「THE DAYボクシング」とは、2026年5月2日(土)に東京ドームで開催された大型プロボクシング興行です。正式な大会名称は「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」。井上尚弥と中谷潤人による世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチをメインイベントに、井上拓真vs井岡一翔、武居由樹vsワン・デカンなど、国内外の実力者が集結しました。
最大の注目カードとなった井上尚弥vs中谷潤人は、12ラウンドの末に井上尚弥が3-0の判定勝ち(116-112、115-113、116-112)。井上拓真も井岡一翔を3-0の判定で下し、王座防衛に成功しています。この記事では、日本ボクシングコミッションの試合報告書をはじめとする公式記録、Leminoの配信情報、試合後の報道をもとに、全7試合の勝敗、大会の見どころ、PPV料金と現在のアーカイブ視聴方法まで整理します。
【THE DAYとは?】2026年5月2日東京ドーム大会の概要

THE DAYは、井上尚弥と中谷潤人の対戦を中心に企画された、2026年を代表する大型ボクシング興行です。
大会の正式名称は「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」。大会の公式特設ページでは「THE DAY」という名称が掲げられ、LeminoとSECOND CAREERが製作著作を担当しています。
また、Leminoでは大会の舞台裏を追ったドキュメンタリーも「THE DAY ~やがて、伝説と呼ばれる日。~」というタイトルで展開されました。
大会基本情報| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名称 | NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ |
| 大会ブランド | THE DAY |
| 開催日 | 2026年5月2日(土) |
| 会場 | 東京ドーム |
| 開始時刻 | 15時00分 |
| 配信開始 | 14時30分予定 |
| プロモーター | 大橋プロモーション |
| 製作著作 | Lemino/SECOND CAREER |
| 配信サービス | Lemino PPV |
| 試合数 | 全7試合 |
大会の中心となったのは、世界スーパーバンタム級4団体統一タイトルマッチとWBC世界バンタム級タイトルマッチの2つです。
メインイベントでは、世界的な評価を確立していた井上尚弥と、複数階級で実績を重ねてきた中谷潤人が激突。加えて、セミファイナル級の注目カードとして井上拓真と井岡一翔の対戦も組まれました。
単に有名選手を集めた興行ではありません。世界王者同士の直接対決、階級をまたいだキャリアの挑戦、次世代の実力者によるタイトル戦が同じ日に実現したことが、この大会の大きな特徴です。
【全7試合の結果】THE DAYの試合順・勝敗一覧
THE DAYの全試合結果を、日本ボクシングコミッション(JBC)の2026年5月2日付試合報告書に記載された順番で整理します。
注目したいのは、メインイベントだけでなく、アンダーカードにもタイトルが懸かった試合が複数含まれていた点です。
THE DAY全7試合の対戦カードと判定結果| 試合順 | 対戦カード・階級 | 勝敗・判定結果 |
|---|---|---|
| 第1試合 | 富岡浩介 vs 田中将吾(フライ級10回戦) | 引き分け(95-95、97-93、94-96) |
| 第2試合 | ユン・ドクノ vs 森脇唯人(Sミドル級10回戦) | 森脇が2-1判定勝ち(97-93、94-96、94-96) |
| 第3試合 | 阿部麗也 vs 下町俊貴(フェザー級10回戦) | 下町が2-0判定勝ち(95-95、94-96、94-96) |
| 第4試合 | 田中空 vs 佐々木尽(ウェルター級10回戦) | 佐々木が2-1判定勝ち(96-94、93-97、94-96) |
| 第5試合 | 井上拓真 vs 井岡一翔(WBC世界バンタム級12回戦) | 井上拓真が3-0判定勝ち(120-106、118-108、119-107) |
| 第6試合 | 武居由樹 vs ワン・デカン(Sバンタム級8回戦) | 武居が2-0判定勝ち(77-75、76-76、77-75) |
| 第7試合 | 井上尚弥 vs 中谷潤人(世界Sバンタム級4団体統一戦12回戦) | 井上尚弥が3-0判定勝ち(116-112、115-113、116-112) |
※Sバンタム級はスーパーバンタム級、Sミドル級はスーパーミドル級の略称です。
試合結果から分かる3つのポイント1. メインイベントは井上尚弥が無敗を守る勝利
井上尚弥は12ラウンドを戦い抜き、中谷潤人を3-0の判定で下しました。3人のジャッジ全員が井上を支持しています。
2. 井上拓真が井岡一翔に大差判定勝ち
井上拓真は2回と3回にダウンを奪い、120-106、118-108、119-107という大差で勝利。WBC世界バンタム級王座の初防衛を果たしました。
