東京11区は、東京都板橋区を中心とする衆議院議員総選挙の小選挙区です。ただし、板橋区全域が東京11区に含まれるわけではありません。2022年の公職選挙法改正によって区割りが変更され、板橋区北部の一部は東京12区に編入されています。住所によって投票する選挙区が異なるため、正確な区域を把握しておくことが大切です。
2026年2月8日に行われた第51回衆議院議員総選挙では、自由民主党の下村博文氏が69,077票を獲得して当選しました。中道改革連合の阿久津幸彦氏は53,001票で次点となっています。2024年の選挙では阿久津氏が勝利しており、東京11区では2回の選挙で議席の交代が起きました。
【東京11区はどこからどこまで?】板橋区の区域と住所・町名を完全整理

東京11区は、東京都の衆議院小選挙区の一つで、現在の行政区域は東京都板橋区の一部です。複数の区にまたがる選挙区ではなく、板橋区だけで構成されています。
ただし、板橋区の住所であればすべて東京11区になるというわけではありません。北部の一部地域は東京12区に属します。東京都選挙管理委員会が公表している選挙区一覧と板橋区の公式資料を照合すると、東京11区は「東京都第12区以外の板橋区内の区域」として整理できます。
東京11区に含まれる主な町名東京都選挙管理委員会の区域一覧では、板橋区の本庁管内と赤塚支所管内に分けて町名が掲載されています。
本庁管内の区域
板橋一丁目~四丁目、加賀一丁目・二丁目、大山東町、大山金井町、熊野町、中丸町、南町、稲荷台、仲宿、氷川町、栄町、大山町、大山西町、幸町、中板橋、仲町、弥生町、本町、大和町、双葉町、富士見町、大谷口上町、大谷口北町、大谷口一丁目・二丁目、向原一丁目~三丁目、小茂根一丁目~五丁目、常盤台一丁目~四丁目、南常盤台一丁目・二丁目、東新町一丁目・二丁目、上板橋一丁目~三丁目、清水町、蓮沼町、大原町、泉町、宮本町、志村一丁目~三丁目、坂下一丁目の一部、東坂下一丁目、小豆沢一丁目~四丁目、西台一丁目~四丁目の一部、中台一丁目~三丁目、若木一丁目~三丁目、前野町一丁目~六丁目、三園二丁目、東山町、桜川一丁目~三丁目です。
赤塚支所管内の区域
西台二丁目の一部、西台三丁目の一部、徳丸一丁目~八丁目、四葉一丁目・二丁目、大門、赤塚一丁目~八丁目、赤塚新町一丁目~三丁目、成増一丁目~五丁目、三園一丁目です。
町名が同じでも選挙区が異なるケースに注意特に注意したいのが、坂下一丁目と西台二丁目・三丁目です。これらは丁目全体が一つの選挙区に統一されているわけではありません。
例えば、坂下一丁目では1番~26番と28番が東京11区に属する一方、27番および29番~41番は東京12区です。西台二丁目・三丁目にも番地による例外があります。
したがって、町名だけを見て選挙区を判断するのは危険です。正確な確認には、東京都選挙管理委員会の選挙区一覧や公式区割り図を参照し、必要に応じて番地まで照合する必要があります。
【2022年の区割り変更】東京11区と東京12区の違いを地図で解説
東京11区を理解するうえで欠かせないのが、2022年に実施された衆議院小選挙区の区割り変更です。
2022年11月28日、衆議院小選挙区選出議員の選挙区を改定する公職選挙法改正法が公布されました。板橋区の公式案内によると、2022年12月28日以後に公示される衆議院議員総選挙から新しい区割りが適用されることになりました。
変更後の東京11区と東京12区の構成変更後の区域は、次のように整理できます。
- 東京11区:板橋区のうち、東京12区に指定された区域を除く地域。
- 東京12区:北区全域と、板橋区北部の指定地域。
東京12区に属する板橋区の地域は、具体的には以下のとおりです。
坂下一丁目(27番、29番~41番)、坂下二丁目・三丁目、東坂下二丁目、蓮根一丁目~三丁目、相生町、高島平一丁目~九丁目、新河岸一丁目~三丁目、舟渡一丁目~四丁目です。
この区域に北区全域を加えたものが東京12区となります。つまり、東京11区と東京12区の大きな違いは、板橋区のどの地域に住んでいるかだけでなく、東京12区には北区全域も含まれている点です。
2022年以前と何が変わったのか実は、板橋区が東京11区と東京12区に分かれる仕組み自体は、2022年に初めて生まれたものではありません。2017年の区割り変更でも、板橋区の一部は東京12区に属していました。
2022年の改定では、東京12区に編入される板橋区の範囲が広がりました。改定前の東京12区に属していた板橋区の区域は新河岸一丁目・二丁目と舟渡一丁目~四丁目が中心でしたが、改定後は坂下、蓮根、高島平、相生町、東坂下なども加わっています。
そのため、2021年以前の選挙結果を現在の東京11区の得票動向と単純に比較することはできません。選挙区の構成そのものが変わっているからです。
