2026年11月現在、遠藤聖大は現役力士として活動していません。日本相撲協会の公式発表によると、2025年11月1日の理事会で現役引退と年寄「北陣」の襲名が承認されました。現在の正式な立場は、追手風部屋に所属する北陣親方です。
ここで注意したいのが、「2025年九州場所限りで引退」という情報と、実際に土俵に上がった最後の日は同じではないことです。遠藤が最後に出場したのは2025年5月場所で、千秋楽の朝紅龍戦に勝利し、9勝6敗で場所を終えています。7月と9月の本場所を連続休場した後、11月場所の番付発表を経て引退が決まりました。
つまり、2025年11月場所は協会の記録上の引退場所ですが、九州場所で最後の取組をしたわけではありません。この違いを理解しておくと、過去の星取表やニュース記事を読む際にも混乱しません。
また、遠藤の現在の名前を調べる場合は「北陣聖大」「北陣親方」という表記も重要です。日本相撲協会の年寄プロフィールにも、北陣聖大として掲載されています。
【引退の経緯と真相】両膝の手術と九州場所前の決断

遠藤の引退を考えるうえで欠かせないのが、長年にわたって苦しんできた両膝の故障です。
2025年7月10日には右膝を手術。その後、9月には左膝も手術しました。2025年5月場所では東前頭11枚目で9勝6敗と勝ち越していたものの、名古屋場所と秋場所は連続休場。九州場所の番付では東幕下3枚目まで下がっていました。
2013年名古屋場所に新十両へ昇進して以来、12年以上にわたって維持してきた関取の地位を失う状況となり、競技生活の大きな転換点を迎えました。
引退発表は2025年11月1日日本相撲協会は2025年11月1日、遠藤の引退と年寄北陣の襲名を正式に承認しました。発表前の10月27日には、共同通信も関係者の話として引退の意向を報道しています。
そして九州場所初日の11月9日、福岡市内で引退会見が開かれました。日刊スポーツなどの報道によると、遠藤は会見で次のように語っています。
「悔いは一切ないです。本当に、いっぱいいっぱい、やりきりました」
引退を決めた理由については、手術後、再び土俵に戻るつもりでリハビリを続けていたものの、その過程で気持ちが変わっていったと説明しました。
ここから読み取れるのは、単純に番付が下がったから引退したという話ではないことです。手術後の身体の状態、リハビリ、今後の競技生活を考えたうえで、自ら現役生活に区切りをつけたという経緯です。
長年の故障と向き合った土俵人生遠藤は2015年春場所にも左膝の大きな故障を経験しています。日刊スポーツなどの報道では、左膝前十字靱帯断裂などの重傷を負いながら、その後も土俵に立ち続けたことが紹介されています。
現役時代は、故障を抱えながらも手術を避け、競技を続ける選択をしてきました。2025年の両膝の手術は、長年の負担に対して身体を立て直そうとした大きな決断だったといえます。
引退会見では、けがによって精神的に鍛えられたことや、多くのことに気付けたことにも触れています。苦難だけで終わらせず、約12年半の相撲人生を前向きに振り返った姿が印象的でした。
【初土俵から新小結まで】遠藤の出世年表と転換点
遠藤聖大のキャリアを語るうえで特筆すべきなのは、プロ入りから新入幕までの出世の速さです。
日本大学時代にアマチュア横綱などの実績を残し、幕下10枚目格付け出しの資格を得て追手風部屋に入門。2013年春場所に初土俵を踏みました。
通常、力士が番付を一段ずつ上げていくには長い時間が必要ですが、遠藤は幕下を短期間で通過。新十両、新入幕と一気に番付を上げ、デビュー直後から相撲界の注目を集めました。
遠藤の主な経歴と関係する記録| 時期 | 出来事・番付 | 実績・意味 |
|---|---|---|
| 2013年春場所 | 初土俵 | 幕下10枚目格付け出しでデビュー |
| 2013年名古屋場所 | 新十両 | 14勝1敗で十両優勝 |
| 2013年秋場所 | 新入幕 | 初土俵から所要3場所で幕内入り |
| 2014年夏場所 | 初金星 | 新横綱・鶴竜を破る |
| 2018年夏場所 | 新小結 | 三役昇進。生涯最高位は小結 |
| 2025年5月場所 | 最後の出場場所 | 東前頭11枚目で9勝6敗 |
| 2025年11月1日 | 現役引退 | 年寄・北陣を襲名 |
| 2027年1月30日 | 引退相撲・断髪式 | 両国国技館で開催予定 |
2013年春場所の初土俵から、同年7月の名古屋場所で新十両に昇進。新十両の場所では14勝1敗という好成績を残し、十両優勝を果たしました。
続く9月の秋場所では新入幕。初土俵から所要3場所という驚異的なスピードで幕内入りを実現しました。
