ジョン・デュプランティエは、長身と高い奪三振能力を特徴とするアメリカ出身の右腕です。
正式名は Jon Christopher Duplantier(ジョン・クリストファー・デュプランティエ)。アメリカのデラウェア州ニューアークで生まれ、大学野球を経てプロ入りしました。
ジョン・デュプランティエの基本プロフィール
- 生年月日:1994年7月11日
- 年齢:32歳(2026年11月現在)
- 出身地:アメリカ合衆国デラウェア州ニューアーク
- 身長:193cm
- 体重:103kg
- ポジション:投手
- 投打:右投左打
- 出身大学:ライス大学
- 愛称:デュープ
- 2016年MLBドラフト:3巡目、全体89位
193cm、103kgという体格は、投手として大きな存在感を持つプロフィールです。
右投左打という投打の組み合わせも特徴の一つ。投球時には右腕を使い、打席では左打席に立ちます。
NPBの公式プロフィールでも、右投左打、193cm、103kg、生年月日1994年7月11日と登録されています。
愛称「デュープ」は本人公認の呼び名デュプランティエの愛称として定着しているのが「デュープ」です。
2025年の阪神入団時の取材では、本人がアメリカでも多くの人から「デュープ」と呼ばれていることを説明し、日本のファンにもそう呼んでほしいと話しています。
そのため、「デュープ」は日本のファンが独自につけた呼称というより、本人が以前から親しんでいたニックネームです。阪神時代には、選手名の長さもあって、この短い呼び名が広く使われるようになりました。
【アメリカ時代の経歴】2016年ドラフト3巡目からメジャー昇格まで

デュプランティエのプロ野球人生を理解するうえで欠かせないのが、ライス大学での実績とアリゾナ・ダイヤモンドバックス時代です。
ライス大学で頭角を現すデュプランティエはテキサス州のライス大学でプレーしました。
MLB公式プロフィールによると、大学での2シーズンは35試合に登板して9勝10敗、防御率2.91、206奪三振を記録しています。
特に2016年の大学3年時には、111イニングで148奪三振、防御率3.24を記録。Conference USAの年間最優秀投手に選ばれ、全米大学野球のサードチーム・オールアメリカにも選出されました。
この実績が、MLB球団から評価されるきっかけになりました。
2016年MLBドラフトでダイヤモンドバックスが指名2016年、アリゾナ・ダイヤモンドバックスはMLBドラフト3巡目、全体89位でデュプランティエを指名しました。
プロ入り後、特に大きな注目を集めたのが2017年です。
マイナーリーグのカネカウンティとビサリアで合計25試合に登板し、12勝3敗、防御率1.39、165奪三振を記録しました。
この成績によって、ダイヤモンドバックスのマイナーリーグ最優秀投手に選出。MLB Pipelineの年間最優秀投手にも選ばれています。
加えて、2017年のオールスター・フューチャーズゲームではアメリカ代表として登板しました。
当時のデュプランティエは、球団の将来を担う有望株として高い評価を受けていたのです。
2019年にメジャーデビュー2018年はダブルAのジャクソンで14試合に先発し、5勝1敗、防御率2.69、68奪三振を記録しました。
その後、2019年4月1日にメジャー昇格を果たします。
デビュー戦の相手はサンディエゴ・パドレス。救援投手として3イニングを無失点、2奪三振、被安打1に抑え、セーブを記録しました。
メジャーデビュー戦で3イニング以上を投げてセーブを挙げたことは、当時の球団記録においても特筆すべき出来事でした。
一方、メジャー定着には苦労しました。2019年は15試合に登板して1勝1敗、防御率4.42。2021年にもメジャーで4試合に先発しましたが、成績は0勝3敗、防御率13.15でした。
MLB時代の通算成績MLB公式サイトに掲載されているレギュラーシーズンの通算投手成績は次のとおりです。
| 項目 | MLB通算成績 |
|---|---|
| 登板 | 19試合 |
| 勝利 | 1勝 |
| 敗北 | 4敗 |
| 防御率 | 6.70 |
| 投球回 | 49回2/3 |
| 奪三振 | 46 |
