前田健太(マエケン)の成績は、2026年シーズン終了時点で、広島東洋カープ時代の97勝、MLBでの68勝、そして楽天復帰後の6勝を合わせた日米通算171勝に到達している。広島時代は通算97勝67敗、防御率2.39という圧倒的な実績を残し、MLBではロサンゼルス・ドジャース、ミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガースなどで通算68勝56敗、防御率4.20を記録した。
2026年からは東北楽天ゴールデンイーグルスに所属。38歳を迎えたシーズンは、15試合に先発して6勝4敗、防御率2.19という成績だった。2010年の投手三冠王、2度の沢村栄治賞、アメリカでの実績を経て日本球界に戻った右腕は、どのような数字を積み重ねてきたのか。年度別成績、タイトル獲得歴、MLB移籍の経緯まで整理する。
【2026年最新】前田健太は現在楽天所属!今季の成績を詳しく解説

2026年の前田健太は、東北楽天ゴールデンイーグルスの背番号18としてプレーした。2025年11月26日、楽天球団が前田との契約合意を正式発表。アメリカでのキャリアを経て、11年ぶりに日本球界へ復帰することになった。
NPB公式の個人年度別成績とパ・リーグ公式の選手成績によると、2026年シーズンの投手成績は以下のとおりだ。
- 所属球団:東北楽天ゴールデンイーグルス
- 登板数:15試合
- 先発登板:15試合
- 勝敗:6勝4敗
- 防御率:2.19
- 投球回:86回1/3
- 奪三振:74
- 被安打:71
- 与四球:19
- WHIP:1.04
- 完投・完封:各1回
2026年の数字で特に注目したいのは、防御率2.19とWHIP1.04だ。
防御率2.19は、9イニング当たりに許した自責点が平均2.19点だったことを意味する。WHIP1.04も、1イニング当たりに許した安打と四球の合計が約1.04人という水準であり、走者を簡単には出さない投球ができていたことを示している。
加えて、86回1/3を投げて74奪三振、与四球19という数字も見逃せない。奪三振と四球の比率であるK/BBは3.89。制球と三振を取る能力の両面で、安定感のある内容だった。
もちろん、15試合という登板数は、広島時代に200イニング以上を投げていた全盛期と同じ条件ではない。それでも、38歳で日本の一軍先発ローテーションに戻り、防御率2点台前半を記録したことは、復帰後の大きな成果といえる。
【日米通算成績を比較】広島97勝・防御率2.39とMLB68勝・防御率4.20の違い
前田健太のキャリアを理解するうえで、最も重要なのが広島時代とMLB時代の成績比較だ。
広島ではエースとして長いイニングを投げ、リーグを代表する先発投手として活躍。一方、MLBでは先発だけでなく救援でも登板し、異なる役割を経験しながら通算68勝を挙げた。
それぞれの通算記録を整理すると、次のようになる。
| 時期・球団 | 登板数 | 勝敗 | 防御率 | 主な実績・関係 |
|---|---|---|---|---|
| 広島東洋カープ(2007~2015年) | 218 | 97勝67敗 | 2.39 | 日本のエース、投手三冠、沢村賞2回 |
| ドジャース(2016~2019年) | 137 | 47勝35敗 | 3.87 | MLB挑戦、2016年16勝 |
| ツインズ(2020~2023年) | 53 | 18勝14敗 | 4.02 | 2020年に防御率2.70、2022年は登板なし |
| タイガース(2024~2025年) | 36 | 3勝7敗 | 6.21 | 2025年は7試合に登板 |
| 楽天(2026年) | 15 | 6勝4敗 | 2.19 | 11年ぶりのNPB復帰 |
| MLB通算 | 226 | 68勝56敗 | 4.20 | 172先発、1055奪三振 |
| NPB通算(2026年終了時) | 233 | 103勝71敗 | 2.38 | 広島と楽天での合計 |
※球団別の防御率は各年度の自責点と投球回から算出した期間通算値。MLB通算記録はMLB公式、NPB通算記録は日本野球機構の公表値に基づく。
広島時代は97勝67敗、防御率2.392007年に広島東洋カープへ入団した前田は、2年目の2008年から一軍で本格的に活躍した。
広島での9年間は218試合に登板し、97勝67敗、防御率2.39。投球回は1509回2/3、奪三振は1233を記録している。
特筆すべきは、単に勝ち星を積み重ねただけではなく、長いイニングを投げながら安定した防御率を維持していた点だ。2012年には206回1/3を投げて防御率1.53を記録。2015年にも206回1/3を投げ、15勝8敗、防御率2.09という成績を残した。
