮できるよう支える。恋愛感情を簡単に言葉にできないからこそ、何気ない行動が印象に残る。
山崎賢人の演技で際立った夏向の二面性山崎賢人の演技で注目したいのは、夏向の感情を大げさな表情や長いセリフに頼らず表現している点だ。
美咲に対して厳しい態度を取る場面では、視線や短い返答によって距離感を作る。一方、彼女を気遣う場面では、普段の態度を崩さないまま自然に優しさを見せる。この変化が、夏向という人物に説得力を与えている。
特に、料理人としてのプライドと恋愛感情が交差する中盤以降は、夏向の内面が大きく動く。自分の気持ちを認めることと、相手の将来を尊重すること。その両方を抱えた人物として、物語の中心を担っている。
【桐谷美玲との恋愛関係】柴崎夏向と櫻井美咲の名場面
最初は反発、やがてお互いを認める関係へ山崎賢人と桐谷美玲が共演した『好きな人がいること』では、夏向と美咲の関係が物語の中心となる。
美咲が湘南に来た当初、彼女が憧れていたのは高校時代の初恋相手である千秋だった。そのため、千秋の弟である夏向は恋愛対象というより、仕事上で衝突する相手だった。
しかし、2人は同じレストランで働き、ケーキと料理を通じて互いの仕事に向き合うようになる。美咲が失敗しても努力を続ける姿を夏向が認め、夏向の料理に対する真剣さを美咲も理解していく。
恋愛感情が生まれるきっかけは、華やかなデートよりも、日々の仕事や何気ない気遣いにある。最初は反発していた2人が、いつの間にか相手の存在を意識するようになる過程が、このドラマの大きな魅力だ。
見逃せない柴崎夏向の告白シーン夏向の名場面として特に知られているのが、第5話から第6話にかけて描かれる美咲への思いの表現だ。
第5話では、千秋への恋がうまくいかず、花火大会の夜に傷つく美咲を夏向が抱きしめる。そこで口にする「俺がいんだろ」という言葉は、夏向の気持ちが行動として表れる印象的な場面だ。
続く第6話では、大雨の中で美咲を待ち続けた夏向が体調を崩す。美咲に世話をされる中で、自分の気持ちを認めるような言葉を伝える。この場面では、普段の強気な姿とは異なる夏向の弱さも描かれている。
当時のWEBザテレビジョンによる桐谷美玲と山崎賢人のインタビューでも、第2話のクルーザーの場面、第5話の抱擁、第6話の告白に関する撮影エピソードが紹介された。山崎は、夏向のセリフについて、相手を意図的にドキッとさせようとしているのではなく、自分の気持ちを伝えているのだと説明している。
柴崎夏向と美咲のキスシーンは第9話・最終回が重要2人の関係が大きく動くのは第9話「KISS」だ。
美咲はダイニングアウトの料理プレゼンを成功させ、夏向と一緒にお祝いをすることになる。しかし、その直前に千秋から突然抱きしめられ、気持ちが揺れてしまう。
その後、美咲は夏向への気持ちを整理し、自分の本心を伝えようとする。彼女が夏向にキスをして思いを伝える場面は、長く続いたすれ違いが大きく動く瞬間だ。
ところが、夏向は美咲の思いに応えるどころか、「もう、お前が好きじゃなくなった」と突き放す。ようやく気持ちを伝えた美咲にとって、予想外の展開となる。
この拒絶の理由は最終回で明らかになる。単純な恋愛の駆け引きではなく、美咲の仕事の夢にも関係する重要な伏線だ。
【キャスト相関関係】柴崎三兄弟と恋愛模様を一覧で整理
『好きな人がいること』の恋愛模様を理解するには、柴崎三兄弟と美咲を取り巻く人物の関係を整理すると分かりやすい。
検索では「三角関係」と表現されることも多いが、物語の構造は美咲を中心とした三兄弟との四角関係に近い。特に恋愛の中心となるのは、初恋の相手である千秋と、共同生活を通じて惹かれていく夏向の2人だ。
