2026年現在、ムツゴロウ王国の活動を知るうえで重要なのが、北海道中標津町にあるムツ牧場と、家族が発信する「ムツゴロウ動物王国のブログ」です。
かつてのように畑正憲さんを中心とした大規模な動物王国が運営されているわけではありません。しかし、牧場の馬たちとの暮らしや動物に関する情報発信、オリジナル商品の販売など、活動は形を変えて続いています。
2026年10月の公式ブログに見る現在の暮らし注目したいのは、2026年10月25日付のブログ記事「4兄妹はすくすく成長中」です。
記事では、牧草地で夫が最後の牧草作りをしている様子や、母犬の「ひよこ豆ヒヨ」が出産した4匹の子犬の成長が紹介されています。
また、10月4日の記事では、ムツさんと母親が愛した自宅前の紅葉についても触れられています。
こうした日々の記録からは、現在も北海道の自然に囲まれた場所で、家族と動物たちの暮らしが続いていることが伝わります。
2026年版ムツゴロウ動物王国カレンダーも発売ファンにとってうれしいニュースが、毎年恒例のムツゴロウ動物王国カレンダーです。
公式ブログによると、2026年度版は2025年11月3日に発売されました。
掲載された動物には、次のような仲間たちがいます。
- ムツ牧場で生まれた仔馬「桜姫」
- 北海道の小さな野生動物、エゾモモンガ
- 津山家で生まれた3匹の兄弟
- 馬小屋で暮らす猫のチャト
加えて、2026年版では通常の動物王国カレンダーに加え、ムツ牧場の馬だけを取り上げた「ムツ牧場カレンダー~馬たちの四季~」も発売されました。
2026年の販売に続き、2026年10月20日には、公式ブログで2027年度版カレンダーの制作開始も告知されています。ムツ牧場の馬やエゾモモンガなどが掲載される予定で、11月初旬の発売を目指しているとのことです。
これは、畑さんが亡くなった後も、動物たちの写真や作品を通じたファンとの交流が続いていることを示しています。
【歴史を整理】北海道浜中町の動物王国と中標津のムツ牧場は別施設

ムツゴロウ王国の現在を理解するには、まず北海道にあった施設と東京に進出した施設、そして現在のムツ牧場を区別する必要があります。
実は、北海道浜中町の動物王国と、中標津町のムツ牧場は同じ施設ではありません。
1972年、北海道浜中町に動物王国を開設畑正憲さんは1935年4月17日、福岡市で生まれました。
東京大学で動物学を学び、学習研究社で映像制作に携わった後、作家として活動を本格化させます。
1968年には『われら動物みな兄弟』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞しました。
その後、1971年に北海道の嶮暮帰島へ移住。翌1972年、北海道浜中町にムツゴロウ動物王国を開きました。
当初は馬の繁殖などを考えていたものの、犬、猫、牛、馬、クマなど多くの動物が集まり、人間と動物が一緒に生活する独特の共同体へと発展しました。
畑さん自身の2021年のインタビューでは、動物が500匹以上、世話をするスタッフが40人に達した時期もあったと振り返っています。
1978年には中標津町にムツ牧場を開設浜中町の動物王国とは別に、1978年には北海道中標津町にムツ牧場が開設されました。
こちらは特に馬との関わりが深い施設です。
畑さんが愛した北海道和種の馬「ゴンベ」と「ポンコ」の血統を引き継ぐ馬たちが飼育され、自然の中で乗馬を楽しめる場所として運営されてきました。
つまり、浜中町の動物王国が犬や猫など多種多様な動物との共同生活を象徴する場所だったのに対し、中標津町のムツ牧場は馬との暮らしや乗馬に重点を置いた施設です。
ムツゴロウ王国の歴史と現在を年表で比較| 時期 | 出来事 | 現在との関係 |
|---|---|---|
| 1971年 | 北海道の嶮暮帰島へ移住 | 動物との共同生活の原点 |
| 1972年 | 浜中町に動物王国を開設 | 北海道での活動が本格化 |
| 1978年 | 中標津町にムツ牧場を開設 | 現在につながる牧場 |
| 1980年 | 「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」放送開始 | 全国的な人気を獲得 |
| 2004年7月 | 東京ムツゴロウ動物王国が開園 | 東京進出 |
| 2006年7月 | 運営会社が事実上倒産 | 経営難が深刻化 |
| 2007年11月 | 東京施設が閉園 | 東京での運営が終了 |
| 2023年4月5日 | 畑正憲さん死去 | 娘夫婦への継承が注目される |
| 2026年 | ブログ・カレンダー・乗馬活動が継続 | 現在の活動形態 |
この年表から分かるのは、東京の施設が閉園したことと、北海道のムツ牧場がなくなったことは、まったく別の話だという点です。
【閉園理由を検証】東京ムツゴロウ動物王国はなぜ2007年に閉園した?
