2024年8月に福岡県で開催された「令和6年度全国高等学校総合体育大会(北部九州総体2024)」のバスケットボール競技は、男女ともに京都府代表が優勝する歴史的な大会となった。男子は東山高校が美濃加茂高校を78-62で破り、悲願のインターハイ初優勝。女子は京都精華学園高校が岐阜女子高校との接戦を56-55で制し、3年連続3回目の優勝を達成した。
大会は2024年8月4日から9日まで福岡市で開催され、全国の強豪校がトーナメント形式で日本一を争った。2026年11月現在、2024年大会は東山の初戴冠と京都精華学園の3連覇が同時に実現した大会として、高校バスケットボールの歴史に残っている。
2024年大会の最大の特徴は、男子・女子の両部門で京都府代表が優勝したことだ。男子では東山高校が全国の頂点に初めて立ち、女子では京都精華学園が圧倒的な実績をさらに積み重ねた。
男子決勝:東山高校が美濃加茂高校を78-62で撃破2024年8月9日に行われた男子決勝は、京都府の東山高校と岐阜県の美濃加茂高校の対戦となった。
最終スコアは東山78-62美濃加茂。東山が16点差で勝利し、インターハイ初優勝を果たした。
試合序盤は互いに譲らない展開だったが、東山は第2クォーターにアウトサイドシュートなどでリードを広げる。前半終了時点で34-26と8点差をつけると、第3クォーターには攻撃の勢いがさらに増し、21点リードで最終クォーターを迎えた。
美濃加茂も第4クォーターにディフェンスの強度を高めて反撃し、点差を11点まで縮めた。しかし、東山は慌てずに試合を組み立て直し、最後までリードを守り切った。
日本バスケットボール協会(JBA)の大会レポートによると、東山のポイントガード・瀬川琉久選手はチーム最多の21得点、7リバウンド、5アシストを記録。攻撃の中心として優勝に大きく貢献した。
また、佐藤凪選手や小野寺星夢選手らも得点を重ね、特定の選手だけに依存しない攻撃力を発揮した。
東山にとって、この優勝は単なる全国タイトルの獲得ではない。前年の2023年大会では決勝で日本航空に敗れて準優勝に終わっており、2024年はその悔しさを乗り越えて手にした初の夏の日本一だった。
女子決勝:京都精華学園が岐阜女子を1点差で下す女子決勝は、京都精華学園高校と岐阜女子高校による強豪対決となった。
最終スコアは京都精華学園56-55岐阜女子。わずか1点差で京都精華学園が勝利し、2022年、2023年に続くインターハイ3連覇を達成した。
試合の主導権を握ったのは京都精華学園だった。第1クォーターから攻勢を仕掛け、第2クォーター終了時点で32-22と10点リード。第3クォーターには一時18点差まで広げ、王者らしい試合運びを見せた。
ところが、岐阜女子はここから粘りを発揮する。守備の強度を上げて京都精華学園のターンオーバーを誘い、速攻につなげて点差を縮めた。
第4クォーターには杉浦結菜選手の3ポイントシュートで岐阜女子が逆転。試合の流れが大きく変わったものの、京都精華学園はインサイドを軸に再びリードを奪い返した。
最後は岐阜女子の逆転を狙ったシュートが決まらず、京都精華学園が56-55で逃げ切った。
個人成績では、京都精華学園のユサフボランレ アイシャット選手が18得点17リバウンドを記録。岐阜女子は三宅香菜選手が20得点、杉浦結菜選手が19得点と奮闘した。
日本バスケットボール協会の大会レポートでは、京都精華学園のキャプテン・林咲良選手が優勝の喜びを次のように語っている。
