2026年現在も高校バスケットボールの名勝負として振り返られる「SoftBank ウインターカップ2023」。令和5年度の第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会は、2023年12月23日から29日まで東京都で開催され、男女各60チーム、合計120チームが冬の高校日本一を争った。
男子は福岡第一高校が福岡大学附属大濠高校との福岡県勢対決を63-53で制し、4大会ぶり5回目の優勝。女子は京都精華学園が岐阜女子との接戦を63-59で制し、2大会連続2回目の優勝を達成した。両カテゴリーとも前回大会の優勝校が再び決勝の舞台に立つなど、強豪校の実力が際立つ大会となった。
第76回大会の最大の見どころは、男子の福岡県勢同士による頂上決戦と、女子の京都精華学園による連覇への挑戦だった。
男子決勝は2023年12月29日、女子決勝は12月28日に実施。両試合とも全国の高校バスケットボールファンが注目するカードとなった。
男子決勝:福岡第一が福岡大学附属大濠を63-53で撃破男子決勝は、福岡第一高校と福岡大学附属大濠高校による福岡県勢同士の対決となった。
試合序盤から主導権を握ったのは福岡第一。第1クォーターを16-9、第2クォーターを22-5とし、前半終了時点で38-14の24点リードを奪った。
特に前半のディフェンスが勝敗を左右した。福岡大学附属大濠は得点を伸ばせず、福岡第一の攻守にわたる圧力を受ける展開となった。
しかし、後半に入ると福岡大学附属大濠が反撃を開始。第4クォーターだけで24得点を挙げ、最後まで逆転を目指した。
それでも福岡第一は序盤に築いたリードを守り切り、最終スコア63-53で勝利。2019年大会以来となる福岡県勢同士の決勝を、再び制した。
この優勝は福岡第一にとって4大会ぶり5回目。前年の2022年大会では準優勝だっただけに、ライバル校との決勝で雪辱を果たした結果となった。
女子決勝:京都精華学園が岐阜女子を63-59で下して2連覇女子決勝は2023年12月28日、京都精華学園と岐阜女子が対戦した。
京都精華学園は前年の2022年大会で初優勝を果たしており、今回は連覇を懸けた大会だった。前年の王者として追われる立場になったなか、決勝でもその実力を発揮した。
対する岐阜女子も、全国屈指の実績を持つ強豪校。決勝では京都精華学園に簡単な試合を許さず、最後まで競り合う展開を作った。
最終的には京都精華学園が63-59で勝利。点差はわずか4点で、男子決勝とは異なる緊張感のある接戦を制した。
京都精華学園はこれで2大会連続2回目の優勝。高校バスケットボール女子の全国大会で、安定した強さを示す結果となった。
【男子・女子の最終順位】3位入賞校と大会ベストファイブ一覧

優勝校と準優勝校だけでなく、準決勝まで勝ち上がったチームや大会ベストファイブにも注目したい。
日本バスケットボール協会が発表した大会最終結果によると、男女とも準決勝で敗れた2校が3位に入賞している。
男子の最終順位- 優勝:福岡第一(福岡県)
- 準優勝:福岡大学附属大濠(福岡県)
- 3位:土浦日本大学(茨城県)
- 3位:藤枝明誠(静岡県)
男子は福岡県の2校が決勝に進出し、全国の強豪校を抑えてワンツーフィニッシュを達成した。
土浦日本大学と藤枝明誠も準決勝まで進出。優勝には届かなかったものの、全国大会で3位に入る好成績を残した。
男子大会ベストファイブ- 世戸陸翔(福岡第一・3年)背番号1
- 崎濱秀斗(福岡第一・3年)背番号17
- 山口瑛司(福岡第一・3年)背番号76
- 渡邉伶音(福岡大学附属大濠・2年)背番号8
- 広瀬孝一(福岡大学附属大濠・3年)背番号9
ベストファイブには福岡第一から3人、福岡大学附属大濠から2人が選出された。決勝進出を果たした両校の選手が5枠すべてを占めたことからも、両チームの大会を通じた存在感が伝わる。
女子の最終順位- 優勝:京都精華学園(京都府)
- 準優勝:岐阜女子(岐阜県)
- 3位:東海大学付属福岡(福岡県)
- 3位:札幌山の手(北海道)
女子は京都精華学園が連覇を達成。岐阜女子も決勝まで勝ち上がり、強豪校同士の対戦が大会の最後を飾った。
