2026年秋の新ドラマランキングは、テレビの視聴率だけでは見えてこない人気作の勢力図が浮かび上がっている。圧倒的な数字を記録する『VIVANT』第2シーズン、長寿シリーズの安定感を示す『相棒 season25』、さらに『アナログナース』『俺たちの箱根駅伝』『LOST10』『救命病棟24時 第6シリーズ』など、ジャンルも視聴者層も異なる作品が競い合っている。
注目したいのは、平均世帯視聴率、最新話視聴率、TVerお気に入り登録数、Filmarks期待度ランキングで順位が必ずしも一致しないことだ。2026年11月2日時点の公開データを比較すると、リアルタイムで見られる作品、録画や見逃し配信で追われる作品、放送前から期待を集める作品には、それぞれ異なる強みがある。数字を横断して、今見るべきドラマと人気の理由を読み解く。
【2026年秋ドラマランキング】平均視聴率トップは『VIVANT』第2シーズン

2026年11月1日更新のドラマ視聴率集計を見ると、平均世帯視聴率で先頭を走るのは『VIVANT』第2シーズンだ。続くのは『相棒 season25』と『アナログナース』。この3作品が平均10%前後という高い水準を保っている。
公開されている10月期の平均視聴率ランキングでは、主な注目作品は次の順になっている。
- 『VIVANT』第2シーズン:約17.0%
- 『相棒 season25』:10.2%
- 『アナログナース』:10.0%
- 『救命病棟24時 第6シリーズ』:8.7%
- 『俺たちの箱根駅伝』:8.5%
- 『LOST10』:7.3%
ここで押さえておきたいのは、『VIVANT』の放送開始時期だ。TBSの公式発表によると、第2シーズンは2026年7月26日にスタートし、異例の2クール連続放送となった作品である。10月に初回を迎えた新作とは放送期間が異なるため、単純に同じ条件で比較するのは適切ではない。それでも秋のランキングで圧倒的な存在感を示している点は見逃せない。
また、平均視聴率は放送開始からの積み重ねを反映する数字だ。初回で高い数字を獲得しても、その後に視聴者が離れれば平均は下がる。反対に、序盤から安定して数字を維持する作品は、継続視聴の強さを示す。
ビデオリサーチは、ドラマの視聴データとして世帯視聴率だけでなく、個人視聴率や平均視聴人数なども公開している。世帯視聴率は世帯単位の指標であり、実際に何人が見たかを示す平均視聴人数とは異なる。ランキングを見る際は、どの指標を採用しているかを区別する必要がある。
【最新データ比較表】視聴率・TVer・Filmarksで順位はどう変わる?
平均視聴率だけでは、2026年秋のドラマ人気を十分に説明できない。そこで、最新話の視聴率、TVerお気に入り登録数、Filmarks期待度を並べてみる。
以下は、11月2日までに確認できた公開集計を基にした主要6作品の比較だ。各指標の集計日は異なるため、同一日時の総合ランキングではなく、異なる人気の側面を比較するための一覧として見てほしい。
| 作品名 | 平均世帯視聴率 | 最新話視聴率 | TVerお気に入り | Filmarks Clip! |
|---|---|---|---|---|
| VIVANT 第2シーズン | 約17.0% | 18.8% | 約413.9万 | 対象期間外 |
| 相棒 season25 | 10.2% | 9.4% | 約116.9万 | TOP10外 |
| アナログナース | 10.0% | 9.9% | 約51.7万 | TOP10外 |
| 救命病棟24時 第6シリーズ | 8.7% | 7.9% | 約116.4万 | 820 |
| 俺たちの箱根駅伝 | 8.5% | 8.6% | 約80.3万 | 3,366 |
| LOST10 | 約7.3% | 6.3% | 約105.7万 | 4,443 |
データの基準:平均視聴率は2026年11月1日更新のドラマン集計、最新話視聴率は11月1日までの公表値、TVerお気に入り登録数は11月2日確認値、Filmarksは10月1日時点のClip!数。数値は表示上の丸めを含む。FilmarksのTOP10外はゼロ件を意味しない。VIVANTは7月開始のため秋ドラマ期待度ランキングの対象期間外。
この比較で目立つのは、視聴率と配信人気の両方で『VIVANT』が突出していることだ。11月1日放送の最新話は18.8%。TVerのお気に入り登録も約413万件に達している。テレビでのリアルタイム視聴と、配信で追いかけたいという需要の両方を獲得している。
一方、『相棒 season25』と『救命病棟24時』はTVer登録数が100万件を超えている。長く続くシリーズの認知度や、過去作を振り返ってから新作を楽しめる環境が、登録数を押し上げる要素になっている。
