「僕らの夏休み」とは何を指すのか。単なる夏休みの思い出や作品名ではなく、東日本大震災をきっかけに誕生した学生主体の交流活動「僕らの夏休みProject」を意味する場合があります。2011年に岩手県宮古市の小学校から始まったこのプロジェクトは、首都圏の大学生と東北の小学生をつなぎ、遊びや学び、地域行事を通じて長期的な関係を築いてきました。
2026年11月現在、活動の歴史を振り返ると、震災直後の復興支援から異世代交流、地域コミュニティづくりへと目的が広がっています。創設者の佐藤シュンスケ氏、運営母体の一般社団法人ことば、コロナ禍による中断と再開、2024年の宮古市での交流事業など、公開されている資料から活動の実態と現在地を整理します。
【基本情報】僕らの夏休みProjectとは?活動の目的と仕組み

僕らの夏休みProjectは、東日本大震災で大きな影響を受けた岩手県沿岸部の子どもたちに、楽しい夏休みの思い出を届けることを目的として始まった学生主体の交流プロジェクトです。
主に首都圏の大学生が夏休みなどを利用して岩手県を訪問し、地元の小学生と一緒に遊び、学び、さまざまな体験を共有します。活動の特徴は、単発のボランティアではなく、継続的に子どもたちと関係を築くことにあります。
活動を支える3つの柱1. 大学生と小学生の異世代交流
大学生は、子どもたちにとって学校の先生や保護者とは異なる、少し年上の身近な存在です。大学で学んでいること、アルバイトや趣味、将来の夢などを自然な会話の中で伝えることで、子どもたちが自分の将来を考えるきっかけをつくります。
2. 遊びと学びを組み合わせた体験活動
レクリエーションだけでなく、実験、工作、スポーツ、ワークショップなど、大学生の得意分野や経験を生かした企画も行われてきました。子どもたちが普段の学校生活では出会いにくい知識や体験に触れられることも特徴です。
3. 地域コミュニティとの交流
活動は小学校の中だけで完結しません。保護者や地域住民、学校関係者、自治体などと協力し、地域のお祭りや交流イベントにも関わってきました。
この仕組みには、大学生と子どもたちの関係を地域全体へ広げる狙いがあります。外部から訪れた学生だけが活動するのではなく、地域の人々も参加することで、継続的な交流の土台を築いてきました。
運営母体は一般社団法人ことば僕らの夏休みProjectを運営するのは、一般社団法人ことばです。
同法人は2016年10月3日に設立されました。子どもや若者が自分の考えに気づき、それを言葉にして実践できる機会を提供することを活動理念としています。
僕らの夏休みProjectは、同法人の子ども向け事業の中心的な取り組みの一つです。ほかにも、高校生向けの進路相談企画「僕らの出張!ミライ会議」など、年齢や課題に応じた活動を展開してきました。
つまり、僕らの夏休みProjectは単独の学生サークルというより、法人による運営・調整と、大学生や地域の実行委員による現場活動を組み合わせたプロジェクトです。
【設立理由】東日本大震災から始まった活動と佐藤シュンスケの思い
僕らの夏休みProjectの原点は、2011年3月11日に発生した東日本大震災です。
震災によって岩手県沿岸部をはじめとする東北地方は甚大な被害を受け、子どもたちの日常生活にも大きな変化が生じました。楽しみにしていた学校生活や夏休み、地域の人々との交流など、当たり前だった時間が失われた子どもたちもいました。
短期的な支援ではなく、長く続く関係をつくる創設者の佐藤シュンスケ氏らは、震災後に自分たちにも何かできることはないかと考え、仲間の大学生と話し合いを重ねました。
当時、被災地では多くの学生団体が支援活動を行っていました。しかし、短期間で終了する活動も少なくありませんでした。
そこで彼らが掲げたテーマが、10年以上続く活動をつくることでした。
物資や資金を十分に用意できなくても、大学生には時間と行動力があります。その時間を子どもたちと過ごし、毎年会いに行くことで信頼関係を育てていく。これがプロジェクトの基本的な考え方になりました。
「最低でも10年は続ける」