女子大会ベストファイブ- 堀内桜花(京都精華学園・3年)背番号4
- 八木悠香(京都精華学園・3年)背番号5
- ディマロ ジェシカ(京都精華学園・3年)背番号15
- 絈野夏海(岐阜女子・3年)背番号4
- ジュフ ハディジャトゥ(岐阜女子・3年)背番号8
女子ベストファイブは京都精華学園から3人、岐阜女子から2人が選出された。堀内桜花と八木悠香は2大会連続2回目の選出となり、継続的な活躍が評価された。
大会個人賞にも注目ベストファイブ以外にも、得点やリバウンドなどの部門別表彰が行われた。
男子の主な個人賞
- 得点王:オルワペルミ・ジェラマイア(日本航空)平均40得点
- リバウンド王:ボヌ ロードプリンス チノンソ(藤枝明誠)平均25.2本
- アシスト王:崎濱秀斗(福岡第一)平均6.2本
- スティール王:森田空翔(福岡第一)平均2.5本
- ブロック王:サー シェッハ(福岡第一)平均3.3本
- 3ポイント成功数:湧川裕斗(福岡大学附属大濠)平均2.5本
女子の主な個人賞
- 得点王:ディマロ ジェシカ(京都精華学園)平均30得点
- リバウンド王:チャラウ アミ(東海大学付属福岡)平均18.2本
- アシスト王:堀内桜花(京都精華学園)平均7.4本
- スティール王:浦野まなみ(明星学園)平均6本
- ブロック王:チャラウ アミ(東海大学付属福岡)平均3.6本
- 3ポイント成功数:絈野夏海(岐阜女子)平均4.5本
特に女子のディマロ ジェシカは5試合で150得点を記録。平均30得点という数字は、京都精華学園の優勝を支えた得点力を象徴している。
【選手・学校の関係性】ウインターカップ2023の主要エンティティを整理
大会の結果をより理解するため、優勝校、準優勝校、ベストファイブに選ばれた選手の関係を整理する。
男子では福岡第一と福岡大学附属大濠の同県対決、女子では京都精華学園と岐阜女子の決勝での競争関係が大会の中心となった。
| 学校・選手 | カテゴリー | 大会での実績・関係 |
|---|---|---|
| 福岡第一 | 男子 | 優勝。福岡大学附属大濠を63-53で破り、5回目の優勝 |
| 福岡大学附属大濠 | 男子 | 準優勝。福岡第一と福岡県勢同士の決勝を戦った |
| 土浦日本大学 | 男子 | 3位入賞。準決勝進出 |
| 藤枝明誠 | 男子 | 3位入賞。準決勝進出 |
| 崎濱秀斗 | 男子・福岡第一 | ベストファイブ選出。アシスト部門1位 |
| 京都精華学園 | 女子 | 優勝。2大会連続2回目の全国制覇 |
| 岐阜女子 | 女子 | 準優勝。京都精華学園と決勝で対戦 |
| 東海大学付属福岡 | 女子 | 3位入賞。チャラウ アミがリバウンド・ブロック部門1位 |
| 札幌山の手 | 女子 | 3位入賞。準決勝進出 |
| ディマロ ジェシカ | 女子・京都精華学園 | ベストファイブ選出。大会得点王 |
| 堀内桜花 | 女子・京都精華学園 | ベストファイブ選出。アシスト部門1位 |
| 絈野夏海 | 女子・岐阜女子 | ベストファイブ選出。3ポイント成功数部門1位 |
この関係性から分かるのは、優勝校だけでなく準優勝校や3位入賞校にも、大会を代表する個人記録を残した選手が存在したことだ。
チームとしての優勝と、個人としての表彰は必ずしも同じ評価軸ではない。得点、リバウンド、アシストなど、それぞれの役割で突出した選手が大会を盛り上げた。
【トーナメント表・全試合日程】12月23日から29日までの大会の流れ
ウインターカップ2023は、男女各60チームによるノックアウト方式のトーナメントで実施された。
開催期間は7日間。東京体育館がメイン会場、武蔵野の森総合スポーツプラザがサブ会場として使用された。複数のコートで試合が進行し、各カテゴリーの勝ち上がり校が最終日の決勝を目指した。
男女別の試合日程- 12月23日:女子1回戦、男子1回戦
- 12月24日:女子2回戦、男子1回戦
- 12月25日:女子3回戦、男子2回戦
- 12月26日:女子準々決勝、男子3回戦
- 12月27日:女子準決勝、男子準々決勝