Filmarksの数字はさらに違う傾向を示す。2026年10月1日時点の期待度ランキングでは、『LOST10』が4,443 Clip!で2位、『俺たちの箱根駅伝』が3,366 Clip!で3位だった。放送後の視聴率順位とは異なり、放送前から作品をチェックしておきたいという期待が反映されている。
なお、Filmarksの期待度ランキングはClip!数を基に算出されたもので、視聴後の満足度ランキングとは別物だ。視聴前の関心と視聴後の評価を混同しないことが大切である。
【人気ランキングが割れる理由】TVerとFilmarksが示す別の評価軸
1.平均世帯視聴率はテレビでの同時視聴を測る平均世帯視聴率が高い作品には、家族や複数人でテレビを見る習慣と相性がよい作品や、放送時間に合わせて視聴したくなる作品が多い。
『VIVANT』のように大きな謎や展開を共有したくなる作品は、放送直後の話題性が次回の視聴にもつながりやすい。最新話で18.8%を記録したことは、物語が終盤に向かっても視聴者の関心が続いていることを示す。
ただし、世帯視聴率が高いからといって、すべての年代で人気が高いとは限らない。若年層や特定のファン層の支持は、個人視聴率や配信指標も併せて見る必要がある。
2.TVerお気に入り登録数は継続的な関心の目安TVerのお気に入り登録は、番組を後から探したり、配信を追いかけたりするための機能だ。登録数が多いことは、番組を継続的にチェックしたい視聴者が多いことを示すが、実際の再生回数や視聴完了数と同じではない。
MANTANWEBが10月24日午前0時時点でまとめた数字では、『VIVANT』が402.5万件、『波うららかに、めおと日和』が154.9万件、『相棒』が114.3万件、『救命病棟24時』が109.3万件だった。
特に注目されるのはシリーズ作品の強さだ。MANTANWEBは『救命病棟24時』について、過去シリーズのアーカイブ配信が早期の登録増加につながったと分析している。新作の宣伝だけでなく、過去作を見返せる環境も人気形成に関わっている。
11月2日のあちこちデータでは、『VIVANT』が4,139,585件、『相棒 season25』が1,168,867件、『救命病棟24時』が1,164,162件となっている。集計日によって数字は動くため、記事やSNSで紹介された登録数を比較するときは、必ず調査日も確認したい。
3.Filmarks期待度は放送前の注目度を映すFilmarksのClip!は、ユーザーが「観たい」と思った作品を登録する機能だ。10月1日時点の2026年秋ドラマ期待度では、『ポリティカルパン』が4,466 Clip!で1位、『LOST10』が4,443 Clip!で2位となった。
1位と2位の差はわずか23 Clip!。放送前の関心が非常に接近していたことが分かる。3位には『俺たちの箱根駅伝』が3,366 Clip!で続いた。
この結果は、放送前の期待度がそのまま視聴率に直結するわけではないことを示している。出演者、制作スタッフ、原作、ジャンルなどから期待されていた作品が、実際の放送でどのような評価を得るかは別の問題だ。
【注目6作品を解説】それぞれの人気を支える強み
『VIVANT』第2シーズン:圧倒的な視聴率と配信人気堺雅人主演、福澤克雄が原作・演出・プロデュースを担当するTBS日曜劇場の続編。2023年に放送された第1シーズンのラストから直結する物語で、主人公・乃木憂助の新たな冒険が描かれる。
2026年7月26日にスタートした第2シーズンは2クール連続放送。阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李らも出演する大規模な作品として展開されている。
人気の理由は、単なる続編への懐かしさだけではない。前作から続く謎、人物関係の複雑さ、海外ロケを含む映像スケールなど、視聴者が放送後も考察を続けたくなる仕掛けがある。視聴率とTVer登録数の双方で突出しているのは、作品への関心が複数の視聴スタイルに広がっているためだ。
『相棒 season25』:25シーズン目を迎えた安定のブランド力テレビ朝日の人気刑事ドラマ『相棒』は、2026年10月21日からseason25がスタートした。水谷豊演じる杉下右京と、寺脇康文演じる亀山薫のコンビが物語の中心となる。
テレビ朝日と出演者の所属事務所による発表では、水谷豊、寺脇康文をはじめ、森口瑤子、鈴木砂羽、川原和久、山中崇史らが出演する。節目となる25シーズン目も、長年のファンが期待する本格的な事件捜査と人物描写が作品の軸だ。
