「ウルトラの日」として知られる「ウルトラマンの日」は、毎年7月10日。1966年に放送された特別番組『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』で、ウルトラマンがテレビに初めて登場したことに由来する記念日だ。実は、テレビシリーズ第1話「ウルトラ作戦第一号」の放送日は7月17日であり、記念日と本放送の開始日には1週間の違いがある。
2026年は『ウルトラマン』のテレビ放送開始から60周年を迎える節目の年。初登場の舞台となった東京・杉並公会堂では、7月10日に「ウルトラマンの日 in 杉並公会堂」が開催され、『ウルトラマンティガ』の30周年企画を含む多彩な記念コンテンツも展開された。なぜ7月10日が記念日になったのか、1966年の歴史的な放送から2026年のアニバーサリー企画まで、時系列に沿って整理する。
【由来を解説】ウルトラマンの日が7月10日になった歴史的な理由

7月10日が「ウルトラマンの日」になった最大の理由は、1966年7月10日に特別番組『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』がテレビ放送されたことにある。
この番組は、円谷プロダクションが制作した新しい特撮ヒーロー番組『ウルトラマン』を紹介するためのPR番組だった。東京・杉並公会堂で行われた公開イベントを収録し、TBSを通じて全国の視聴者に届けたものだ。
番組には、主役のウルトラマンだけでなく、ウルトラ怪獣や科学特捜隊のメンバーも登場。加えて、特撮作品の礎を築いた円谷英二もゲストとして出演した。
つまり、7月10日はウルトラマンがテレビ画面を通じて初めて視聴者の前に姿を現した日である。正式なテレビシリーズの放送開始よりも先に、ヒーローの存在そのものが世間に紹介されたという歴史的な意味を持っている。
日本記念日協会にも登録された公式記念日「ウルトラマンの日」は、円谷プロダクションが制定し、日本記念日協会に登録されている記念日だ。日本記念日協会の紹介資料にも、7月10日の記念日として円谷プロダクションの名称とともに掲載されている。
そのため、ファンの間だけで自然発生した呼び名ではない。作品の歴史に根差した、公式に位置付けられている記念日である。
円谷プロダクションは2010年7月9日付の記念日告知でも、翌10日を「ウルトラマンの日」として紹介。1966年の前夜祭放送がテレビ初登場に当たることを、その由来として説明している。
なお、検索では「ウルトラの日」と短く入力されることもあるが、記念日の正式な呼称は「ウルトラマンの日」。この違いを押さえておけば、別の記念日と混同する心配もない。
【徹底比較】7月10日と7月17日は何が違う?前夜祭と第1話の関係
「ウルトラマンの日」を調べる際に、最も間違えやすいのが7月10日と7月17日の関係だ。
両日はどちらも1966年の出来事だが、意味は明確に異なる。7月10日は特別番組によるテレビ初登場の日、7月17日はテレビシリーズ本編の第1話が放送された日である。
7月10日:『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』1966年7月10日に放送されたのは、『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』という特別番組だ。
杉並公会堂で開催された番組PRイベントの公開録画中継で、ウルトラマンや怪獣、科学特捜隊が登場する内容だった。作品の世界観やヒーローの姿を、本編開始前に視聴者へ披露する役割を担った。
現在のテレビ番組に置き換えるなら、新番組の放送開始に先立つ大型プロモーション番組に近い。ただし、ウルトラマンにとっては単なる宣伝ではなく、テレビを通じた歴史的な初登場の機会でもあった。
7月17日:第1話「ウルトラ作戦第一号」が本放送その1週間後となる1966年7月17日、TBS系列でテレビシリーズ『ウルトラマン』の本放送がスタートした。
第1話のタイトルは「ウルトラ作戦第一号」。ここから、ハヤタ隊員とウルトラマン、科学特捜隊による本格的な物語が始まる。
つまり、7月17日は物語としての第1話の放送開始日であり、7月10日は作品の主人公がテレビに初めて登場した日という整理になる。