3. 全7試合が判定決着
意外に思われる可能性がありますが、THE DAYではKOやTKOによる決着はありませんでした。7試合すべてが規定ラウンドを戦い抜いた判定決着です。
メインの高度な駆け引きだけでなく、アンダーカードでも最後まで勝敗が揺れる展開が続いた大会でした。
【メインイベント解説】井上尚弥vs中谷潤人はなぜ判定3-0だったのか
試合前から大きな注目を集めていた理由は、両者が無敗の実績を持つトップ選手だったことです。
井上は圧倒的な攻撃力と完成度の高い技術を武器とする4団体統一王者。一方の中谷は、長いリーチとサウスポー特有の角度を生かした攻撃を得意とする選手です。
異なるスタイルを持つ2人が、世界最高峰の舞台で直接対決しました。
序盤は井上が距離と主導権を掌握序盤の井上はジャブやボディストレートを使いながら、中谷との距離を慎重に測りました。
中谷も右ジャブでけん制し、左のカウンターを狙います。お互いに大きな一発を狙うだけではなく、相手の攻撃を読んでポジションを調整する展開でした。
スポーツナビのラウンド別速報では、序盤は井上が前進する場面が目立ち、ジャブや右ストレートを使って試合を組み立てていたことが記録されています。
中盤は中谷も反撃し、緊張感が高まる試合が進むにつれ、中谷も攻勢を強めました。
特に7回以降は、中谷が連打で圧力をかける場面が増加。8回には距離を詰めた攻防も見られ、井上にとって簡単な試合ではありませんでした。
10回には偶然のバッティングによって中谷の眉間付近から出血するアクシデントも発生しています。
このように、井上が一方的に攻め続けた試合ではなく、中谷も随所で持ち味を発揮した高度な技術戦でした。
終盤は井上の対応力が勝敗を分ける勝負の分岐点となったのが11回です。
井上は中谷の攻撃をガードやポジショニングでかわしながら、ワンツーや右アッパーを返しました。
12回も決定的なKOには至らず、試合は判定へ。
最終的な採点は次のとおりです。
- ジャッジ1:116-112
- ジャッジ2:115-113
- ジャッジ3:116-112
3人全員が井上の勝利を支持し、4団体統一王座の防衛が決まりました。
試合後の井上尚弥のコメントスポーツナビの試合後インタビューでは、井上は次のように語っています。
「今夜勝つのは僕ですという戦いを実行しました」
また、中谷についても気持ちの強いファイターだと評価し、強敵に勝利したことの価値を強調しました。
井上は試合後、東京ドームに5万5千人が集まったことにも触れ、再び同会場で試合をしたいという意欲を示しています。
この勝利によって、井上は通算33戦全勝を維持。TBS NEWS DIGは、世界戦の連勝記録が28に伸びたことも報じました。
今回の試合は、KO数だけでは測れない井上の対応力と試合運びの完成度を示す一戦となりました。
【井上拓真vs井岡一翔・武居由樹vsワン・デカン】注目アンダーカードの結果
THE DAYの魅力はメインイベントだけではありません。
特に井上拓真vs井岡一翔と、武居由樹vsワン・デカンは、それぞれ異なる意味を持つ重要なカードでした。
井上拓真vs井岡一翔:2度のダウンで大差勝利第5試合のWBC世界バンタム級タイトルマッチでは、王者・井上拓真が挑戦者・井岡一翔と対戦しました。
井岡は世界4階級制覇を達成してきた実績豊富な選手です。この試合では、日本男子初となる世界5階級制覇を目指していました。
しかし、試合は井上拓真が主導権を握ります。
2回に右のカウンターを軸とした攻撃で井岡から最初のダウンを奪い、続く3回にもダウンを追加しました。
その後もジャブやカウンターを使い、井岡の攻撃を冷静に処理。
最終的な判定は以下のとおりです。
- 120-106
- 118-108
- 119-107
井上拓真が3-0の判定勝ちでWBC世界バンタム級王座の初防衛に成功しました。
井岡の5階級制覇は実現しませんでしたが、両者のキャリアを考えるうえでも大きな意味を持つ試合となりました。
武居由樹vsワン・デカン:接戦を制した武居第6試合では、元WBO世界バンタム級王者の武居由樹が、中国のワン・デカンとスーパーバンタム級8回戦で対戦しました。
結果は武居の2-0判定勝ち。
採点は77-75、76-76、77-75でした。
3人のジャッジのうち1人は引き分けを支持しており、武居にとって決して余裕のある勝利ではありません。
KO決着ではなかったものの、接戦をものにしたことは、階級を変えて戦ううえでの経験として注目されます。
そのほかの注目試合第4試合では、OPBF東洋太平洋ウェルター級タイトルマッチで佐々木尽が田中空を2-1の判定で下しました。
第3試合では下町俊貴が阿部麗也に2-0の判定勝ち。
第2試合では森脇唯人が韓国のユン・ドクノに2-1で勝利し、第1試合は富岡浩介と田中将吾の引き分けとなっています。
特に佐々木尽の勝利は、OPBF東洋太平洋ウェルター級のタイトルの行方にも関わる結果でした。
こうした試合が並んだことで、THE DAYはメインイベントだけを消費する大会ではなく、国内ボクシングの複数階級の動向をまとめて確認できる興行となりました。
【Lemino PPV料金・視聴方法】現在はアーカイブで見られる?
