2026年11月現在、大相撲の佐田の海貴士(さだのうみ・たかし)は、境川部屋に所属する39歳の現役力士です。最新の番付は西十両11枚目。2003年3月場所の初土俵から23年以上にわたって土俵に立ち続け、通算成績は794勝829敗22休を記録しています。最高位は前頭筆頭で、横綱・日馬富士から金星を獲得した実績も持っています。
佐田の海が注目される理由は、長い現役生活だけではありません。父は元小結の佐田の海鴻嗣で、親子二代にわたって同じ四股名を受け継いだ力士です。2014年の新入幕によって史上8組目の親子幕内力士となり、2026年秋場所には通算出場1613回という歴史的な記録にも到達しました。現在の番付から父との関係、昇進の軌跡、ベテラン力士としての実績まで、公式記録と報道をもとに整理します。
【2026年最新プロフィール】佐田の海の現在の番付・年齢・所属部屋は?

日本相撲協会の公式力士プロフィールによると、佐田の海貴士は1987年5月11日生まれ。2026年11月現在39歳で、熊本県熊本市東区出身です。
現在の番付は西十両11枚目。幕内から十両へと番付を下げていますが、現役の関取として土俵に立ち続けています。
佐田の海貴士の基本プロフィール
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 四股名 | 佐田の海 貴士 |
| 読み方 | さだのうみ たかし |
| 本名 | 松村 要 |
| 生年月日 | 1987年5月11日 |
| 年齢 | 39歳(2026年11月現在) |
| 出身地 | 熊本県熊本市東区 |
| 所属部屋 | 境川部屋 |
| 身長 | 181cm |
| 体重 | 141kg |
| 現在の番付 | 西十両11枚目 |
| 最高位 | 前頭筆頭 |
| 初土俵 | 2003年3月場所 |
| 得意技 | 右四つ・寄り |
出典は日本相撲協会の公式プロフィールです。
39歳で現役を続けるベテラン力士佐田の海の特徴は、長期間にわたって関取の地位を維持してきたことです。
2014年初場所に十両へ復帰して以降、12年以上にわたって関取として活動してきました。2026年9月には、関取最古参の力士としても報道されています。
現在は幕内ではなく十両に位置していますが、十両も大相撲における関取の地位です。幕下以下とは待遇や立場が異なり、プロの関取として本場所を戦い続けています。
2026年11月場所の番付は西十両11枚目2026年の番付推移を見ると、佐田の海は1月場所に東十両4枚目、3月場所に西十両筆頭、5月場所に東十両2枚目で土俵に上がりました。
その後、7月場所は西十両2枚目、9月場所は東十両5枚目となり、秋場所の3勝12敗という成績を経て、11月場所は西十両11枚目となっています。
番付の下降は明確ですが、現役を続けるための重要な舞台である十両の土俵に残っています。
【経歴・年表】2003年初土俵から前頭筆頭までの昇進歴
佐田の海の相撲人生は、2003年3月場所の初土俵から始まりました。
中学卒業後に角界へ入り、幕下での優勝や十両昇進を経験。2014年には念願の新入幕を果たしました。その後、横綱からの金星獲得や十両優勝など、節目ごとに確かな実績を残しています。
主な経歴を時系列で整理します。
| 時期 | 出来事 | 主な実績・関係 |
|---|---|---|
| 2003年3月 | 初土俵 | 15歳で角界入り |
| 2007年11月 | 三段目優勝 | 7勝0敗 |
| 2010年1月 | 幕下優勝 | 7勝0敗 |
| 2010年7月 | 新十両 | 9勝6敗 |
| 2014年5月 | 新入幕 | 10勝5敗、敢闘賞 |
| 2015年5月 | 初金星 | 横綱・日馬富士を破る |
| 2018年3月 | 十両優勝 | 11勝4敗 |
| 2022年5月 | 敢闘賞 | 11勝4敗 |
| 2025年5月 | 敢闘賞 | 10勝5敗 |
| 2026年9月 | 通算出場記録 | 5日目に1613回到達 |
| 2026年11月 | 最新番付 | 西十両11枚目 |
日本相撲協会の戦歴と報道各社の記録をもとに整理しています。
2003年3月、15歳で境川部屋から初土俵佐田の海は中学卒業後、境川部屋に入門しました。
入門当初の四股名は本名の松村。2004年1月場所から佐田の海を名乗っています。
当初から順調に番付を上げたわけではありません。幕下での厳しい時期も経験し、2007年には三段目優勝、2010年には幕下優勝を達成しました。
同年7月場所には新十両へ昇進。ここで父と同じく関取の地位に到達し、親子二代の関取が実現しました。
2014年5月、新入幕で10勝5敗の敢闘賞大きな転機となったのが2014年5月場所です。
東前頭17枚目で迎えた新入幕の場所で、佐田の海は10勝5敗を記録。初めての敢闘賞も獲得しました。
父も元小結として幕内で活躍した力士だったため、この昇進は単なる個人の出世にとどまらず、親子二代にわたる幕内力士の誕生として注目されました。