平均視聴率10.2%、TVerお気に入り約116.9万件という数字は、シリーズのブランド力を裏付ける。新規視聴者にとっては過去の人物関係を把握する必要がある一方、長年見続けているファンにとっては安心して楽しめる作品となっている。
『アナログナース』:医療DX時代に問いかける人間の感覚松下奈緒主演の『アナログナース~デジタルってなんなんだよ!?~』は、2026年10月22日にテレビ朝日系でスタートした医療ドラマだ。
公式番組情報によると、松下奈緒演じる那須田灯は、デジタル化が進んだ医療現場で五感を頼りに患者の変化を察知するフリーランス看護師。スマートフォンを持たず、記録を手書きにこだわるという人物設定が特徴となっている。
医療技術の進歩と人間の観察力を対比させるテーマは、医療ドラマとしての分かりやすさに加え、AIやデジタル化に関心のある視聴者にも訴求する。平均視聴率10.0%、最新話9.9%と安定している点も評価材料だ。
『救命病棟24時 第6シリーズ』:13年ぶりの復活が生む期待フジテレビの『救命病棟24時』第6シリーズは、1999年に始まった人気医療シリーズの新作だ。2013年の第5シリーズ以来、約13年ぶりの復活となり、江口洋介と松嶋菜々子がダブル主演を務める。
江口洋介が演じる進藤一生と、松嶋菜々子が演じる小島楓が再集結するのは、2010年のスペシャルドラマ以来、約16年ぶり。フジテレビの公式情報では、今作は初めて月9枠で放送される第6シリーズとされている。
作品のテーマは、変わる時代の中でも失ってはいけないもの。医師の働き方改革、若手とベテランの価値観の違い、救命現場における命の選択など、現在の医療現場に関わる課題も描かれる。
平均視聴率8.7%に対してTVerお気に入り登録は約116.4万件。リアルタイム視聴だけでなく、シリーズの復活を待っていたファンの関心が配信登録にも表れている。
『俺たちの箱根駅伝』:スポーツの裏側を描く群像劇大泉洋主演の『俺たちの箱根駅伝』は、日本テレビで2026年10月10日にスタートした作品だ。箱根駅伝そのものだけでなく、中継を支えるテレビ局のスタッフと、駅伝に挑む学生たちの物語が並行して描かれる。
日本テレビの公式ストーリーでは、チーフプロデューサー徳重亮を中心とする中継制作チームと、関東学生連合チームの挑戦が描かれている。徳重役の大泉洋のほか、伊藤沙莉、山下智久、山本耕史、高橋克典らが出演する。
Filmarks期待度は3位。最新話視聴率は8.6%で、平均視聴率を上回る水準となった。単純なスポーツドラマではなく、選手、監督、放送スタッフという複数の立場から物語を描く構成が特徴だ。
『LOST10』:放送前の期待を集めた完全新作サスペンス横浜流星主演のTBS金曜ドラマ『LOST10』は、2026年10月16日に放送開始したサスペンス作品だ。小栗旬らが出演し、奥寺佐渡子、塚原あゆ子、新井順子という『最愛』を手がけた制作陣が再集結したことでも話題になった。
MANTANWEBの10月25日付の分析では、放送前からTVerお気に入り登録数が50万件を超え、10月24日時点では93.8万件に到達していた。11月2日のあちこちデータでは約105.7万件まで伸びている。
Filmarks期待度は2位で、放送前のClip!数は4,443件。完全新作としては特に高い期待を集めた作品だ。視聴率の順位だけで作品を判断せず、サスペンスの展開や人物関係を追いながら評価したい。
【ドラマ視聴率推移の読み方】初回・最新話・平均のどれを見るべきか
ドラマランキングを正しく読むには、平均視聴率と最新話視聴率の違いを理解する必要がある。
平均視聴率は、これまでの放送回を通じた成績を把握するのに向いている。序盤から終盤まで、どの程度の視聴者を維持できたかを確認できる。
最新話視聴率は、直近の放送回における関心を測る材料だ。平均より最新話の数字が高ければ、放送を重ねて視聴者を獲得している可能性がある。反対に、平均より大きく下がっていれば、初回の話題性が持続していない可能性も考えられる。
2026年11月1日のデータでは、『俺たちの箱根駅伝』の最新話は8.6%で、平均の約8.5%を上回った。『アナログナース』は最新話9.9%で、平均10.0%に近い水準を維持している。こうした数字からは、作品ごとの視聴状況の違いが読み取れる。
ただし、放送時間の長さ、初回拡大の有無、裏番組、祝日やスポーツ中継なども視聴率に影響する。1話だけの上昇や下落で作品全体の評価を決めるのは早い。
また、見逃し配信の視聴者はリアルタイム視聴率にはそのまま反映されない。放送翌日以降にTVerで見る人、録画して週末にまとめて見る人、配信サービスで一気見する人もいる。テレビ視聴率が低い作品でも、配信では強い支持を得ているケースがある。
【プロの結論】数字から見える本当の人気作と選び方