この97勝は、広島のエースとしてチームを支えた期間の実績そのものだ。
MLBでは68勝56敗、防御率4.20MLB公式の通算記録によると、前田はメジャー226試合に登板し、68勝56敗、防御率4.20、986回2/3、1055奪三振を記録した。
MLBでの最初の所属先はロサンゼルス・ドジャース。2016年には32試合に登板して16勝11敗、防御率3.48を記録し、渡米1年目からチームの主力投手として活躍した。
その後、ミネソタ・ツインズでは2020年に6勝1敗、防御率2.70を記録。2020年のオールMLBセカンドチームにも選出されている。
ただし、広島時代の防御率2.39とMLB時代の4.20を単純に比較して、投手としての能力が低下したと判断するのは適切ではない。打者のレベル、ボールや球場の特性、登板間隔、先発と救援の役割など、競技環境が異なるからだ。
MLB通算226試合のうち172試合は先発登板で、残りは救援登板。日本時代とは異なる起用法も経験している。
2026年終了時点の日米通算は171勝前田の通算勝利数を2026年シーズン終了時点で計算すると、次のようになる。
- 広島東洋カープ:97勝
- MLB:68勝
- 東北楽天ゴールデンイーグルス:6勝
- 日米通算:171勝
2025年11月の楽天入団発表時点では日米通算165勝だったが、2026年に6勝を追加し、171勝となった。日本球界復帰によって、通算勝利数をさらに伸ばしたことが分かる。
【年度別成績】広島・ドジャース・ツインズ・タイガースでの実績
前田健太の年度別成績を見ると、広島時代の安定した先発投球、ドジャース時代の順調なMLB適応、ツインズ時代の好調と故障からの復帰、そして楽天での再挑戦という流れが浮かび上がる。
広島時代の年度別投手成績(2008~2015年)日本野球機構の個人年度別成績に掲載されている数字は以下のとおり。
2008年:9勝2敗、防御率3.20、109回2/3、55奪三振。
2009年:8勝14敗、防御率3.36、193回、147奪三振。
2010年:15勝8敗、防御率2.21、215回2/3、174奪三振。
2011年:10勝12敗、防御率2.46、216回、192奪三振。
2012年:14勝7敗、防御率1.53、206回1/3、171奪三振。
2013年:15勝7敗、防御率2.10、175回2/3、158奪三振。
2014年:11勝9敗、防御率2.60、187回、161奪三振。
2015年:15勝8敗、防御率2.09、206回1/3、175奪三振。
この期間で特に際立つのが、2010年から2013年にかけての成績だ。2010年には投手三冠を達成し、2012年には防御率1.53という圧倒的な数字を残した。2015年にも15勝を挙げ、沢村賞を獲得している。
ドジャース時代の年度別成績(2016~2019年)2016年から2019年まで所属したドジャースでは、4年間で47勝を挙げた。
2016年:16勝11敗、防御率3.48、175回2/3、179奪三振。
2017年:13勝6敗、防御率4.22、134回1/3、140奪三振。
2018年:8勝10敗、防御率3.81、125回1/3、153奪三振。
2019年:10勝8敗、防御率4.04、153回2/3、169奪三振。
渡米1年目の16勝はMLBキャリアにおける年間最多勝利。2017年と2019年にも2桁勝利を記録した。
チームも2016年から2019年まで4年連続でナショナルリーグ西地区を制覇。2017年と2018年にはリーグ優勝を果たしている。前田は強豪チームの一員としてポストシーズンも経験した。
ツインズ時代の年度別成績(2020~2023年)2020年2月、前田はトレードでミネソタ・ツインズへ移籍した。
2020年:6勝1敗、防御率2.70、66回2/3、80奪三振。
2021年:6勝5敗、防御率4.66、106回1/3、113奪三振。
2022年:右肘のトミー・ジョン手術後のリハビリによりMLB登板なし。
2023年:6勝8敗、防御率4.23、104回1/3、117奪三振。
2020年は短縮シーズンながら、防御率2.70という好成績を残した。MLB公式プロフィールでも、この年の前田はオールMLBセカンドチームに選ばれた実績が紹介されている。
一方、2021年には右肘を故障し、トミー・ジョン手術を受けた。2022年は登板できなかったが、2023年にマウンドへ復帰。再びMLBで先発投手として投げられる状態まで戻したことは、キャリアの大きな転換点だった。