- 12月28日:女子決勝、男子準決勝
- 12月29日:男子決勝
男子の福岡第一は、1回戦で仙台大学附属明成に76-65で勝利。2回戦では北陸学院を74-62、3回戦では東海大学付属諏訪を108-81で下した。
準々決勝では東山との接戦を74-71で制し、準決勝では藤枝明誠に94-65で勝利。決勝では福岡大学附属大濠を63-53で破り、優勝を決めた。
一方、福岡大学附属大濠は3回戦で京都精華学園を91-62で破り、準々決勝では美濃加茂に81-77で勝利。準決勝では土浦日本大学を71-57で退けて決勝に進出した。
男子準々決勝のその他の結果は、日本航空85-94土浦日本大学、開志国際74-76藤枝明誠。準決勝では土浦日本大学57-71福岡大学附属大濠、藤枝明誠65-94福岡第一だった。
女子トーナメントの注目試合と勝ち上がり京都精華学園は2回戦で浜松開誠館を83-63、3回戦で下妻第一を95-67で下した。準々決勝では聖和学園に84-57で勝利し、準決勝では東海大学付属福岡を85-62で破って決勝に進んだ。
対する岐阜女子は、1回戦で富岡東に102-62、2回戦で石川に94-43、3回戦で日本航空に59-52と勝利。準々決勝では桜花学園との強豪対決を61-60で制した。
準決勝では札幌山の手に76-46で勝利し、決勝へ進出。最後は京都精華学園に63-59で敗れたものの、準優勝という結果を残した。
女子準々決勝のその他の結果は、京都精華学園84-57聖和学園、東海大学付属福岡65-63大阪薫英女学院、札幌山の手95-54千葉経済大学附属、岐阜女子61-60桜花学園。準決勝では京都精華学園85-62東海大学付属福岡、札幌山の手46-76岐阜女子だった。
トーナメント表を見るときの注意点ウインターカップ2023は3位決定戦を実施していない。したがって、準決勝で敗れた2チームが同順位の3位として記録されている。
男子は土浦日本大学と藤枝明誠、女子は東海大学付属福岡と札幌山の手が該当する。3位決定戦の勝者・敗者という区分は存在しないため、最終順位を確認するときには注意したい。
全試合の日程・結果を確認する場合は、日本バスケットボール協会の大会記録や、スポーティングニュースが掲載した男女別の試合結果一覧を参照すると、1回戦から決勝までのスコアを追跡できる。
【歴代優勝校との比較】2019年から2025年までのウインターカップの変遷
2023年大会の結果をより深く理解するには、前後の大会でどの学校が優勝したかを比較することも重要だ。
男子は福岡第一と福岡大学附属大濠、女子は京都精華学園と桜花学園など、全国大会で優勝争いを繰り広げる学校が複数存在する。
男子の歴代優勝校- 2019年:福岡第一
- 2020年:仙台大学附属明成
- 2021年:福岡大学附属大濠
- 2022年:開志国際
- 2023年:福岡第一
- 2024年:福岡大学附属大濠
- 2025年:福岡大学附属大濠
男子では2023年に福岡第一が優勝した後、2024年と2025年は福岡大学附属大濠が連続優勝。2023年決勝で対戦した2校が、その後も全国大会の優勝争いに関わっている点は興味深い。
女子の歴代優勝校- 2019年:桜花学園
- 2020年:桜花学園
- 2021年:桜花学園
- 2022年:京都精華学園
- 2023年:京都精華学園
- 2024年:京都精華学園
- 2025年:大阪薫英女学院
女子では2022年から2024年まで京都精華学園が3大会連続で優勝した。2023年はその連覇の途中にあたる大会であり、チームの継続的な強さを示す結果だった。
2025年には大阪薫英女学院が優勝し、京都精華学園の連続優勝は3大会で一区切りとなった。
このように、2023年大会は男子の福岡第一、女子の京都精華学園という2校が全国制覇を果たしただけでなく、その後の高校バスケットボール界の勢力図を振り返るうえでも重要な大会となっている。
【ウインターカップ2023結果】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:ウインターカップ2023の男子優勝校はどこですか?