この言葉は、2023年のクラウドファンディングで紹介された活動の原点を象徴するものです。
一度だけ訪問して支援を終えるのではなく、翌年も、その次の年も子どもたちに会いに行く。活動の継続そのものを大切にした点が、一般的な震災ボランティアとは異なる特徴でした。
創設者・佐藤シュンスケとはどんな人物?佐藤シュンスケ氏は、僕らの夏休みProjectの創設者であり、一般社団法人ことばの代表理事です。
現在公開されている団体のスタッフ紹介では、1987年千葉県生まれと紹介されています。株式会社フーテンの代表取締役も務め、浅草を中心とした飲食店経営や地域コミュニティづくりにも携わっています。
2012年に公開されたクラウドファンディングでは「佐藤俊介」という漢字表記も使用されています。2023年の活動再開時の代表挨拶や現在の団体プロフィールでは「佐藤シュンスケ」と表記されています。
2023年の本人のメッセージでは、プロジェクトを始めた当時は23歳で、大学卒業を目前に控えていたことが紹介されました。
活動を立ち上げた当初の目標は、子どもたちに夏休みの思い出を届けることでした。しかし、活動を続ける中で、学生自身の成長や地域コミュニティの再生というテーマも加わっていきます。
2016年に法人化した理由任意団体として始まった活動は、参加する学生や交流先の小学校が増えるにつれて、組織としての継続性が求められるようになりました。
学生は卒業すれば入れ替わります。個人の熱意だけに頼っていては、長期的な活動を維持することが難しくなります。
そこで2016年10月3日、一般社団法人ことばが設立されました。法人化によって、活動の運営体制や資金調達、地域との連携を継続的に進めるための基盤が整えられました。
【活動の歴史】2011年から2024年までの主な出来事と関係者
僕らの夏休みProjectは、岩手県宮古市の赤前小学校で始まりました。その後、山田町、釜石市、岩泉町などへ活動地域を拡大し、参加する大学生や小学校の数も増えていきました。
活動の広がりを示す主な実績一般社団法人ことばの活動沿革や団体概要資料、自治体の公開資料を整理すると、次のような歩みが確認できます。
| 時期 | 主な出来事 | 活動上の意味 |
|---|---|---|
| 2011年 | 東日本大震災後に発足。宮古市赤前小学校で約25名の大学生が第1回活動を実施 | プロジェクトの原点 |
| 2012年 | 参加大学生が約60名に拡大。クラウドファンディングも実施 | 活動基盤の拡大 |
| 2013年 | 交流先が4校に拡大。大学支部制度を開始。キッズデザイン賞を受賞 | 大学間の連携強化 |
| 2014〜2015年 | 山田町、釜石市へ拡大。2015年には交流先15校 | 岩手県沿岸部への広がり |
| 2016年 | 交流先18校。10月3日に一般社団法人ことばを設立 | 継続的な運営体制の整備 |
| 2017〜2019年 | 交流先が22校、29校へ拡大。夏祭りも複数地域で開催 | 地域交流の本格的な拡大 |
| 2020〜2022年 | コロナ禍で対面活動が制限され、オンライン交流などに移行 | 活動方法の転換 |
| 2023年 | 岩手県と福島県の3地域で対面活動を再開 | 新体制での再スタート |
| 2024年 | 宮古市で海の学習や体験を取り入れた交流会を開催 | 地域の魅力を生かした交流 |
特に注目したいのは、2013年から大学ごとの支部制度が始まったことです。これによって、異なる大学の学生がそれぞれチームを組み、担当する小学校との交流を進める仕組みが整いました。
2017年には交流先が22校に増え、東京キワニスクラブ青少年教育賞の最優秀賞や学生団体総選挙の総合グランプリを受賞。2018年にも各種団体賞を受賞しています。
プロジェクトを支える人々の関係この活動は、創設者だけで運営されているわけではありません。大学生、地域の教育関係者、保護者、自治体など、複数の立場の人々が関わっています。
- 佐藤シュンスケ氏:創設者。一般社団法人ことばの代表理事。