最高位は前頭筆頭佐田の海の自己最高位は前頭筆頭です。
三役である小結・関脇への昇進はありませんが、幕内上位で横綱や大関と対戦してきた実績があります。
2015年7月場所には西前頭筆頭まで番付を上げました。前頭筆頭は三役に近い位置であり、上位力士との対戦が増える厳しい地位です。
【父は元小結・佐田の海鴻嗣】親子二代で同じ四股名を受け継いだ背景
佐田の海貴士を語るうえで欠かせないのが、父である元小結・佐田の海鴻嗣(さだのうみ・こうじ)の存在です。
日本相撲協会の引退力士プロフィールにも、佐田の海鴻嗣の最高位は小結と記録されています。
父は出羽海部屋に所属し、1972年3月場所に初土俵を踏みました。1988年7月場所に現役を引退しています。
息子の貴士は父の四股名を受け継ぎ、同じ佐田の海として土俵に上がっています。
父から受け継いだのは四股名だけではない親子二代の関係で興味深いのは、父が現役時代に所属していた出羽海部屋ではなく、境川部屋を入門先に選んだことです。
境川親方は元小結・両国。父の弟弟子にあたる人物です。
日刊スポーツの2025年の特集記事によれば、父の勧めもあって境川部屋への入門を決めました。
また、幼いころから父の現役時代に憧れていた一方、相撲のアマチュア経験を積まずに角界入りした経緯も紹介されています。
父の実績を背景にしながらも、自分自身の力で番付を上げてきたことが、佐田の海のキャリアの特徴です。
親子二代の主な関係を整理| 人物 | 立場 | 関係・実績 |
|---|---|---|
| 佐田の海貴士 | 現役力士 | 1987年生まれ、境川部屋 |
| 佐田の海鴻嗣 | 元小結 | 貴士の父、同じ四股名 |
| 境川親方 | 元小結・両国 | 貴士の師匠、父の弟弟子 |
| 日本相撲協会 | 相撲統括団体 | 両者の力士プロフィールを掲載 |
2014年の新入幕によって、佐田の海親子は史上8組目の親子幕内力士となりました。
親子で同じ四股名を名乗り、それぞれ幕内の土俵に立ったという事実は、相撲界でも印象的な記録です。
【得意技と主な実績】右四つ・寄りを軸にした正統派の相撲
日本相撲協会のプロフィールで紹介されている佐田の海の得意技は、右四つ・寄りです。
右四つとは、相手と組んだときに右手を相手の左下手に差し、左手を上手に取る形を基本とする組み手です。
そこから相手の体勢を崩し、前に出て土俵の外へ運ぶのが寄りの攻めです。
派手な大技に頼るのではなく、組んでから前に出る基本に忠実な相撲が持ち味です。
寄り切りが得意な決まり手日本相撲協会が公表している過去6場所の決まり手傾向では、次の数字が示されています。
| 決まり手 | 割合 |
|---|---|
| 寄り切り | 51% |
| 押し出し | 14% |
| 寄り倒し | 9% |
| その他 | 26% |
90取組35勝を対象にした集計で、寄り切りが最も多い決まり手となっています。
右四つから前に出る相撲が、実際の取組結果にも表れています。
日馬富士から獲得した貴重な金星佐田の海の代表的な実績として知られるのが、2015年5月場所の金星です。
4日目、当時の横綱・日馬富士と対戦しました。
最初の一番は両者が土俵下へ落ち、物言いの結果、取り直しとなりました。
そして取り直しの一番で佐田の海が日馬富士を破り、初金星を獲得しました。
決まり手は引っ掛けです。
横綱を破る金星は平幕力士にとって大きな勲章です。佐田の海はこの一番で、自身の実力を幕内上位の土俵で示しました。
佐田の海の主な受賞・優勝記録日本相撲協会の公式記録では、次の実績が確認できます。
- 幕内優勝:0回
- 十両優勝:1回
- 幕下優勝:1回
- 三段目優勝:1回
- 敢闘賞:3回
- 殊勲賞:0回
- 技能賞:0回
- 金星:1個
特に2018年3月場所の十両優勝は、11勝4敗という好成績によるものです。
また、2022年5月場所には11勝4敗、2025年5月場所には10勝5敗を記録し、いずれも敢闘賞を受賞しました。
39歳を迎える前の時期にも、幕内で二桁勝利を挙げていたことは、長く現役を続けてきた力士として注目すべき点です。
【2026年秋場所の戦績】通算出場1613回で歴代10位に並ぶ
2026年秋場所は、佐田の海にとって記録面で大きな意味を持つ場所となりました。
9月17日の5日目、風賢央との取組で通算出場1613回に到達。これによって、歴代10位の富士桜に並びました。
日刊スポーツが報じた秋場所5日目時点の通算出場記録では、佐田の海は富士桜と同じ1613回で10位タイとなっています。
2003年春場所に初土俵を踏んでから23年以上。39歳のベテラン力士が歴代記録の上位に名を連ねた瞬間でした。
2026年秋場所は3勝12敗記録面では大きな節目を迎えた一方、秋場所の最終成績は3勝12敗でした。
秋場所の番付は東十両5枚目。15日間の戦いで負け越し、翌11月場所は西十両11枚目へと番付を下げています。