公式の東京11区・東京12区地図で確認する東京都選挙管理委員会の選挙区地図では、板橋区と北区の位置関係、東京11区と東京12区の境界を視覚的に確認できます。板橋区が一つの選挙区にまとまっているのではなく、北部の一部が東京12区に分かれていることが分かります。
板橋区も区割り変更の案内と新旧の区域を示した公式資料を公開しています。住所から選挙区を調べる場合は、地図だけでなく町名・丁目・番地の一覧も併せて確認するのが確実です。
【2026年最新】東京11区の衆議院選挙結果と下村博文の69,077票
2026年2月8日、第51回衆議院議員総選挙が実施されました。東京都第11区では7人が立候補し、自由民主党の下村博文氏が69,077票を獲得して当選しました。
板橋区が公表した確定開票結果は、2026年2月9日午前1時43分に確定しています。開票率は100%、小選挙区の候補者得票数の合計は219,385票でした。
2026年東京11区の候補者別得票数東京都選挙管理委員会と板橋区の公式開票結果に基づく候補者別の得票数は次のとおりです。
- 下村博文(自由民主党):69,077票
- あくつ幸彦(中道改革連合):53,001票
- 高沢かずもと(国民民主党):38,445票
- 大豆生田みのる(日本維新の会):26,207票
- 松方えみ(参政党):19,149票
- 横手カイト(日本共産党):12,590票
- 桑島康文(本人届出):916票
下村氏と次点の阿久津氏の得票差は16,076票です。下村氏の得票率は約31.5%、阿久津氏は約24.2%となっています。
この結果によって、2026年の東京11区では下村博文氏が小選挙区の議席を獲得しました。
阿久津幸彦の得票数は2024年と2026年でどう変わった?対抗候補として注目されるのが、立憲民主党から2024年の衆院選に立候補して当選した阿久津幸彦氏です。2026年の選挙では中道改革連合から出馬しました。
2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙では、阿久津氏が80,947票を獲得し、下村氏の57,275票を上回りました。ところが、2026年の第51回選挙では下村氏が69,077票を獲得し、阿久津氏を上回っています。
この2回の選挙結果は、東京11区の政治状況を理解するうえで要点です。2024年に議席を獲得した阿久津氏が2026年には次点となり、下村氏が再び選挙区の議席を取り戻しました。
【東京11区の歴代議員】下村博文と阿久津幸彦の選挙戦を振り返る
東京11区の歴代議員を語るうえで中心となる人物が、自由民主党の下村博文氏です。下村氏は1996年の第41回衆議院議員総選挙で初当選し、長年にわたって同選挙区を代表してきました。
衆議院公式プロフィールによれば、下村氏は第41回から第49回までの各総選挙で当選し、第50回の2024年選挙では議席を失ったものの、第51回の2026年選挙で再び当選しています。2026年の当選で通算10回目となりました。
東京11区の主な選挙結果と議員の変遷選挙区の変遷を把握するため、代表的な総選挙の結果を整理しました。
| 選挙年 | 当選者 | 得票数 | 主な対抗候補・背景 |
|---|---|---|---|
| 1996年 | 下村博文 | 初当選 | 東京11区で初めて議席を獲得 |
| 2000年 | 下村博文 | 90,483票 | 自民党公認で当選 |
| 2009年 | 下村博文 | 117,472票 | 有田芳生氏を上回る |
| 2017年 | 下村博文 | 104,612票 | 自民党公認で当選 |
| 2021年 | 下村博文 | 122,465票 | 阿久津幸彦氏は87,635票 |
| 2024年 | 阿久津幸彦 | 80,947票 | 下村博文氏は57,275票 |
| 2026年 | 下村博文 | 69,077票 | 阿久津幸彦氏は53,001票 |
この推移から分かるのは、東京11区では長年にわたり下村氏が優位を保ってきた一方、2024年には阿久津氏が選挙区の議席を獲得したということです。そして2026年には再び下村氏が勝利しました。
なお、2000年から2021年までの得票数は、それぞれ当時の選挙区における結果です。特に2021年と2024年の間には2022年の区割り変更があるため、数字をそのまま同じ条件で比較することはできません。
下村博文とはどのような政治家なのか下村博文氏は1954年5月23日生まれ、群馬県出身です。早稲田大学教育学部を卒業後、東京都議会議員を2期務め、1996年に衆議院議員へ初当選しました。
国政では文部科学大臣、教育再生担当大臣、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣、内閣官房副長官などを歴任しています。自由民主党内でも政務調査会長や選挙対策委員長などの要職を務めてきました。
教育政策を中心とする政治活動と、長期にわたる東京11区での選挙経験が、同氏の政治家としての特徴です。