- 袰岩千裕氏:創設初期から関わる人物。団体の顧問として紹介されている。元小学校校長で、岩泉町教育長も務める。
- 大学生ボランティア:交流企画の立案、準備、子どもたちとの活動を担当。
- 地域実行委員会:現地の学校や住民、関係団体との調整を担う。
- 一般社団法人ことば:法人運営、学生の募集、研修、資金調達などを担う。
- 学校・保護者・自治体:子どもたちの参加調整や会場提供、地域との連携を支える。
2023年度の団体概要資料には、累計実績として参加児童4,385名、交流小学校31校が掲載されています。これは活動が一つの小学校から始まり、複数の地域へと広がったことを示す数字です。
【活動実態】大学生と小学生は何をする?岩手県沿岸部での交流内容
僕らの夏休みProjectの活動内容を理解するうえで大切なのは、単なるレクリエーションイベントではないという点です。
大学生は子どもたちと一緒に時間を過ごし、遊びや学習、地域体験を通して関係を築きます。加えて、活動の準備段階から地域の人々と協力することも特徴です。
レクリエーション・学習・ワークショップこれまでの活動では、自由研究、実験、工作、スポーツ、ゲームなど、さまざまな企画が行われてきました。
大学生が大学で学んでいる専門分野や、アルバイトなどで得た経験を子どもたちに伝える企画もあります。
例えば、仕事体験や多言語を使ったレクリエーションなどは、普段の生活では触れる機会が少ない世界を知るきっかけになります。
大切なのは、大学生が一方的に教えるのではなく、子どもたちと一緒に考え、楽しむことです。
夏祭りを通じた地域交流プロジェクトと並行して行われてきた重要な取り組みが「僕らの夏祭り」です。
2011年の第1回開催以降、地域住民やPTA、自治体、他団体などと協力しながら、子どもから高齢者まで参加できる交流の場をつくってきました。
2013年には現地実行委員会が主体となる運営体制へ移行しています。これは、学生が主導するだけでなく、地域自身が活動を担える仕組みを目指したものです。
また、8月11日の開催は、東日本大震災の犠牲者を追悼し、地域の復興を願う意味も持っていました。
2024年は宮古の海を学ぶ体験型交流へ活動再開後の具体的な内容を知るうえで参考になるのが、2024年7月22日に公開された「僕らの夏休みProject2024 宮古の海を学んで遊ぶ交流会!」の告知です。
同企画は、2024年8月3日から4日にかけて岩手県宮古市で開催されました。
主な内容は、海について学ぶ体験事業です。宮古運動公園、藤の川海水浴場、リアスハーバー宮古などを舞台に、地域の海の魅力を知る活動が計画されました。
具体的には、次のような内容が紹介されています。
- 地域の海について学ぶ体験活動
- 海岸の美化活動
- マリンスポーツ体験
- 大学生と地元小学生の交流
対象は小学1年生から6年生です。
震災によって被害を受けた地域を、支援される場所としてだけでなく、魅力や楽しさを持つ場所として子どもたち自身に知ってもらう。2024年の企画には、そうした地域への愛着を育てる視点も感じられます。
震災から時間が経過した現在、活動の意味が復興支援だけにとどまらず、地域の自然や文化を次の世代へ伝えることにも広がっている点は注目に値します。
【2026年最新】僕らの夏休みProjectの現在と活動状況・評判
2026年11月1日現在、僕らの夏休みProjectについて確認できる公開情報には、活動の継続を示す過去の実績と、2024年の具体的な交流事業があります。一方、2026年度の開催日程や参加者数を示す最新の募集告知は確認できません。
そのため、2026年も以前と同じ規模・形式で活動していると判断することはできません。現在の状況を考えるには、コロナ禍からの再開と、その後の地域ごとの取り組みを分けて見る必要があります。
コロナ禍で活動が停滞した背景2020年以降、新型コロナウイルス感染症の影響で、子どもたちと直接会う活動は大きく制限されました。
団体の活動沿革によると、2020年にはオンライン形式の僕らの夏休みProjectや僕らの夏祭りが企画・実施されています。