東京ムツゴロウ動物王国は、2004年7月、東京都あきる野市の東京サマーランド内に開園しました。
北海道の動物王国を東京に移すことで、首都圏の人々にも動物たちとの交流を体験してもらう狙いがありました。
しかし、開園後は想定したほど入場者が集まりませんでした。
最大の問題は集客不足と運営会社の経営破綻スポニチの2023年4月7日付報道によると、開園当初、畑さん側は運営会社に経営を委託していました。
ところが、来場者数が予想を大幅に下回り、2006年7月には運営会社が事実上倒産します。
その後は畑さんの個人事務所が運営を引き継ぎましたが、経営の立て直しは難しく、2007年11月に閉園しました。
経緯を整理すると次のとおりです。
- 2004年7月: 東京サマーランド内に開園。
- 2006年7月: 運営会社が事実上倒産。
- 2006年以降: 畑さんの個人事務所が運営を引き継ぐ。
- 2007年11月: 東京施設が閉園。
動物を飼育する施設は、一般的な観光施設とは異なる経営上の難しさがあります。
動物たちの食費、医療費、飼育環境の維持費、人件費など、来場者数が減っても簡単には削減できない支出が存在します。
しかも、ムツゴロウ王国は動物と人間が一緒に生活することを特徴としていました。
動物たちを大切にするという理念を維持するには、相応の資金と人手が必要だったのです。
畑さんは東京進出後、約3億円とも報じられた借金を抱えましたが、その後、執筆活動などを通じて返済したと報じられています。
東京サマーランド自体が閉園したわけではないここは誤解されやすいポイントです。
閉園したのは、東京サマーランド内に設けられた「東京ムツゴロウ動物王国」です。
東京サマーランドという施設そのものが、ムツゴロウ王国と同時に閉園したわけではありません。
また、東京で飼育されていた動物たちは、閉園に伴って北海道へ戻ることになりました。
したがって、「ムツゴロウ王国は2007年に完全消滅した」という説明も正確ではありません。
東京のテーマパーク型施設がなくなった一方、北海道では牧場を中心とした活動が残りました。
【後継者は誰?】ムツゴロウ動物王国を受け継いだ娘夫婦の現在
2023年4月5日、畑正憲さんは北海道中標津町の病院で心筋梗塞のため亡くなりました。87歳でした。
この訃報を受け、注目されたのがムツ牧場の今後です。
娘夫婦がムツ牧場の運営を引き継ぐスポニチは2023年4月8日、ムツ牧場が今後も継続することを報道しました。
同報道によると、牧場を引き継ぐのは、これまでも実質的な運営を担ってきた畑さんの娘夫婦です。
特に娘婿の津山剛さんは、畑さんと長年にわたって動物の世話をしてきた人物です。
琉球新報が2023年4月7日に配信した共同通信の記事では、津山さんが沖縄県出身で、約40年前に畑さんの牧場を訪れたことが紹介されています。
畑さんの動物への向き合い方に憧れ、実際に動物の世話をするようになり、その後、畑さんの娘と結婚しました。
つまり、畑さんの死後に突然、外部の人物が牧場を引き継いだわけではありません。
以前から現場を支えていた家族が、その活動を継続する形になっています。
2026年も娘の明日美さんがブログで発信2026年のブログでは、娘の明日美さんが日常の様子を発信しています。
記事には、牧場の馬たちだけでなく、家族の犬や猫、北海道の自然、季節の移り変わりなども登場します。
2026年10月25日の記事では、夫が牧草作りをする様子も紹介されていました。
このことからも、牧場での仕事と動物たちの生活が、家族の日常の中に根付いていることが分かります。
また、ブログには畑さんの絵や作品を紹介する記事、関連商品の案内も掲載されています。
畑さんの名前を冠した活動は、単に過去の思い出を保存するだけでなく、現在の動物たちの姿を発信する形で続いています。
関係者・施設・活動の関係一覧| 人物・施設 | 関係・役割 | 2026年の位置付け |