タイガース時代と2025年のMLB最終成績2024年はデトロイト・タイガースに移籍し、29試合に登板。3勝7敗、防御率6.09、112回1/3、96奪三振だった。
2025年もタイガースで7試合に登板したが、先発はなく、0勝0敗、防御率7.88、8イニングという結果だった。その後はカブス傘下のマイナーリーグ、ヤンキース傘下3Aスクラントンなどでプレーし、日本球界復帰への道を進んだ。
このように、MLBでの10年間は常に同じ役割で投げていたわけではない。先発として実績を積み、故障から復帰し、救援やマイナーでの調整も経験した期間だった。
【タイトル・受賞歴】最多勝2回、最多奪三振2回、沢村賞2回の実績
前田健太が日本球界で高く評価される理由は、通算97勝だけではない。個人タイトルと投手としての最高峰の表彰を複数回獲得している点にある。
主な獲得タイトル一覧- 最多勝利投手:2回(2010年、2015年)
- 最優秀防御率:3回(2010年、2012年、2013年)
- 最多奪三振:2回(2010年、2011年)
- 沢村栄治賞:2回(2010年、2015年)
- ベストナイン:3回(2010年、2013年、2015年)
- ゴールデングラブ賞:5回(2010年、2012~2015年)
特に、最優秀防御率を3回獲得している点は重要だ。勝利数だけでなく、失点を抑える能力でもリーグトップクラスの投手だったことを裏付けている。
2010年は投手三冠王を達成前田のキャリアを代表するシーズンが2010年だ。
この年は28試合に登板し、15勝8敗、防御率2.21、174奪三振を記録。セ・リーグの最多勝利、最優秀防御率、最多奪三振を同時に獲得した。
投手三冠は、勝つ能力、失点を抑える能力、打者を三振に取る能力のすべてでリーグトップに立ったことを意味する。
侍ジャパン公式の選手紹介でも、2010年の前田はセ・リーグで11年ぶりとなる投手三冠を達成したことが紹介されている。史上最年少、球団史上初という記録も伴う快挙だった。
沢村栄治賞は2010年と2015年の2回沢村栄治賞は、日本プロ野球において先発完投型の優秀な投手に贈られる歴史ある賞だ。
前田は2010年に初受賞し、2015年に2度目の受賞を果たした。
NPBが2015年10月26日に発表した選考結果によると、前田は同年29試合に登板して15勝8敗、防御率2.09を記録。沢村賞の選考基準7項目のうち、完投数を除く6項目を満たした。
特に評価されたのが、29試合の先発登板のうち26試合でクオリティースタートを達成した安定感だ。シーズンを通じて試合を作り続けたことが、2度目の受賞につながった。
2010年と2015年という異なる時期に沢村賞を獲得していることからも、一時的な好調にとどまらない実力がうかがえる。
【MLB移籍の経緯】ドジャースからツインズ、タイガースを経て楽天へ
前田健太の海外挑戦は、2015年オフのポスティングシステム利用から始まった。
広島ではすでに15勝を挙げて最多勝と沢村賞を獲得しており、日本を代表する先発投手として評価されていた。2015年オフにメジャー移籍を目指し、2016年1月にはロサンゼルス・ドジャースとの契約合意が報じられた。
ドジャースで築いたMLBキャリア2016年のMLBデビュー後、前田は1年目から16勝を挙げた。
ドジャースはナショナルリーグ西地区の強豪であり、2017年と2018年にはワールドシリーズに進出している。前田自身も、先発と救援の両方を経験しながらチームの勝利に貢献した。
特に2018年と2019年は、先発登板に加えてブルペンでの起用も増えた。こうした役割の変化は、MLBでの成績を日本時代と比較するときに考慮すべきポイントだ。
ツインズ移籍と右肘手術からの復帰2020年2月、前田はドジャースからツインズへトレード移籍した。
移籍初年度の2020年は6勝1敗、防御率2.70と好投。オールMLBセカンドチームにも選ばれ、アメリカでも高い評価を獲得した。
しかし、2021年に右肘を痛め、トミー・ジョン手術を受けることになる。2022年は公式戦登板がなく、2023年に復帰を果たした。
2023年は21試合に登板して6勝8敗、防御率4.23。復帰後のシーズンとして、再びMLBのマウンドに立ち続けたことが大きな意味を持つ。
タイガースから日本球界復帰へ2024年はタイガースでプレーしたものの、防御率6.09と苦戦。2025年もMLBでは7試合の登板にとどまり、0勝0敗、防御率7.88だった。
その後、マイナーリーグでプレーする時期を経て、日本球界への復帰を決断。2025年11月26日、楽天が前田との契約合意を発表した。