| セーブ | 1 |
| WHIP | 1.69 |
ここで注目したいのは、マイナーリーグでの圧倒的な実績と、メジャーでの成績に差があることです。
2017年にはマイナーリーグで防御率1.39を記録した一方、メジャーでは同じような結果を残せませんでした。
2018年には右肩のインピンジメント、2019年にも右肩の炎症による負傷者リスト入りを経験しています。
その後はドジャース、フィリーズ、メッツなどの傘下組織や独立リーグを経験し、2025年に阪神タイガースと契約しました。アメリカでのキャリアは、将来を期待された有望株から、環境を変えて再起を目指す段階へと移っていったのです。
【阪神タイガース時代】2025年に防御率1.39を記録した実力
デュプランティエが日本のプロ野球ファンに広く知られるようになったのは、2025年の阪神タイガース加入がきっかけです。
2024年12月に阪神と契約阪神は2024年12月29日、デュプランティエとの選手契約締結を発表しました。
背番号は20。球団が公表したプロフィールでは、ライス大学出身で、直前の所属先はミルウォーキー・ブルワーズでした。
193cmの長身とメジャー経験を持つ投手として、先発ローテーションの一角を担うことが期待されました。
来日1年目で残した圧巻の数字2025年のデュプランティエは、NPBで15試合に登板しました。
NPB公式の個人年度別成績に掲載されている数字は以下のとおりです。
| 項目 | 2025年・阪神 |
|---|---|
| 登板 | 15試合 |
| 勝利 | 6勝 |
| 敗北 | 3敗 |
| 勝率 | .667 |
| 投球回 | 90回2/3 |
| 奪三振 | 113 |
| 被安打 | 53 |
| 被本塁打 | 1 |
| 与四球 | 20 |
| 完投 | 2 |
| 完封勝 | 2 |
| 防御率 | 1.39 |
特に目立つのは、90回2/3という投球回に対して113奪三振を記録したことです。
さらに被安打は53本、被本塁打はわずか1本。防御率1.39という数字は、来日1年目の投手として非常に優秀な成績です。
15試合で2度の完封勝利を記録した点も見逃せません。
単に三振を取るだけでなく、相手打線に得点を許さず、試合を最後まで投げ切る能力も示しました。
阪神ファンに愛された理由デュプランティエは、投球内容だけでなく、日本の文化や阪神ファンとの交流にも積極的な姿勢を見せていました。
2025年5月3日のヤクルト戦では来日初勝利を記録。6回4安打無失点の好投で勝利に貢献しました。
試合後のヒーローインタビューでは、日本語で「オウエン、アリガトウゴザイマス!ゴイゴイスー!」とファンに感謝を伝え、甲子園を盛り上げました。
本人は、この言葉を初勝利のときに披露しようと温めていたことも明かしています。
こうした交流は、選手とファンの距離を縮める要素になりました。
阪神時代のデュプランティエは、成績面での貢献に加え、「デュープ」という親しみやすい愛称や明るいキャラクターでも印象を残したのです。
【球団移籍の関係図】ダイヤモンドバックス・阪神・DeNAとの関係
デュプランティエの経歴を整理すると、アメリカでの育成期、メジャー挑戦、日本での再起という3つの大きな段階が見えてきます。
球団との関係を年代順にまとめます。
| 年代 | 球団・所属先 | 主な出来事 |
|---|---|---|
| 2016年 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | MLBドラフト3巡目で指名 |
| 2017~2018年 | ダイヤモンドバックス傘下 | マイナーで好成績、将来有望株として評価 |
| 2019~2021年 | アリゾナ・ダイヤモンドバックス | MLBデビュー、通算19試合に登板 |
| 2022~2024年 | ドジャースなどの傘下・独立リーグ | マイナーリーグを中心にプレー |
| 2025年 | 阪神タイガース | 6勝3敗、防御率1.39、113奪三振 |
| 2026年1月 | 横浜DeNAベイスターズ | 背番号0で契約 |
| 2026年7月 | 横浜DeNAベイスターズ | 右肘手術、契約解除に向けた手続き |