|---|---|---|
| 畑正憲さん | 動物王国の創設者 | 2023年に死去 |
| 畑正憲さんの娘・明日美さん | 家族として牧場活動を継承 | ブログで近況を発信 |
| 娘婿・津山剛さん | 動物の世話を長年担当 | 牧場運営を支える |
| 津山風花さん | 畑さんの孫 | 2023年の訃報時に家族としてブログで報告 |
| ムツ牧場 | 1978年開設の牧場 | 乗馬活動を継続 |
| 日だまり乗馬クラブ | ムツ牧場の乗馬施設 | 事前問い合わせが必要 |
| SHOPムツさん | 関連グッズなどを扱うショップ | カレンダーや動物関連商品を発信 |
この関係から見えてくるのは、ムツゴロウ王国の継承が単純な施設の相続ではないということです。
畑さんが長年築いてきた動物との関係や、北海道での生活を支える仕組みを、家族が引き継いでいる点に意味があります。
【乗馬体験はできる?】ムツ牧場・日だまり乗馬クラブの営業状況
ムツゴロウ王国の現在を実際に体験したい人にとって、気になるのがムツ牧場での乗馬です。
現在のムツ牧場は、かつての東京施設のような動物テーマパークではありません。
馬との交流や乗馬を中心とする活動が、主な特徴になっています。
なかしべつ観光協会も2026年度の乗馬情報を掲載なかしべつ観光協会の2026年度アクティビティ案内には、「乗馬(ムツ牧場)」が掲載されています。
一方、同ページには、現在ウェブ上で詳細を閲覧できないため、直接問い合わせるよう案内されています。
掲載されている電話番号は次のとおりです。
ムツ牧場・乗馬に関する問い合わせ
0153-79-2233
なかしべつ観光協会掲載の問い合わせ先
施設名
ムツ牧場・日だまり乗馬クラブ
所在地
北海道標津郡中標津町
体験内容
乗馬・馬との交流
利用前の確認事項
営業日、予約状況、料金、体験コース、天候による変更
2026年度の観光協会情報をもとに整理。最新の営業条件は電話で確認してください。
旅行情報サイトの施設紹介では、日だまり乗馬クラブについて、初心者向けのコースから森や草原を巡るトレッキングコースまで紹介されています。
馬に乗った経験が少ない人でも参加できるコースが案内されてきました。
ただし、掲載されている営業時間や料金は、旅行情報サイトの過去の施設データに基づくものです。
2026年11月現在の最新料金や予約枠を保証する情報ではありません。
訪問前には、必ず電話で次の点を確認してください。
- 希望日に乗馬体験が可能か
- 初心者向けのコースが利用できるか
- 料金や所要時間はいくらか
- 予約が必要か
- 雨や強風などで中止になる条件はあるか
ここで大切なのは、ムツ牧場を昔のムツゴロウ動物王国と同じ感覚で訪れないことです。
現在の観光協会の案内は乗馬体験を中心としており、昔のように犬や猫など多数の動物と自由に触れ合える一般公開型テーマパークとして紹介されているわけではありません。
動物たちの生活を守りながら活動を続ける牧場であることを理解し、訪問前に利用条件を確認することが大切です。
【動物たちは現在どうしている?】馬・犬・猫などの近況
ムツゴロウ王国のファンが特に気にしているのが、かつて畑さんと一緒に暮らしていた動物たちの現在でしょう。
テレビで活躍した犬や猫、馬たちの姿を覚えている人も多いはずです。
馬たちはムツ牧場で暮らし続けているムツ牧場は、畑さんが愛した北海道和種の馬たちを受け継いできました。
2023年のスポニチ報道では、ゴンベとポンコの血統を引く馬など11頭が飼育されていたと紹介されています。
その後の2026年版カレンダーにも、ムツ牧場で生まれた仔馬や、自然の中で暮らす馬たちが登場しています。
2026年10月のブログでも、牧草作りや放牧地の様子が発信されています。
こうした記録から、馬たちの飼育と牧場の日常が現在も続いていることが確認できます。