A1:福岡第一高校です。2023年12月29日の決勝で福岡大学附属大濠高校に63-53で勝利し、4大会ぶり5回目の優勝を果たしました。
Q2:ウインターカップ2023の女子優勝校はどこですか?
A2:京都精華学園です。2023年12月28日の決勝で岐阜女子を63-59で破り、2大会連続2回目の優勝を達成しました。
Q3:男子と女子の3位入賞校はどこですか?
A3:男子は土浦日本大学と藤枝明誠、女子は東海大学付属福岡と札幌山の手です。いずれも準決勝で敗れたチームで、3位決定戦は行われていません。
Q4:ウインターカップ2023はいつ開催されましたか?
A4:2023年12月23日から29日までの7日間です。東京体育館と武蔵野の森総合スポーツプラザが会場となりました。
Q5:男子決勝と女子決勝のスコアを教えてください。
A5:男子は福岡第一が福岡大学附属大濠に63-53、女子は京都精華学園が岐阜女子に63-59で勝利しました。
Q6:ウインターカップ2023の大会ベストファイブは誰ですか?
A6:男子は世戸陸翔、崎濱秀斗、山口瑛司、渡邉伶音、広瀬孝一。女子は堀内桜花、八木悠香、ディマロ ジェシカ、絈野夏海、ジュフ ハディジャトゥです。
Q7:京都精華学園は2023年大会で何連覇を達成しましたか?
A7:2大会連続2回目の優勝です。2022年大会に続いて2023年大会も制し、翌2024年大会でも優勝しました。
ウインターカップ2023、令和5年度第76回全国高等学校バスケットボール選手権大会は、男子が福岡第一、女子が京都精華学園の優勝で幕を閉じた。
男子決勝では福岡第一が前半に24点のリードを奪い、福岡大学附属大濠の終盤の追い上げを振り切って63-53で勝利。4大会ぶり5回目の全国制覇を成し遂げた。
女子決勝では京都精華学園が岐阜女子との接戦を63-59で制し、2連覇を達成。ディマロ ジェシカや堀内桜花らが個人賞でも存在感を発揮した。
大会を振り返る際には、優勝校と決勝スコアだけでなく、3位入賞校、大会ベストファイブ、個人賞、準決勝までの勝ち上がりも確認すると、各チームの実力や大会の構図がより明確になる。
2024年、2025年の歴代優勝校と比較しても、福岡第一、福岡大学附属大濠、京都精華学園などが高校バスケットボール界を代表する強豪校として存在感を示してきたことが分かる。
2023年大会の最大の要点は、男子では福岡県勢のライバル対決を福岡第一が制し、女子では京都精華学園が王者としての重圧を乗り越えたことだ。両カテゴリーの決勝スコアと最終順位を押さえることが、ウインターカップ2023の全体像を理解するうえでの重要な手掛かりとなる。
主な事実確認資料: 日本バスケットボール協会の大会公式発表、スポーティングニュースの全試合日程・結果、日刊スポーツの歴代優勝校一覧、都道府県バスケットボール協会の大会概要。