「7月10日が第1話の放送日」という説明は正確ではない。記念日の由来を理解するうえでは、この1週間の違いが最も要点だ。
【60年間の歴史】ウルトラマンの日とシリーズの主要な出来事を年表で整理
ウルトラマンの日の歴史は、1966年の前夜祭だけで完結しない。円谷プロダクションによる記念日の継承、平成シリーズの展開、そして2026年の60周年プロジェクトまで、複数の節目がつながっている。
主要な出来事と、それぞれの関係を整理すると次のようになる。
| 年月日・時期 | 人物・作品・出来事 | 関係と歴史的な意味 |
|---|---|---|
| 1966年7月10日 | ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生 | 杉並公会堂で収録された特別番組が放送。テレビ初登場の日となる。 |
| 1966年7月17日 | ウルトラマン第1話 | 「ウルトラ作戦第一号」が放送され、テレビシリーズが本格的に始動。 |
| 2010年7月 | 円谷プロダクション | 7月10日の記念日について公式に告知。日本記念日協会への登録も紹介。 |
| 2016年 | シリーズ放送開始50周年 | 杉並公会堂でも50周年記念イベントが行われ、初登場の地としての歴史を再確認。 |
| 1996年9月7日 | ウルトラマンティガ | 第1話「光を継ぐもの」が放送。平成ウルトラマンシリーズの新たな展開を象徴する作品。 |
| 2025年7月10日 | シリーズ60周年プロジェクト発表 | 円谷プロダクションが2026年の60周年に向けた記念プロジェクトを始動。 |
| 2026年7月10日 | ウルトラマンの日 in 杉並公会堂 | シリーズ60周年記念イベントを開催。ティガ30周年の特別ステージも実施。 |
| 2026年11月17日・18日 | 60周年記念オーケストラコンサート | 歴代作品の音楽と映像を組み合わせた記念公演を予定。 |
この年表で注目したいのは、1966年のテレビ初登場から60年を経ても、杉並公会堂が記念事業の重要な場所として扱われている点だ。
2016年の50周年でも同じ会場でイベントが開催され、2026年には60周年イベントの舞台として再び選ばれた。作品の歴史と地域の記憶が結び付いていることが分かる。
また、1996年の『ウルトラマンティガ』が2026年に30周年を迎えることも、今年ならではの特徴だ。シリーズ全体の60周年と、平成を代表する作品の30周年が重なったことで、昭和・平成の両世代をつなぐ企画が実現した。
【2026年最新】ウルトラマンの日 in 杉並公会堂で何が行われた?
2026年7月10日(金)、ウルトラマンシリーズ60周年を記念したイベント「ウルトラマンの日 in 杉並公会堂」が開催された。
会場となった杉並公会堂は、60年前に『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』が収録された場所。単に大規模な記念イベントを開催するだけではなく、ウルトラマンのテレビ初登場の歴史を現代に伝える象徴的な会場として選ばれた。
中心企画は『ウルトラマンティガ30thプレミアムステージ』2026年のイベントで特に注目されたのが、『ウルトラマンティガ30thプレミアムステージ』だ。
このステージには、『ウルトラマンティガ』でマドカ・ダイゴ役を演じた長野博、ヤナセ・レナ役の吉本多香美、イルマ・メグミ役の高樹澪、ムナカタ・セイイチ役の大滝明利ら、オリジナルキャストが出演者として発表された。
加えて、『ウルトラマン』でフジ・アキコ隊員を演じた桜井浩子や、『ウルトラマンテオ』の光石イブキ役を務める岩崎碧らも出演者として案内され、シリーズの異なる時代をつなぐ顔ぶれとなった。
ステージは7月10日18時開演予定で、U-NEXTによる独占ライブ配信も実施された。見逃し配信期間は8月2日までと案内されており、会場に足を運べないファンにも視聴機会が用意された。
展示・上映・グッズ・街全体のコラボ企画杉並公会堂ではステージ以外にも複数の企画が用意された。
- スペシャル上映会:『ウルトラマンティガ』第25話「悪魔の審判」を上映。