動画配信やテレビ電話などを使い、直接会えない状況でも交流を維持しようとしました。しかし、実際に同じ場所で遊び、対話することを大切にしてきたプロジェクトにとって、オンラインだけで活動を続けることには限界がありました。
2023年の再開に関する代表メッセージでも、学生の卒業や学校側の体制変更などにより、以前の仕組みをそのまま維持することが難しくなったと説明されています。
そのため、単純に従来の活動へ戻すのではなく、地域ごとの実行委員会と連携する新しい体制で再スタートを切りました。
2023年の再開とクラウドファンディング2023年には、岩手県岩泉町、宮古市、福島県大熊町の3地域で活動を再開する計画が発表されました。
その実施資金を集めるため、2023年7月15日から8月12日までクラウドファンディングを実施しています。
結果は次のとおりです。
- 目標金額:100万円
- 最終支援総額:154万8,500円
- 支援者数:171人
- 達成率:154%
目標額を上回る支援が集まったことは、活動に対する一定の賛同があったことを示しています。
2023年3月には、宮古市長から10年間の活動に対する感謝状が贈呈され、宮古市PR隊にも認定されたことが、同年の活動報告で紹介されています。
2024年の自治体資料から分かる活動実態2024年については、宮古市が公開した令和6年度の決算に係る実績報告書にも関連する記録があります。
同資料には「僕らの夏休みProject in 赤前・津軽石実行委員会」による「僕らの夏休みProject 2024 宮古体験学習ツアー」が掲載されています。
記録されている補助金額は9万1,000円で、人数欄には9人と記載されています。
これは自治体の公開資料に残る具体的な事業記録であり、2024年に宮古市内で関連事業が実施されたことを裏付ける情報です。ただし、この補助金額は当該事業の補助額であり、プロジェクト全体の年間予算や総事業費を意味するものではありません。
2026年の現在、活動は続いているのか2026年の状況については、次のように整理できます。
- 一般社団法人ことばの公式スタッフ紹介には、佐藤シュンスケ氏が代表理事として掲載されている。
- 法人の公開情報には、僕らの夏休みProjectの活動実績や運営体制が記録されている。
- 2024年には宮古市で具体的な交流事業が実施され、自治体の実績報告にも掲載されている。
- 2026年度の具体的な開催日、参加学校、募集人数などを示す公開告知は確認できない。
したがって、2026年時点では、法人とプロジェクトの沿革・運営情報は確認できるものの、2026年度の現地活動の規模や開催状況については公表情報だけでは判断できない、というのが実態に近い整理です。
僕らの夏休みProjectの評判は?客観的な評価材料活動の評判を考える際には、受賞歴、自治体との関係、支援実績などを確認することが参考になります。
これまでに確認できる主な評価材料は次のとおりです。
- 2013年:キッズデザイン賞を受賞。
- 2017年:東京キワニスクラブ青少年教育賞の最優秀賞を受賞。
- 2017年:学生団体総選挙の総合グランプリを受賞。
- 2018年:マイコミュニティフォーラムで最優秀賞・会場特別賞を受賞。
- 2023年:宮古市長から感謝状が贈呈され、宮古市PR隊に認定。
- 2023年:クラウドファンディングで171人から約154万8,500円の支援を獲得。
これらは活動の社会的な評価や支援の広がりを示す材料です。
一方、参加した子どもや保護者を対象にした最新の満足度調査、2026年の独立した第三者評価、現在の活動規模を示す統計などは確認できません。
そのため、受賞歴や支援者数だけで、すべての参加者が同じ評価をしていると考えるのは適切ではありません。
活動実態を評価する際は、実際に開催された企画、地域との協力体制、参加者の安全管理、活動報告や資金の使途などを合わせて確認することが大切です。
【参加・支援方法】大学生ボランティアや一般の人は何ができる?