| 人物・キャラクター | 演じる俳優 | 役柄・関係性 |
|---|---|---|
| 櫻井美咲 | 桐谷美玲 | 主人公。パティシエ。千秋に憧れ、やがて夏向への恋心を自覚する。 |
| 柴崎夏向 | 山崎賢人 | 柴崎家の次男として育った料理人。美咲の最終的な恋の相手。 |
| 柴崎千秋 | 三浦翔平 | 柴崎家の長男。レストランのオーナーで、美咲の高校時代の初恋相手。 |
| 柴崎冬真 | 野村周平 | 柴崎家の三男。明るく自由な性格で、兄弟の関係を揺さぶる存在。 |
| 高月楓 | 菜々緒 | 千秋と過去に関係がある女性。美咲の恋のライバルとなる。 |
| 西島愛海 | 大原櫻子 | 夏向の実の妹。柴崎家の秘密に関係する重要人物。 |
| 石川若葉 | 阿部純子 | 美咲の後輩で友人。恋愛相談にも乗る存在。 |
長男の柴崎千秋は、レストランを経営する穏やかで頼れる人物。美咲にとっては高校時代から憧れていた初恋の相手であり、物語の序盤では彼との恋が中心に描かれる。
しかし、千秋には高月楓との過去がある。美咲が千秋への思いを強めるほど、楓の存在が恋愛関係を複雑にしていく。
一方、柴崎冬真は野村周平が演じる三男。明るく人懐っこい性格で、兄たちとは異なる雰囲気を持つ。調理師学校に通いながら、レストランや家族の問題に関わっていく。
冬真は単なる恋愛のライバルではない。第7話で明らかになる夏向の家族の秘密にも関係し、柴崎三兄弟の関係を大きく変える役割を担っている。
第7話で明らかになる柴崎家の秘密物語の中盤で重要なのが、夏向と千秋・冬真の血縁関係をめぐる展開だ。
第7話では、冬真が夏向は本当の兄弟ではないと明かす。加えて、西島愛海が夏向の実の妹として現れ、実母の病気と輸血の問題が浮上する。
それまで恋愛を中心に進んでいた物語は、ここから家族の絆や自分の居場所というテーマにも踏み込む。夏向がなぜ不器用なのか、柴崎家でどのような立場にいるのかを理解するうえで欠かせないエピソードだ。
【全10話のあらすじ】2016年月9ドラマの展開を振り返る
『好きな人がいること』は、2016年7月11日にスタートし、同年9月19日に最終回を迎えた。フジテレビの公式バックナンバーには第1話から第10話までの各話タイトルが掲載されている。
第1話~第3話:最悪の出会いから始まる共同生活第1話「最高の再会、最低の出会い」
仕事に悩むパティシエの美咲は、初恋の相手・千秋と再会する。彼の誘いで湘南のレストランに住み込みで働くことになり、海辺で出会った無愛想な青年が柴崎家の次男・夏向だと知る。
第2話「最高のご褒美」
千秋と楓の結婚パーティーをめぐり、美咲と夏向が協力することになる。ウェディングケーキと料理をそれぞれ担当し、仕事を通して2人の距離が少しずつ縮まっていく。
第3話「好きです」
美咲は千秋と楓の関係を目の当たりにして傷つく。そんな美咲を夏向がクルーザーで海に連れ出し、仕事をねぎらう。夏向の態度に変化が見え始める一方、千秋への思いはまだ消えない。
第4話~第6話:花火大会と夏向の告白第4話「つのる想い」
美咲は楓に対して恋のライバル宣言をする。千秋を花火大会に誘おうとする一方、夏向は美咲の気持ちを複雑な表情で見つめている。
第5話「告白」
美咲は千秋との花火大会を楽しみにするが、千秋には楓との問題が残っていた。花火大会の夜、美咲が傷つく中、夏向が抱きしめて「俺がいんだろ」と声をかける。
第6話「彼の真実」
千秋は楓とやり直すことを美咲に伝える。失恋した美咲を夏向が支える一方、夏向自身も自分の気持ちを認め始める。レストラン同士のコラボ企画「ダイニングアウト」も動き出す。