| 2026年7月17日 | NPB自由契約選手 | 自由契約選手として公示 |
この経歴から分かるのは、デュプランティエが一つの球団で長く実績を積み上げたタイプではないということです。
アメリカでは有望株として期待されながらも、メジャー定着に苦労しました。その後、日本で実力を発揮し、阪神で評価を高めたことで、2026年にはDeNAへの移籍が実現しました。
阪神とDeNAという同じセ・リーグの球団を渡り歩いたことも、日本のファンにとって興味深いポイントです。
【2026年の現在】DeNA退団と右肘手術、フリーエージェントの真相
2026年のデュプランティエを語るうえで最も重要なのが、横浜DeNAベイスターズへの移籍と、その後の負傷です。
2026年1月5日にDeNAとの契約を発表横浜DeNAベイスターズは2026年1月5日、ジョン・デュプランティエと2026年シーズンの選手契約を結ぶことで合意したと発表しました。
背番号は「0」。
球団の公式発表によると、契約時のプロフィールは次のとおりです。
- 生年月日:1994年7月11日
- 身長・体重:193cm・103kg
- 投打:右投左打
- 経歴:セブンレイクス高、ライス大学、ダイヤモンドバックス傘下、ドジャース傘下など
- 直近の日本球界での所属:阪神タイガース
阪神で防御率1.39という実績を残した投手だけに、DeNAでも先発陣の柱として期待されました。
2026年のDeNAでの成績は2試合、0勝2敗しかし、2026年のDeNAでの登板は2試合にとどまりました。
NPB公式記録による2026年の成績は以下のとおりです。
| 項目 | 2026年・DeNA |
|---|---|
| 登板 | 2試合 |
| 勝利 | 0勝 |
| 敗北 | 2敗 |
| 投球回 | 9回 |
| 被安打 | 8 |
| 奪三振 | 6 |
| 与四球 | 5 |
| 防御率 | 3.00 |
阪神時代の2025年と比較すると、登板数が大幅に減少しています。
DeNA加入時には先発の中心として期待されていましたが、シーズンを通じて活躍することはできませんでした。
2026年7月に右肘の靱帯再建手術2026年7月10日、横浜DeNAベイスターズはデュプランティエの手術について公式発表しました。
球団発表によると、アメリカ現地時間の7月8日に、右肘関節内側側副靱帯再建術を受けています。手術にはインターナルブレースが併用されました。
同時に、球団はウエーバー公示の手続きを行ったことも発表しています。
この手術によって、2026年シーズン中の復帰を前提とした通常の選手活動は難しい状況になりました。
7月17日にNPBから自由契約選手として公示手術の発表から約1週間後の2026年7月17日、NPBはデュプランティエを自由契約選手として公示しました。
NPBの2026年度自由契約選手一覧には、次の内容が掲載されています。
- 公示日:2026年7月17日
- 球団:横浜DeNAベイスターズ
- 選手名:J.デュプランティエ
- ポジション:投手
- 背番号:0
- 公示理由:ウエーバー不請求
デュプランティエの公開情報上の所属状況は、NPB自由契約選手です。
ここで注意したいのは、自由契約と現役引退は同じ意味ではないという点です。
自由契約選手は、規定に基づいて他球団と新たな選手契約を結べる立場です。したがって、NPBでの現役続行や海外球団への移籍の可能性まで否定するものではありません。
2026年11月2日現在、今回確認できるNPBの公示では自由契約が確認できますが、その後の新たな所属先や契約締結を示す公式発表は確認できません。
また、NPBの個人年度別成績ページに「横浜DeNAベイスターズ」と表示されていても、それは2026年の成績を記録した所属球団を示すものです。現在もDeNAと契約中という意味ではありません。
【プロの結論】デュプランティエの評価は成績と故障歴を分けて考える
デュプランティエのキャリアには、評価すべき実績と、簡単には無視できない課題があります。
特に重要なのは、アメリカ時代の成績と日本での成績を単純に比較しないことです。
2025年の阪神での実績は高く評価できる2025年のNPB成績を見ると、防御率1.39、113奪三振、2完封という数字は非常に印象的です。