「全員で日本一を取れたことがうれしいです」
個人の能力だけでなく、苦しい時間帯をチーム全員で乗り越えたことが、3連覇を支える大きな要因となった。
【男子バスケ準決勝・準々決勝の結果】東山と美濃加茂の勝ち上がり

男子は東山と美濃加茂が決勝に進出したが、両校の勝ち上がり方には違いがあった。東山は守備と攻撃のバランスを保ちながら勝ち進み、美濃加茂は強豪校との接戦を制して決勝への切符をつかんだ。
男子準決勝の結果(2024年8月8日)- 美濃加茂 76-68 福岡大学附属大濠
- 東山 68-52 福岡第一
美濃加茂は福岡大学附属大濠との対戦で76-68と勝利。地元・福岡の強豪を破り、決勝進出を決めた。
一方の東山は福岡第一を68-52で撃破。攻撃の中心となる瀬川琉久選手、佐藤凪選手らを軸に試合を組み立て、16点差で勝利した。
この結果、決勝は京都の東山と岐阜の美濃加茂という組み合わせになった。
男子準々決勝の結果(2024年8月7日)- 福岡大学附属大濠 66-56 鳥取城北
- 開志国際 68-76 美濃加茂
- 東山 73-58 報徳学園
- 福岡第一 76-73 藤枝明誠
注目されたのは、開志国際と美濃加茂の一戦だ。強豪・開志国際を相手に、美濃加茂は76-68で勝利。準決勝進出を果たし、その勢いを決勝まで持ち込んだ。
東山も報徳学園を73-58で退け、順当にベスト4へ進出した。
また、福岡第一と藤枝明誠の試合は延長戦にもつれ込む激戦となった。JBAの大会レポートによると、福岡第一の宮本耀選手が試合終了間際のフリースローを沈め、76-73で勝利を決定づけた。
男子の準々決勝では、地元福岡の福岡大学附属大濠と福岡第一がともに勝ち上がったが、準決勝では東山と美濃加茂がその壁を突破した。
【女子バスケ準決勝・準々決勝の結果】京都精華学園と岐阜女子が決勝へ
女子は京都精華学園と岐阜女子が決勝に進出した。特に京都精華学園は、準々決勝での得点力に加え、準決勝でも勝負どころでの対応力を見せた。一方、岐阜女子は接戦をものにする粘り強さが光った。
女子準決勝の結果(2024年8月8日)- 京都精華学園 75-70 昭和学院
- 岐阜女子 48-47 東海大学付属福岡
京都精華学園は昭和学院との対戦で75-70と勝利。序盤から得点を重ねたものの、昭和学院も簡単には引き下がらず、最後まで競り合う展開となった。
もう一方の準決勝は、岐阜女子が東海大学付属福岡を48-47で下す大接戦だった。
わずか1点差という結果が示すとおり、両チームの実力は拮抗していた。岐阜女子はこの試合で接戦を勝ち抜いた経験を、翌日の決勝にもつなげた。
女子準々決勝の結果(2024年8月7日)- 京都精華学園 94-76 聖和学園
- 鵬学園 80-82 昭和学院
- 慶誠 58-66 東海大学付属福岡
- 四日市メリノール学院 59-79 岐阜女子
京都精華学園は聖和学園を相手に94得点を記録し、攻撃力の高さを示した。昭和学院は鵬学園との接戦を82-80で制し、準決勝に進出した。
東海大学付属福岡は慶誠を66-58で下し、岐阜女子も四日市メリノール学院に79-59で勝利。準決勝の4校が出そろった。
なお、四日市メリノール学院はこの大会で初のベスト8入りを果たしている。優勝争いだけでなく、新たな実力校の台頭も2024年大会の見どころだった。
【バスケインターハイ2024の最終順位】男女の入賞校と学校間の関係