第7話~第8話:柴崎三兄弟の秘密と関係の修復第7話「今夜15分拡大SP……君の傍にいたい」
夏向が柴崎家の実の兄弟ではないという秘密が明らかになる。実の妹・愛海の登場によって、夏向は実母の問題とも向き合うことになる。家族の関係が大きく揺れる重要回だ。
第8話「運命の夜」
柴崎三兄弟のわだかまりが解消され、冬真も厨房のアシスタントとして働き始める。美咲は夏向の告白に返事をしようとするが、ダイニングアウトの仕事も重なり、なかなか気持ちを伝えられない。
第9話~第10話:キスと最終回の結末第9話「KISS」
ダイニングアウトの料理プレゼンに成功した美咲は、夏向との関係を進めようとする。しかし、千秋から突然抱きしめられたことで再び動揺する。千秋への思いと夏向への恋心の間で揺れた末、美咲は自分の気持ちを伝える決意を固める。
第10話「それだけ。」
美咲は夏向への気持ちを伝えるが、夏向は彼女を突き放す。その後、美咲にはニューヨークへ進む仕事のチャンスが訪れる。夏向がなぜ拒絶したのか、そして2人がどのような結末を迎えるのかが描かれる。
【最終回ネタバレ】柴崎夏向と美咲は結ばれた?結末を解説
ここからは最終回のネタバレを含む。
美咲は千秋ではなく夏向を選ぶ最終回の冒頭では、美咲が夏向に対して「私が好きなのは…夏向です」と気持ちを伝える。
しかし、夏向の返事は予想外だった。「もう、お前が好きじゃなくなった」と告げ、美咲の気持ちを拒絶する。
フジテレビの公式第10話あらすじでも、このやり取りが最終回の重要な導入として紹介されている。美咲がようやく自分の恋心を認めた直後に、夏向が距離を置こうとする展開だ。
夏向が美咲を突き放した本当の理由夏向が冷たい言葉を選んだ背景には、美咲の将来がある。
美咲には、パティシエとしてニューヨークへ進むチャンスが訪れていた。夏向は彼女が自分との恋愛を理由に仕事の夢を諦めることを望まない。そこで、自分が嫌われることになっても、美咲が新しい道へ進めるように突き放す。
ただし、夏向の行動は優しさだけで片付けられるものではない。美咲に理由を伝えず、一方的に別れを告げるような態度を取ったことで、彼女を深く傷つけてしまう。ここには、好きな相手を思う気持ちをうまく言葉にできない夏向の不器用さが表れている。
空港での再会と最後のキスシーン最終回のクライマックスでは、美咲がニューヨークへ向かうことになる。夏向は最後まで素直になれずにいたが、美咲の置き手紙を見つけたことで気持ちが大きく揺れる。
千秋も夏向の本心を察し、彼が美咲のもとへ向かうきっかけを作る。夏向は空港へ走り、美咲を見つけると抱きしめる。
そこで夏向は、離れていてもそばにいるという思いを伝える。美咲と夏向はキスを交わし、互いの気持ちを確かめ合う。
さらに物語のラストでは、ニューヨークのクリスマスの街を2人が一緒に歩く姿が描かれる。美咲はパティシエとしての夢へ進み、夏向も自分の仕事を続けながら彼女との関係を大切にする。恋愛のために夢を諦めるのではなく、互いの未来を尊重する結末となった。
つまり、美咲が最終的に選んだ相手は柴崎夏向であり、2人は遠距離という状況を越えて結ばれる。千秋は美咲の初恋の相手でありながら、最後には2人の関係を後押しする存在になる。
【主題歌・配信情報】JYの楽曲と2026年の視聴方法
主題歌はJYの「好きな人がいること」本作の主題歌は、JYの「好きな人がいること」。フジテレビの公式番組ページにも、ソニー・ミュージックレコーズの楽曲として掲載されている。
ドラマと同じタイトルを持つこの楽曲は、恋愛のときめきや好きな人を思う気持ちを表現した作品。海辺の風景や美咲と夏向の恋愛模様と重なることで、2016年の夏ドラマを象徴する楽曲の一つとなっている。