僕らの夏休みProjectに関心を持った人にとって、次に気になるのは参加方法や支援方法でしょう。
活動は学生主体ですが、大学生以外にも、寄付や協賛、地域での協力など、さまざまな関わり方があります。
大学生がボランティアとして参加するには過去の募集情報では、一般社団法人ことばを通じて大学生ボランティアを募集していました。
2023年度の団体概要資料には、参加までの流れとして、説明会、オリエンテーション、研修、企画準備、現地活動、成果発表などが記載されています。
つまり、現地に行って子どもたちと遊ぶだけではなく、事前の準備やチーム活動も重要な役割を担います。
過去の参加プロセスを参考にすると、次のような流れです。
- 団体の説明会に参加する。
- 活動理念やボランティアのルールを確認する。
- 研修やチームワークショップに参加する。
- 担当する地域や企画について準備を進める。
- 現地で子どもたちとの交流活動を行う。
- 活動後に振り返りや成果発表を行う。
ただし、これは過去の資料に基づく参加プロセスです。2026年度の募集条件、対象大学、活動日程、参加費などは別途確認が必要です。
寄付や協賛で活動を支援する方法学生が現地へ行くことが難しい人でも、資金面から支える方法があります。
過去にはクラウドファンディングのほか、マンスリーサポーター制度、企業協賛、物品提供などが活用されてきました。
2023年度の事業計画資料では、寄付や企業協賛、グッズ販売、参加学生からの参加費など、複数の資金調達方法が検討されていました。
また、2022年度の事業報告書には、同年度末時点のマンスリーサポーター数が79名と記録されています。
支援を検討する場合は、一般社団法人ことばの公式情報や寄付窓口で、現在受け付けている支援方法、金額、使途、活動報告の有無を確認するとよいでしょう。
参加を検討する人が確認したいポイント子どもたちと関わる活動だからこそ、参加を決める前に確認しておきたい点があります。
- 現地での活動日程と集合・解散方法
- 交通費や宿泊費、食費などの自己負担
- 事前研修や参加条件
- 子どもたちとの交流に関する安全管理方針
- 写真や動画の撮影・公開に関するルール
- 活動後の報告や継続的な関わり方
子どもたちとの信頼関係を大切にする活動だからこそ、楽しさだけでなく責任を持って参加できるかどうかも重要です。
【プロの結論】僕らの夏休みProjectが震災後の地域に残したもの
僕らの夏休みProjectの歴史を振り返ると、活動の本質は、大学生が被災地を訪問して子どもたちを楽しませることだけではありません。
本当に大切にしてきたのは、毎年会いに行くという約束を守り、人と人との関係を長く育てることです。
震災支援から地域交流へと変化した意味震災直後の活動では、被災した子どもたちに笑顔や夏の思い出を届けることが大きな目的でした。
しかし、年月が経過するにつれ、被災地という言葉だけでは説明できない地域の日常や魅力も見えてきます。
2024年の宮古市での海の体験事業は、その変化を象徴する取り組みです。地域の自然を学び、海岸の美化活動やマリンスポーツを通して、子どもたちが自分たちの暮らす場所に親しむ機会を提供しました。
復興を支えるという一方向の関係から、地域の魅力を一緒に発見し、共有する関係へ。活動の目的が広がっていることが分かります。
大学生にとっても学びの場になるこのプロジェクトには、大学生自身の成長という側面もあります。
学生は子どもたちと接する中で、相手の立場に立って考える力、企画を実行する力、チームをまとめる力、地域の人々と協力する力などを身につける機会を得ます。
また、大学や普段の生活とは異なる地域に身を置くことで、自分の将来や価値観について考えるきっかけにもなります。
子どもたちにとって大学生との出会いが将来の選択肢を広げるように、大学生にとっても子どもたちや地域の人々との出会いが、自分自身の生き方を考える経験になります。
活動を評価するための判断基準今後、僕らの夏休みProjectを知りたい人や参加を検討する人は、次の3点に注目すると活動の実態を理解しやすくなります。
第一に、継続性です。毎年の開催実績だけでなく、地域との関係がどのように引き継がれているかが重要です。
第二に、地域主体の運営です。学生が訪問するだけでなく、現地の学校や住民が活動に関わり、地域にとっても意味のある交流になっているかを確認したいところです。
第三に、活動の透明性です。開催報告、参加者数、資金の使途、安全管理などの情報が公開されているかどうかは、支援や参加を判断するうえで大切な材料になります。
過去の受賞歴や支援実績は確かな評価材料ですが、それだけで現在の活動内容まで判断することはできません。特に2026年度の活動については、最新の募集情報や実施報告を確認が必要です。
【よくある質問】僕らの夏休みProjectに関するFAQ
Q1:僕らの夏休みProjectはいつ設立された?