2024年大会の最終順位は、男子が東山、女子が京都精華学園を頂点とする結果になった。準優勝には岐阜県代表が男女ともに入り、京都府と岐阜県の学校が男女の決勝を独占した。
JBAが2024年8月9日に発表した大会最終結果に基づく入賞校は以下のとおりだ。
| 部門・順位 | 学校名 | 都道府県 | 決勝・主な関係 |
|---|---|---|---|
| 男子優勝 | 東山高校 | 京都府 | 美濃加茂に78-62で勝利・初優勝 |
| 男子準優勝 | 美濃加茂高校 | 岐阜県 | 東山に62-78で敗退 |
| 男子第3位 | 福岡第一高校 | 福岡県 | 準決勝で東山に敗退 |
| 男子第3位 | 福岡大学附属大濠高校 | 福岡県 | 準決勝で美濃加茂に敗退 |
| 女子優勝 | 京都精華学園高校 | 京都府 | 岐阜女子に56-55で勝利・3連覇 |
| 女子準優勝 | 岐阜女子高校 | 岐阜県 | 京都精華学園に55-56で敗退 |
| 女子第3位 | 昭和学院高校 | 千葉県 | 準決勝で京都精華学園に敗退 |
| 女子第3位 | 東海大学付属福岡高校 | 福岡県 | 準決勝で岐阜女子に敗退 |
ここで注意したいのが、3位の扱いだ。2024年大会は大会実施要項で3位決定戦を行わない方式が定められていた。そのため、準決勝で敗れた2校がともに第3位となる。
つまり、男子の福岡第一と福岡大学附属大濠、女子の昭和学院と東海大学付属福岡は、それぞれ同順位の第3位だ。3位と4位を決める試合が行われたわけではない。
また、2024年大会では京都府勢が男女を制した。これは2021年に愛知県代表の中部大学第一と桜花学園が男女優勝して以来、3年ぶりのアベック優勝だった。京都府勢としては初の快挙となった。
【インターハイ2024バスケの日程・組み合わせ】開催期間と試合方式
2024年のバスケットボール競技は、北部九州総体の一環として福岡県福岡市で開催された。競技期間は8月4日から9日までの6日間。男女それぞれのトーナメントで全国の代表校が優勝を争った。
インターハイ2024の基本情報- 大会名:令和6年度全国高等学校総合体育大会バスケットボール競技大会
- 大会愛称:北部九州総体2024
- 開催期間:2024年8月4日(日)~8月9日(金)
- 開催地:福岡県福岡市
- 開会式・代表者会議:8月3日(土)
- 主催:全国高等学校体育連盟、日本バスケットボール協会など
- 8月4日:男女1回戦
- 8月5日:男女2回戦
- 8月6日:男女3回戦
- 8月7日:男女準々決勝
- 8月8日:男女準決勝
- 8月9日:男女決勝
決勝戦は8月9日に行われ、女子は午前、男子はその後に実施された。競技の中心会場となったのは福岡市総合体育館(照葉積水ハウスアリーナ)である。
試合会場は福岡市内の3会場- 福岡市総合体育館:照葉積水ハウスアリーナ
- 福岡県立スポーツ科学情報センター:アクシオン福岡
- 福岡市民体育館
大会の組み合わせはトーナメント形式で、勝ち上がったチームが次のラウンドに進む方式だった。準々決勝から準決勝、決勝へと進むにつれ、対戦相手の実力も高まり、一試合ごとの結果が優勝争いを大きく左右した。
なお、JBAの実施要項では3位決定戦を行わないことも明記されている。最終順位を確認するときは、準決勝敗退校が同率3位になる大会方式を理解しておきたい。
【インターハイ歴代優勝校】2024年の東山・京都精華学園はどの位置にある?