90回2/3を投げて被安打53、被本塁打1という内容も、相手打線を抑える能力を示しています。
阪神が2025年にデュプランティエを獲得した判断は、結果という観点では大きな成功でした。
一方、メジャーでの実績と故障歴も重要MLB通算では19試合、1勝4敗、防御率6.70という成績です。
また、過去には右肩の炎症やインピンジメントを経験し、2026年には右肘の靱帯再建手術を受けました。
投手の評価では、球速や奪三振数だけでなく、年間を通じて登板できるコンディションを維持できるかも重要です。
デュプランティエの場合、2025年に高い能力を示した一方、2026年には故障によって登板機会が限られました。
この2つの事実を切り分けて見る必要があります。
今後の動向を判断する3つのポイント今後、デュプランティエの新契約や現役続行に関するニュースが出た場合、注目したいのは次の3点です。
1. リハビリと投球再開の状況: 右肘の手術後、どの段階まで競技復帰が進んでいるか。
2. 新たな所属球団: NPB、MLB、マイナーリーグ、独立リーグのどこでプレーするのか。
3. 先発としての稼働能力: 2025年のような投球内容を、継続的に再現できる状態に戻れるか。
特に、契約の有無だけでなく、実際にマウンドへ戻れるコンディションなのかという点が、今後の評価を左右します。
【デュプランティエのプロフィールと現在】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:デュプランティエの生年月日と年齢は?
A1:1994年7月11日生まれです。2026年11月2日時点では32歳です。アメリカのデラウェア州ニューアーク出身で、身長193cm、体重103kgの右投左打の投手です。
Q2:デュプランティエはなぜ「デュープ」と呼ばれている?
A2:本人がアメリカ時代から「デュープ」と呼ばれていたと説明しています。阪神入団時にもこの愛称が紹介され、日本のファンにもそう呼んでほしいと話していました。
Q3:デュプランティエは2026年現在、どこの球団に所属している?
A3:2026年7月17日にNPBから自由契約選手として公示されています。11月2日時点で新たな所属先を示す公式発表は確認できません。自由契約は引退を意味するものではありません。
Q4:阪神時代のデュプランティエの成績は?
A4:2025年は15試合に登板し、6勝3敗、防御率1.39、113奪三振を記録しました。90回2/3を投げ、2完投2完封も記録しています。
Q5:デュプランティエはMLBでもプレーしていた?
A5:はい。2016年のMLBドラフト3巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに指名され、2019年4月1日にメジャーデビューしました。MLB通算19試合に登板しています。
Q6:デュプランティエはなぜDeNAを退団した?
A6:2026年に右肘の内側側副靱帯再建手術を受けたことが大きな理由です。DeNAは7月10日に手術とウエーバー公示手続きを発表し、7月17日にNPBから自由契約選手として公示されました。
ジョン・デュプランティエは、2016年のMLBドラフト3巡目でアリゾナ・ダイヤモンドバックスに指名された、アメリカ出身の右投左打の投手です。
マイナーリーグで圧倒的な成績を残し、2019年にメジャーデビュー。その後、アメリカの複数球団傘下でプレーした後、2025年に阪神タイガースへ加入しました。
阪神では6勝3敗、防御率1.39、113奪三振という好成績を残し、愛称「デュープ」とともに日本のファンに親しまれました。
2026年には横浜DeNAベイスターズへ移籍しましたが、右肘の靱帯再建手術を受け、7月17日に自由契約選手として公示されています。
2026年11月現在の最大の注目点は、新たな所属先が決まるかどうか、そして手術後に再びプロのマウンドへ戻れるかどうかです。
2025年に日本で示した投球能力を考えれば、そのキャリアの行方は引き続き注目に値します。今後は所属球団の発表だけでなく、リハビリの進捗や実戦復帰に関する情報も重要になります。