- グッズ販売:ティガ30周年記念グッズやウルトラマン関連アイテムを販売。
- ウルトラショット:ウルトラヒーローの写真を楽しめる企画を実施。
- コラボカフェ:杉並公会堂1階のカフェで7月1日から31日まで60周年記念メニューを展開。
- 歴代ポスター展示:杉並区役所2階の区民ギャラリーでシリーズ60周年の展示を開催。
- 商店街コラボ:荻窪北口商店街の街頭フラッグを記念日仕様に変更。
- デジタルスタンプラリー:荻窪タウンセブンで館内5か所の二次元コードを集める企画を実施。
展示は7月6日から10日まで、スタンプラリーは7月1日から10日までなど、企画ごとに開催期間が異なっていた。
また、ウルトラマンカードゲームの記念シールド戦も杉並公会堂で開催。7月10日に2部制で実施され、参加賞にはPRカード「宇宙忍者 バルタン星人」が用意された。全国の公認店舗でも7月10日から12日にかけて関連大会が展開された。
こうした企画を見ると、2026年の記念事業は会場内のステージだけに限定されていなかったことが分かる。杉並公会堂を中心に、荻窪の商店街や区役所、商業施設まで巻き込んだ地域連動型の周年イベントだった。
【もう一つの節目】ウルトラマンティガ30周年が2026年に重なる理由
2026年のウルトラマンシリーズ60周年を語るうえで、もう一つ外せないのが『ウルトラマンティガ』の30周年だ。
『ウルトラマンティガ』は1996年9月7日に第1話「光を継ぐもの」が放送された作品。ウルトラマン誕生30周年記念作品として企画され、平成ウルトラマンシリーズの新たな出発点となった。
長野博が演じたマドカ・ダイゴと平成シリーズの転換点主人公マドカ・ダイゴを演じたのは長野博。ダイゴは地球平和連合TPCの特殊部隊GUTSの隊員であり、超古代の光の巨人と一体化してウルトラマンティガへと変身する。
作品の特徴は、従来のシリーズを受け継ぎながら、主人公の人物像や物語の設定に新しい要素を取り入れた点にある。ティガはマルチタイプ、パワータイプ、スカイタイプという形態変化を取り入れ、戦況に応じた戦い方を描いた。
1996年当時、実写テレビシリーズとしては『ウルトラマン80』以来の新たな国内作品という位置付けもあり、シリーズの再始動を印象付けた。
その作品が30年後の2026年、オリジナルキャストを迎えるプレミアムステージの主役として再び注目された。ウルトラマンシリーズ全体の60周年と、平成シリーズの象徴的な作品の30周年が同じ年に重なったことは、周年企画の大きな見どころとなった。
なぜティガの30周年企画が60周年イベントの中心になったのか理由の一つは、ティガがウルトラマン誕生30周年を記念して制作された作品であることだ。2026年は、初代ウルトラマンの誕生から60年、ティガの放送開始から30年という、二つの大きな節目が同時に訪れた。
もう一つは、キャストと視聴者の世代をつなぐ力にある。1966年の初代シリーズをリアルタイムで見た世代と、1990年代にティガを見て育った世代では、思い出のヒーローが異なる。オリジナルキャストが集まる企画は、その両方の世代に共通の話題を提供する。
60周年を単に過去の名作を振り返る機会にせず、世代ごとの記憶を一つの会場に集める。ティガ30周年が2026年の企画に組み込まれた背景には、こうしたシリーズの継承という意味も読み取れる。
【2026年11月最新情報】ウルトラマンシリーズ60周年はまだ続く
2026年11月2日現在、7月10日の杉並公会堂イベントは終了しているが、ウルトラマンシリーズ60周年プロジェクトは継続中だ。
円谷プロダクションが2025年7月10日に発表した60周年プロジェクトは、シリーズの魅力を既存ファンだけでなく新しい世代にも届けることを目的としたもの。記念年の一日だけで終わるのではなく、複数の企画を通じて60年の歴史を振り返る展開となっている。
11月17日・18日に60周年記念オーケストラコンサート次の注目イベントは、2026年11月17日(火)と18日(水)に日本青年館ホールで開催される「ウルトラマンシリーズ60周年記念オーケストラコンサート」だ。