インターハイの歴代優勝校を振り返ると、男子と女子では強豪校の勢力図に違いがある。男子は福岡第一、日本航空、東山、鳥取城北、福岡大学附属大濠など、複数の学校が頂点を争ってきた。
一方、女子では京都精華学園が2022年から2024年まで3連覇を達成するなど、近年の大会で大きな存在感を示している。
2022年から2026年までの歴代優勝校男子の優勝校
- 2022年:福岡第一高校(福岡県)
- 2023年:日本航空高校(山梨県)
- 2024年:東山高校(京都府)
- 2025年:鳥取城北高校(鳥取県)
- 2026年:福岡大学附属大濠高校(福岡県)
女子の優勝校
- 2022年:京都精華学園高校(京都府)
- 2023年:京都精華学園高校(京都府)
- 2024年:京都精華学園高校(京都府)
- 2025年:桜花学園高校(愛知県)
- 2026年:京都精華学園高校(京都府)
2024年の男子優勝校・東山は、前年の準優勝から一歩進み、初のインターハイ制覇を実現した。女子の京都精華学園は、2022年から3年連続で優勝するという安定した強さを見せた。
さらに2026年大会では、男子は福岡大学附属大濠が優勝し、女子は京都精華学園が再び頂点に立った。京都精華学園にとっては2年ぶり4回目のインターハイ優勝となる。
この流れを見ると、2024年大会は単独の優勝記録だけでなく、男子の新たな王者の誕生と女子の強豪校による連覇が重なった転換点として捉えられる。
東山高校と京都精華学園の優勝が持つ意味東山高校の2024年優勝は、全国大会の決勝で勝ち切る力を証明した結果だった。特に瀬川琉久選手を中心とした攻撃力と、複数の選手が役割を果たすチーム構成が特徴的だった。
また、美濃加茂高校も準優勝という結果を残し、開志国際や福岡大学附属大濠といった強豪を破って決勝に進出した。東山だけでなく、美濃加茂の躍進も2024年大会を語るうえで欠かせない。
女子の京都精華学園は、2022年の初優勝から3年連続で頂点に立った。2024年の決勝では大きなリードを失い、一度は逆転されながらも勝利を取り戻した点に、チームとしての対応力が表れていた。
2024年大会の結果を確認するときは、優勝校だけでなく、準優勝校の躍進や準決勝で敗れた学校の実績も合わせて見ることで、高校バスケットボールの勢力図がより明確になる。
【バスケインターハイ2024の結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:インターハイ2024の男子バスケで優勝した高校はどこ?
A1:京都府代表の東山高校です。2024年8月9日の決勝で岐阜県代表の美濃加茂高校を78-62で下し、インターハイ初優勝を達成しました。
Q2:インターハイ2024の女子バスケの決勝スコアは?
A2:京都精華学園56-55岐阜女子です。京都精華学園が1点差で勝利し、2022年、2023年に続く大会3連覇を達成しました。
Q3:男子・女子の準決勝の結果は?
A3:男子は美濃加茂が福岡大学附属大濠に76-68、東山が福岡第一に68-52で勝利しました。女子は京都精華学園が昭和学院に75-70、岐阜女子が東海大学付属福岡に48-47で勝利しています。
Q4:インターハイ2024のバスケで3位になった高校は?
A4:男子は福岡第一と福岡大学附属大濠、女子は昭和学院と東海大学付属福岡です。大会では3位決定戦を行わないため、それぞれ2校が同率3位となりました。
Q5:インターハイ2024のバスケはいつ、どこで開催された?
A5:2024年8月4日から9日まで、福岡県福岡市で開催されました。福岡市総合体育館、福岡市民体育館、アクシオン福岡の3会場が使用されました。
2024年のインターハイバスケットボール競技は、男子・女子ともに京都府代表が優勝する印象的な大会となった。
男子は東山高校が美濃加茂高校を78-62で破り、悲願の初優勝。準決勝では福岡第一、準々決勝では報徳学園を退けるなど、強豪校との対戦を勝ち抜いた。
女子は京都精華学園が岐阜女子との決勝を56-55で制し、3年連続3回目の優勝。準決勝でも昭和学院を下し、王者としての実力を示した。
準々決勝・準決勝の結果を振り返ると、男子の美濃加茂、女子の岐阜女子など、決勝に進んだ準優勝校にも高い競争力があったことが分かる。
2026年現在の歴代優勝校と比較しても、2024年は東山の初戴冠と京都精華学園の3連覇が重なった特別なシーズンだ。決勝スコアだけでなく、勝ち上がりの過程や各校の戦い方まで振り返ることで、高校バスケットボールの魅力をより深く理解できる。