楽天への移籍は、単に所属球団が変わったという話ではない。広島で築いた日本の実績と、アメリカで経験した異なる野球環境を持ち帰り、38歳から再びNPBの先発投手として挑戦するキャリアの新しい段階だった。
【プロの結論】前田健太の成績を評価するなら勝利数・防御率・投球回の3つを見る
前田健太の成績を正しく評価するには、通算勝利数だけで判断しないことが大切だ。
特に確認したい指標は、勝利数、防御率、投球回の3つ。それぞれが異なる能力を示している。
1. 勝利数はキャリア全体の積み重ね日米通算171勝は、前田が長期間にわたって先発投手として結果を残してきた証拠だ。広島97勝、MLB68勝、楽天6勝という内訳を見ると、日本とアメリカの双方で勝ち星を積み上げてきたことが分かる。
ただし、勝利数は打線の援護や救援投手の働きにも左右される。投手個人の能力を測る場合は、防御率などと組み合わせる必要がある。
2. 防御率は所属リーグと役割を考慮する広島時代の2.39、MLB時代の4.20、楽天での2026年の2.19。この3つの数字は、それぞれ異なる環境での成績だ。
MLBの4.20だけを見て日本時代より劣っていたと評価するのは早計である。対戦する打者のレベルや球場、登板方法の違いが数字に反映されるからだ。
3. 投球回とWHIPで安定感を確認する広島時代には年間200イニング以上を複数回達成している。2010年の215回2/3、2011年の216回、2012年の206回1/3、2015年の206回1/3は、先発投手としての耐久性を示す数字だ。
2026年の楽天では86回1/3を投げ、WHIP1.04を記録した。全盛期と投球回を単純比較することはできないものの、走者を抑える能力が維持されていることを確認できる。
数字から分かる前田健太の本当の強み前田のキャリアで特徴的なのは、三振を奪う力と制球力、長いイニングを投げる能力を高い水準で備えていたことだ。
2010年の投手三冠は、その能力が一つのシーズンでそろった結果だった。MLBでは環境の違いに対応し、手術からの復帰も経験。2026年には楽天で防御率2.19を残した。
つまり、前田健太の価値は単なる171勝という数字だけでは測れない。異なるリーグ、異なる役割、故障による離脱という変化を経験しながら、プロの第一線で投げ続けてきたキャリアそのものにある。
前田健太の成績に関するよくある質問(FAQ)
Q1:前田健太の日米通算勝利数は何勝ですか?
A1:2026年シーズン終了時点で171勝です。広島時代の97勝、MLBの68勝、楽天での2026年の6勝を合計した数字です。
Q2:前田健太の広島時代とMLB時代の通算成績は?
A2:広島時代は218試合、97勝67敗、防御率2.39。MLB時代は226試合、68勝56敗、防御率4.20です。MLBでは1055奪三振を記録しています。
Q3:前田健太は2026年の楽天で何勝しましたか?
A3:2026年は15試合に登板し、6勝4敗、防御率2.19でした。投球回は86回1/3、奪三振74、WHIP1.04を記録しています。
Q4:前田健太は沢村賞を何回受賞していますか?
A4:2010年と2015年の2回です。2010年には最多勝、最優秀防御率、最多奪三振の投手三冠も達成しました。
Q5:前田健太がMLBで所属した球団はどこですか?
A5:ロサンゼルス・ドジャース、ミネソタ・ツインズ、デトロイト・タイガースです。2025年にはカブス傘下やヤンキース傘下のマイナーリーグでもプレーし、2026年から楽天に所属しています。
前田健太の成績を振り返ると、広島時代の97勝67敗、防御率2.39という圧倒的な実績がキャリアの土台になっている。2010年の投手三冠、2度の沢村栄治賞、最多勝2回、最優秀防御率3回というタイトル歴は、日本を代表するエースだったことを証明している。
MLBではドジャース、ツインズ、タイガースなどで68勝56敗、防御率4.20を記録。右肘の手術による離脱を乗り越え、2023年にはメジャー復帰も果たした。
そして2026年、楽天で15試合に先発し、6勝4敗、防御率2.19を記録。日米通算171勝に到達した。
広島での全盛期、MLBでの挑戦、故障からの復帰、そして楽天での日本球界復帰。前田健太のキャリアは、単純な年度別成績の羅列では見えてこない適応力と継続力を示している。
今後の注目点は、楽天でどこまで勝利数を伸ばせるか、そして先発投手として安定した投球回を積み重ねられるかだ。2026年の防御率2.19は、日本球界で再び結果を残したシーズンとして、今後のキャリアを語るうえでも重要な数字になる。