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【視聴率推移グラフ】上昇している作品と苦戦している作品の違い

如月 七海 如月 七海 • 更新: • 公開: • 読了約 10 分
目次

秋ドラマの視聴率を評価するうえで、平均値と同じくらい重要なのが、各話の数字がどう変化しているかです。

初回視聴率が高くても、その後の数字が下がり続ける作品と、初回から安定している作品では、視聴者の定着状況が異なります。

VIVANTは5回連続で上昇

上昇傾向

『VIVANT』第2シーズンの10月以降の世帯視聴率は次のとおりです。

わずか5回の間に15.4%から18.8%へ、3.4ポイント上昇しています。

特に第11話以降の伸びが目立ちます。シリーズの謎が深まるにつれ、物語の結末を見届けたい視聴者の関心が高まっているタイミングです。

ただし、視聴率の上昇を物語の展開だけで説明することはできません。放送時間や競合番組、特別番組なども影響します。

作品ごとの推移にも違いがある

ほかの注目作品を見ると、それぞれ異なる傾向が見えてきます。

- 相棒 season25: 11.0%から9.4%へ。初回の勢いをどこまで取り戻せるかが焦点。
- アナログナース: 10.1%から9.9%へ。0.2ポイントの下落にとどまり、安定した推移。
- 豊臣兄弟!: 9.5%、9.4%、9.6%、10.5%、10.4%。直近では2桁を維持。
- 救命病棟24時: 10.0%から8.1%、7.9%へ。初回後の下落が続く。
- 俺たちの箱根駅伝: 8.6%、8.9%、8.0%、8.6%。第4話で回復。

この推移を見ると、初回の数字だけで成功・失敗を判断するのは適切ではありません。

例えば『俺たちの箱根駅伝』は第3話で8.0%まで下がりましたが、第4話で8.6%に戻しています。一方、『救命病棟24時』は3話連続で下落しています。

今後の順位を予測するなら、最新回だけではなく、直近3~5回の平均と上昇・下降の方向を合わせて見るのが有効です。

【歴代比較】VIVANT第1シーズンと第2シーズンの視聴率はどちらが上?

秋ドラマの視聴率

『VIVANT』の視聴率を語るときに欠かせないのが、2023年に放送された第1シーズンとの比較です。

第1シーズンは、放送開始時の世帯視聴率11.5%から最終回19.6%まで上昇しました。最終回の個人視聴率も12.9%を記録しています。

全10話の平均世帯視聴率は14.3%でした。

シーズン別の比較

- 第1シーズン:全10話の平均世帯視聴率14.3%
- 第1シーズン最終回:世帯19.6%、個人12.9%
- 第2シーズン:第13話までの平均世帯視聴率約16.48%
- 第2シーズン第13話:世帯18.8%、個人12.3%

第2シーズンの約16.48%は、これまでに放送された13話の世帯視聴率を合計して算出した暫定平均です。秋クールの5話だけを対象にした17.02%とは集計期間が異なります。

この違いは、ランキングを読む際に非常に重要です。

例えば、同じ『VIVANT』第2シーズンでも、集計方法によって16.48%と17.02%という異なる数字が出ます。どちらかが間違っているわけではなく、平均の対象となる放送回数が違うためです。

また、第1シーズンの最終回19.6%と第2シーズンの最新回18.8%を比べると、現時点では第1シーズンの最高値が上回っています。

ただし、第2シーズンはまだ最終回を迎えていません。最終的なシーズン最高視聴率や平均視聴率は、残りの放送によって変わります。

歴代比較で大切なのは、最高視聴率・全話平均・最新回を混同しないことです。

【集計条件を解説】ビデオリサーチ関東地区の視聴率と個人・世帯の違い

視聴率ランキングを見る際には、数字がどのような条件で集計されたのかも理解しておきたいところです。

今回のドラマ視聴率は、原則としてビデオリサーチ調べの関東地区・リアルタイム視聴率です。

ビデオリサーチの関東地区視聴率とは?

ビデオリサーチのテレビ視聴率調査では、関東地区は2,700世帯が調査対象です。

住民基本台帳の世帯数データを基に無作為抽出を行い、ピープルメーター(PM)による機械式調査を実施しています。

調査対象にはテレビ所有世帯と、その世帯に住む満4歳以上の家族が含まれます。調査は年間52週、毎日実施されています。

つまり、関東地区の視聴率は日本全国の視聴者全員を直接数えた結果ではありません。調査対象世帯の視聴状況から、関東地区の視聴傾向を推計したものです。

大阪や名古屋など、別の調査地区の数値と混同しないことも大切です。

世帯視聴率と個人視聴率の違い



世帯視聴率

18.8%


例:VIVANT第13話
テレビを所有する調査対象世帯のうち、どのくらいの世帯で番組が視聴されたかを示す割合。


個人視聴率

12.3%


例:VIVANT第13話
調査対象世帯に住む4歳以上の個人のうち、どのくらいの人が番組を視聴したかを示す割合。

ビデオリサーチの定義に基づく比較。いずれも関東地区のリアルタイム視聴率。

この2つは、そもそも計算の分母が違います。

例えば、家族4人のうち1人だけがドラマを見ている世帯でも、その世帯は世帯視聴率の計算では視聴世帯として扱われます。一方、個人視聴率では実際に見ている人の割合が反映されます。