A1:2011年、東日本大震災をきっかけに佐藤シュンスケ氏ら大学生が発足しました。最初の活動は岩手県宮古市の赤前小学校で行われました。運営母体の一般社団法人ことばは2016年10月3日に設立されています。
Q2:僕らの夏休みProjectは現在も活動している?
A2:2023年に対面活動を再開し、2024年には宮古市で交流事業が実施されています。ただし、2026年度の具体的な開催日や参加人数を示す公開情報は確認できていません。
Q3:代表の佐藤シュンスケはどんな人物?
A3:僕らの夏休みProjectの創設者で、一般社団法人ことばの代表理事です。株式会社フーテンの代表取締役も務めています。
Q4:大学生は誰でも参加できる?
A4:過去には大学生ボランティアの募集が行われていました。説明会や研修、企画準備などを経て参加する仕組みです。2026年度の募集対象や条件は、運営団体への確認が必要です。
Q5:活動を寄付で支援することはできる?
A5:過去にはクラウドファンディングやマンスリーサポーター、企業協賛などが活用されています。現在利用できる寄付制度や受付状況は、一般社団法人ことばの公式窓口で確認してください。
Q6:僕らの夏休みProjectの評判は良い?
A6:キッズデザイン賞や青少年教育関連の賞の受賞、宮古市からの感謝状、クラウドファンディングの支援実績などがあります。一方、2026年時点の独立した満足度調査などは確認できず、最新の評価は今後の活動報告も含めて判断する必要があります。
僕らの夏休みProjectは、2011年の東日本大震災をきっかけに、大学生と岩手県沿岸部の小学生をつなぐ活動として始まりました。
その後、宮古市の赤前小学校から複数の地域へ活動を広げ、大学生と子どもたちの異世代交流、地域のお祭り、学習支援、体験型イベントなどを展開してきました。
2020年以降のコロナ禍では対面交流が難しくなりましたが、2023年に活動を再開。2024年には宮古市で海をテーマにした交流事業を実施しています。
2026年現在、最新の具体的な開催情報は公表資料から確認できないものの、これまでの活動実績からは、単発の震災ボランティアにとどまらず、地域と子どもたち、そして大学生をつなぐ取り組みとして歩んできたことが分かります。
「僕らの夏休み」という名前に込められているのは、子どもたちにとって忘れられない夏をつくりたいという願いだけではありません。毎年会いに行くこと、人と人とのつながりを守ること、地域の未来を一緒に考えることも、その活動を支える大切な要素です。
今後注目したいのは、2026年度以降の開催地域や参加者募集、地域実行委員会との連携、活動報告の公開状況です。震災から15年が経過した今、活動がどのような形で次の世代へ受け継がれていくのか。その歩みは、東北の地域交流や学生ボランティアのあり方を考えるうえでも注目されます。