2026年秋ドラマのデータから見えてくるのは、人気を一つの順位だけで判断できないという事実だ。
『VIVANT』第2シーズンは、視聴率とTVer登録数の両方で強い。テレビでの存在感と配信での継続的な関心を兼ね備えた作品として、今クールの中心に位置している。
『相棒 season25』は長寿シリーズの安定感、『アナログナース』は現代的な医療テーマ、『救命病棟24時』は過去シリーズから続くファンの支持が強みだ。一方、『LOST10』と『俺たちの箱根駅伝』は、放送前の期待度や放送後の伸びに注目したい作品となっている。
ドラマ選びの基準は、視聴目的によって変わる。
- 話題作をリアルタイムで楽しみたい人:『VIVANT』第2シーズン。最新話の視聴率と話題性を重視する人に向いている。
- 安定したミステリーを楽しみたい人:『相棒 season25』。シリーズ作品ならではの人物関係や事件捜査が魅力。
- 医療や社会問題を考えたい人:『アナログナース』『救命病棟24時』。医療現場の変化や人間関係に関心がある人におすすめ。
- 新しい物語を発見したい人:『LOST10』。サスペンスや制作陣の組み合わせに注目したい人向け。
- スポーツや群像劇が好きな人:『俺たちの箱根駅伝』。選手だけでなく、それを支える人々の物語も楽しめる。
反対に、視聴率だけを基準に作品を選ぶと、自分の好みに合った作品を見逃す可能性がある。FilmarksのClip!数が多いからといって、必ずしも視聴後の満足度が高いとは限らない。TVer登録数も、実際に最後まで視聴した人数を示すものではない。
複数の指標を組み合わせることこそ、ランキングを有効に使う方法だ。平均視聴率で安定性を見て、最新話視聴率で勢いを確認し、TVerで配信需要を把握し、Filmarksで視聴前の期待度を確認する。この4段階で判断すれば、単純な順位表よりも自分に合う作品を見つけやすくなる。
【新ドラマランキングに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:2026年秋ドラマで視聴率1位の作品は何ですか?
A1:11月1日更新の平均視聴率集計では、『VIVANT』第2シーズンが約17.0%で首位です。最新話も11月1日放送分で18.8%を記録しています。
Q2:2026年秋ドラマでTVerお気に入り登録数が最も多い作品は?
A2:11月2日確認の集計では『VIVANT』が約413.9万件でトップです。『相棒 season25』と『救命病棟24時』も約116万件を超えています。
Q3:Filmarks期待度ランキングの1位はどの作品ですか?
A3:2026年10月1日時点では『ポリティカルパン』が4,466 Clip!で1位です。2位は『LOST10』の4,443 Clip!、3位は『俺たちの箱根駅伝』の3,366 Clip!でした。
Q4:『VIVANT』第2シーズンは2026年秋の新ドラマですか?
A4:厳密には10月スタートの新作ではありません。2026年7月26日に放送を開始した2クール連続作品で、秋も放送が続いています。そのため、秋に放送されている作品の比較には含められますが、10月期の新規スタート作品とは区別する必要があります。
Q5:視聴率とTVerお気に入り登録数はどちらを重視すべきですか?
A5:リアルタイムのテレビ視聴状況を知りたいなら視聴率、見逃し配信を含む継続的な関心を知りたいならTVerお気に入り登録数が参考になります。両方を確認することで、人気の全体像をつかみやすくなります。
2026年11月2日時点の新ドラマランキングでは、『VIVANT』第2シーズンが視聴率とTVer登録数で大きくリードしている。『相棒 season25』と『アナログナース』は平均視聴率10%前後を維持し、『救命病棟24時』はシリーズ復活への関心を集めている。
一方、『LOST10』と『俺たちの箱根駅伝』はFilmarksの期待度ランキングで上位に入り、放送前からの注目度を示した。数字の違いは、作品の人気が単純な優劣ではなく、視聴者の関心や視聴スタイルによって変化することを物語っている。
これから作品を選ぶなら、平均視聴率だけでなく最新話の推移、TVerお気に入り登録数、Filmarksの期待度、実際のレビューや見逃し配信の状況まで確認したい。2026年秋のドラマシーンは、テレビでの強さと配信での支持が交差する、見応えのあるシーズンになっている。
主な参照資料: TBS・テレビ朝日・フジテレビ・日本テレビの番組公式情報、ビデオリサーチのドラマ視聴データ、MANTANWEBのTVer登録者数分析、Filmarksの2026年秋ドラマ期待度調査、あちこちデータの11月2日集計。