ドラマを見返す際には、ストーリーだけでなく、主題歌が流れるタイミングにも注目したい。特に恋愛感情が大きく動く場面では、映像と音楽の組み合わせが作品の印象を強めている。
『好きな人がいること』はFODで見られる?フジテレビの公式番組ページでは、過去の放送回についてFODでの配信が案内されている。また、2026年10月上旬の配信サービス情報では、FODのほか、Amazon Prime Video内のFODチャンネルなどが視聴先として掲載されていた。
ただし、動画配信サービスのラインナップは変更される。2026年11月に視聴する場合も、全10話が見放題なのか、別途チャンネル契約が必要なのかを、利用前に各サービスの作品ページで確認したい。
特に最終回だけでなく、第5話の花火大会、第6話の夏向の告白、第7話の柴崎家の秘密、第9話のキスシーンまで順番に見ると、最終回の意味がより理解しやすくなる。
【よくある質問】好きな人がいることと山崎賢人に関するFAQ
Q1:山崎賢人は『好きな人がいること』で何役を演じた?
A1:柴崎家の次男・柴崎夏向役。湘南のレストラン「Sea Sons」で働く料理人で、桐谷美玲演じる櫻井美咲の恋愛相手となる。
Q2:柴崎夏向と櫻井美咲は最終的に結ばれる?
A2:結ばれる。最終回では空港で互いの気持ちを確かめ合い、ニューヨークでの再会も描かれる。
Q3:柴崎夏向の告白シーンは何話?
A3:第5話から第6話にかけて、花火大会での抱擁や、大雨の中で美咲への思いを伝える場面が描かれる。特に第6話は夏向の気持ちが明確になる重要なエピソードだ。
Q4:山崎賢人と桐谷美玲は何の作品で共演した?
A4:2016年のフジテレビ系月9ドラマ『好きな人がいること』で共演した。山崎賢人が柴崎夏向、桐谷美玲が櫻井美咲を演じている。作中の恋愛関係と俳優本人の私生活は別のものだ。
Q5:『好きな人がいること』は全何話?
A5:全10話。2016年7月11日から9月19日まで放送された。
Q6:柴崎千秋と柴崎冬真を演じたのは誰?
A6:柴崎千秋役は三浦翔平、柴崎冬真役は野村周平。千秋は長男、冬真は三男で、山崎賢人演じる夏向とともに柴崎三兄弟として物語を構成する。
Q7:『好きな人がいること』の主題歌は?
A7:JYの「好きな人がいること」。ドラマと同じタイトルの楽曲で、フジテレビの公式番組情報にも掲載されている。
Q8:2026年現在、どこで視聴できる?
A8:FODが主な視聴先として案内されている。Amazon Prime VideoのFODチャンネルなども配信情報に掲載された実績があるが、最新の取扱状況は各サービスで確認したい。
『好きな人がいること』で山崎賢人が演じた柴崎夏向は、料理人としての強いプライドと、好きな人に対する不器用な優しさを持つ人物だった。
桐谷美玲演じる美咲との関係は、最初の反発から始まり、仕事を通じた信頼、告白、すれ違い、そして最終回のキスへと発展する。三浦翔平演じる千秋や野村周平演じる冬真との関係も、恋愛と家族の物語に深みを加えていた。
この作品を振り返る際に注目したいのは、夏向の魅力が単なるツンデレの恋愛キャラクターにとどまらないことだ。相手の夢を尊重すること、自分の気持ちを伝えること、そして家族との関係に向き合うこと。全10話を通して、夏向自身も少しずつ変化していく。
2016年の放送から10年が経過した2026年。第5話の花火大会、第6話の告白、第9話のキス、そして最終回の空港での再会を改めて見ると、柴崎夏向という役柄の魅力と、作品が描いた恋愛と夢の両立をより深く味わえるはずだ。