クワイトファインは、2025年9月19日に15歳で亡くなりました。
トウカイテイオーの後継種牡馬として活動してきた馬の訃報は、競馬ファンやプロジェクトを支援してきた人々にとって大きな出来事でした。
死亡が発表されたのは2025年9月24日クワイトファインプロジェクトは、2025年9月24日に公式Xで訃報を発表しました。
翌25日には、スポーツ紙や競馬メディアでも報道されています。
サンケイスポーツ配信の記事によると、死因は心臓発作(急性心不全)とされ、亡くなったのは9月19日。享年15歳でした。
長年にわたってトウカイテイオーの血を残す役割を担ってきた馬だけに、種牡馬としての活動を見守っていたファンからも惜しまれました。
プロジェクト側が表明した今後の方針訃報に際して、プロジェクト側は、これまでの支援への感謝とともに、残された産駒を立派な競走馬に育てるために取り組む意向を示しました。
つまり、クワイトファイン自身の種牡馬生活は終了しましたが、プロジェクトそのものの目的が失われたわけではありません。
これからは、すでに生まれた産駒が競走馬としてどこまで成長するか、そして父系を次の世代へつなげる可能性があるかが焦点になります。
JBISサーチで「16歳」「繁殖」と表示される理由2026年現在、クワイトファインを検索すると、JBISサーチのプロフィールに「16歳」「登録:繁殖」と表示される場合があります。
これは注意が必要なポイントです。
JBISサーチの2026年10月25日時点の基本プロフィールには、2010年4月19日生まれ、16歳、登録は繁殖という情報が掲載されています。一方、2025年9月19日の死亡はプロジェクトの発表と報道で確認されています。
データベースの年齢表示は生年月日を基準に更新されることがあり、登録区分も死亡の事実をそのまま反映するとは限りません。
したがって、プロフィールに16歳と表示されているからといって、現在も生存しているわけではありません。
2026年11月現在の正確な状況は、クワイトファイン本人は死亡しており、残された産駒が競走生活を続けているというものです。
2026年も続くプロジェクトの活動クワイトファインの死後も、関連する情報発信は続いています。
2026年7月2日には、ウマフリでプロジェクト連載第54回が公開されました。内容は産駒の勝利を題材に、地方競馬で走る馬たちと、それを支える人々の思いを取り上げたものです。
また、プロジェクトの公式動画チャンネルの投稿情報では、2026年10月15日にクワイエットエニフの厩舎見学イベントを11月8日に開催する旨の告知も確認できます。
父の姿を直接見ることはできなくなりましたが、産駒を応援するという形でファンと競馬関係者のつながりは続いています。
【クワイトファインの評価と実態】競走成績以上に残した功績とは

クワイトファインを評価するときには、競走馬としての実績と、種牡馬・血統保存活動における実績を分けて考える必要があります。
競走馬としての評価は決して高くなかった142戦6勝という記録は、競走馬として圧倒的な能力を示したものではありません。
中央競馬の重賞勝利はなく、地方競馬でも主に条件戦を走りました。
この点については、プロジェクト発起人の原田氏自身も、当初の活動記録で、クワイトファインが地方競馬の条件戦を勝った馬であり、ほかに後継候補がいたのではないかという意見も考えられると説明しています。
つまり、競走成績だけで評価するなら、歴史的名馬と同列に扱える馬ではありません。
血統保存という観点では非常に大きな意味があった一方、種牡馬としての存在意義は別です。
クワイトファインには、次のような特徴がありました。
- トウカイテイオーの直仔であること。
- 祖父がシンボリルドルフであること。
- 母父がミスターシービーであること。
- 日本競馬の歴史的な名馬につながる血統を持っていたこと。
- ファンの支援によって実際に種牡馬入りを実現したこと。
とくに重要なのは、血統保存という目的を掲げるだけでなく、実際に産駒を誕生させ、競走馬として送り出した点です。
クラウドファンディングで788万3,000円を集めたことは、競馬ファンが血統の継承に参加する新しい方法を示した事例でもあります。
種牡馬として成功したのか?ここは冷静な評価が必要です。