阿久津幸彦とはどのような政治家なのか阿久津幸彦氏は1956年6月26日生まれ、東京都出身です。米国ジョージ・ワシントン大学大学院で国際関係を学び、石原慎太郎氏の秘書などを経験した後、国政に進みました。
内閣総理大臣補佐官や内閣府大臣政務官を務めた経歴があり、外交や防災、東日本大震災からの復興などに関わってきました。
2024年の東京11区では下村氏を破って当選しましたが、2026年の選挙では53,001票で次点となりました。2人の選挙結果を比較すると、東京11区の議席をめぐる競争が続いていることが分かります。
【東京11区の選挙を正しく読む】得票数・比例代表・住所確認の注意点
東京11区の選挙結果を調べる際には、単純な得票数の比較だけでは見えない制度上のポイントにも注目する必要があります。
69,077票は過半数を意味する数字ではない2026年の下村氏の得票数は69,077票でした。これは候補者7人の中で最も多い票数ですが、候補者全体の得票数219,385票に対して約31.5%です。
衆議院の小選挙区制では、候補者のうち最も多くの票を得た人が当選します。必ずしも有効投票の50%を超える必要はありません。
そのため、当選者の得票数と得票率は分けて理解する必要があります。2026年の東京11区では、下村氏が最多得票を獲得したことが当選の根拠となっています。
小選挙区と比例代表の得票数は別のもの衆議院議員総選挙では、小選挙区選挙と比例代表選挙が同時に行われます。小選挙区では候補者個人に投票し、比例代表では政党などに投票します。
したがって、東京11区で下村氏が69,077票を獲得したという数字と、板橋区内の比例代表で自由民主党が獲得した票数は、同じ意味ではありません。
また、小選挙区で落選した候補者が比例代表で当選する場合もあります。小選挙区の当落と衆議院議員としての最終的な当選状況を確認する場合は、比例代表の結果も併せて見る必要があります。
自分の住所が東京11区か12区か調べる方法住所から選挙区を調べる場合は、次の順序で確認すると分かりやすくなります。
- 板橋区内の住所であることを確認する。
- 東京都選挙管理委員会が公開する衆議院小選挙区の区域一覧を確認する。
- 坂下・西台などの境界が細かい地域では丁目だけでなく番地も照合する。
- 最新の投票所入場券や板橋区選挙管理委員会の案内で最終確認する。
特に高島平、蓮根、舟渡、新河岸などに住んでいる場合は、東京12区に属する地域があるため注意が必要です。
東京都選挙管理委員会は選挙区ごとの区域一覧を公開しており、板橋区選挙管理委員会も区割り変更に関する案内を掲載しています。住所の確認には、こうした行政機関の最新資料を優先することが大切です。
東京11区に関するよくある質問(FAQ)
Q1:東京11区は東京都のどこにありますか?
A1:東京都板橋区にあります。ただし板橋区全域ではなく、東京12区に属する北部地域を除いた区域です。
Q2:東京11区と東京12区の違いは何ですか?
A2:東京11区は板橋区のうち東京12区以外の区域です。東京12区は北区全域と、坂下・高島平・蓮根・舟渡など板橋区北部の指定地域で構成されています。
Q3:2026年の東京11区の当選者は誰ですか?
A3:自由民主党の下村博文氏です。2026年2月8日の第51回衆議院議員総選挙で69,077票を獲得して当選しました。
Q4:2026年の阿久津幸彦氏の得票数は何票ですか?
A4:53,001票です。2024年の衆院選では80,947票を獲得して東京11区で当選しましたが、2026年は下村氏に次ぐ2位でした。
Q5:2022年の区割り変更はいつから適用されましたか?
A5:2022年12月28日以後に公示される衆議院議員総選挙から新しい区割りが適用されました。実際の総選挙では、2024年10月27日の第50回衆議院議員総選挙が改定後の区域で行われた最初の選挙です。
東京11区は、東京都板橋区を区域とする衆議院小選挙区ですが、板橋区全域が対象ではありません。2022年の区割り変更によって北部の一部が東京12区に編入され、現在は板橋区のうち東京12区以外の区域が東京11区となっています。
東京12区との境界では、坂下一丁目や西台二丁目・三丁目のように番地単位で区分されている地域もあります。正確な選挙区を把握するには、町名だけでなく番地まで確認が必要です。
2026年2月8日の衆議院議員総選挙では、下村博文氏が69,077票を獲得して当選しました。阿久津幸彦氏は53,001票で次点となり、2024年とは異なる結果になっています。
東京11区の選挙結果を正しく理解するためには、候補者の得票数だけでなく、2022年の区割り変更、東京12区との区域の違い、過去の選挙結果を合わせて見ることが欠かせません。住所を確認するときも、東京都選挙管理委員会と板橋区の公式資料を基準にすることで、選挙区の取り違えを防げます。
主な公式資料・照合先