ただし、2023年に報じられた11頭という数字を、2026年現在の飼育頭数として扱うことはできません。
犬や猫との生活もブログで紹介2026年のブログには、犬や猫との暮らしも登場します。
特に10月の記事では、家族の犬が4匹の子犬を出産し、成長していく様子が紹介されていました。
また、2026年版カレンダーには馬小屋の猫「チャト」も登場しています。
これは、動物王国の活動が馬だけに限定されているわけではないことを示す記録です。
ただし、現在ブログに登場する犬や猫と、過去のテレビ番組に登場した動物たちが同じ個体だとは限りません。
かつての動物王国にいたすべての動物について、2026年時点の生存状況や所在が公開されているわけでもありません。
エゾモモンガなど北海道の野生動物も発信ムツゴロウ動物王国のカレンダーでは、エゾモモンガなど北海道の自然に生きる動物も紹介されています。
これは、畑さんが大切にしてきた動物への関心が、牧場で飼育する動物だけにとどまらないことを感じさせます。
かつてのテレビ番組では世界中の野生動物との交流が中心的な見どころでしたが、現在の発信は北海道の身近な自然や家族の暮らしに重点が置かれています。
大規模なテレビ企画から、日々の生活に根ざした発信へ。
ここに、現在のムツゴロウ王国の大きな変化があります。
【よくある誤解を整理】ムツゴロウ王国の現在に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ムツゴロウ王国は2026年現在も営業していますか?
A1:東京サマーランド内にあった東京ムツゴロウ動物王国は2007年11月に閉園しています。一方、北海道中標津町のムツ牧場は活動を続けており、2026年度の観光協会情報にも乗馬体験が掲載されています。ただし、利用前の電話確認が必要です。
Q2:ムツゴロウさんの娘夫婦は現在も牧場を運営していますか?
A2:2023年4月の報道では、以前から実質的な運営を担っていた娘夫婦がムツ牧場を引き継ぐことが明らかになりました。2026年の公式ブログでも娘の明日美さんが近況を発信しており、牧場の馬や家族の動物たちの暮らしを紹介しています。
Q3:ムツ牧場では一般の人も乗馬体験ができますか?
A3:乗馬体験は2026年度のなかしべつ観光協会のアクティビティ案内に掲載されています。ただし、詳細ページはウェブ上で閲覧できない状態のため、営業日や予約、料金などを電話(0153-79-2233)で確認してください。
2026年現在のムツゴロウ王国を整理すると、東京のテーマパークは2007年に閉園したものの、北海道中標津町のムツ牧場を中心とする活動は続いています。
畑正憲さんは2023年4月5日に亡くなりましたが、長年牧場を支えてきた娘夫婦が活動を引き継ぎ、ブログやカレンダーを通じて動物たちの近況を発信しています。
特に2026年は、仔馬や犬、猫、エゾモモンガなどの姿がカレンダーやブログで紹介され、2027年度版のカレンダー制作も始まっています。
【プロの結論】現在のムツゴロウ王国を理解する3つの視点
1. 施設と理念を分けて考える: 東京の動物テーマパークは閉園しましたが、北海道の牧場活動まで終了したわけではありません。
2. 家族による継承に注目する: 娘夫婦が牧場を引き継ぎ、動物との暮らしを続けています。
3. 最新情報は公式ブログと観光協会で確認する: 乗馬体験の営業条件やカレンダーの販売状況は、時期によって変わります。
かつてテレビの中で見せてくれた、動物たちと人間が一緒に生きる姿。その舞台は大きく変わりましたが、北海道の自然の中では、今も馬や犬、猫たちとの日常が続いています。
ムツゴロウ王国の現在とは、かつての施設がそのまま残っているという意味ではありません。畑正憲さんが大切にした動物との関係を、次の世代が自分たちの暮らしの中で受け継いでいる姿なのです。