2026年10月時点のJBISサーチでは、産駒8頭のうち6頭が出走し、2頭が勝ち上がっています。
ただし、重賞勝ち馬はまだ誕生していません。
したがって、競走成績の面で優れた種牡馬として成功したと評価する段階にはありません。
一方で、少数の繁殖牝馬から産駒を誕生させ、地方競馬で勝ち馬を送り出したことは、プロジェクトの成果として評価できます。
今後の評価を左右する3つのポイントクワイトファインの功績を今後も評価していくうえでは、次の3点が重要です。
1. 産駒の競走成績
ベラジオノユメやクワイエットエニフがさらに勝ち星を伸ばせるか。競走馬としての成長が注目されます。
2. 牡馬産駒による父系継承
父系を残すには、牡馬産駒が競走馬として活躍するだけでなく、将来、種牡馬になる道を開けるかが重要です。牡馬が誕生したことだけで父系存続が確定するわけではありません。
3. プロジェクトの継続性
競走馬の生産には長い時間と資金が必要です。個人馬主やファンが支える活動を、どこまで次の世代へつなげられるかも評価の対象になります。
クワイトファインが残した価値は、単純な勝利数や賞金だけでは測れません。
競走馬としての評価と、血統保存に挑んだ馬としての評価。この2つを分けて見ることが、実態を理解するポイントです。
【クワイトファインに関するよくある質問(FAQ)】
Q1:クワイトファインは現在も生きていますか?
A1:いいえ。2025年9月19日に15歳で亡くなりました。クワイトファインプロジェクトが9月24日に訃報を発表し、報道でも確認されています。
Q2:クワイトファインの競走成績は何戦何勝ですか?
A2:地方競馬で142戦6勝です。2着13回、3着16回、総賞金483万3,000円を記録しました。2012年にデビューし、2019年に引退しています。
Q3:クワイトファインの父と母は誰ですか?
A3:父はトウカイテイオー、母はオーロラテルコ、母父はミスターシービーです。シンボリルドルフやシンザンなど、日本競馬を代表する名馬につながる血統を持っています。
Q4:クワイトファインの産駒で勝利した馬はいますか?
A4:います。2026年にはクワイエットエニフが6月16日に名古屋競馬で、ベラジオノユメが9月10日に笠松競馬で初勝利を挙げています。
Q5:トウカイテイオーの血統は今後も残りますか?
A5:クワイトファインの産駒に血統は受け継がれています。ただし、父系を将来にわたって残せるかは、牡馬産駒の成長や種牡馬入りの可能性などに左右されます。現時点で父系の存続が確定したわけではありません。
Q6:クワイトファインプロジェクトは失敗だったのでしょうか?
A6:競走成績や重賞実績だけを基準にすれば、まだ大きな成果を挙げたとはいえません。しかし、788万3,000円の支援を集めて種牡馬入りを実現し、複数の産駒を競走馬として送り出したことは事実です。血統保存とファン参加という目的から見れば、一定の成果を残した活動です。
クワイトファインは、競走馬として142戦6勝を記録し、2019年に現役を引退した地方競馬のサラブレッドでした。
その後、トウカイテイオーの血を残すための後継種牡馬プロジェクトによって、2020年に種牡馬入りを実現。578人の支援者から788万3,000円を集めたクラウドファンディングは、競馬ファンの思いが実際の生産活動につながった象徴的な取り組みとなりました。
2025年9月19日、クワイトファインは15歳で永眠しました。
しかし、2026年には産駒のクワイエットエニフとベラジオノユメが勝利を挙げています。JBISサーチでも産駒の競走成績が更新されており、父の血を受け継ぐ馬たちの歩みは続いています。
クワイトファインを評価する際に、競走成績だけを見れば、重賞タイトルを持つ名馬とは異なる存在です。
それでも、途絶える危機にあった血統を残そうと、多くの人々が力を合わせ、実際に次世代の競走馬を送り出した功績は小さくありません。
クワイトファイン自身の競走生活と種牡馬生活は終わりました。しかし、トウカイテイオーから受け継いだ血と、それを未来へ残そうとした人々の挑戦は、産駒たちの走りの中に生き続けています。
今後は産駒の競走成績だけでなく、牡馬による父系継承の可能性にも注目したいところです。