そのため、世帯視聴率が18.8%、個人視聴率が12.3%だったとしても、単純に6.5ポイント分の視聴者が離脱したという意味ではありません。

個人視聴率が重視される理由

個人視聴率は、世帯単位では把握できない視聴者の属性を分析できる点が特徴です。

例えば、次のような区分があります。

- C:男女4~12歳
- T:男女13~19歳
- M1:男性20~34歳
- M2:男性35~49歳
- M3:男性50歳以上
- F1:女性20~34歳
- F2:女性35~49歳
- F3:女性50歳以上

広告主やテレビ局にとって、どの年代の視聴者が番組を見ているのかは、CMの出稿や番組編成を考えるうえで重要な情報です。

なお、コア視聴率は放送局によって重点ターゲットの定義が異なる場合があるため、単純な横並び比較には注意が必要です。

録画視聴やTVerの再生数は含まれる?

一般的にニュースで紹介される世帯視聴率・個人視聴率はリアルタイム視聴率です。

ビデオリサーチでは、放送から7日以内(168時間以内)のテレビ録画視聴をタイムシフト視聴率として別に扱っています。

また、TVerなどの見逃し配信再生数も、リアルタイム視聴率とは異なる指標です。

そのため、次の数字は区別して見る必要があります。

- リアルタイム視聴率:放送と同時に見た割合
- タイムシフト視聴率:放送後7日以内にテレビで録画視聴した割合
- 総合視聴率:リアルタイム視聴とタイムシフト視聴を組み合わせた指標
- TVer再生数:見逃し配信サービスでの再生実績

テレビの視聴率が低くても、配信で視聴されている作品はあります。反対に、配信人気が高いからといって、リアルタイム視聴率も高いとは限りません。

【秋ドラマの視聴率】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:2026年秋ドラマで視聴率1位の作品は何ですか?

A1:11月2日時点では『VIVANT』第2シーズンです。11月1日放送の第13話で世帯18.8%、個人12.3%を記録しました。10月4日から11月1日までの秋クール5回平均も17.02%で首位です。

Q2:10月スタートの秋ドラマで平均視聴率が最も高い作品は?

A2:『相棒 season25』です。2話平均の世帯視聴率は10.20%で、『アナログナース』の10.00%を上回っています。

Q3:ドラマの世帯視聴率と個人視聴率はどちらを重視すべきですか?

A3:目的によって異なります。世帯視聴率は家庭単位での番組の浸透度を把握するのに適しており、個人視聴率は実際に視聴している人の属性や人数を分析するのに適しています。作品の人気を判断する場合は、両方を確認するのがおすすめです。

2026年11月2日時点の秋ドラマ視聴率ランキングでは、『VIVANT』第2シーズンが世帯18.8%、秋クール平均17.02%で圧倒的な存在感を見せています。

一方、10月スタートの新作では『相棒 season25』が平均10.20%で首位。『アナログナース』も10.00%と僅差で追いかけています。

『豊臣兄弟!』は最新回で2桁を維持し、『俺たちの箱根駅伝』は第4話で回復。『救命病棟24時』は初回からの下落をどこまで食い止められるかが注目点です。

【プロの結論】

秋ドラマの視聴率を正しく評価するなら、次の3つをセットで確認が必要です。

1. 最新回の数字: その時点でどの作品に視聴者が集まっているか。
2. 平均世帯視聴率: 放送期間を通してどれだけ安定して視聴されているか。
3. 個人視聴率と推移: どのような視聴者に支持され、数字が上向いているか。

特に『VIVANT』は、第1シーズンの最終回19.6%という実績があるだけに、第2シーズンがどこまで数字を伸ばすかが大きな見どころです。

今後は11月の放送回と最終回の結果によって、秋クールの平均順位も変わる可能性があります。

視聴率だけで作品の面白さを決めつけず、配信実績や作品の内容も合わせて判断することが、2026年秋ドラマをより深く楽しむためのポイントです。

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如月 七海

スポーツ報道9年。連盟の公式記録、試合結果、会見の書き起こしで数値と経歴を確認しています。

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