THE DAYのライブ配信は、映像配信サービスのLeminoが担当しました。
地上波テレビやBS放送ではなく、PPV(ペイ・パー・ビュー)方式による有料配信が採用されたことも、大会の特徴です。
THE DAYのPPVチケット料金Lemino公式の配信案内によると、チケット料金は次の設定でした。
| 販売区分 | 料金(税込) | 販売期間 |
|---|---|---|
| 事前販売 | 6,050円 | 2026年5月1日23:59まで |
| 当日販売 | 7,150円 | 2026年5月2日0:00から |
※各販売会社の所定のシステム手数料が別途必要となる場合があります。
事前購入と当日購入では1,100円の差がありました。
また、「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」の契約者は、対象の特典によって追加料金なしで視聴できる仕組みでした。
当時のLemino PPV視聴方法大会開催時の基本的な視聴手順は以下のとおりです。
1. Leminoのサービスサイトにアクセスする。
2. dアカウントでログインする。
3. THE DAYの対象作品ページを開く。
4. PPVチケットを購入する。
5. 購入したアカウントでログインし、配信を視聴する。
チケットぴあ、ローソンチケット、イープラスなどの外部販売窓口も利用できました。外部チケットで購入した場合は、指定されたライブ視聴コードを登録する方式が案内されていました。
なお、当時のライブ配信開始予定は14時30分で、JBCの試合報告書に記載された興行開始時刻は15時です。
2026年11月現在、THE DAYは視聴できる?ここは注意したいポイントです。
当初の見逃し配信期間は、2026年5月2日の試合終了後から5月31日23時59分まででした。
したがって、当時のPPVチケットによるライブ・見逃し配信期間はすでに終了しています。
ただし、その後、Leminoは6月9日付の公式案内で、THE DAYの全7試合を試合別アーカイブ映像としてLeminoプレミアムで配信していると発表しました。
加えて、試合の舞台裏を追った約1時間の密着ドキュメンタリーも、5月25日からLeminoプレミアムで独占配信されています。
現在、過去の試合を振り返りたい人は、次のコンテンツを確認するとよいでしょう。
- 井上尚弥vs中谷潤人のアーカイブ版
- 井上拓真vs井岡一翔のアーカイブ版
- 武居由樹vsワン・デカンのアーカイブ版
- 全7試合の試合別アーカイブ
- 試合密着ドキュメンタリー「THE DAY ~やがて、伝説と呼ばれる日。~」
アーカイブ映像はライブPPVとは別の作品・契約条件で提供されます。視聴前には、各作品ページでプレミアム対象かどうか、現在も配信されているかを確認してください。
【大会の見どころと実態】THE DAYがボクシング界に残したもの
THE DAYを振り返るうえで重要なのは、メインイベントの勝敗だけで大会を評価しないことです。
今回の興行には、技術、戦術、タイトル防衛、階級をまたぐ挑戦という複数のテーマが存在しました。
井上尚弥の勝利はKOだけが強さではないことを示した井上尚弥といえば、強烈なパンチと高いKO率で知られています。
しかし、中谷との試合では、相手のリーチやサウスポーの攻撃角度を考慮し、無理に倒しに行くのではなく、判定で確実に勝つ戦い方を選びました。
試合後のコメントでも、勝利に徹する戦いを実行したと説明しています。
これはボクシングにおける要点です。
KOは観客に分かりやすい結果ですが、世界タイトルマッチでは12ラウンドを通じてポイントを積み重ね、相手の攻撃を管理する能力も同じくらい重要です。
井上拓真の勝利は世界バンタム級の勢力図にも関係する井上拓真は井岡一翔という実績ある挑戦者を相手に、2度のダウンを奪う内容で勝利しました。
経験豊富な相手に対し、攻撃だけでなく距離管理や防御面でも優位に立った点は評価できます。
また、世界王座を防衛したことで、バンタム級における今後のタイトル戦線にも注目が集まる結果となりました。
全7試合が判定決着だった意味今回の大会で興味深いのは、全7試合がKO・TKOではなく判定で決着したことです。