入幕直後の遠藤は、まだ髷が十分に結えないざんばら髪の姿でも話題になりました。整った顔立ちだけでなく、実力を伴った若手力士として注目を浴び、相撲ファン以外にも名前が知られるようになりました。
2018年夏場所で新小結に昇進2013年の新入幕から約5年後、遠藤は2018年5月の夏場所で新小結に昇進しました。
小結は三役の一角であり、横綱や大関と対戦する機会も増える重要な地位です。遠藤はこの小結が生涯最高位となり、関脇や大関への昇進はありませんでした。
ただし、最高位が小結だったことだけで競技生活の価値を測るのは適切ではありません。幕内69場所、金星7個という記録は、長期間にわたって上位で戦い続けた証拠でもあります。
【遠藤の相撲成績】通算527勝と金星7個の実績
遠藤の歴代成績を確認するなら、日本相撲協会の力士プロフィールが最も基本となる資料です。
公式プロフィールに記載された生涯戦歴は527勝494敗88休。幕内では480勝482敗73休を記録しています。
幕内優勝はありませんが、十両優勝が1回、殊勲賞1回、敢闘賞1回、技能賞4回という受賞歴があります。さらに横綱を破った証である金星は7個です。
主要な記録を整理- 生涯戦歴:527勝494敗88休
- 幕内戦歴:480勝482敗73休
- 幕内在位:69場所
- 最高位:小結
- 幕内優勝:0回
- 十両優勝:1回
- 金星:7個
- 殊勲賞:1回
- 敢闘賞:1回
- 技能賞:4回
これらの数字から見えてくるのは、優勝回数よりも、上位力士との対戦や長期にわたる幕内在位で存在感を示した力士だったということです。
最後の取組は2025年5月場所の朝紅龍戦遠藤が最後に出場した2025年5月場所では、東前頭11枚目で9勝6敗を記録しました。
千秋楽の対戦相手は朝紅龍。遠藤は寄り切りで勝利し、現役最後の一番を白星で締めくくりました。
その後の2場所は両膝の手術などによって全休しています。したがって、2025年11月場所の番付や日別取組結果を見ても、現役力士として遠藤の勝敗が更新されることはありません。
現役時代の記録を調べる際には、現在の取組結果と過去の星取表を区別することが大切です。
【初金星と得意技】新横綱・鶴竜を破った遠藤の実力
遠藤のキャリアの中でも、初金星は特に象徴的な出来事です。
2014年5月の夏場所4日目、遠藤は横綱・鶴竜と対戦。新横綱だった鶴竜に初めて土をつける勝利を挙げました。
日刊スポーツの力士プロフィールによると、この勝利は初土俵から8場所目での初金星で、当時の史上2位に当たるスピード記録でした。
金星とは、平幕の力士が横綱を破った際に記録されるものです。単に強い相手に勝ったというだけではなく、番付上位の力士を倒した実績として評価されます。
金星7個が示す上位戦での存在感遠藤は初金星を獲得した後も、横綱との対戦で存在感を示しました。生涯で獲得した金星は合計7個です。
2016年には白鵬、2017年には稀勢の里からも金星を獲得。2020年には鶴竜や白鵬を破るなど、横綱陣を相手に印象的な勝利を重ねました。
金星の数だけで力士の強さを決めることはできませんが、横綱と対戦できる地位を維持し、実際に勝利を積み上げたことは遠藤の実力を示す重要な記録です。
突き押し・左四つ・寄りを使い分ける相撲日本相撲協会の公式プロフィールに掲載されている得意技は、突っ張り、左四つ、寄りです。
遠藤の相撲は、単純な力押しだけではありません。相手の動きや体勢に応じて攻め方を変え、組んでからも技術を生かして勝負するスタイルが特徴でした。
- 突き押し:相手との距離を保ちながら、前へ出て圧力をかける攻め方。
- 左四つ:左手を差して組み、相手の体勢を制しながら有利な形をつくる。
- 寄り:相手を組み止め、腰と足の運びを使って土俵際まで前進する攻め方。
公式プロフィールに掲載された決まり手の傾向では、寄り切りが34%、押し出しが15%、叩き込みが13%となっています。これは過去6場所の取組結果に基づく集計であり、生涯すべての取組を対象にした割合ではありません。
特に寄り切りの比率が高い点からも、遠藤が組んで前に出る正攻法の相撲を得意としていたことが分かります。
【遠藤の現在2026年最新】北陣親方の活動と引退相撲
現役引退後の遠藤は、追手風部屋付きの北陣親方として後進の指導に携わっています。
2026年1月には、親方として初めて時津風一門の連合稽古に参加。日刊スポーツの報道では、両膝の状態がまだ十分ではないものの、再びまわしを締めて相撲を取りたいという希望を語っていました。
2026年は稽古への参加と身体の回復が進む2026年5月には相撲博物館のトークショーに登場。現役時代の身体づくりや膝への負担について、自分の身体で確かめながら後進指導に生かしたいという考えを示しました。