歴代作品の主題歌や劇中音楽を、フルオーケストラの演奏と映像で楽しむ企画で、『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』といった初期作品から、『ウルトラマンティガ』『ウルトラマンダイナ』『ウルトラマンガイア』、さらに『ウルトラマンZ』『ウルトラマンテオ』まで幅広い作品が演奏予定に含まれている。
11月1日には出演ゲストも発表された。
- 11月17日:『ウルトラセブン』でモロボシ・ダンを演じた森次晃嗣。
- 11月18日昼公演:『ウルトラマンコスモス』で春野ムサシを演じた杉浦太陽。
- 11月18日夜公演:『ウルトラマンジード』で朝倉リクを演じた濱田龍臣。
全3公演のMCはフリーアナウンサーの中山正敏が担当。指揮は茂木大輔、演奏はタクティカートオーケストラが務める。特典付き指定席は1万5,000円と案内されている。
この公演は、7月の杉並公会堂イベントとは異なり、作品を彩ってきた音楽を中心に60年を振り返る企画だ。映像やヒーローの姿だけでなく、主題歌や劇伴という音の記憶からシリーズの歴史をたどる点に特徴がある。
11月2日には公式60周年サイトで同月のYouTube無料配信ラインナップも公開されており、周年企画はイベント、配信、商品、コラボレーションなど多方面へ広がっている。
【よくある質問】ウルトラマンの日に関するFAQ
Q1:ウルトラマンの日は何月何日ですか?
A1:毎年7月10日です。1966年7月10日に特別番組『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』が放送され、ウルトラマンがテレビに初登場したことに由来します。
Q2:ウルトラマンの日が7月17日ではなく7月10日なのはなぜですか?
A2:7月17日はテレビシリーズ第1話「ウルトラ作戦第一号」の放送開始日だからです。その1週間前の7月10日に前夜祭が放送され、テレビ初登場を果たしたため、記念日は7月10日になりました。
Q3:ウルトラマン前夜祭はどこで収録されたのですか?
A3:東京都杉並区にある杉並公会堂です。ウルトラマンや怪獣、科学特捜隊が登場した公開イベントの模様が収録され、テレビ放送されました。
Q4:ウルトラマンの日は日本記念日協会に認定されていますか?
A4:はい。円谷プロダクションが制定し、日本記念日協会に登録されている記念日です。
Q5:2026年のウルトラマンの日は何周年でしたか?
A5:1966年のテレビ初登場から60周年でした。2026年7月10日には、初登場の舞台である杉並公会堂で記念イベントが開催されました。
Q6:ウルトラマンティガは2026年に何周年ですか?
A6:30周年です。1996年9月7日に第1話「光を継ぐもの」が放送されました。2026年7月10日には、オリジナルキャストが出演する「ウルトラマンティガ30thプレミアムステージ」が企画されました。
Q7:2026年11月にもウルトラマン60周年イベントはありますか?
A7:あります。11月17日・18日に日本青年館ホールで60周年記念オーケストラコンサートが開催される予定です。歴代作品の音楽をフルオーケストラと映像で楽しめる公演です。
ウルトラマンの日が7月10日になった理由は、1966年7月10日に『ウルトラマン前夜祭 ウルトラマン誕生』が放送され、ウルトラマンがテレビに初めて登場したことにある。
一方、テレビシリーズの第1話「ウルトラ作戦第一号」が放送されたのは7月17日。この二つの日付は役割が異なり、7月10日はテレビ初登場、7月17日は本放送開始と覚えると分かりやすい。
2026年にはシリーズ60周年を迎え、初登場の舞台である杉並公会堂で記念イベントが実現した。さらに『ウルトラマンティガ』30周年のプレミアムステージや、歴代作品を振り返る展示、地域連動企画なども展開された。
11月にはオーケストラコンサートも控えており、60周年の祝祭はまだ続いている。ウルトラマンの日は、単に一つの特撮番組の放送開始を記念する日ではない。昭和から平成、そして令和へと受け継がれてきたヒーローの歴史と、作品を見守ってきた世代の思い出が交差する日なのだ。
7月10日と7月17日の違いを知ったうえで前夜祭の映像や歴代作品を見返せば、ウルトラマンが60年にわたり愛され続けてきた理由も、また違った角度から見えてくるはずだ。