もちろん、判定が多いことだけで試合の質を判断することはできません。
実際に、井上拓真は2度のダウンを奪いながらも12ラウンドを戦い抜き、武居由樹の試合も僅差の採点でした。
つまり、単純なKO数よりも、各選手がどのようにポイントを獲得し、相手の攻撃を防いだかを見ることで、大会の内容をより深く理解できます。
THE DAYを評価するときに見るべき判断基準大会の評価を整理するなら、次の3点が参考になります。
- 競技面: 世界タイトルの防衛、挑戦者の実力、採点内容を確認する。
- 興行面: 東京ドームでの開催、全7試合のカード構成、メインとアンダーカードの充実度を見る。
- 配信面: PPVの料金だけでなく、見逃し期間やアーカイブの提供条件まで確認する。
THE DAYは、単に井上尚弥が勝った大会ではありません。
井上尚弥と中谷潤人による技術戦、井上拓真と井岡一翔の世代をまたぐ世界戦、そして武居由樹や佐々木尽らの試合が一つの興行に集約された点に、独自の価値があります。
【THE DAYボクシングに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:THE DAYボクシングはいつ、どこで開催されましたか?
A1:2026年5月2日(土)に東京ドームで開催されました。正式な大会名称は「NTTドコモ presents Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ 井上尚弥 vs 中谷潤人」です。
Q2:井上尚弥と中谷潤人の試合結果はどうなりましたか?
A2:井上尚弥が12ラウンドを戦い、3-0の判定勝ちを収めました。採点は116-112、115-113、116-112です。世界スーパーバンタム級4団体統一王座を防衛しました。
Q3:井上拓真と井岡一翔の試合結果は?
A3:井上拓真が2回と3回にダウンを奪い、3-0の大差判定勝ちを収めました。採点は120-106、118-108、119-107で、WBC世界バンタム級王座の初防衛に成功しています。
Q4:THE DAYの全7試合はどのような結果でしたか?
A4:井上尚弥、井上拓真、武居由樹、佐々木尽、下町俊貴、森脇唯人が勝利し、富岡浩介vs田中将吾は引き分けでした。全試合が判定決着です。
Q5:THE DAYのPPV料金はいくらでしたか?
A5:事前販売は6,050円(税込)、当日販売は7,150円(税込)でした。販売窓口によって別途システム手数料が発生する場合もありました。
Q6:2026年11月現在、THE DAYの試合映像を見る方法はありますか?
A6:当初のPPV見逃し配信は5月31日に終了しました。その後、Leminoプレミアムで全7試合の試合別アーカイブが案内されています。現在の配信状況と視聴条件は各作品ページで確認してください。
2026年5月2日に東京ドームで開催されたTHE DAYは、井上尚弥vs中谷潤人という世界最高峰の対決を中心に、井上拓真vs井岡一翔、武居由樹vsワン・デカンなど全7試合が組まれた大型ボクシング興行でした。
メインイベントでは井上尚弥が3-0の判定で中谷潤人を下し、世界スーパーバンタム級4団体統一王座を防衛。井上拓真も井岡一翔に大差判定勝ちを収めています。
大会全体を見ても、佐々木尽や下町俊貴、森脇唯人らの勝利があり、それぞれの階級の今後を考えるうえで興味深い結果が残りました。
配信面では、事前6,050円、当日7,150円のLemino PPVが採用され、後日には試合別アーカイブや密着ドキュメンタリーも展開されています。
THE DAYを振り返る際は、井上尚弥の勝利だけでなく、全7試合の採点、井上拓真の2度のダウン、武居由樹の接戦、そして大会全体の構成にも目を向けたいところです。
THE DAYは、勝敗だけでなく、日本のトップボクサーたちが世界の舞台で見せた技術と競争力を確認できる、2026年を代表する興行の一つとなりました。
主な確認資料: 日本ボクシングコミッションの2026年5月2日付試合報告書、THE DAY公式大会ページ、Lemino公式配信・PPV案内、スポーツナビの試合速報、TBS NEWS DIGの試合後報道。