同年9月17日の秋場所中の報道では、四股を踏み、ぶつかり稽古で胸を出すところまで回復していることが伝えられています。追手風部屋の力士と実際に相撲を取ることも目標にしており、膝の状態を見ながら段階的に取り組んでいる様子です。
ここで誤解しやすいのが、報道に出てくる「相撲を取りたい」「現役復帰」という表現です。これは親方として稽古に参加し、指導の一環として力士と相撲を取ることへの意欲を指しています。日本相撲協会の記録上、遠藤の現役引退が取り消されたわけではありません。
2026年10月18日にはトークショーに出演遠藤聖大の最新ニュースとして注目されるのが、2026年10月18日のトークショーです。
東京都港区の六本木ヒルズアリーナで開催された「ホットスタッフのちゃんこフェス2026」に北陣親方として出演しました。
スポニチアネックスの報道によると、北陣親方は追手風部屋の朝稽古にも参加し、休みの日でも自然に四股を踏んでしまうと話しています。
現役時代と変わらない相撲への意識がうかがえるエピソードです。引退後も相撲が生活の中心にあり、力士を育てる立場として新しい日々を送っています。
2027年1月30日に両国国技館で引退相撲・断髪式次の大きな節目は、2027年1月30日に予定されている「遠藤引退北陣襲名披露大相撲」です。会場は両国国技館で、断髪式を含む引退興行が開催されます。
公式イベントページによると、開場は午前10時、取組開始は午前11時30分、終了は午後4時の予定です。十両土俵入りや十両取組、遠藤の断髪式、幕内土俵入り、横綱土俵入りなどが予定されています。
加えて、2026年10月18日の報道と公式イベントページでは、入場チケットが全席完売したことも確認できます。
2025年11月の引退発表から約1年2か月。2027年1月の断髪式は、現役力士としての姿に正式に別れを告げ、北陣親方として新たな歩みを進める大切な節目になります。
【遠藤相撲速報】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:遠藤は2026年現在、現役力士として相撲を取っていますか?
A1:いいえ。遠藤は2025年11月1日に現役を引退し、年寄「北陣」を襲名しています。現在は追手風部屋付き親方として後進の指導に携わっています。
Q2:遠藤の最後の取組はいつですか?
A2:2025年5月場所の千秋楽です。朝紅龍との一番に寄り切りで勝利し、9勝6敗で場所を終えました。2025年11月場所は公式記録上の引退場所ですが、同場所には出場していません。
Q3:遠藤の最高位と通算成績は?
A3:最高位は小結です。日本相撲協会の公式プロフィールでは、生涯戦歴527勝494敗88休、幕内戦歴480勝482敗73休、金星7個と記録されています。
Q4:遠藤の初金星は誰から獲得しましたか?
A4:2014年5月の夏場所で、新横綱だった鶴竜から獲得しました。初土俵から8場所目というスピード記録としても知られています。
Q5:遠藤の現在の名前は北陣親方ですか?
A5:はい。年寄名は北陣で、正式な年寄プロフィールには北陣聖大と掲載されています。本名は遠藤聖大です。
Q6:遠藤の断髪式はいつ開催されますか?
A6:2027年1月30日に両国国技館で開催予定です。2026年10月時点で公式イベントページには全席完売と掲載されています。
遠藤聖大は、2013年春場所の初土俵から所要3場所で新入幕を果たし、2018年夏場所には新小結へ昇進した人気力士です。初金星では新横綱・鶴竜を破り、現役生活を通じて7個の金星を獲得。通算527勝494敗88休という記録を残しました。
2025年は両膝の手術を経て、11月1日に現役引退と年寄北陣の襲名が正式決定。現在は追手風部屋付き親方として、後進の指導や相撲関連イベントへの出演など、新たな役割を担っています。
2026年11月現在、遠藤の情報を調べる際に押さえておきたい判断基準は次の3点です。
- 現役の勝敗を知りたい場合:遠藤は引退済みのため、現役力士としての日別取組結果や勝敗速報はありません。
- 過去の実績を調べたい場合:日本相撲協会の公式プロフィールで生涯戦歴、金星、三賞、番付の履歴を確認するのが基本です。
- 現在の活動を知りたい場合:北陣親方の名前で報道を追うと、部屋での指導、稽古への参加、トークショーなどの最新情報を把握できます。
今後の注目は、2027年1月30日の引退相撲と断髪式です。現役時代のざんばら髪から始まった遠藤の土俵人生は、北陣親方として次の世代を育てる新しい段階へ進んでいます。勝敗速報だけでは伝わらない、力士としての歩みと親方としてのこれからにも注目したいところです。
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