| 項目 | 2026年秋場所の内容 |
|---|---|
| 番付 | 東十両5枚目 |
| 場所 | 2026年9月場所 |
| 最終成績 | 3勝12敗 |
| 記録達成日 | 9月17日 |
| 対戦相手 | 風賢央 |
| 通算出場 | 1613回 |
| 歴代順位 | 10位タイ |
| 比較対象 | 富士桜 |
この記録で注意したいのは、1613回という数字が秋場所5日目時点の記録であることです。2026年11月場所時点の日本相撲協会公式プロフィールでは、通算794勝829敗22休(141場所)と更新されています。
つまり、1613回は現在の通算成績そのものではなく、秋場所の途中で到達した歴史的な出場記録です。
通算出場記録の上位力士と比較2026年秋場所5日目時点の日刊スポーツの報道によると、通算出場記録の上位は次のとおりです。
| 順位 | 力士 | 通算出場 |
|---|---|---|
| 1位 | 大潮 | 1891回 |
| 2位 | 旭天鵬 | 1871回 |
| 3位 | 玉鷲 | 1813回 |
| 4位 | 安美錦 | 1795回 |
| 5位 | 寺尾 | 1793回 |
| 6位 | 魁皇 | 1731回 |
| 7位 | 若の里 | 1691回 |
| 8位 | 高見山 | 1654回 |
| 9位 | 青葉城 | 1630回 |
| 10位タイ | 富士桜 | 1613回 |
| 10位タイ | 佐田の海 | 1613回 |
出場回数は、単純な優勝回数や勝率とは異なる指標です。
長期間にわたって本場所の取組に出続けることが求められるため、力士としての継続性を示す記録でもあります。
佐田の海がこの記録に並んだ背景には、15歳から角界に入り、39歳まで関取として戦ってきたキャリアがあります。
【プロの結論】佐田の海の本当の価値は23年間積み重ねた現役実績にある
佐田の海を評価するとき、最高位の前頭筆頭や金星1個だけに注目すると、キャリアの全体像を見落とします。
むしろ注目したいのは、2003年の初土俵から2026年まで、長期間にわたって関取としての地位を維持してきたことです。
大相撲では、幕内に上がること自体が難しく、さらに幕内に定着するには継続した勝ち越しが大切です。
佐田の海は幕下での優勝、新十両、新入幕、金星、十両優勝と段階的に実績を積み上げました。
また、2022年には35歳で自己最多の11勝を挙げ、2025年にも敢闘賞を獲得しています。年齢を重ねても結果を残してきた点は、キャリアを評価するうえで重要です。
一方、2026年は3月から9月まで負け越しが続き、11月場所では西十両11枚目となりました。現在の課題は、幕内復帰を目指すうえで勝ち星をどこまで積み上げられるかです。
今後の佐田の海を見る際の判断基準は、次の3点です。
1. 勝ち越しの回復: 直近場所で続いた負け越しから脱却できるか。
2. 得意の右四つ・寄り: 自分の形を作り、持ち味の前に出る相撲を取り戻せるか。
3. 関取としての継続: 39歳という年齢で、どこまで安定した成績を残せるか。
親子二代の四股名、日馬富士からの金星、歴代上位に並んだ通算出場記録。これらを一つのキャリアとして見ると、佐田の海は単なるベテラン力士ではなく、長年にわたって相撲界の第一線で戦ってきた実績の持ち主です。
【佐田の海に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:佐田の海の現在の番付は何枚目ですか?
A1:2026年11月場所の番付は西十両11枚目です。所属は境川部屋で、39歳の現役力士として活動しています。
Q2:佐田の海の父親は誰ですか?
A2:父親は元小結の佐田の海鴻嗣です。息子の貴士も同じ四股名を受け継ぎ、2014年5月場所の新入幕によって親子二代の幕内力士となりました。
Q3:佐田の海の最高位と通算成績は?
A3:最高位は前頭筆頭です。2026年11月場所時点の通算成績は794勝829敗22休で、敢闘賞3回、金星1個を記録しています。
佐田の海貴士は、2003年3月場所に初土俵を踏んで以来、23年以上にわたって相撲を取り続けてきたベテラン力士です。
2026年11月現在は西十両11枚目。通算成績794勝829敗22休、最高位は前頭筆頭で、横綱・日馬富士からの金星や十両優勝など、数々の実績を残しています。
父・佐田の海鴻嗣から四股名を受け継ぎ、親子二代で幕内に上がった経歴も特筆すべき点です。
2026年秋場所では通算出場1613回で歴代10位タイに並びました。一方で、秋場所の3勝12敗という結果を受け、11月場所は西十両11枚目から再出発となります。
これからの注目点は、長年磨いてきた右四つ・寄りの相撲を武器に、再び勝ち越しを重ねられるかどうかです。
父の背中を追い、父と同じ四股名で土俵に立ち続けてきた佐田の海。その23年以上の歩みと、39歳で迎える次の挑戦に注目が集まります。